Fly&Lure Fishing in Chichibu

イブニングパラダイス 

1998年9月


12月31日


赤平川(下小鹿野・田ノ頭ダム)


下小鹿野の赤平川には、時々3番程度のライトタックルを持って、ウグイを楽しみに行っています。
12月になって川を流れる木の葉が少なくなったので、ニンフ等沈むフライが使いやすくなってきました。
例年と比較して今年は泳いでいるウグイの影が少ないように感じています。
しかし、14〜16番のハーズイヤーニンフ等で川底を転がすと時々ヒットしてくる感覚は管理釣場のマスでは味わえないものがあります。
なお、11月中は下小鹿野地区の赤平川では、産卵等のヤマメが所々でみられましたが、今はヤマメの姿はほとんど見られません。
ただ、三島地区で30センチクラスの魚が泳いでいたので、10番のウーリーワーム等をキャストしてみましたが、無反応でヒットしなかったため、マス類なのかニゴイ等コイ科の魚なのか確認できませんでした。
田ノ頭ダムは、ゲートの工事が完成し、貯水がはじまりました。
ゲート工事に併せダムの浚渫工事も行ったため、フライやルアーが出来る程度の渕が復活しました。
しかし、ゲートを上げて工事を行ったことにより干上がったため、魚の姿は全く見られません。3月の解禁までに魚がつけば良いと思っています。

11月25日

赤平川(田ノ頭、下小鹿野)
入川(管理釣場周辺)

秩父地域は、11月になってからほとんど雨が降らないため、各河川とも減水が進んでいます。

禁漁になって約2ヶ月がたち今は、ヤマメやイワナの産卵も終わったようです。
11月の初めには、赤平川などでは産卵を終えて傷ついた、ヤマメのの姿が見られました。

赤平川の田ノ頭ダムは9月の台風で全て埋まってしまいましたが、ダム本体の工事により、ゲートが全開となったため、ダムを埋めていた土砂が流出し、来春には小さいながら湖面が復活しそうです。
ダムから土砂が流出した関係で、周辺にいたヤマメやイワナは下流に下ったようで、11月初旬には下小鹿野地内などでもヤマメの姿が見られました。
下小鹿野地内の赤平川は例年今頃は、ウグイが多くいて、ライトタックルで遊ぶのにちょうどよかったのですが、今年はウグイの姿もあまりみられません。

入川の管理釣場は11月30日まで開業していてヤマメやイワナを釣ることができます。
管理釣場の周辺禁漁となっていますが、管理釣場から移動してきた、ヤマメやレインボーが泳いでいる姿が見られました。
解禁期間中とちがって、ヤマメなども神経質でなくなっていて、のんきにミッジや小形のカゲロウを捕食している姿が印象的でした。小石を投げてもかまわず餌をたべているのは驚きでした。

10月31日

赤平川(下小鹿野、田ノ頭)
吉田川(合角)

禁漁になってから約1ヶ月がたちますが、この間にあったことを報告いたします。

田ノ頭のダムは、9月の台風でダム湖が埋まってしまい、フライやルアーは砂利を片付けるまでできなくなってしまいました。
小鹿野町役場によると3月の解禁までに砂利を搬出することは、難しいとのことでした。

下小鹿野地内の赤平川では、産卵後のヤマメが泳いでいるようすが見られました。水量が多く、水生昆虫も多いこの付近のヤマメは、産卵する個体は30センチクラスになりますが、産卵後は痩せてボロボロになり、1週間ほどで死んでしまいます。

吉田川の合角ダムは湛水試験を開始し、現在水位が10メートル以上になっています。
冬の間荒川上流部は極端に水量が少なくなるため、春になるまで水位はあまり上がらないと思います。
合角ダムへブラックバスをゲリラ放流されないか心配しています。

なお、大滝村の国道140号線の大滝道路の工事が終了し、中津川経由で入川・雁坂トンネル方面へ行けるようになりました。いままでより10〜20分程度の短縮になると思います。知人からの情報によると、雁坂トンネルの向う側の山梨県三富村の今シーズンはヤマメやイワナとも少なく釣りにはならないとのことでした。

9月30日

入川(川又地区)
大血川(上流部)

今日で秩父漁協のマス類が禁漁となります。
3月の解禁までの間、イブニングパラダイスの更新は月1回程度とさせていただきます。
また、その他のページについても今シーズンの実績をもとにぼつぼつと修正を加えてみたいと思います。

奥秩父の荒川はまだ、大増水が続いています。本流域は濁水でフライには向かない状況ですが、支流では濁りの影響はすくなくなってきています。

入川は、濁りの影響は全くなくなっていますが大増水でした。モーニングライズの時間に入ってみましたが、道路沿いの駐車ができる場所は、朝早くから入った人たちの車でいっぱいで、駐車スペースを見つけるのに苦労するような状況でした。
川又から管理釣場までの間約500メートルに約20台ほどの車が止まっていたことから、30人以上の人が入川に入っていたと推測されます。
このような状況のため、魚の警戒心は強くフライへのライズがほとんどない状況で、泳いでいる魚影はありませんでした。
貪欲なイワナはブラウンパラシュートに20センチクラスの反応が稀にありましたが、敏感なヤマメの影は全く見ることすらできませんでした。
なお、ニンフやウエットにはイワナも全く無反応でした。餌釣りによりスレてしまっているようでした。
水生昆虫は増水によってほとんど流されたようで、ハッチは全くなく、小さいガガンボやミッジのようなものとテレストリアルが稀に飛んでいる程度でした。

大血川には、イブニングライズに入ってみました。
ここも、水生昆虫はほとんどみられませんでした
しかし、夕方には餌釣師もほとんど帰ってしまうため、魚の反応は入川よりよいようでした。
大血川上流域は、ヤマメがヒットすることはほとんどなく、イワナばかりとなりますが、フライのセレクトが甘いため、パターンは選ばないようです。
ポイントへの近付き方とフライの流し方が重要なようでした。
ヒットパターンは、エルクヘヤカディス、ブラウンパラシュート、MSC、パートリッジオレンジ等でしたが、他のパターンを使ってもあまり変わらなかったのではないかと予想しています。
サイズが20〜22センチ程度のイワナが反応の良いようでした。


98.9.30 irikawa

9月27日

中津川(大滑沢出合付近)
大血川(東谷、西谷)

秩父地域では、台風や秋雨前線による大雨が続き、荒川本流や赤平川では増水し濁流となっています。この増水による濁りは、解禁期間中にはなくならないと思いますので、本流域には来シーズンの解禁まで入ることができなくなってしまいました。
なお、秩父地域では彼岸の中日(9月23日)を境に気温がかなり下がり、大滝村では、半袖では辛くなってきました。

中津川は増水していますが、大滑沢出合より上流は濁りが少ないため、ドライフライの使用ができました。
しかし、雨が降っていた影響もあるとは思いますが、フライにライズしてくるヤマメは少なく、活性は低いようでした。
なお、10センチ以下の稚魚がかなりいるようですので来シーズン以降を楽しみにしています。

大血川も大増水となっていて、管理釣場から本流との出合の間は入るのは難しい状況です。
増水と濁りの影響で入れる川が少なくなったため、大血川では、東谷、西谷とも人がたいへん多く入っています。
休日には管理釣場の上流域約500メートルの間に10人以上の人が入っていました。
このことによって、場荒れしてしまい、イワナがあまりフライに浮いてこなくなっています。
ここのイワナはドライフライと同じようにウェットフライやニンフにも反応を示しましたが、20センチクラスが多いようでした。

9月20日

入川(川又地区周辺)
大血川(上流部)

秩父地区の荒川は台風5号の影響により本流は濁流となっていて、入川や大血川の上流部以外釣りになるところあまりありません。しかし、今回の増水では、魚の動きがかなりでるのではないかと予想しています。

入川は付近の山が岩石で、土砂のところが少ないため、台風等の増水も2,3日で濁りがなくなります。土曜日の時点で水量はたいへん多いものの、濁りはまったくない状況でした。
この増水により魚がたまっていたところが変わり、いろいろなところに分散されたようです。いままでは、まったく魚の反応がなかったところでも、フライにライズするようになりました。
通常の水量で晴天だと午後6時近くならないとライズはないのですが、増水の影響で午後4時ころからドライフライにライズがありました。(曇っている日なら同じように早い時間からライズがあるのはセオリーどおりです。)
やはり、下流域はヤマメの比率が高く、上流域はイワナの比率が高いようです。
エルクヘヤーカディスを目印にして、MSCニンフを流してみましたが、水面直下が一番反応が良いようでした。イワナには、ウエットフライのパートリッジオレンジ等も反応が良いようでした。

大血川上流部も入川と同様に濁りはなくなっていて、ドライフライが使うことができました。
しかし、魚の着く場所は入川と異なりは大血川は、かなりたまっている場所といなくなってしまった場所がはっきりしているような気がします。
上流部はイワナばかりで、ヤマメはほとんど見られません。
ここでは、ブラウンパラシュートを目印にMSC、ハーズイヤー等のニンフを試しましたが、パートリッジイエロー以外は、目印への反応のほうがよいようでした。
ニンフ、ウエットは12番から14番、目印のドライフライは16番から18番がよいようでした。

9月15日

千曲川(川上村、北相木村)

千曲川支流の北相木川の水量は8月上旬より幾分多いようです。
この川は、イワナやヤマメの放流が地区ごとに行うところと行わないところがあるため、魚がいるところが限られるようです。
以前はヤマメが多かったのですが、最近はイワナが多くなりました。ヤマメの場合、稚魚が多いようです。
また、ここは、魚はそこそこいるようですが、川にボサ(雑草等)が多く、フライフィッシングにはあまり面白くありません。
なお、餌釣師が転じたルアーマンが多いのも特徴だと思います。
モーニングライズに入りましたが、曇っていたため午前10時頃でもテレストリアル等へのライズがありました。
日没後には、セッジ類やカゲロウ類が多数ハッチするようすが見られました。

川上村の千曲川の水量も8月上旬より若干多いようです。
梓山地区等上流部は、以前と比べて、イワナの数が減り、サイズも小形のものばかりとなり、25センチを超えるものが、フライにヒットすることは少ないようです。しかし、この付近は、丹念にポイントを探ると、日中でもドライフライにヒットしてきます。
なお、アブラハヤがかなり多くいるようでした。

千曲川の役場付近も水量は以前より増えていましたが、平水より少ないと思います。
ここのイワナはたいへんスレていて、午後6時近くにならないとドライフライへはなかなか出てこないようです。
しかし、日没近くなると川辺の草の周りをセッジやテレストリアルなどが飛ぶようになり、ドライフライに反応を見せるようになります。
日没前後の30分間が勝負となるため、遠くから来るとすると、かなりリスキーなのではないかと思います。
しかし、ここは、25センチ以上のサイズのものもある程度いるので、腕に自信のある人(ポイントの読み方、フライのセレクト、立ち位置等プレゼンテーションが重要だと思います。キャスティング技術はそれほど必要ではありませんが、メンディング等ライン操作の確実性は必要だと思います。)はボーズ覚悟で勝負するのもよいのかもしれません。

9月13日

荒川本流(大血川出合、強石地区)
入川(川又地区付近)

荒川本流は通常より水量も多く濁りもなくない川の状況はまずまずです。
ゴミも流され河原はきれいになっています。

荒川本流の大血川出合付近のイブニングライズは日没30分前の午後6時頃からはじまります。
この時間になるとハッチする水生昆虫も多くなり、セッジ類やカゲロウ類に混じって、体長が3センチ位あるストーンフライも飛ぶようになります。
ライズする魚はヤマメとウグイが半々といったところです。

同じく荒川本流の強石地区も大血川合流点と同様な状況で午後6時ころからライズが始まり、水生昆虫もセッジ類やカゲロウ類、ストーンフライがハッチしています。
ライズしている魚は、圧倒的にウグイが多いのですが、時々25センチクラスのヤマメもライズします。ウグイだと思って油断していると、このヤマメを取り逃がしてしまうことになってしまいます。

入川の川又地区は水量は平水となっています。
このところ、入川は入漁者がたいへん多い状況で場が荒れ、日中のフライは難しいようです。
ここのライズも午後6時からとなっていますが、ハッチしているのは、カゲロウ類が多いくなっています。
管理釣場より上流はイワナの比率がたかく、下流はイワナとヤマメが半々程度で、ウグイ等はほとんどいません。
ただし、魚の絶対数はすくなくなっています。

9月6日

大血川(上流部)
中津川(大滑沢付近)水温16度
荒川本流(落合地区)

秩父地域のどの河川も8月末の台風による増水による影響は週末には少なくなってきて、水量は多いものの、一部河川を除き濁りはほとんどなくなりました。
また、水温も若干下がってきました。

大血川の上流部は、水量は通常よりかなり多くなっていますが濁りはほとんどありません。
増水しているため、イワナは瀬にはあまり出ていないようで、淵の流れのあまり強くないところに着いているようです。増水前よりイワナのフライへの反応は若干悪くなっているような気がしますが、下流にはあまり流されていないと考えています。
また、増水の影響だと思いますが、ハッチするカゲロウ類があまり見かけられなくなりました。また、ライズは全くありませんでした。

中津川の大滑沢付近は、水量がたいへん多くなっていますが、濁りは全くありません。
ここも増水の影響で、カゲロウ類のハッチがほとんど見られず、コカゲロウのダンが稀にとんでいる程度です。
イワナやヤマメも春に比べるとかなり少なくなっているほか、サイズも20センチ以下のものが多いようです。なお、ライズはほとんどありませんでした。

荒川本流の落合地区も濁りは若干あるものの、ドライフライが使えないほどではありません。
中津川の水量はかなり多いのですが、二瀬ダムは放水をしていないため、合流点より上流は、水量は少なめで、石には小さいの水生昆虫が多くついています。
しかしここは、マス類よりウグイの活性が高いため、ヤマメ等ヒットさせるのは難しいようです。
ヤマメ、イワナともところどころについているようですが、20センチ以下のものがヒットすることが多くなっています。
なお、夕方近くになると、日中に上流部の沢で餌釣りをしていた人が、下りてきてにぎやかでした。
落合地区は、今まで車で川に下れましたが、キャンプやバーベキューでゴミが散乱すること等の理由により、車止めが設置されました。



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