Evening Paradice

Fly&Lure Fishing in Chichibu
秩父のヤマメとイワナ

減水した荒川本流大滝温泉下流 2006.5.4

2006年5月〜8月

神流川C&R区間上野村役場前ライブカメラ
荒川上流部の雨量・水位
イブニングパラダイス 2006年1月〜4月


2006年8月27日
荒川本流(大滝落合付近)
神流川(上野村役場付近)

荒川本流大滝温泉前

神流川乙母ダム

神流川のヤマメ 25cm エルクヘヤー#19

荒川本流の落合地区付近は、雨が少ないため、先週と同様に減水気味でした。
渕では日没直前になるとカゲロウのハッチが見られ、ウグイのライズに混じって、ヤマメのライズがわずかばかりですが確認できました。
20番より小型のドライフライの場合ウグイがヒットしてしまうことが多く、20番より大きいとヤマメはフライを見切ってしまうことが多い状況でした。

神流川の乙母ダム堰堤下流の渕は、水が堰堤から落ちる時に発生する風によりドライフライが使えない状況なため、小型のソフトハックルウエットを使用しましたが、ヤマメの反応は無く、ヒットしてくるのはウグイばかりでした。
20センチ以上の魚影も見えますがアユのようでした。

神流川上野村役場前は、以前と比較して魚影はだいぶ薄くなりました。
午後6時前は、ドライフライの場合CDCミッジ#21等小型のものにしか反応を見せませんが、日没直前になるとライズが増えてきてエルクヘヤー#17〜19にもヒットするようになってきます。
日没後に車のヘッドライトに短時間で多量のカゲロウが集まってきます。
フックサイズで20番程度でボディはタン、グレイでウイングはクリームやダンに近い色でした。

ヘッドライトに集まったカゲロウ類その1(神流川上野村付近)

ヘッドライトに集まったカゲロウ類その2(神流川上野村付近)

2006年8月20日
荒川本流(大血川出合付近、大滝落合付近)
中津川(大滑沢出合付近)

荒川本流の大血川出合付近は、すぐ上流にある水力発電所の影響で、一日のうちでも水量が大きく変化し、発電所の放水が止まると30cm程度も水量が減少します。
午後4時過ぎから入りましたが、水量が減った直後で、ヤマメの活性は低くなっていました。
ここでは、フライがキャストできないポイントでは、夕方早い時間帯から25cmを超えるヤマメのライズが見えましたが、比較的釣り易いポイントでは、CDCミッジや小型のエルクヘヤーカディス等に10〜15」センチ程度の稚魚ヤマメがヒットしてくる程度で、日没直前になると小型のカゲロウ類のハッチがありましたが、ヤマメのライズは単発でした。

大滝落合付近も水量は少なめでした。
日没直前になるとカゲロウ類のハッチが見れますが、ライズしているのはウグイや稚魚ヤマメが殆どでした。
大型の魚の姿も稀に見えますが、ニジマスのようです。
ここで、40cmオーバーのものをキャッチしましたが、放流してから年数が経っているようで、鰭がしっかりしていて、肥えすぎず、比較的きれいな魚体をしていました。

中津川の大滑沢出合を境に下流側は、滝沢ダム工事のため禁漁になっています。
ここでも、ミッジ等小型ほドライに反応を見せるのは、稚魚ヤマメばかりで、20cmを越えるようなものは見れませんでした。

中津川川大滑沢出合の上流

2006年8月13日
荒川本流(大滝落合付近)
神流川(上野村役場付近)

荒川本流の大滝落合付近は、ほぼ平水となっていました。
水生昆虫のハッチは、小型のカゲロウ類が主で、日没前後のみのハッチのため、ヤマメのライズもこの時間帯のみでした。
ライズは渕や深瀬のみで、サイズは15cm程度のものばかりヒットしてきて、20cmを超えるものは確認できませんでした。
フライパターンは、17〜19番のエルクヘヤーでは見切られることが多く、CDCミッジ21のみに反応してきました。
なお、先週、強石地区付近で50cm超えるヤマメ(サクラマス)が出たようです。

神流川の上野村役場付近では、ヤマメの数が少なくなってきました。
午後5時頃からライズが始まりますが、この時間にヒットしてくるのはウグイばかりになります。
午後6時を過ぎるとヤマメのライズが増えてきて、CDCミッジの24番以下のものにヒットしてくるようになりました。
午後7時近くなると17〜19番のエルクヘヤーカディスやブラウンパラシュートに反応を見せるようになりまますが、以前のように数多くヒットすることはなくなってきました。

2006年8月6日
荒川本流(大滝落合付近、強石地区付近、川俣地区付近、)

荒川本流強石堰堤下流 2006.8.5

入川・滝川合流点 2006.8.6

荒川本流の落合地区は、二瀬ダムの放水により、水量が復活していました。
水生昆虫のハッチが増え、単発のライズも見れるようになってきましたが、水温が上がってきていることから、ヤマメは渕にいることが多いです。
また、活性が高いのは、15cm程度の稚魚で、25cmを超えるものは、フライにはなかなか反応しませんでした。

強石地区は、すぐ上流にある発電所の放水と堰堤の取水により1日のなかでも大きく水量が変化します。
堰堤の下流では、ライズは全くないものの、ミッジや小型のドライフライをキャストすると稚魚ヤマメが盛んに反応してきます。
大きな渕や深瀬でウエットを流すと20cmを超えるものもヒットしてきますが数はあまり多くはないようでした。
なお、強石堰堤の魚道は、最近になって適度な水量を流すようになってきていて、下流から遡上した魚も堰堤の上にも行けるようなったと推測されます。

川俣地区の入川・滝川合流点の堰堤上流側は、水量があるものの、取水により下流側は殆ど無い状態で釣りにはなりませんでした。
上流側の滝川は、砂防堰堤により平瀬が続きますが、数百mも歩くとよいポイントが点在してきます。
ここは、夕方遅い時間になると熊がでるので、あまり粘りませんでしたが、ライズはほとんど無く、見えるヤマメやイワナも稚魚ばかりでした。
また、入川の合流点上流については、小型ドライフライにヒットしてくるのは、稚魚ヤマメばかりでした。

2006年7月30日
荒川本流(大血川出合)
神流川(上野村役場付近)

大血川出合 2006.7.30

荒川本流の大血川出合は、二瀬ダムの放水により、やや増水していました。
水生昆虫のハッチは、先週までの大増水の影響から日没直前にパラパラとある程度ですが、川底の石には小さいヒラタカゲロウが多量にいるため今後増えてくるものと思われます。
ヤマメは、日没直前に単発でライズしますが、活性が高いのは、10〜15cmの稚魚で、20cmを超えるものをヒットさせるのは難しい状況でした。

神流川本流の上野村役場付近は、濁りがなくなりましたが、依然水量が多く、水生昆虫のハッチも少なめでした。
ここでも活性のたかいものは、20センチ以下の稚魚で、エルクヘヤーカディス17番等g小型のドライフライに反応してきました。
また、ここではウグイの活性も高く、CDC等のミッジを使用するとこればかりヒットしてきます。

2006年7月23日
荒川本流(大滝落合付近、川俣地区付近)

大滝温泉付近

大滝川俣地区下流

秩父市大滝地区の荒川本流は、今週100mm以上の雨があったため増水し、落合地区付近では濁流になっていました。
水生昆虫のハッチやヤマメのライズは全く無く、ニンフやウエットフライにも全く反応はありませんでした。
濁りが無くなってからでないと厳しいと思われます。

上流部の川俣地区では、大幅な増水はありましたが、濁りはありませんでした。
稀に水生昆虫のハッチするのが確認できましたが、ヤマメやイワナの水生昆虫へのライズはみれませんでした。
しかし、夕方5時をすぎると渕の開きや瀬でグリズリーキング#12やオレンジパートリッジ#14にヤマメやイワナがヒットしだしました。
ヤマメのサイズは、15〜23cm、イワナは20〜25cm程度のものがアベレージサイズかと思われます。
エルクヘヤーカディス#15〜17への反応も日没直前にはありましたが、小型のヤマメばかりでした。

川俣のイワナ 25cm,グリズリーキング#12

川俣地区川辺のヤマユリ

2006年7月16日
神流川(新羽地区付近、上野村役場付近)
荒川本流(大滝落合付近)

神流川新羽地区付近

神流川乙母ダム下流

神流川は、ここのところ雨の日が多いですが、雨量がさほど多くないため、水量の増加や濁りはありませんでした。

新羽地区は、以前アユが数多くいましたが、今回はかなり減っていました。
午後4時ころの早い時間帯にはいりましたが、ヤマメのライズは全くなく、ミッジや小型のエルクヘヤにヒットしてくるのはウグイばかりで、ストリーマーを引いてもヤマメの反応や追ってくる姿を確認できませんでした。

乙母ダム下流は、良い渕や瀬が続き、渓相は申し分ありません。
以前は20センチクラスのヤマメが多くいて、餌釣師が多くいましたが、今は釣り人もあまりありません。
ここも、夕方早い時間帯に入った関係もありますが、ヤマメと思われるライズは無く、小型のエルクヘヤーに反応してくるのはウグイばかりで、ストリーマーを追うヤマメを確認できましたが、食ってくるほどの活性はありませんでした。

上野村役場付近では、午後6時ころからヤマメのライズがボツボツと始まり、瀬ではこの時間帯から17番程度のエルクヘヤーにヒットし始めましたが、本格的に活性が高くなるのは、午後7時を過ぎてからになります。
今回は、ヤマメがドライフライに飛びついてくるものの、食いが浅いため、バレや空振りが多くなってしまいました。
連休によりヤマメがすれてしまったのかもしれません。

荒川本流の大滝落合地区は、先週と比較して水量が若干減り、水位が30cmほど下がっていました。
ヤマメは、午後5時頃から単発のライズはありましたが、フライへの反応は悪く、日没直前になるまで、ヒットさせるのは難しい状況でした。
午後6時過ぎになるとモンカゲロウのダンがハッチし始め、水面でバタバタしいますが、ヤマメは、これを全く反応せずに小型のカゲロウ類のイマージャやカディスピューパを食っているようでした。
日没直前になると、19番程度のエルクヘヤーやブラウンパラシュートに反応してきますが、ヤマメの絶対数が少なくなってしまったため、数多くヒットさせることは難しくなってきています。

大滝落合地区のモンガケロウ ダン

2006年7月9日
神流川(上野村役場付近)
荒川本流(大血川出合付近)

神流川は、当日午後の雨で水量は増えていないものの、茶色の濁り入っていました。
しかし、夕方6時を過ぎると、カゲロウ類のハッチが始まり、ヤマメのライズが始まりました。
午後7時頃から日没までの間が最も活性が高くなり、ドライフライで簡単にヒットするようになりました。
ヤマメは、先週と比較して20cm前後の小型のものがエルクヘヤーカディスを食ってきましたが、通常使用しているもの大きめの15番程度のものが良いようでした。
濁りの関係で、小さいドライフライだとヤマメが見つけにくいからだと思われます。

荒川本流の大血川出合は、いつもより水量が多く、取水堰堤全体から水が下流に落ちていました。
ヤマメの数は多くはないものの、25センチ前後のものが午後6時頃から、単発のライズを見せるようになりました。
ライズするポイントがフライをキャストするのに非常に難しい場所であるため、ヒットさせるのは困難ですが、CDCカディスの19〜21番、エルクヘヤーカディス19番等に反応を見せました。

2006年7月2日
神流川(新羽地区付近、上野村役場付近)
荒川本流(大滝落合付近、大滝強石地区付近)

神流川上野村役場付近

上野村役場付近のカゲロウ類

神流川は、先々週と比較して、水量が落ち着ちつき、ドライフライにちょうど良い水量になってきました。
午後6時頃からライズが始まりますが、この時間帯は、CDCミッジ等に反応するのみで、比較的小ぶりなヤマメやウグイばかりですが、日没直前になると15〜17番程度のサイズのドライフライならば何でも反応するようになり、25cm以上のものがヒットしてくるようになります。
なお、新羽地区付近のヤマメは、数がかなり減ってしまったようで、単発のライズがある程度になりましたが、鮎の数はたいへん多く、良いコケがついた石のまわりには、ウジャウジャと表現できるほどの数ででした。

荒川本流は先週と比較すると水量が多くなっていました。
大滝強石地区は、旧荒川村との境で、旧大滝村の最下流域になります。
ここは、渓相が良く、フライをキャストするのに障害物少ないため気持ちよい釣りができます。
また、堰堤のすぐ下に良いポイントがあり、ここには上ってきたヤマメが溜まることがあります。
ここでは、日没前にヒットしてくるのはウグイばかりですが、日没前後になると単発ながら25cm前後型の良いヤマメがヒットするようになりました。
ここでも15〜17番程度のドライフライならばあまりパターンは関係ないようでした。
落合地区では、先週よりも水量が増えたものの、ヤマメの数が減ったことに加え、スレきてしまったようで、日没前後の短い時間帯に18番程度の小型のエルクヘヤーに反応するのみになりました。
また、ヤマメよりもウグイがヒットすることが多くなってしまいました。
なお、大滝温泉対岸で日没後、木の枝を折る音がかなり長い時間聞こえました。
たぶん熊だと思います。
また、5月には小鹿野町・神流町境の道路脇に熊がいるのを確認しました。
今年は、里に熊が下りてきていることが多いようですので十分注意が必要だと思われます。


大滝強石地区

2006年6月25日
荒川本流(大滝落合、大滝三十槌地区、大滝川俣地区付近)

荒川本流大滝川俣地区

荒川本流大滝落合地区地区

荒川本流は、2週間ほど前と比較すると水量が減り、ヤマメの活性が下がってきました。
上流部の大滝川俣地区では、滝川の水量はある程度あるものの、入川との合流点にある発電用堰堤の取水口により、これより下流は水量が極端に少なく、時々見れるヤマメの活性はたいへん低く、ライズは全くありませんでした。
水量が増えないと面白くならないと思われます。
大滝中学校付近の落合地区から三十槌地区付近の間も6月中旬と比較して、水量が半分近くまで減り、水生昆虫のハッチが減るのに伴い、ヤマメの活性は下がってきてしまいました。
日没前後に単発のライズがありますが、反応は鈍く、以前のように15番程度の大型のエルクヘヤーを猛烈に食ってくるようなことは無く、18〜20番程度の小型のエルクヘヤーやCDCのドライフライにぽつぽつヒットしてくる程度でした。
しかし、ヤマメのサイズは25cm前後の大型のものが平均的なサイズになっています。

2006年6月18日
神流川(新羽地区付近、上野村役場付近)
荒川本流(大滝落合付近、大滝三十槌地区付近)

神流川上野村役場付近

上野村新羽地区

神流川は、梅雨入り後の雨の影響で、水量が先週の2倍以上になっていました。
新羽地区は、鮎が広く散らばったようで、友釣師が減り、落ち着いてフライをキャストできるようになりました。
また、ヤマメの姿も確認できるようになり、夕方にはライズが増えてきました。
フライパターンは、エルクヘヤーカディスの17番程度のものが良いようで、20cm強のヤマメが時々ヒットしてきました。
上野村役場付近でも水量が増えたため、ヤマメの適水勢が変わったため、ライズするポイントが移動しました。
岩脇や石下など流れが巻いているポイントで日没前後にヤマメが盛んにライズするようになり、流れが強いことにより、ティペットを太めにしても見切られることが少なくなりました。
ヤマメは、5月と比較して、サイズが小さいいことが多く、20〜25cmが標準的なサイズでした。

荒川本流も雨の影響で濁りはないものの大幅に増水しています。
大滝落合地区から三十槌地区の間では、以前よりライズしているヤマメの数が増え、またサイズが一回り大きなものがヒットするようになってきました。
川幅が広がったこと、流れが速くなったことにより、ロングキャストや正確なメンディングの技術が必要ですが、15番程度の大型のエルクヘヤーカディスに比較的大きいヤマメがヒットすることもあります。
ハッチしている水生昆虫は、大型のモンカゲロウからマイクロカディスまで雑多であるため、どのフライパターンが良いかは、ポイントごとに変わるようでした。
なお、水量が多いことにより、川の流れに入ると流される危険性もあるので十分注意することが必要です。


荒川本流落合地区付近の激流

本流ヤマメ 29cm エルクヘヤー#15

2006年6月11日
神流川(新羽地区付近、上野村役場付近)
荒川本流(大滝落合付近、大滝三十槌地区付近)

神流川の新羽地区は、鮎が大量に放流され、多くの友釣師で賑わっていました。
鮎のサイズはまだ小ぶりで15センチ前後のものが多いようで、友鮎を流すと、逃げてしまう姿が確認できました。
ここのヤマメは、鮎が多くなったため、逃げてしまったようで、ライズも極めて少なく、ふらいにははんのうしなくなってしまいました。
C&R区間の上野村役場付近は、日没前後に多量のカディスや小型のカゲロウ類がハッチし、ヤマメがボイル状態になりました。
17〜19番のエルクヘヤーカディスやクリーム、レッドのパラシュートパターンを使用しましたが、あわないことやバレが多く、やや大きめのフックを使用した方がよいようでした。

なお、鮎が解禁になってから、上野村役場付近では、餌釣りのラインや餌のパックが落ちていて、明らかにヤマメの数が減ってきています。
魚のはいったポリ袋を持った友師も見かけることから、キープされてしまっていることが疑われました。

荒川本流は、ヤマメの放流があったのか、カディス類のハッチが増えたからなのかはっきりしませんが、フライに反応してくるヤマメの数が増えたように思われました。
旧大滝村の落合地区、やや上流の三十槌地区とも、ライズは少ないものの、16〜18番のクリーム系のパラシュートパターンをキャストするとにヤマメが反応してきました。
ヤマメのサイズは20〜23cm程度のものが多いようです。

2006年6月4日
神流川(蛇木滝上流付近、新羽地区付近、上野村役場付近)
荒川本流(大血川出合付近、大滝三十槌地区付近)

神流川蛇木滝上流

上野村新羽地区

神流川C&R区間の蛇木ダムの上流は、平瀬が多いためフライがキャスティングしやすいポイントが続きます。
2〜3年前は、ここへもヤマメの放流が大量にありましたが、最近は、放流量が減ってしまったため、魚影はあまり濃くありませんが、入る人が少ないため、他人に気兼ねをすることなくのんびり釣りをすることができます。
ここでは、20センチ前後のものが主になり、日没直前がベストな時間帯です。
フライパターンは、16〜18番のエルクヘヤーやブラウンパラシュートなどスタンダードパターンで十分遊べます。

上野小学校下流の新羽地区は、神流川で最も魚影が濃いポイントです。
ヤマメは、放流して間もないため全くスレていないため、日没直前は、フライに対し入れ食いに近い状態になりました。
フライパターンもドライの場合14〜20番のスタンダードパターン、ウエットの時は、10〜14番の単純なソフトハックル系で十分でした。
なお、ここのポイントは、餌釣師が比較的流れが緩く深いポイントに早い時間帯から離れないことが多いため、フライの場合は、瀬でキャスティングするようになりますが、むしろこちらの方が釣り易いと思います。

C&R区間の上野村役場付近では、ヤマメが成長し、アベレージサイズが25センチクラスでしかも水生昆虫が多いことにより体高があり引きも強くなってきました。
ここでは、フライをする人が多く入るため、たいへんスレきているため、釣り易くなるのは午後7時前後の一時だけで、これより早い時間帯では、ヤマメは希にしかフライに反応してきません。
ハッチしている水生昆虫はカディス類の比率が高くなったほか、カゲロウ類は以前より小型化してきました。

荒川本流の大血川出合付近は水量が上流に発電所があるため、夕方になると水量が20センチ近く変化します。
水生昆虫は、この水位の変化が落ち着く午後6時頃から多くなり、単発ながらヤマメのライズが見れました。
ヤマメは、今年放流した20センチ前後のものが殆どですが、数は多くは無いようです。
三十槌地区は、旧大滝村役場の1kmほど上流にあり、この間は渓相がよく、フライでも釣り易いポイントが続きます。
ここのヤマメも20センチ前後の今年の放流物で数はあまり多くありませんが、日没直前にはライズが見られ、16番程度のエルクヘヤーカディス等に反応が良いようでした。
また、ここではウグイの活性も高いため、ヤマメよりもこちらがヒットしてくることが多くなってしまっています。

2006年5月28日
荒川本流(大滝三十槌地区付近、浦山川出合付近)
神流川(乙母堰堤付近、上野村役場付近)

モンカゲロウ(大滝三十槌地区)

荒川本流の大滝三十槌地区付近は、水量は少ないもいのの、流れが緩い浅瀬でモンカゲロウのスーパーハッチがありました。
ヤマメ、ウグイとも午後6時を過ぎるとライズが始まり、日没に近づくとともに活性が上がってきます。
しかし、フライパターンは、カゲロウパターンよりもカディスパターンの方が反応がよく、しかも水面直下でオレンジパートリッジを使うと良いようでした。
ここのヤマメは、魚影は薄いですが、水生昆虫の多さから、比較的太っているようです。
また、小型のドライフライを使用するとウグイやヤマメの稚魚ばかりがヒットしてきてしまいました。

浦山川出合は、浦山ダムの放水により秩父市街地の他の地区よりも水温が低く、ヤマメが付きやすいポイントになっています。
ヤマメは、流れ込みよりも対岸の若干水温が高いところにいることが多いようです。
これは、水温が高い場所でヒゲナガトビケラなどカディス類がハッチしているためです。
ヤマメの数はあまり多くありませんが、時々大型のものが派手にライズする姿が確認できました。
また、ここでも小型のドライフライを使用するとウグイがヒットしてしまうことが多々あります。


荒川本流大滝三十槌地区付近

荒川本流浦山川出合

2006年5月21日
荒川本流(大滝温泉付近)
神流川(乙母堰堤付近、上野村役場付近)

荒川本流の大滝温泉付近は水量が減水気味ですが、モンカゲロウ等大型の水生昆虫類ハッチが多くなってきました。
ヤマメは日没近くなると瀬や渕尻でライズするようになり、エルクヘヤーなどスタンダードパターンに反応がよくなってきました。
ただ、同様にウグイの活性も上がってきたため、小型のフライだとこれがヒットしてしまうことが多くなってしまします。

神流川の乙母ダム付近は、水量は増えたものの、ヤマメの魚影は先週とうって変わってが薄くなっていました。
ライズはウグイのものばかりで、ヤマメがドライフライにヒットしてくるケースは非常にすくない状況でした。
上野村役場付近は、水量が増え、若干の濁りがありました。
水生昆虫は、カゲロウ・カディス類とも日没前後に猛烈にハッチするようになりました。
ヤマメは、深さに関係なく、流れに変化があるところのがヒットしやすいようでした。
また、ドライフライの場合、19番前後の小型のエルクヘヤーカディスが圧倒的に良いようでした。

神流川乙母ダム

神流川C&R最上流部

2006年5月14日
薄川(小鹿野町両神中学校付近)
神流川(乙母堰堤付近)

赤平川支流薄川の両神中学校付近は、水量が大幅に減水していました。
水生昆虫のハッチはあるものの、ライズは極少なく、瀬を泳いでいる魚は、ウグイが多く、ヤマメの数は非常に少ないうえサイズも15センチ程度の小ぶりなものばかりでした。
なお、このような下流域でも渕にはイワナもいるようでした。

神流川の乙母堰堤付近は、ヤマメの放流があったようで、餌釣師が数多く入っていて、フライロッドを振るには肩身が狭いような状況でしたが、ヤマメの数が多く、全くスレていないため、夕方早い時間帯からグリズリーキングやパートリッジオレンジ等の10〜12番の大きめなウエットフライに簡単にヒットしてきました。
ヤマメのサイズは20〜23センチ程度でヒレに傷が多いものばかりでした。
なお、小型のウエットフライを使用するとウグイやアユがヒットしてきてしまうので注意が必要です。

2006年5月7日
荒川本流(大滝温泉付近)
入川(管理釣場下流)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

入川管理釣場下流付近 2006.5.5

荒川本流の大滝温泉付近では、水量が減り気味ですが、水生昆虫のハッチが増え、ヤマメが瀬に出てきていて、夕方早い時間帯から、パートリッジオレンジ#14程度のウエットフライやエルクヘヤ−カディス#19前後のドライフライに反応を見せるようになりました。ヤマメのサイズは、相変わらず15〜20センチクラスの小ぶりなものが主になります。

入川の管理釣場下流も水量は少なめですが、水生昆虫のハッチが増え10〜20センチの小ぶりなヤマメが日没直前にライズするようになります。
ここでも、17〜19番程度の小さめなエルクヘヤーカディスに反応が良いようでした。
ここのヤマメは、10〜15センチ程度の小さいものは稚魚放流したもの、20センチクラスは、成魚放流したものや上流の管理釣場から落ちてきたものと思われます。

神流川の上野村役場付近では、渕のヤマメがたいへんスレてきています。
夕方の早い時間帯ではドライフライを簡単に見切り、14〜16番のオレンジパートリッジ等ウエットフライに単発でヒットしてくる程度です。
日没直前になるとライズが多くなり、エルクヘヤーカディス17番等に反応を見せるようになりますが、食いが浅いため、出てきたヤマメの3割程度は合わなくヒットさせることができないような状況でした。



イブニングパラダイス2006