Evening Paradice
Fly&Lure Fishing in Chichibu
秩父のヤマメとイワナ

2007年3月〜

神流川C&R区間
上野村役場前ライブカメラ

荒川上流部の雨量・水位

イブニングパラダイス
2006年8月〜

神流川C&Rのヤマメ
(22cm CDCミッジドライ#21)

5月27日
荒川本流(落合地区付近)
入川(川又地区滝川合流付近)
浦山川(山掴地区付近、浦山ダム)

荒川本流の落合地区付近は、水量が少ないことから水温が上がり、ヤマメのライズは日没近くなるまであまりありません。
しかし、日没前後には、水生昆虫が多く飛ぶようになり、流れの緩い瀬でヤマメのライズが増えてきます。
もともと、この辺りに放流したヤマメは小さかったため、ヒットしてくるのは成魚でも20cm程度で稚魚が多い状況です。
この時間帯では、特にどのパターンが良いというのはないため、水面上でよく見えるタイプで良いと思います。

入川の滝川合流点付近の堰堤では、上流の管理釣場から逃げたと思われる20〜25cmクラスのニジマスがいました。
数はあまり多くなく、ライズも単発で少ないため、ウエットを中層に流すと反応やアタリはありますが、ヒットさせるのは難しいようです。
入川下流域は、昼間でも薄暗いポイントが多く夕方早い時間帯から沈石等で流れの変化があるポイントで、小さめのエルクヘヤーに反応がありました。
ここのヤマメも、20cm以下の小型のものが主になります。

浦山川山掴地区

浦山ダム

浦山川の山掴地区から大神楽沢出合の間には堰堤が多くあり、ところどころにヤマメがいますが、ほとんどが20cm以下の場合が多いようでした。
ヒットしてくる時間帯は日没前後であり、比較的流れが速いポイントが多いため、エルクヘヤーカディス等良く浮くドライフライが釣やすいようでした。
浦山ダムの流れ込みの深みでは、30から80cmの鯉や30cmクラスのブラックバスに混じって、40〜60cmのニジマスもいるようです。
ここではニジマス等を狙うルアーマンがたいへん多くフライをキャストするには気が引けるます。
またルアーによりミノー系ストリーマーにもスレいる他、ワカサギやウグイを食べているため、ドライフライには全く反応しません。
まれに、ストレーマーをリトリープすると追う姿が確認できます。
ここでは、沈木等が多いため、岸から大型ニジマスをヒットさせても上げるのは難しいですが、魚体は太り、ヒレはピンと張っています。

入川(川又地区)

浦山ダムのニジマス(尾鰭部分)55cm

5月20日
荒川本流(強石地区付近)
神流川(蛇木滝付近、上野村役場付近)

荒川本流の強石地区は,秩父漁協管内最下流の魚止め堰堤があり、この上下はフライ向けの渓相になっています。
下流側は、堰堤から約100mで両側が切り立った渕がありここより下には遡行できなくなりますが、ここの渕の流れ込みにはヤマメがついていることが多く、夕方早い時間帯からライズがありました。
19〜21番の小型のエルクヘヤーに反応してきましたが、ヒットしてくるのは20センチに満たない小型のものばかりでした。
流れ込みから約50m下った地点には、25cmクラスのヤマメがいましたが、ドライフライには全く反応が無く、オレンジパートリッジ12番を追う姿を確認しましたが、ヒットはしませんでした。
堰堤の上流側では、大型のカゲロウ類の多量なハッチがあり、瀬のタルミなどでは、20〜23cm程度のヤマメが盛んにライズしていました。
エルクヘヤーカディス17番等で比較的簡単にヒットしてきましたが、数はあまり多くはありませんでした。
また、堰堤付近にはこのあたりでは珍しいイワナがいました。

強石地区堰堤下流の大渕

強石地区のヤマメ22cm(腹に黒点あり)
エルクヘヤーカディス17番

強石地区のイワナ20cm
オレンジパートリッジ14番

神流川上野村役場付近のC&R区間では、ヤマメが成長して25cmを超えるものが主になってきました。
しかし、かなりスレてきてしまっているため、ポイントへのファーストキャストには反応するものの、その後は日没直前までヒットさせるのは難しい状況です。
しかし、日没前後には多種の水生昆虫類がハッチし、ヤマメはいたるところで無警戒にライズするようになります。
こうなると、水面を動くものには何でも反応してくるため、15〜17番程度の大きめなエルクヘヤーによくヒットしてきます。
魚のサイズが比較的大きいため、2番程度の細いロッドを使用すると、ランディングがたいへん面白くなります。

神流川の蛇木滝付近では、水が少ないため流れが弱い他、ヤマメ自体の数が少ないため、あまり期待はできないと思いますが、これから梅雨の時期になり大水が出た後には、大型のヤマメが遡上してくるのでそれを狙うと面白いかもしれません。

神流川蛇木滝

5月13日
荒川本流(落合地区、川又地区)
大洞川(荒沢出合付近)

荒川本流の落合地区は、滝沢ダムの放水により平水より50cm以上水位が上がり若干の濁りが入っていました。
急な増水により水生昆虫類のハッチは少なく、ヤマメのライズは全くなく、ドライフライにヒットしてくるのはウグイばかりでした。

増水した大滝温泉前の荒川本流

滝川

入川と滝川が合流する川又地区の取水堰堤では、水生昆虫のハッチは少なくヤマメのライズはありませんでしたが、ウエット系のフライを流すと20cmクラスのニジマスが何匹かヒットしてきました。
これは、上流にある入川の管理釣場から落ちてきたものとおもわれます。
滝川にも遡行してみました。
ほぼ平水位でしたが、夕方のクマが出る時間帯を避けたため時間帯が早く、水生昆虫のハッチはほとんど無く、稀に渕尻等のヤマメのライズが見れましたが、このようなポイントでヒットさせるのは難しい状況で、フライでは荒瀬のような石が多いポイントの方がヤマメやイワナが無警戒に出てくるようでした。

大洞川上流荒沢

荒沢のヤマメ 21cm
エルクヘヤーカディス17番

大洞川荒沢出合

大洞川へは、三峰山に登る観光道路の途中から林道を入るようになります。
この林道は、土砂崩れや落石が多いため、梅雨の時期以降は入り難くなってきます。
特に入った後に、雨が降ると落石等により帰れなくなることもあります。
荒沢出合は、三峰観光道路から林道を約10km入ったところで、ここまで来ると道路と川の高低差があまりなくなるので、川に簡単に降りれます。
また、この付近はブッシュが少ないことから暗くなるまで、イブニングライズが楽しめます。
ここは、川の流れが比較的速いことから、水生昆虫は少なくヤマメ等のライスは少ないですが、餌が少ないことから日中でもドライフライにヤマメやイワナがヒットしてきます。
ヤマメ、イワナとも20cm前後のものが主で、大きな物は少ないですが、比較的魚体は綺麗で、特にイワナは、腹がオレンジ色でチチブイワナ特有の色をしています。  

5月6日
荒川本流(大滝落合地区付近、浦山川出合付近)
神流川(上野村役場付近、新羽地区付近)

荒川本流の大滝地区では、気温が高い日が続くと同時に水量が減ってしまったため水温が上昇しています。
落合地区では、夕方4時過ぎから小型のヤマメのライズがありましたが、反応はいまひとつで、本格的なライズが始まったのは午後6時を過ぎてからでした。
ポイントは瀬から渕に移り、エルクヘヤーカディスには全く反応がなく、暗色系CDCやグリスリーキング、マーチブラウン等のウエット系のみにしかヒットしませんでした。
浦山川出合も水量が少なめでした。
ここでは、大型のカゲロウ類やカワゲラ類のハッチが見られ、数は少ないものの20cm前後のヤマメがいました。
しかし、ライズしているのは、大量にいるウグイばかりでヤマメのライズは全く見れませんでした。

神流川の新羽地区では、ゴールデンウイークの最初に釣大会が開かれヤマメの放流がありました。
日中からヤマメのライズがありましたが、平瀬でライズする場所が一定しないため、フライには厳しい状況でした。
上野村役場付近では、水量が先週と比較して10cmほど減ってしまったほか、午後6時前のライズが少なくなり、本格的にヒットしてくる時間帯が日没直前のみになってきました。
この時間帯になると、ミッジ等だとヤマメが見つけ難いのか反応が良くない反面、15〜17番のエルクヘヤーには面白いようにヒットしてきました。
ここでは、ガガンボのハッチが多くなり、マイクロカディスも多量に飛んでいました。
また、ヒゲナガトビケラの飛ぶ姿も確認できました。

荒川本流大滝温泉前

荒川本流浦山川出合

神流川上野村役場前ヤマメ
26cm エルクヘヤーカディス19番

4月29日
荒川本流(大滝落合地区付近)
神流川(上野村役場付近)

荒川本流の落合地区では、午後の早い時間からカゲロウ類の飛ぶ姿が見られ、ヤマメのライズがいろいろなところでありました。
ここのヤマメは、20cmに満たないものが多いですが、活性が高く17〜19番のエルクヘヤーカディスに簡単に飛びついてきました。
ヤマメは、瀬や渕の流れ込み等いろいろなところにあるため、小さなポイントも丁寧に攻めた方が良いと思われます。

神流川C&Rの上野村役場付近では、日中を通してライズがありました。
日中はミッジや小型のカゲロウ類ハッチが多く、日没近くなると大型のカゲロウ類やカワゲラ類のハッチがありました。
ヤマメは、日中CDCミッジ21〜24番やミッジピューパ19〜21に反応を見せましたが、しっかり食わないことが多いため、あわせ損なったり、バレることが多く、またすぐにフライに慣れ、スレてしまう状況でした。
午後6時を過ぎると活性が上がってきて、エルクヘヤカディス17〜19番に反応するとともにしっかりフライを食うようになってきました。
ここでは、ヤマメのアベレージサイズが25cmを超えるため、2〜3番用のロッドを使用するとヤマメの引きを十分堪能することができます。

荒川大滝温泉前

神流川上野村役場前ヤマメ
27cm CDCミッジ21番

4月22日
荒川本流(大滝三十槌地区付近、大滝落合地区付近)
神流川(上野村蛇木滝付近、上野村役場付近)

大滝地区では、気温が上がってきて山吹やワサビの花が咲くような時期になってきました。
川では大型のカゲロウ類がハッチし、ヤマメの活性も上がっています。
大滝三十槌地区では、先々週と比較して、ヤマメがスレてきたようで、ウエットフライへの反応が悪くなってきました。
ヤマメの数も減ってしまっているのかもしれません。
落合地区付近は、ヤマメのライズが午後4時頃から始まり、CDCミッジ21から24番によく反応がありました。
ヤマメは今年放流したサイズが20cm以下のものが多いですが、水温が上がり始めているため、番手の小さいロッドならば十分楽しめます。

荒川本流大滝温泉前

荒川本流大滝総合支所前

ヤマブキが咲く神流川上野村役場前

神流川の上野村役場付近では、ここのところの雨や雪で若干水量が増え、水位が10cmほど上がっていました。
ヤマメは、午後3時頃からライズを始め、ドライフライの場合、午後5時頃まではミッジパターンのみへの反応ですが、5時から6時頃までの間ライズが最盛になり、エルクヘヤーカディスにもヒットするようになりました。
(ヤマメは、エルクヘヤーを大型のカゲロウとして捕食していると思われます。)
しかし、午後6時を過ぎると食い渋ってしまうようになりました。
神流川では残念なことに、夕方5時前後の時間帯になると家庭雑廃水による泡が多くなってしまいます。

4月15日
荒川本流(大血川出合付近、大滝落合地区付近)
中津川(中津川地区こまどり荘付近)

大滝地区の荒川や中津川では、暖かくなってきたことにより、釣り人の数がたいへん多くなってきました。
荒川本流の大血川出合では、夕方の早い時間帯からミッジや小型のカゲロウ類が多量にハッチしていますが、ヤマメのライズは全くなく、ストリーマやウエットフライへの反応は全くありませんでした。
大滝落合地区では、午後4時過ぎころから6時頃までヤマメのライズがあり、CDCミッジや小型のエルクヘヤーカディスにも反応するようになってきました。
ただ、6時を過ぎるとライズは止まってしまいました。

中津川こまどり荘前

荒川本流大血川出合付近

中津川では、最近ヤマメの放流があったようで、魚影がかなり濃くなっていました。
午後の早い時間帯は、ライズはないもののストリーマやウエットフライを引くと時々ヤマメがヒットしてきました。
サイズは18〜22cm程度のものが主で、ヒレが傷ついていたりすることから放流から時がたっていないことか伺えました。
午後5時を過ぎると、ポツポツと渕尻などでライズが始まり、CDCミッジなどの小型ドライフライにヒットするようになってきました。

4月8日
神流川(上野村蛇木滝付近、上野村役場付近)

神流川はまだ水量が少ない状況が続いていて、時間帯によって渕の流れが緩いところででは、合成洗剤の影響と思われる泡によって、ミッジ等小型フライが見えにくくなっていました。
神流川C&Rの蛇木ダム付近のヤマメは、まだ渕の流れが緩いところにいることが多いようで、瀬ではドライ、ウエットにかかわらずフライへの反応はありませんでした。
蛇木滝下の渕の水が落ち込み流れが速いところには、ヤマメは少ないようですが、流れが緩く深い場所では、日中からミッジへのライズがありました。

上野村役場上流の瀬

上野村付近では、夕方早い時間帯から小型のミッジの大量ハッチがありCDCドライミッジに反応がありました。
ここでは、石の多い瀬のポイントがヒットし易く、ドライフライの釣りが十分楽しめました。
渕ではライズは多いものの、洗剤の泡が多く、しかもスレているためヒットし難いようでした。

4月1日
荒川本流(大滝三十槌地区付近、大滝落合地区付近)

荒川本流は、水量は少ないものの、水温が上がりつつあるため水生昆虫のハッチ増え、ヤマメの活性も上がってきました。
大滝三十槌地区では、川辺の石にチラカゲロウの抜け殻がいくつかありました。
ヤマメのライズは見られなかったものの、瀬にウエットフライ(オレンジパートリッジ14番等)を流すと反応がありました。
サイズは、15〜20cmと小型で、今年放流したと思われるヒレに傷がついたものに、やや茶色っぽいがヒレがピンとした冬を川で越したと思われるものが混じりました。

大滝温泉前

三十槌地区

三十槌地区のヤマメ(オレンジパートリッジ14番)

大滝落合地区では、夕方にコカゲロウ類やミッジ類が川面を飛ぶ姿が見られました。
ヤマメのライズは単発ですが、渕の流れの中に出てきているものもいて、ここでもウエット系のフライのほうが反応が良いようで、時々15cm程度の小型のものがヒットしてきました。
CDCドライミッジへの反応はいまひとつで、ドライフライではまだ厳しいようです。

3月25日
荒川本流(大滝川又地区付近、巴川橋付近、浦山川出合付近)
神流川(ヴィラせせらぎ付近、上野村役場付近)

荒川本流大滝川又地区

荒川本流影森地区巴川橋付近

荒川本流の大滝川又地区は二瀬ダムの上流、滝川・入川の合流点にあります。
合流点付近には堰堤があり、ここから下流約1kmの間は、流れに変化があり、荒瀬、平瀬や渕が連続し、水量が多い時は良渓となります。
普段はこの堰堤で取水するため下流側は水量が少ないのですが、入渓した日は魚道(構造が悪く魚の遡上はできません)から水が落ちていたため、幾分かの水量がありました。
水生昆虫は、わずかなミッジが飛んでいるだけでしたが、10センチ前後のヤマメがライズしていたほか、流れの緩い大きな渕では、20cmクラスのものが浮いているのも見えました。
ここでは、ソフトハックル系ウエットフライの12〜16番に稚魚ヤマメのヒットはありましたが、20cmを超えるようなサイズのものの反応はみれませんでした。
あと1ヶ月ほどして水温が上がったときに若干の増水があれば面白いのではないかと予想されます。
また、稚魚はそこそこいるので、これを心無い人に持ち帰られなければ1〜2年後は良くなるのではないかと期待しています。

荒川本流秩父市別所付近の巴川橋付近では、川鵜避けの糸が張ってあり、フライのキャストは難しい状況で、ウエットフライを流してみても、ヤマメの反応や魚影は全く見れませんでした。

秩父市影森地区の浦山川出合付近では、流量が少なめで夕方にウグイのライズがありましたがヤマメの姿は見れず、ウエットやストリーマを流しても全く反応がありませんでした。

神流川C&Rのヴィラせせらぎ付近は、2〜3年前はかなりの量のヤマメの放流がありましたが、最近は放流量が少なく、ライズは全くありませんでした。
ソフトハックルのウエットを流すと極稀にヤマメの反応がある程度でした。

同じく、上野村役場付近のC&Rでは、ヤマメの数は多いものの、釣り人の数も多いため、かなりスレてきています。
午後5時を過ぎると、ライズの数が多くなりますが、ドライミッジの場合24番より小さいサイズ、ミッジピューパでも21番より小さいサイズでないと見切られることが多くなってきています。
また、バーブのついた大きなフックのフライを使っていたり、フックを外すのがあまり上手でない人も多くいるようで、口の周りが傷ついたヤマメが多くなったのも残念なことです。

荒川本流浦山川出合

浦山川最下流部

3月18日
荒川本流(大滝落合地区付近、大血川出合付近)
神流川(乙母ダム付近、上野村役場付近)

荒川本流大血川出合

大血川出合堰堤下流

大血川下流域

荒川本流、神流川ともに、今月に入って雨が少ないためかなり水量が減ってしまっていました。

荒川本流の大滝落合地区付近は、例年と比較して、解禁当時からヤマメの数は少なかったのですが、今週になってますます薄くなってきて、ライズは全く見れませんでした。
深い渕でウエットフライを引くとごく稀にヤマメの当たりがありますが、ヒットしてくるのは15cm程度の稚魚のことがほとんどでした。
水温が今より上がり、大型のカゲロウ類がハッチする時期になれば状況が変わるのではないかと期待しています。

大血川の荒川本流との合流点は、河川工事のために重機が入ったようで、川の形が変わっていました。
また、本流にある堰堤のゲートが開いていて、下流側はいつもよりも水量が多くなっていました。
今週は、午後3時から上流の発電所の放水があったため、さらに20cmほど水量が増えたなかでの釣りになりました。
ここでは、昨年の禁漁直前に25〜30cmクラスのニジマスやヤマメが泳ぐ姿が見れましたが、
今は、日中からミッジが飛んでいるものの、ヤマメのライズが無いばかりかウグイの姿さえ確認できませんでした。
深みにストリーマやウエットを流してみた他、フライが届かないポイントでルアー(スプーン)も引いて見ましたが、全く反応がありませんでした。

神流川の乙母ダムは、上野村役場から約2キロほど上流にあり、ダム湖は土砂で埋まってしまいましたが、ダム下には大きな渕になっていて、昨年の初夏にはヤマメがかなり集まっていました。
ここでは、ミッジ等水生昆虫の飛ぶ姿も稀で、ヤマメのライズは全くありませんでしたが、ウエットフライを2〜3メートル沈めて引くと時々当たりはありましたが、まだヤマメは集まっていない様子でした。

上野村役場付近のC&Rは、強風が先週から引き続き、ドライフライはキャストし難い状況でしたが、ミッジのハッチが日中からあるため、ヤマメは盛んにライズを繰り返していました。
解禁から約3週間が過ぎ、釣り人の数は減ってきましたが、ヤマメがスレだしたために、フライを見切るようになってきています。
しかし、午後5時を過ぎると活性が上がり、21番程度のCDCドライミッジや水面直下のミッジピューパで難なくヒットしてきます。

神流川乙母ダム下

3月11日
荒川本流(荒川白久地区付近)
浦山川(大神楽沢出合付近、浦山ダム流れ込み付近、荒川本流出合付近)
神流川(蛇木滝付近、上野村役場付近)

浦山川大神楽沢出合付近

浦山川川俣地区

秩父鉄道終点三峰口駅のひとつ手前の白久駅付近の荒川本流に入ってみましたが、現在は水量が少なくヤマメがつくようなポイントはみあたりませんでした。
平瀬が多く、所々にある流れ石等による流れが変化するようなポイントを探っても、ヤマメどころかウグイの姿さえ見れませんでした。
ここのポイントは、下流に放流したヤマメが動き出してからでないと面白くならないと思われました。

浦山川では、大神楽沢出合の少し下流から浦山ダム流れ込みまでの間が河川工事のため入れなくなっていました。
大神楽沢出合から川俣地区までの間は川原が広くには所々に小堰堤がありフライがキャストし易い場所が多くあります。
例年ここにはヤマメの放流が解禁直前に行われます。
今年はこの辺りのヤマメの放流は少ないようで、ウエットフライに15cmクラスのヤマメの反応が見れましたが、20cmを超えるようなものは見れませんでした。
浦山ダム流れ込みから副ダム間は、ダムが貯水しているため水位はたいへんたかくなっていました。
しかし、まだ水温が低いため、ヤマメのライズや浮いている姿は見れず。ストリーマを引いても反応は全くありませんでした。
浦山川の荒川本流出合付近では、出合の数百メートル上流の河川工事のため、浦山川が濁流になってしまい、ヤマメの姿を確認することはできませんでした。
ただ、ここは濁りさえなければ、若干のヤマメはいると思うので、沈系フライで楽しめるのではないかと思います。

浦山川のすみれ

浦山ダム流れ込み付近

荒川本流浦山川出合

神流川の上野村・神流町境から上流約2kmはC&R区間になっています。
この間にある蛇木滝の堰堤付近は良いポイントになっていて、ヤマメ大量の放流があるほか、遡上期には大ヤマメも期待できるポイントです。
現在は、ヤマメの姿は多く確認できるものの、浮いていたりライズがまだないため、ニンフを深く沈めることのほかに手か無い状況でした。
時々20cmクラスがヒットしてきましたが、面白くなるのは水温がもう少し上がってからだと思います。

上野村役場付近に入った日は寒風が強い日で、先週と比較して活性が下がりライズの数も減ってしまいました。
しかし、風の合間にCDCドライミッジを流すと時々ヒットしてきました。
また、先週はヤマメが一所に固まっていましたが、若干散らばってきているようでした。

神流川蛇木滝

2007年3月4日
荒川本流(大滝強石地区付近、大滝落合地区付近)
中津川(鶉平地区付近)

神流川上野村新羽地区 

神流川C&R上野村役場付近

上野村漁協では、入漁券が値上がりし、一般年券10,000円、組合員8,500円となっていました。
詳しい内容は、漁協ホームページ(http://www3.ocn.ne.jp/~ueno-fc/)でご確認ください。

神流川の上野村新羽地区は、道の駅のやや下流で、ヤマメを毎年比較的多く放流するポイントです。
ここは、流れが人工的にせき止められ、浅い渕になっているため、フライがやり易いポイントになっています。
道路からヤマメの泳いでいる姿が確認できまが、流れ込み付近や沈石の周りの水底にいる場合が多いようでした。

上野村役場付近のC&Rは、水量は平年並みでしたが、昨年良かったポイントの一部は埋まってしまい、浅くなったことにより、ヤマメの附きが少なくなってしまった場所もありました。
ここでは、ミッジが飛びヤマメのライズがあり、CDCドライミッジ21〜24で十分楽しめました。
夕刻になるとライズは減ってきましたが、ミッジピューパ#19〜21を水面直下に流すと入れ食い状態になり、日没直前には、グリズリーキング#14やオレンジパートリッジ#12などにもヒットしてきたことから、パターンに関係なく餌と見ればここのヤマメは何でも飛びつくのではないかと思われるような状況でした。
ヤマメのサイズは、20〜25cm程度ですが、比較的よくファイトしました。
たた、比較的食いは浅く、口先でつまむようなバイトですので、バレも多いようでした。

荒川本流の大滝強石地区は、旧大滝村では最も下流側に位置する好ポイントで、水の緩む4月頃と秋口に比較的大物が出るポイントです。
また、川原には大石が多く、景観も良い場所です。
ここでは、まだヤマメの活性が低く、水底に附いてしまっているようで、フライへの反応はあまりよくありませんでした。
沈石周りや流れが岩に当たるような適水では、ウエットフライやストリーマを15cm程度の小型のヤマメが反応を見せますがヒットするには至りませんでした。

落合地区では、コカゲロウと思われる極小もカゲロウのハッチがあり、15cmクラスの小型ヤマメの単発ライズが見られました。
しかし、CDCミッジ等ドライフライを流しても全く反応は無く、ヒットしてくるのはウエットやストリーマーの反射食いのみでした。
ここでヒットしてくるヤマメのうち15cm程度のものは、昨年稚魚放流したもので、20センチクラスのものが今年放流されたものと思われます。
地元の漁協関係者によるとこの付近には比較的多くヤマメを放流したが鵜に食べられてしまって、魚影が薄くなってしまったのではないかとのことでした。

荒川本流大滝強石地区

2007年3月1日
荒川本流(大滝落合地区〜三十槌地区付近)
中津川(大滝鶉平地区付近)

荒川本流大滝三十槌地区 

中津川鶉平地区

荒川上流部のマス類は、3月1日に解禁となりました。
荒川本流の大滝落合〜三十槌地区は、水量は少なめでしたが、解禁に合わせ二瀬ダムか発電用水の放水しているようで、川原の石は水面から10センチくらい下に水垢がついていました。
しかし、中津川出合の本流側堰堤や三十槌堰堤は、禁漁後の台風による増水により埋まってしまい、大物が附くような渕のウロ(大石の隙間)は無くなっていました。
水温は例年と比較しミッジが多く飛んでいたため、若干高めなのではないかと予想されました。

しかし、先月放流されたヤマメはライズはまだ無く、泳いでいる姿がも見れないことから総じて活性はあまり高くありません。
CDCミッジ等ドライフライには、全く反応が無いため、ストリーマやウエットを引いて見ましたが、平瀬や深い渕ではフライへの反応は無く、渕への流れ込み付近でアタリが見られました。
前述のとおりヤマメは活性が低いため、フライが口元に流れないとヒットしないようでした。

大滝小学校付近の中津川鶉平地区周辺も水量が少なめながら、ミッジが多い状況は、落合地区と同様でした。
ここでは、渕への流れ込み周辺で、稀にミッジピューパ#19に反応してきましたが、全てフライの直前でUターンしてしまったり、食いが浅くバレてしまいました。

両地域ともヒットや反応してきたヤマメは、20cm前後のものが中心で、ヒレはしっかりしているものの、まだ痩せていて、引きは弱弱しいものでした。

なお、河川案内図、遊漁料、販売店等は秩父漁協ホームページでご確認ください。




イブニングパラダイス2006