水の中の生き物

コマツモムシ
Anisops ogasawarensis Matsumura, 1915


コマツモムシのおもしろいところは、マツモムシのように水面にしがみついているのではなく、水中の1点に静止していることです。静止とはいっても、オールのような足を動かして、少しずつ位置を変えてはいるのですが、足さえ動かさなければ、浮きも沈みもしない状態で静止できるのです。

腹面を常に上にして、背泳状態なのですが、水底にいるときも腹を上にしています。

コマツモムシは単独でいることはまずありません。数10匹のコマツモムシが、それぞれお互いの水平距離と垂直距離を微妙に保ちながら、おそらくは獲物となる生き物をまちうけているのでしょう。


コマツモムシ(全体)
2011年12月2日

大阪府鶴見緑地さぼうランド跡



コマツモムシ(部分1)
同上(部分)



コマツモムシ(頭部) コマツモムシ(腹部)
同上(部分)



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