水の中の生き物
コマツモムシ
Anisops ogasawarensis Matsumura, 1915
コマツモムシのおもしろいところは、マツモムシのように水面にしがみついているのではなく、水中の1点に静止していることです。静止とはいっても、オールのような足を動かして、少しずつ位置を変えてはいるのですが、足さえ動かさなければ、浮きも沈みもしない状態で静止できるのです。 腹面を常に上にして、背泳状態なのですが、水底にいるときも腹を上にしています。 コマツモムシは単独でいることはまずありません。数10匹のコマツモムシが、それぞれお互いの水平距離と垂直距離を微妙に保ちながら、おそらくは獲物となる生き物をまちうけているのでしょう。 |