クスコ製タワーバー装着
タワーバーつけてみたりして。
(04/08/06)

(04/12/25更新)

 タワーバーとは、左右のフレームを連結させる事でボディの剛性を高める効果を得られるパーツです。 比較的安価なパーツでありながら高い効果が得られるため、チューニングの基本だったりするのですが、 比較的安価と言っても、そこそこのお値段(概ね1〜3万円くらい?)しますので、エンジンルームの 中に隠れてしまうって事もあって、割と後回しになってしまいがちな改造ポイントだったりします。

 タワーバーは、私もなかなか手が出せずにいたのですが、先日のオフ会で皆さんのクルマにタワーバーが 装着されているのを見て、衝動的に購入に踏み切ってしまった・・・。




 ストラットタワーバー(フロント)の取り付け

クスコ製タワーバー
クスコ「ストラットタワーバー・タイプOS」


 実はこのクスコ製タワーバー、3S-FEエンジン車用で、私のEDは適応外です。本来なら適合品を買うべき なのですが、適合するTRDやC-ONE製のトライアングルタイプ(3点式)はいずれもおよそ2.5万円で、 ちょっと手が出ません。クスコ、GAB、タナベあたりの2点式だと定価1.2〜2万円である上、オートバックス の「30年祭」でクスコ製が20%、タナベ製が25%引のセールを実施していたこともあり、タワーバーでは 評価の高いクスコ製に決定!形状はオーバルタイプシャフト(OS)と丸パイプから選べたのですが、 強度の高いオーバルタイプ(パイプ断面の形状が楕円)にしました。ちなみに、メーカー希望小売価格が税込み 15750円のところが、オートバックスで20%OFFの税込12600円でした。


<簡単な交換手順>


ショックのアッパー部のボルトを外す。

タワーバーはショックアブソーバーを取り付けているボルトで固定します。
(そういう意味ではポン付けです。なので、以下詳しい説明は省略。)

メガネレンチを使ってナットを緩めます。結構キツいですよ。
(ソケットレンチでも挑戦しましたが無理でした。だって、ラチェットが壊れそうなんだもん。)


ナットがはずれました。この作業だけで30分以上かかってしまった・・・。
取り付け部に若干段差があったので、適当なワッシャでツラを出してみました





純正タワーバー

EDに元々装着されていたタワーバーです。結構やわらかい(汗)。
 一応、純正と共用してトライアングルにします。ところが、この純正タワーバーを元の位置に戻すのは 結構大変な作業です。ボルトと穴の位置を合わせながら、バーを手で軽く叩いたりしつつ、少しずつナットを 締めていくと、元に戻ります。


取り付け前


取り付け後


アルミがピカピカでなかなか格好良いです。
台座の青も結構お気に入りです。


<問題点(他部品との干渉)>

やはり適合パーツではないので、他と干渉する部分があります。

a)エアクリーナ奥の部分

 エアクリーナの奥にある箱状の部品が若干干渉しています。どんな機能を持った何という部位か 分かりませんが、問題はなさそうです。なお、エアフィルターとは位置が重ならないので、 フィルターの交換には支障ありません。また、エアクリーナーをキノコタイプに交換すると、 この部分は全体的に下がるので、干渉はなくなります。

b)パワステホース

 干渉はしてますが、エンジンとバーとに圧迫されるということはないので、このままで大丈夫 そうです。なお、熱で溶けるような部品ではないのでバーに触れているのは問題ないでしょう。 (3S-FEエンジンの場合、タワーバーにパワステホースをタイラップで留めるように説明書に 指示が出ていますので、つまりは接触しても全く問題ないようです。)

c)ブローバイバルブ

 これは、エンジン内に発生した未燃焼ガスを再燃焼させるための給排気パイプです(・・・だと思います)。 エンジン停止状態で触れているかどうかのギリギリって感じなので、走行中はもろに干渉しているはずですが、 チューブについてはやわらかいゴムなので即破損ということはなさそうです。何かの拍子にバルブが抜けそうな 感じはするので「何とかしなければならないかなあ」と思いつつ、でも仮にこのバルブ が抜けても「特別大きな支障はない」と整備士の資格を持っている我が弟にお墨付きを戴いた(?)ので、 とりあえずはしばらくこのまま乗ってみますが・・・やっぱり不安です。 って言うか、そのように診断結果を出したその弟も 「でも干渉しているのは嫌だね」って言ってました(苦笑)。

 なお、同じく3S-GEにこのクスコを装着している ひろゆきさん のエンジンルームを後日見せてもらったところ、なんと全く干渉してない!どうやら干渉云々は個体差があるようです。 新品購入だとなかなか現車合せは難しいのですが、可能であれば一度フィッティングを確認してから取り付けたいところ ですね。

<インプレッション>

 取り付けてすぐ近所を一周したのですが、交換作業が思った以上に重労働で、疲れていたのか違いが全然分からなかった(泣)。 その帰宅後、タワーバーにクスコのステッカーを、位置を見ながら丁寧に少しずつ貼っていたら、タワーバーが結構熱くなって いるので、半分くらい貼ったところでうっかりバーにもろに触れてしまって「熱ちぃ」って思ったら、あ〜あ、ステッカーが 斜めってしまった(大泣)。
 そんなわけで、なんとなく腑に落ちないままその日を終えました。そして次の日・・・
 朝、通勤のための車中、もう家の出口から何かが違う!明らかに何かが突っ張っている感じ。交差点の左折とかでは 「ああ、強くなったな」っていうのを実感できます。コーナリングもしやすくなりました。なるほど、1万円ちょいでこれなら たしかにコストパフォーマンスの良いチューンだな、って感じです。



ちなみに、若干のキシみ音は出ますが、決して大きい音ではないです。
あとは、クルマの状態によって干渉部からカタカタ音がしたりします。


<後日談>

 装着から1ヵ月半ほど経ったある日、ついにタワーバーと干渉していたあのブローバイバルブが破損してしまいました(泣)。



 破損したのはホースではなく、未燃焼ガスの入り口のバルブです。なお、このバルブは単なる管ではなく、中には弁が入っていました。 破損に気付いたとき、まだ弁の芯棒(画像のバネのような部分)が挿さっていたのですが、それを取り除くと未燃焼ガス開放状態で 「プシュー」という、結構大きな音が鳴ります。ちなみに私のEDは、この弁がない状態でエンジンを始動すると、アイドリングが不安定になって しまいました(泣)。部品は修理工場などですぐに取り寄せてもらえて、交換も自分で簡単にできます。
 すぐ直るとはいえ、やはりバルブに干渉する状態は好ましくないということで、残念ながらこのクスコのタワーバーは 取り外すこととなりました(哀)。

 「でももうストラットタワーバーのない状態には戻したくない!!」ってことで、新たに別メーカーのタワーバーを装着しました!
詳細はこちら


 なお、このクスコのタワーバーは現在 つかPさんのEXiVに装着されています。 ちなみに、つかP号も3S-GE搭載車ですが、目立った干渉もなく装着できています。(あれ?干渉するのって、ひょっとして私だけ?;汗)


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