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1.レーティングシステムとは

 同じ実力の選手どうしが対戦を繰り返した場合、五分五分の勝敗結果となって、どちらの選手の勝率も50%になることでしょう。これが上位の実力の選手との対戦の場合は勝率が低くなり、下位の実力の選手との対戦の場合は勝率が高くなります。このように勝率だけで実力を判断することはできませんが、対戦相手の実力と勝率を組み合わせることで自分の実力を判断することが可能です。これを体系化したのがレーティングシステムです。

 まず勝率によって相対的な実力ランクを定義します。勝率50%のときは相手と同じ実力ランク、勝率75%のときは相手より1つ上の実力ランク、勝率25%のときは相手より1つ下の実力ランクとします。(表1)

 選手は実力ランクに応じた持ち点を持ちます。対戦の結果によって、実力差に見合ったレート(配分)で点数を勝者の持ち点に加算するとともに、敗者の持ち点から減算します。この実力ランクに対応づけられた持ち点が増減することによって、持ち点差から選手の実力差を推し量ることができます。わずかな持ち点差なら実力に差がない、大きな持ち点差なら実力に差が認められる、ということがいえます。このレーティングシステムの持ち点をベースにした実力ランキングがレーティングランキングです。

表1 レーティングによる実力ランクの定義


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