Step-1. 持ち点の初期値を決定する。(実力差を考慮しない)
補足内容 1.持ち点の初期値決定について A級デビューまたはA級復帰後に出場した最初の4大会を初期値決定期間としています。 この期間は正しいレーティング計算ができませんので、本人およびその対戦者の試合はレーティング計算の対象としません。 持ち点初期値はこの4大会での成績をもとに勝抜き度Ktを用いて算出します。(式3.11) 式3.11 持ち点Pの初期値決定 K=Kt+3=勝数/5+3 P=int(F(K)) ここで、int()は整数化、F()はレーティング曲線式を示す。 このレーティングシステムの持ち点初期値決定プロセスは、現在の級制度のA級公式個人トーナメント戦が前提となっています。今後級制度の変更があった場合にこの初期値決定プロセスは検討・見直しが必要となる可能性がありますが、現在のところKポイント算出におけるパラメータの若干の変更ですむだろうと楽観しています。 2.持ち点の有効期限について 最終の大会出場から13ヶ月間を持ち点の有効期間とし、それを越えた場合は有効期限切れとして持ち点をクリアします。 ランキング作成においてどこかの時点で活動していない選手はランキングから抹消していく必要があります。 そのため、毎年同じ月に開催される1つの大会のみ出場する選手に対応できる(日程が大幅にずれた場合等の大会出場を保証することはない)ように13ヶ月間とし、 それを越えた場合はその選手は活動していないとみなして、持ち点をクリアします。 これは持ち点初期値決定中の選手に対しても同様です。 持ち点がクリアされた場合、再び持ち点を得るには初期値決定から始める必要があります。 3.持ち点初期値の補正について 最初の4大会で負けた対戦相手の持ち点+50点より持ち点初期値が大きい場合を過剰とみなし、 それが2大会以上あった時、2番目に少ない対戦相手の持ち点を持ち点初期値とします。 ※対戦相手の持ち点は4大会目に到達した選手の4大会目の大会時点のもの。 補正の例: 下記の例では過剰が3大会あり、2番目に少ない選手Bの持ち点2136を選手Aの持ち点初期値とする。 選手A(持ち点初期値2200): 1大会目:選手B(持ち点2136)に敗退 2200 > 2136+50 過剰(1) 2大会目:選手C(持ち点2148)に敗退 2200 > 2148+50 過剰(2) 3大会目:選手D(持ち点2018)に敗退 2200 > 2018+50 過剰(3) 4大会目:選手E(持ち点2205)に敗退 2200 < 2205+50 妥当 ⇒補正後、選手A(持ち点初期値2136) |
区分 | 補正しない | (比率) | 2大会以上過剰で 補正する【採用】 | (比率) | 3大会以上過剰で 補正する | (比率) |
4大会目到達人数 | 93 | 100% | 93 | 100% | 93 | 100% |
補正対象人数 | − | − | 16 | 17.2% | 5 | 5.4% |
4大会件数合計 | 372 | 100% | 372 | 100% | 372 | 100% |
妥当(優勝) | 1 | 0.3% | 1 | 0.3% | 1 | 0.3% |
妥当(敗戦相手持ち点+50以下) | 300 | 80.6% | 329 | 88.4% | 314 | 84.4% |
過剰(敗戦相手持ち点+50超え) | 68 | 18.3% | 39 | 10.5% | 54 | 14.5% |
妥当扱い(譲り) | 3 | 0.8% | 3 | 0.8% | 3 | 0.8% |