Step-2. 大会の1試合ごとの勝敗結果で持ち点を増減する。(実力差を考慮する)
補足内容 1.実力差の算定について 実力差は実力ランク指標である持ち点の差で示すことができます。 「2.競技かるた曲線」式2.3(持ち点Pと実力ランクの対応式)より、 式3.21を導くことができます。 式3.21 選手の実力ランク差 ランク差=abs(持ち点差)/100 ここで、abs()は絶対値を示す。 2.持ち点からKポイントへの換算について 持ち点からKポイントへの換算は、 「2.競技かるた曲線」式2.4(競技かるたレーティング曲線式) の逆関数によって求めることができます。 式3.22 競技かるたレーティング曲線式の逆関数 K= -log((γ/P−1)/α)/β = -log((2689/P - 1)/1.3)/0.4648 ここで、logは自然対数を示す。 3.増減させるKポイントについて 対戦後の持ち点変化は、 勝ち抜き度合いを示す指標であるKポイントの増減によって行います。 式3.23 Kポイントの増減 勝者のKポイント得点加算 Knew=K+得点h 敗者のKポイント失点減算 Knew=K−失点h 各選手の持ち点 P=int(F(Knew)) ここで、int()は整数化(小数部切り捨て)、 F()は競技かるたレーティング曲線式を示す。 4.Kポイント得失点について 得点hは表3.21をベースにした式3.24によって算定されます。 また失点は得点hとの相殺のため、得点hと同値のKポイント失点となります。 表3.21 基礎得点の配分基準
式3.24 得点hの算定 上位者・同位者勝ち: 得点h=int(基礎得点*分配率)/100 =int(25*(1/(2^(1+ランク差))))/100 下位者勝ち: 得点h=int(基礎得点*分配率))/100 =int(基礎得点*(1−上位者の分配率))/100 =int(25*(1−1/(2^(1+ランク差))))/100 ここで、2^xは2のx乗、int(x)/100はxを0.01単位とするための切り捨てを示す。 基礎得点はKポイントの増減量を決定します。 この基礎得点が大きいほど変化は大きくなります。 現在の基礎得点は、参加選手すべてがA級一般レベルの選手(P=2100) の大会で4回戦のトーナメント戦を勝ち抜く優勝者が1ランクアップする持ち点 (P=2200)となるように設定しています。 |