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〜上高地・西穂高〜


■上高地・西穂高
2002.10.12〜14

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2002.10.12
早朝というか真夜中02:30起床。03:15ほぼ予定通り出発。大原交差点付近のコンビニで朝、昼食を買い込み永福から首都高経由で中央自動車道に入る。さすがに三連休初日ということもあって交通量はすでに多いが順調に走行。談合坂SAで給油。甲府盆地の夜景を過ぎて薄っすらと空が明るくなりだした頃、八ヶ岳の稜線が見え出した。岡谷JCT分岐を長野自動車道へ。諏訪湖は朝もやの中・・。みどり湖PAで休憩後、緩い下り坂を転がるように北上、06:00ごろ松本ICで降りる。
おお!料金所がすでに渋滞!高速を降りるのに10分以上かかってしまった。うわ〜先が思いやられるな・・。

まあ、今日泊まるペンションのおばさんからも、かなり驚かされていたので覚悟はしているのだが(秋のシーズンでは最も混む日程なのであるhi)。国道158号線を西へ。交通量は多いが信号が少ない為、流れている。新島々を過ぎ、島々〜沢渡へ。上高地はマイカー乗り入れ禁止の為、通常はここ沢渡で車を置いてバスもしくはタクシーに乗り換えるのだが今日の宿泊地が新穂高温泉なので平湯の乗り換え場所へと向かう。上高地の入り口を左折し安房トンネルを抜け平湯バスターミナルから1km位の町営アカンダナ駐車場へ。(どうしてアカンダナって言うんだろう?アカンタレみたいだな(笑)。方言かなと思ったら、アカンダナ山(2109.4m)ってのがあるのでした^^。じゃあ何でアカンダナ山って言うんだろう?・・)この安房トンネルは平成9年12月に開通した全長4370mの飛騨と信州を結ぶ有料(750円)トンネル。30分以上を要したつづら折りの峠道を、わずか5分で通過する。07:30駐車場にはかなりの車が・・。外気温3℃。

駐車場奥のバス発着所で往復の切符を買い(10人待ち)、バス待ちの列に並ぶ(50〜60人待ち)。
バスは頻繁にやって来る。2台目で乗ることが出来た。タクシーも考えたが、ほとんど(待っている間に2台くらい)来ない。バスは安房トンネルをもう一度抜け
上高地へと入っていく。

08:30大正池で下車。いやあ〜なかなか人が多いわあ・・。天気は快晴!山には雲一つない。大正池のはずれで、今も活動を続けている焼岳(2455M)を見ながら梓川のほとりで朝食。河原に転がっている木片、いやにキラキラしていると思ったら霜が降りている。梓川沿いの遊歩道を進む。澄み切った小川の流れにイワナと思われる小魚が見える。雑木林の中で右手の山に何台かのカメラが向いている。その先は・・・!おお!何と綺麗!逆光の昇り始めた太陽をバックに朝霜の降りた木々が白く光り輝いている。なんと美しいのだろう。それにしても三脚ごとカメラを抱えた人の多いこと。40〜60歳代のオヤジたちに混じってやはり同世代のオバサンもかなりいる。(そういうpawももちろんオヤジだが・・^^)

田代池には寄らずにさらに梓川沿いを行く。あの上高地の代表的な光景が間近になってきた。目的の河童橋に到着。おお!橋が人で埋め尽くされている!!さすがにすごい人だ。橋影で休憩。紅葉はちょっと早いようで赤も少ないようだ。紅葉に関して言えば日光に軍配が上がるように感る。NE-CHANの体調がすぐれないのと帰りのバスも相当混みそうなので明神池までは行かずに、このまま河童橋のバスターミナルへ向かう。

11:40そう待たずに平湯行のバスに乗り込む。ターミナルは見る見る間に大混雑。後ろにはかなりの列が出来ていた。ふ〜、助かった。バスに乗り込みシートに身を沈めるとすぐに睡魔が襲ってきた。バスのすれ違いに時間がかかり50分で平湯バスターミナルに到着。その間爆睡。平湯のバスターミナルで皆降りてしまい焦ったが、結局駐車場まで連れて行ってくれた。12:30駐車場の休憩所で昼食。上高地と違い人もまばらで静かだ。揺れるコスモスに蜂が飛び交い、紫外線の強そうな日差しが眩しい。

ゆっくり休んで平湯大滝に寄って見る。落差64メートル、なかなか迫力がある。滝つぼ付近までは立入り禁止になっていて近づけない。(残念!)マイナスイオンをたっぷり吸い込んで今日の宿泊地、新穂高温泉を目指す。この辺りには新平湯温泉、福地温泉、栃尾温泉と湯量の豊富な温泉が沢山ある。クマ牧場を過ぎ、栃尾温泉の辺りで右折し、広がったり、狭まったりして相互通行しにくい道を進むと行き止まり手前が新穂高ロープウェイのある新穂高温泉だ。

http://www.okuhi.jp/Rop/FRTop.html

第一、第二ロープウェイ駐車場共に、まだ満車。明日乗る予定なのだが相当混雑しそうだ。第二駐車場下の鍋平公園で散策。途中、2羽のキジに出くわす。北アルプスに囲まれたこの公園、デイキャンプ・バーベキューするには実にいい所だ。

16:00過ぎ、この公園下に点在するペンション村の中あるペンション’ヨーデル’にチェック・イン。すぐにお風呂へ。おお!なんてデカイ露天風呂なんだ!!露天風呂があるとは聞いていたが・・ちょっとしたホテルの倍以上はありそうだ。(下呂温泉のクアガーデン露天風呂位ある!)少し硫黄臭く24時間入れる。入り口の札をオトコ・オンナ・家族のいずれかにして入浴する。洗い場は無いのだが別に内湯がある。

大型テレビのある共有スペースの壁にはマンガがびっしり(笑)ここで話した常連の女性客の情報によると、来年から乗鞍スカイラインのマイカー規制が始まる為この連休、全国から旅行者が殺到しているとの事。また凍結もし出しており、暫くすると通行止になるようで’かけこみ渋滞’が起きているようだ。山頂付近の駐車場は夜間閉鎖する為、開門まで3000台近くが並んで夜通し並んでも駐車場に入れたのが昼過ぎだとか・・そんな情報がペンション村に伝えられ宿泊客に注意を促しているという。うう、、おそろしい・・。混雑するこのような時期、一期一会を楽しむというよりは、もっぱら渋滞の情報交換で顔のないやりとりが虚しい様な気もする。旅先で見知らぬ人とのコミュニケーションはそんな情報じゃなくて、自分の知らないもっと違った世界を教えてもらったり、感じたり、感動したりするものでありたいものだ。

18:00夕食、オイルフォンデュ。甘口のロゼと甘口の冷酒しかなくてちと残念。さすがに眠くて21:00前にダウン・・就寝。

2002.10.13
早朝04:00トイレに起きる。寝ぼけた頭で・・
おお!そうだ、露天風呂に入ろう!フロントサイドの冷蔵庫から缶ビールを一本もらって、イソイソと誰も入っていない露天風呂へ。おお!満天の
星空だ!!!
真上にオリオン座が光輝いている。缶ビールを飲みながら・・・もう最高!気が済む
まで極楽気分を堪能したのでした。

07:00朝食。温泉タマゴが嬉しい。急いで仕度をして近所の蕎麦屋さんの息子によく似た優しそうなオーナーに新穂高ロープウェイまでの道を教えてもらい出発。'足洗の湯'(この足湯は中尾地区の方々による手作りの足湯のようです。)を左折して第二駐車場へ。正面に北アルプス連峰の一望できる北アルプス大橋(中尾地区から鍋平高原をつなぐ全長149m、水面からの高さ70mの大橋)を渡り、昨日散策した鍋平公園の脇を通り道路に合流するとすぐに渋滞。ゲッっと思ったが、

08:30過ぎ、少しずつ流れ無事スキー場内の鍋平駐車場(500円)へ到着。リフト沿いに7〜8分登ると第2ロープウェイのしらかば平駅(標高1308m)だ。第一ロープウェイの新穂高温泉駅の駐車場に入れてしまうと第1ロープウェイに乗ってここまで来なければならないので正解だった。整理券を配っていて番号は4900番台。おお!ってことはすでに5000人近くが上がっていったのか!お・お・おそろしい〜。しかし、10分間隔でしかも2階建てのロープウェイは一度に120人を運んでゆく。う〜ん、すばらしい・・・!30分ほどの待ち時間は、鍋平高原センター前のシンセサイザー生演奏(PLAYERはIZANAGIさん。あちこちの山でシンセの生演奏をしているようです。連休で人が多くあわただしい時間を、本来の自然の山の中の時間に戻してくれるような優しい楽曲でした。)を聴いたり、「アルプスのパン屋さん」で焼きたてのパンを昼食用に買ったりして、あっという間に過ぎた。

http://www.okuhida.or.jp/now/nakaoashiyu.htm

ロープウェイは高速で7分程度で西穂高口駅(標高2156m)へ。ロープウェイの鉄塔を越える度に大きく揺れて歓声が上がる。見る見る高度を上げて遥か遠くの山々を眼下へと引きずり下ろしてゆく。天気は雲一つない快晴。絶景だ・・・。山頂駅を降り、とりあえず西穂高山荘を目指して歩き出す。登山計画書を提出する小屋を恐る恐る抜ける。大半の人がしっかりとした登山装備。結構高齢の人もいることだし何とかなるだろうと軽装備ながら歩き出す。しばらく行くとすぐに下りが続く。そして登り・・ひたすら登り・・おお、きつくなってきた・・。更に登り・・素人には結構きつい・・90分近くかかりやっとの思いで山荘に到着。

後から聞いた話だが、十数年前に泊り客のタバコの不始末で火事に合い、その後建て直して近代的な山小屋になっている。国から年?万で借り初代は亡くなり二代目も体調が思わしくないようで三代目が血縁経営しているようだ。(泊/9000円位2食付)山荘で休憩していると外人の’オーマイゴッー!’の叫び声が・・。何かと思ったら、おお!ニホンカモシカがいる!瞬間クマかと思うほど体格の良いニホンカモシカが山荘から独標に登る登山道にいるではないか!急いで写真を撮ったが、すぐに逃げ出し後ろ姿だった・・残念。

山荘前で早めの昼食をすまして更に登る。この山荘までが森林限界で、ここからはクマザサやハイマツの間を登る。当然、視界を遮るものはなくなり一登りする毎に素晴らしい景色が目前に広がってゆく。岩場を登ると目の前に西穂高が現れた。おお!すんばらしい!西穂独標ピラミッドピーク更に西穂高への登山者もよく見える。周りの人々も歓声を上げている。皆、顔がほころんで誰とも無く’素晴らしいですねー’と声を掛け合う。写真を互いに撮りあったりすることにも全く抵抗なくなる。同じ苦労をして同じ所にいるという連帯感的なものが生じるのだろうか?じ〜んと熱いものがこみ上げて来た・・。

しばらくここで絶景を堪能する。独標まで行ってみたかったが、この開けた場所から折り返した。下りは、それは登りに比べれば楽だったが思ったよりも長く感じられた。ロープウェイの展望台で登った位置を確認。しっかし、この展望台も360°実にいい眺めだ。簡単にこんないい絶景が見れるなんて何と贅沢なことなのだろう。しかし自分の足で登って辿り着いた場所からの景観は自分だけのもの・・。2台ほどの下りゴンドラを待つ。

15:30駐車場を出発。今夜の宿泊地穂高町を目指す。大橋を渡り、泊まったペンションを過ぎて合流。げっ!すでに渋滞。国道471号線まで所々非常に狭い個所がありバスとのすれ違いで糞詰まり状態。以前にも日光からの帰りに経験のある最悪状態。何とか国道まで辿り着きホッとしたのも
つかの間、安房トンネル入口で渋滞(自動料金所が厄介なんだよなあ〜〜)。

16:30トンネルに入るも出口1kmあたりからピタッ。ここから上高地分岐、幾つかのトンネルを経て沢渡を抜けるまでになななんと、3時間!たかが10km足らず・・歩いたほうが早い・・。沢渡を過ぎ、梓湖あたりからやっと流れ出したが、松本まで数kmのところでまたまた渋滞。が、宿は有明なので安曇大規模農道を左折。この道路は国道147号線に並行する抜け道だ。信号も少なく快適。有明駅の交差点で左折し中房温泉方面へ。辺りは真っ暗でホテルのパンフの地図も大雑把で迷う。ホテルの2〜3回電話して、やっとの思いで’リゾートホテル・ビラあずみ野’へ21:00到着。

http://user.cnet.ne.jp/v/villa/default.htm

ふ〜、即夕食。なかなか豪華〜!同じように渋滞に巻き込まれ遅くなったお客さんがいたのでしたhi
温泉に入って、バタンキュ〜

2002.10.14
中房から湧き出る温泉(有明荘源泉80℃位無味無臭)露天風呂に入り、なかなか豪華な朝食に
食がすすむ。ロビーで地元の人とちょっとお話。一期一会の出会いと言うよりは、やはり好奇心の
目。何処へいって、渋滞がどうだった?あ〜だ、こ〜だ。09:30頃チェックアウト。

大王わさび農場へ向かう。ここは何時来てもいい所だ。川の水が本当に綺麗。しかし何もかにもワサビづくし。普通のお土産も置いておいてほしいなあ。トンビがピ〜ヒョロロロロ、カジカも鳴いている。ワサビ田を一回りしてchibiとne-chanはトンボ玉作りに挑戦。う〜む、なかなか難しい。おお!カジカだ!水槽の中ではあるが初めて見た。でぶっとしていて何とも愛くるしい。松本ではカジカの養殖をしているらしい。鳴いているところを見てみたいものだ。

http://www9.plala.or.jp/earth-design

http://www.town.hotaka.nagano.jp/

お土産を買いあさって12:00出発。豊科ICから乗る。すでに渋滞がはじまっているようだったが4時間程で東京まで戻ってこれた。まあ、大渋滞にも遭遇したものの、それを差し引いても天気に恵まれ絶景を拝め最高の旅でありました。でもやっぱり人の少ないシーズンにのんびりゆったりしたいもの・・・。’そろそろ行かないと渋滞が・・’の思いを取り除いて心ゆくまで楽しんでみたいなあ。