2002.9.14〜16
2002.9.14
早朝5時過ぎに中野を出発。関越自動車道にのり富山県高岡市を目指す。車は多めだが、快適に走行。第二土を絡めての三連休なので、道路は混雑すると想定して早めに出発したのがよかった。今回の旅は仕事がらみ、野郎ども5人なので、かなり強行日程。藤岡JCT分岐から上信越道に入る。秋雨前線が本州上空に停滞している為、天候は小雨模様で妙義の山々のガスがかかっていて
見えない。佐久平PAで朝食後、更埴JCTを経由して長野を北上。前線の北側に出た為天気も良くなって来た。スキーでよく利用する妙高高原ICを通過。ここから先は初体験だ。ワクワク・・・おお!日本海が見える!まだ、だいぶ距離があるはずなのだが標高が高い為、遠くに海が見える。天候か、光の加減か、まるで砂漠のような茶色の水平線だ。更に北上し、上越JCTから北陸自動車道に入る。東京から富山への高速ルートは3ルート(関越ー信越、関越ー北陸、中央ー長野)考えられるが、このルートが最も距離が短い。おお!そういえば今日は、PAWの誕生日だ!って旅行とは関係ないか・・
糸魚川を過ぎ、親不知を通過して富山県に入る。超中越PAで休憩。左に厚い雲に覆われた立山連峰がどっかり。すでに稲刈りが始まっている。小杉ICで高速を降りる。
昼食は、何か美味い物が食べたいと盛り上り、きときと寿司・氷見本店を目指す。富山にもあるのだが、何故かこの氷見本店が大人気らしい。氷見の漁港近くに寒ブリの定置網漁業があるからだろうか?国道160号線沿いの氷見本店に着いたのは10:30。高速を乗ってほぼ、5時間で到着。めちゃくちゃ順調である。(練馬IC〜小杉IC=413.2KM)一般道も30〜40KM走っているってことは・・・。
お店は、11:00オープンなのだが店の前に並んでいたら中に入れてくれた。おお!一番乗!その後、数組入店。11:00テーブル着席。
http://www.cometweb.ne.jp/~kitokito/
おお!ブリトロ美味い!30分程で散々食べて5人で7000円弱。店を出る頃には、満席+待ち人10人以上と大繁盛。凄い人気だ。店を後にして、まだ時間があるので氷見港まで行ってみる。港の隣に氷見海鮮館があって魚市場や遊覧船などがある。
http://www.kaisenkan.com/index.html
なかなかローカルなのだが施設がとっても綺麗。市場を散策。おお!バショーカジキ!空を飛びそうだ・・(写真有)この三連休で氷見線(高岡〜氷見間)全線開通90周年記念SLシーサイド号C56が運行するようだ。SLを見ようと高岡まで線路沿いの道を選んだが残念ながら13時過ぎでないと通らないらしい。が、線路脇は、SLファンの沢山のカメラマンが陣取っていた。
13:00〜17:00頃まで仕事。高岡を離れ庄川沿いを南下。辺りは夕暮れ、広々とした庄川の河川敷は気持ちいい。井波町の瑞泉寺に寄る。残念だが5時過ぎだった為?すでに門は閉まっていた。寺の周辺は、綺麗に整備されていて情緒がある。井波彫刻の店が幾つかある。
http://www.town.inami.toyama.jp/sight/temple.htm
国道156号を南下。庄川は、妙に緑色をしている。ダムがあるので川幅が広い。高低差のある山間深くを入っていく。平村から国道をはずれ山の神トンネルを抜け、18:00ごろ宿泊地、利賀村の利賀そばの里温泉に着いた。
ここは豪雪地帯で近くにはスキー場が点在する。ダム建設時には5000人近くの人口があったが今では1000人位のようだ。おそらく若い人たちの村離れも進んでいることだろう。しかし、ジャズフェスティバルや演劇の芸術祭が行われたりと若々しいエネルギーが注がれている村でもある。
http://www.vill.toga.toyama.jp/
古くは、平家の落人の村のようだが、古い歴史やしがらみが少ないのか、あるいは政治的に力のある人を輩出しているのか、いずれにしても活発なエネルギーが生まれているようだ。無味無臭のさっぱりした入りやすい温泉につかり疲れを癒す。夕食は川魚、山菜、実類と地場で採れた物を中心に出してくれるのは嬉しい。小さなジャガイモを味りん・醤油に漬け込んだ昔の保存食は、サツマイモのような味で美味しかった。酒は、三笑楽。うまい!
三笑楽酒造(株)富山県東砺波郡平村
合掌造り集落が世界遺産に指定され脚光を浴びている五箇山。三笑楽のふるさと、平村に至る道路が整備されたのはわずか15年前で、それ以前の平村は冬期になれば全く外部と遮断される秘境だったようだ。
イワナの骨酒を回し、ステキなナカイさんの話に耳を傾け、ゆったりと時間は流れた。車の音も全くしない、川の流れの音だけが聞こえる。時間の速さが違う。旅は身体の細胞分裂さえも遅くしてしまいそうだな。。。こんな所では時の流れに身を任せて・・・が、夜、テレビで’グリンマイル’をしっかり見てしまったのであった・・。
2002.9.15
8:00朝食。とうば味噌が食をすすめる。同行していただいた仕入先の社長さんに栃餅を頂き出発。勧められた近くの’瞑想の里’へ行く。ここには、そばが縁でネパール王国ツクチェ村と交流が拡大し、画僧を招き描いてもらった4m四方の曼陀羅画がある。(ネパールのような高地に蕎麦は非常に適しているようで、利賀村のお蕎麦の2割位にネパールの蕎麦粉が使われているらしい。)一度、間近にマンダラを見てみたかったのでよかった。とても緻密で繊細で、でも原色が多くて・・。ここではネパールの小物も販売されている。
利賀村を後に白川郷を目指す。国道156号線、抹茶色の庄川沿いを進み平村に入る。越中五箇山集落(ここにも合掌造りがあり、固めの五箇山豆腐が有名)を抜けて更に南下すると、世界遺産にも指定されている合掌造りで有名な白川郷の荻町保護地区に入る。連休でもあり保護地区周辺は混雑。とりあえず、国道360号線に入り、荻町の合掌造りを見下ろせる城跡へ。車で行けないかと思ったが、無料の駐車場もあった。おお!絶好の撮影ポイントだ!まとまった集落の写真は、ほとんどここから撮ったものだろう。ここから、集落へ降りてゆく。さすがに人が多くて非難ごうごう・・・。確かに歩いている人にとっては大迷惑だ。合掌造りの脇を何とか抜けて国道に出る。右往左往しながら川沿いの無料駐車場に駐車。対岸の釣橋を渡った有料駐車場内の観光案内所に寄り、ここから歩いて荻町地区を散策。ちょっと人が多すぎるが合掌造りの家々が点々とする町並みは素晴らしい。思わずカメラを構えてしまう。和田家(白川村の合掌造り集落で最大規模ほ誇る。入館300円。受付にはお嫁さんが居りました^^)の内部を見て、その近くでお蕎麦を食べて結構のんびりしたのでした。
14:30頃、白川郷を後に、本日のお宿、下呂温泉を目指す。飛騨高山にも寄ろうとしたが、まだ、かなり距離があることが判明。下呂までの近道をアナログ(地図)とデジタル(ナビ)を駆使して探す。荘川ICから東海北陸自動車道に入り郡上八幡ICで降りる。国道256号を金山町へ向かう。きつい山道
を登る。眼下に郡上八幡城が見える。やたら目に付く杉の倒木。間引きをしていないのだろうか?和良村を抜けて一旦金山湖方面へ左折して保井戸に抜ける林道でショートカットを試みる。林道に入るとおお!キジだ!すぐに目の前をキジが羽ばたいて横切る。17時ごろ無事に国道41号線沿い下呂温泉入り口の今日の宿、’ホテル フーゴ’に到着。なんか入り口がラブホみたいだ^^
http://www.nande.com/juego/
ここは素泊まりなので、下呂の町へ行く。益田川(飛騨川)沿いに下呂駅中心街へトボトボ歩く。が、おお!遠い!40〜50分程歩いて、クアガーデン露天風呂に到着。500円は安いしお湯もいいのだが、ちょっと狭い。まあ連休ということもあり混んでいたのは仕方ないが洗い場が少ないなあ。いいお湯を満喫してホテルのフロントで紹介してもらった居酒屋’たるや’へ。なかなか美味しくて安くて最高。マスターが、いろいろと説明してくれるのが嬉しい。そして、おお!飛騨牛の牛刺!う〜ん美味かったあ。帰りは、さすがに歩いて帰る気はせず、タクシーで戻る。
(AWABI,AWABI〜IKETERU AWABI〜wahahaha!)
ホテル フーゴの風呂は、露天風呂もあり綺麗で最高。無味無臭でちょっと固めな感じの泉質だが
しばらくじわ〜とした感覚が持続して神経を緩めてくれるようだ。
2002.9.16
朝にも一風呂浴びて下呂を後にする。天候はあまり良くない。国道41号線を北上。途中、喫茶店でモーニングセット。モーニングなんてホント久しぶり。以前から行ってみたかった野麦峠を目指す。久々野村から朝日村へ国道361号線を行く。高根ダムを左折して野麦峠へ。なかなか険しい道が続く。
1672Mの野麦峠は、もやっている。峠にある’野麦峠の館’に入る。入館料500円はちと高いが、
もう来ることもないかもしれないと思うと入ってみたくなる。スクリーンシアターで野麦峠の四季と自然の営み、女工哀史物語を見て館内を一回り。飛騨の女工さんがこの峠を越えて松本は岡谷の蚕工場へ出稼ぎに行っていたのである。平湯が大凶作の年には峠一帯を覆っているクマザサは、稲穂のような’ササの実’をつける。これを飛騨では’野麦’と呼び当時の人々はこの実を粉にしてダンゴを作り飢えを凌いでいたようだ。’野麦峠’という呼び名はここから生まれたようである。
峠を降り、奈川渡ダムを抜ける。しっかし、この旅で、一体幾つのダムを見ただろう。13:30過ぎに松本のラーメン屋で昼食。松本から中央道と思ったが、ナビの情報ではすでに東京まで280分・・・どうせ渋滞で並ぶのなら動いているほうがいいと別ルートを探す。松本から豊科方面へ少し行って松本トンネル道路を抜け国道254号線(川越街道はここが起点のようだ)を東へ。鹿教湯温泉を通って夏に訪れた立科町を通り佐久へ。更に下仁田方面へ。コスモス街道と呼ばれるこの辺りは、何とおお!コスモス!文字通り道の両側はコスモスで満開。観光コースにもなっているようで観光バスが止まっていたりする。冗談かと思ったが、コスモス街道の名にふさわしい見事なコスモスだった。17時前下仁田で刺身コンニャクを買う。さて、ここからまた渋滞だあ・・・・・それでも20時過ぎに帰宅。野郎どもの1000KMの旅が終わった。。
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