大蛇の話

 月の輪(八坂村切久保部落の地名、口碑伝説篇第2冊136頁)にいた蟒(うわばみ)は「こぼとのくぼ」を巻きまわして滝の入(清音の滝)へ水を飲みに下ったものだという。ある年の5月、刈敷刈りに出掛けた切久保の人達が雨に濡れて火を焚いてあたっていると、切久保のおしか婆さんが真青になって来たので、そこにいた人達は「お前さんお顔は普通の顔じゃないがどうしたのか」と聞くと、「今そこで蟒にあった」といった。また大町五日町の某はこの蟒にあってから寝ついてとうとう死んでしまったともいわれている。


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