一ノ坂の柳

 昔弘法様が大町から善光寺へ御通りになる途中、八坂村左右部落の一ノ坂という所でお休息になった。そしてついて来た柳の枝をさして行かれた。それが根付いて大きくなり三抱え以上にもなって倒れたが、またその根本から芽が出て二代目の柳も大きくなった。百年ほど前この土地が崩落したため今はないが、昔はこの坂を柳坂とも呼んでいた。この柳は逆さに生え葉まで逆さに出ている不思議な木であったという。


← 八坂村の伝説の目次に戻る
■ ホームページに戻る