仲間(なかま)の傘松

 八坂村字仲間にしょうれん様(聖人ともいう)が住んでいた。御岳行者らしいがこの人は易を見るとかまじないをするとかして、火の入ったものを食べずに生活していた。あまり俗界がうるさいというので、上籠(あげろう)の大姥山の岩窟にかくれていたが、死んでからは仲間へ葬ってくれとの遺言なので、仲間に葬りその上に松の木を植えておいた。それがだんだん大きくなって今の傘松になった。今では石碑も建ち、眼病の人がよくお詣りに来る。仲間にはしょうれん屋敷という所もある。


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