神々の祟り

 八坂村切久保部落の某家で家を建てるとき鷹狩山の官林(藩直轄地)の立木を盗伐した。このことが藩主に聞こえ、事実とすれば斬罪に処さねばならぬというので役人が現場検視に来ることになった。その妻女はこれを聞いて大変心配し、ついに願掛けして一生涯髪の毛へ油をつけぬから夫の命を助けてくれるようにと願った。いよいよ役人が来て現場検視に山に入ろうとすると、大嵐になってどうしても山にはいることができずそのまま帰ってしまったので某は助かったという。


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