牛厩(うしうまや)

 八坂村の左右部落の日陰村の堤というところに昔大きな池があった。この池の主は角が一本の赤い牛であったが、あるときこの池の土堤が切れて水が流れ出したので、飛び出して八坂村と信級(のぶしな)村との境を流れる濁澤(にごっざ)の淵へ飛び込んでしまった。その後池は浅くなって用水となり、牛の飛び込んだ淵の近くを牛厩というようになった。今で天気の変わり目には牛の鳴き声が聞こえるといわれている。


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