このページの内容については、
SETI@home 日本語ページ で、もっと詳しく解説していますので、ここではごく簡単に説明したいと思います。もっと詳しく知りたい方は、是非SETI@home 日本語ページ を訪れて下さい。

SETIプロジェクトについて
[SETI : the Search for Extraterrestrial Intelligence]

「SETI :地球外知的生命体探査計画」とは、文字通り他の星にも我々のように文明を築いた生命体が存在している事を確信しています。
そういった生命体がいれば、やはり我々と同じように他の星に生命体が存在しているか興味を持っているだろうし、そうしたら他の知性体に呼びかけるには、やはり電波を使ってコミュニケーションを取ろうとするに違いないでしょう。 宇宙には、星や星間雲が出す様々なノイズが有りますが、意図的に発した電波なら容易に発見されると、どの知性体でも考えることでしょう。 そこで、UCバークレー校のあるチームは全天空を隈なく走査する事にしました。 それがSETIプロジェクトです。

望遠鏡は、プエルトリコのアレシボ天文台の電波望遠鏡を使って24時間記録しています。
周波数を絞っても、一日のデータ量は35GBと言う膨大なもので、DLTと言うテープに記録されます。しかし、アレシボには高速の通信回線が無い為、そのテープはカリフォルニアのバークレーまで郵送されます。
さて、送られて来たデータはコンピュータで解析する必要が有りますが、普通のコンピュータで一日に解析できるのは、せいぜい100秒分程度。 望遠鏡の一日分を解析するだけでもUCバークレー校のコンピュータでは、何ヶ月も掛かってしまいます。 と言って、SETI計画は儲けを生み出す研究ではない為、スポンサーも付かず、スーパーコンピュータを使うことも出来ません。

そこで考えられたのが、データを細切れにして、たくさんのコンピュータで、解析を分担しようと言うことです。
そのたくさんのコンピュータをどうやって調達するか、と考えた時、世界中で殆どの時間休止している(スクリーンセーバーが働いている)皆さんのパソコンに思い至った訳で、これが、SETI@home と呼ばれる計画です。

SETI@home では、計画に賛同する人に解析用のプログラムをダウンロード・インストールして貰います。 すると、そのプログラムが自動でデータのダウンロード・解析・解析したデータの返送を行います。
パフォーマンスの高いコンピュータの場合、常時動かしておく事も出来ますが、通常はPCを使用していない時、つまりスクリーンセーバーが動作している時に働くように設定します。(皆さん、PC初期のスクリーンセーバー、覚えてます?)

一回分のデータはワークユニットと呼ばれ約340KBの大きさで、望遠鏡の走査時間の約100秒分を、更に周波数帯域で分割したもので、一日分のデータを約20万個に分割する事になります。

私の場合、インストールしてから翌日の同時刻までで、進捗率は約5%でした。(夜は電源を落としてしまいますけど。  CPU他を換えてからは、もっと速くなりました。)
つまり、同じペースで進むと一つのワークユニットを処理するのに20日掛かる計算です。(本当は、PCをこの為に専従させれば約一日で処理できるはずだそうです)
これを平均値とすると、望遠鏡の一日分のデータを、一日で処理するには20万×20=400万台のPCが必要です。
現在、世界中でSETI@homeの参加者(PC)は、300万人(台)を突破しました。

どうですか、あなたのPCもSETI@homeに参加させませんか?
ひょっとするとあなたのPCが第一発見の栄光を得るかもしれませんよ。

もっと詳しく知りたい方はこちら              すぐにインストールしてみようと言う人はこちらへ
SETI@home 日本語ページ
                    SETI@home プログラムダウンロードページ(英語)

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