金融腐蝕列島「呪縛」 1999日本・東映



主演:役所広司・椎名桔平・若村真由美・風吹ジュン・仲代達矢
監督:原田眞人
原作・脚本:高杉良

(一言あらすじ) 設定は2年前。総会屋への不正融資により都銀の朝日中央銀行が東京地検特捜部に強制捜査される。今までの経営陣が引きづっていた忌まわしき慣習から脱することが出来なかった銀行の体質を変えようと意気盛んなミドルエイジの銀行マンの「戦い」を描いた問題作。

(感想) これはただ券もらっていったので「のんき」に見ていました。1997年といえば、銀行界を激震が襲った時代。総会屋との裏取引、大蔵官僚への接待工作、世間では許されないことがまかり通っていた金融界の「常識」にメスが入ったことをテーマにしています。実際に、強制捜査がどんなものか見たことないけれど、あれだけ「派手に」押収していくものかと思いました。これは監督が意識していたのか分からないけれど、実際に起こったことを色を変えて表現していました。まさにノンフィクションの出来。
 しかし、また「役所広司」は映画館で見ちゃいましたね。そして黒木瞳も。そうなりゃ、前回は言わずもがなですが(^^)。いつも「かっこいい」というわけではないけど「かっこいい」役どころが似合います。それにも増して仲代達矢の「極悪顧問」はハマリ役です。実際もこんな大ダヌキがいたんでしょうねってくらい悪人でした。あと、外資系のメディアBloombergが実名で出ていたのはカッコ良かったです。そこのキャスター役の若村真由美、うーん、いつのまにか「キレル」インテリ役も出来るようになったんですね。彼女も素敵な演技を見せてくれました。いいねぇ(笑)。
銀行再生というこれだけ「熱くなれる」仕事を演じているのを見て、しがないサラリーマンやっている自分が悲しくなりました。所詮はサラリーマン、されど、同じ時間が過ぎていくのなら、「熱い」仕事をしていきたい限りです(反省)。
 



 

映画のページへ戻る
Takeのホームページへ戻る