金融腐蝕列島「呪縛」 1999日本・東映



主演:役所広司・椎名帰郷
製作:ダンカン・ケンワージー
監督:ロジャー・ミッチェル
脚本・製作総指揮:リチャード・カーティス

(あらすじ) 見たでしょ?これは。お約束のラブストーリー。ウィリアム(ヒュー・グラント)は売れない旅行専門店の店主。片や、アナ(ジュリア・ロバーツ)は役の上でも映画のスーパースター。この「どう見ても」接点のない2人がひょんな事から出会い、オレンジジュースをきっかけにお互い理解を深めていく…あとはメディアでたくさん出ているのを参考にした方がいいでしょう。アメリカ映画だし。

(感想) アメリカ映画のラブストーリーとくりゃ、毎度のことながらワンパターンとは言え、これは見ていて楽しかったです。なんと言っても、イギリスのどこにでもある小さな街での旧知の仲間たちの友情がすばらしく表現されているところです。しがないバツ一の本屋の主人公・どういうわけか同棲しているホモセクシャル(?)風な男(なんでもアーティストらしい)・昔の憧れだった女友達とその夫・人が良くてうだつがあがらない証券会社のサラリーマン・建築家をやめて全然客が入ってこないレストランを経営している男・CD屋で馬車馬のようにこき使われている妹…みんな金持ちでなく立場も違い、今の生活に全然満足していないけど、でもそれぞれが楽しく生きている。そういう所に大スターであるアナが入ってきた。彼女も表面上は女優を演じているけど結局は一人の人間。同じように葛藤や悩みを抱えていることを吐露するところなんか、結構感情入っちゃいました。なんだかんだいっても、みんな同じ。置かれた立場や境遇は違うけれど「人間」として、生きていることの楽しさを感じさせてくれました。この中に出てくるスパイクは「人間くさい」役を演じています。ラブストーリーゆえ、綺麗な作りをしていますが、その合間に彼のオトボケが至る所にちりばめられていて気を和ませてくれました。
 それにしても、「出来すぎ」な物語展開はお約束なんでしょうねェ…ジュリア・ロバーツは相変わらず「綺麗」ですし、いっぺんでも言いからこんな人に言い寄られたいものです。ヒュ−・グラントの役どころに共感した野郎は結構いるのでは?おいらもそのうちの一人で、あまりにも「不幸な」状況なんかそっくりです。ああ、現われ給え、「女神」様っ!
もっとも、この映画をカップルで見に来ている奴にはあまり関係がないんだろうけど…前にいたてめーらだよ!!いちゃつくのは勝手だが、スクリーンの前に入ってくるんじゃない!
 



 

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