ピガール(Pigalle)'95フランス



出演:Francis Renaud, Vera Briole, Raymond Dil, Phillipe Ambrosini
監督・脚本:Karim Dridi
(1994年ヴェネツィア映画祭)
(あらすじ) フランス最大の歓楽街で暮らしているストリッパーのヴェラ(Vera Briole)と 定職にも着かずふらふらしているフィフィ(Francis Renaud)はお互い意識は しているけどもどっちつかずの関係。というのもヴェラにはパトロンのイエス (Patrick Chauvel)が、フィフィには性転換者のディヴィンヌ(Branca Li)が いたのである。そんなある日にディヴィンヌが麻薬の密売のトラブルに巻き込ま れて命を落としてしまう。悲しみに暮れるフィフィにディヴィンヌを殺った人間 を吹き込む奴がいた。この男は実はイエスの手下でヴェラに恋心を持っていたた めイエスが邪魔で仕方なかった。この男も友人をイエスに薬漬けにされた挙げ句 に口止めのために殺されるという憂き目を持っていた。そしてフィフィは言われ るがまま銃を手に入れイエスのところへ向かいイエスの寝ている部屋に向かい, 銃の撃ち合いになる。この結果フィフィは警察に連行されてしまって・・・ 繁華街で生きている男と女のある生き方を赤裸々に表現されている。

(感想)
感じとしてはパリ18区を歌舞伎町に置き換えたら今年やっていた「不夜城」な んでしょうか。もっとも内容は違いますけど、こっちの方が”生々しい”感じが ひしひしと伝わってきます。ストリッパーやゲイやドラッグ、彼らの元締めのパ トロン、それぞれの欲望がぶつかり合いながらもそれでしか生きる術を知らない 者達の日常を克明に表現しています。とはいえ、「血」「爆発」「性描写」はや っぱりどうも苦手ですね。この映画の場合は裏社会の描写がメインな為必要なの でしょうが。じゃあ、なんで見に行ったんでしょうねぇ。この手の映画もたまに はいいでしょう。それにしても渋谷のユーロスペースはやっぱり「濃い」映画ば かりです。



 

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