スライディング・ドア(SLIDING DOORS)'97イギリス/アメリカ



出演:Gwyneth Paltrow, John Hannah, John Lynch, Jeanne Tripplehorn
製作:Sydney Pollack
監督:Peter Howitt

(あらすじ) ヘレン(グウィネス・パルトロウ)は作家で恋人のジェリー(ジョン・ハンナ)と同棲中。 ある日、勤めている広告代理店を突然クビになり失意のうちに帰途へ着く。地下鉄の駅で ホームに着いたらちょうど電車の扉が閉まってしまった。ついていないときにはどこまで もついていないもので更にその後の電車が脱線事故のせいで大幅に遅れるとのこと。仕方 なく地上でタクシーを拾って家に戻ることにした。ここで、もし、閉まりかけた電車にヘ レンは飛び乗ったなら・・・ここで2つの物語が平行して描かれることとなる。  電車に飛び乗ったヘレンはジェリーの浮気現場を目のあたりにしてしまう。ジェリーは昔 の恋人のリディア(ジーン・トリプルホーン)というキャリアウーマンとの縁を切れずに ずるずるとつきあっていたのだ。自分たちのベッドの上でこの現場を見てしまったヘレン は、失意のうちに友人のところへ身を寄せることになる。その後、電車の中でちょっかい を出してきたジェームズ(ジョン・リンチ)がヘレンが落ち込んでいるのをみてちょっか いを出しつつも気を遣っていく。仲間達に合わせてやったりいろいろなところに連れ回し たりしてヘレンはだんだん元気を取り戻していく。そうして自分で仕事を興して軌道 に乗せられるところまでやってきた。同時にジェームズにほのかに恋心を持つようになって きた。初めはジェームズが言い寄ってきたが、今ではヘレンも惹かれている。  一方、電車に乗り損ねたヘレンはリディアの帰った後に家に戻ってきたのでジェリーの浮 気現場を見ることはなく、いつもの生活が続いていく。ヘレンは会社をクビになったこと をジェリーに当たり、そうは言っても明日の生活があるので仕事を探すこととなる・・・ 雑誌でサンドウィッチ屋のデリバリーとレストランのウェイトレスの仕事を見つけ、昼夜 働きづくめの生活をすることになる。こうしている間、ジェリーの作品は遅々として進ま ない。それどころかリディアとは泥沼の関係が続くこととなる。本心ではヘレンのことが 好きなのに、リディアの復縁を断ることが出来ない・・・  ある日、ジェームズの友人がレストランをオープンすることになった。ヘレンは昔の経 験からレストランのマーケティングを担当し、大成功を納める。その夜は盛大なパーティ が行われた。そこで2人のヘレンが同じ場所にやってくる。一人はパーティーのホステス 役として。もう一人はウェイトレスとして。ジェリーは何とか復縁を迫ってホステスのヘ レンと話し込んだがヘレンの決心は変わらなかった。そこで別れのキスをジェリーがした のを遠くから見ていたジェームズは「勘違い」を起こしてその場から立ち去る。ジェーム ズがなぜ、自分の前から姿を消したのか判らなかったヘレンはジェームズが気になって仕 方がない。そんなある日偶然街でジェームズに出会う。お互い初めはよそよそしかったが 次第にそれぞれが誤解していたことに気付きヘレンはジェームズにまた惹かれていく。し かし、ヘレンがジェームズの会社を訪れると受付の人から「妻がいる」ということを聞か されてしまう。ジェームズが行っているという病院にいってみるとジェームズとその妻ら しき女性とがキスしているのを見てしまう。短期間に2度も男に裏切られたと思ったヘレ ンは姿を隠してしまう・・・ジェームズは彼女の様子がおかしいのに気付いてヘレンを探 し回る。ようやく見つけたがヘレンは聞く耳を持とうとしない。が、ジェームズが今の妻 とは離婚調停中ということを知ったヘレンは自分の独りよがりを恥じてジェームズのもと に飛び込んだ。そして友人に電話しようと道路を横切ったときに車が・・・・・!  また、もう一方のヘレンは家に電話しても不在だったりとしてジェリーが浮気している のに薄々気付くことになる。そして、ついにヘレンはジェリーがリディアにあっているの を目撃してしまう。ヘレンは新しい代理店の仕事の面接に来たところが実はリディアのと ころだったのだ。ヘレンは激怒して部屋を飛び出そうとしたがジェリーに捕まれてバラン スを崩し、階段から落ちてしまう・・・・・  2人のヘレンは共に同じ病院の集中治療室に運ばれたがジェームズが付き添っていたヘ レンは息絶えてしまう。悲しみに暮れるジェームズの近くの部屋でヘレンが付き添ってい たヘレンが目を覚ます。ジェリーはたいそう喜び、「よかった、君のためなら何でもする よ」というとヘレンは「じゃあ、椅子から立ち上がって後ろを向いてドアのところまで歩 いて。そしてドアを開けてそのまま出ていって」と。その後、ヘレンは奇跡の回復をし、 退院をするまでになった。そしてエレベータであったのは母親の看病に来ていたジェーム ズだった。何気なく言った合い言葉にヘレンは無意識に答えた・・・

(感想)
 まあ、鳥の脳みその私がここまであらすじを思い出せるんだからストーリーとしてはか なり分かり易いんでしょう。「もし、ここでこれをしていたら・・・」と誰もが思うでし ょうがそれをそのまま映画にした感じです。グウィネス・パルトロウがどこにでもいるよ うな(ホントか?)かわいい女性を演じています。ストーリーのテンポも小気味いいくら いの早さで変わっていきます。まあ、後に強烈に残る物が無いだけ線が細いという人もい るでしょうがそんなことはないでしょう。カップルで見に行くにはとてもいい映画です。 じゃあ、一人で見に行ったおいらは一体・・・・(;_;) 全体的にさらっとしていて見終わってほのかに気持ちのいい思いをしました。まあ、キリ ンの「サプリ」を飲んだ感じでしょうか。  あと、余談ですがこの映画でヘレンがまとっていたのは「カルバン・クライン」デザ インの服です。なんでも「普通の女性が普通に着ている」のをイメージしたらしいが、グウィ ネスのでかさとスタイルからするとどう見てもモデルさんのように見えてしまいます。 ついでにキャリアウーマン役リディアのトリプルホーンは「ダナ・キャラン」のスーツだ そうです。女性の方はこういうところも見てみてはどうでしょう。



 

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