第一章 「カンマを伴う分詞句」をめぐる一般的形勢、及び基礎的作業
第4節 「特定」の諸相
〔注1−28〕
「真実の宗教[véritable religion]という言葉は、唯一つの宗教しか意味せず、その宗教とは実際にはカトリック教であり、カトリック教だけが真実の宗教なのである。ところが、各国民が、また各宗派が、自らの宗教が真実の宗教であると信じているために、この言葉は、誤解によるものとはいえ、人々の口の端においては極めて多義的[équivoque]なのである。」(La Logique de Port-Royal, p.60)
(〔注1−28〕 了)
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