第一章 「カンマを伴う分詞句」をめぐる一般的形勢、及び基礎的作業
第2節 《分詞構文》という了解
〔注1−7〕
文法的機能は文構造の判定(時には文成立の可否の判断)と直接関わる機能である。発話の構成要素である前置詞句(形態的範疇)については、一般的に、名詞修飾的機能、副詞要素的機能などが指摘されることになるだろう。ただ、次の文中の前置詞句についてはその名詞的機能が指摘されることになる。
Between 6 and 7 may be convenient. (CGEL, 9-1, Note[a])(下線は引用者)
下線部に副詞要素的機能を見出し、この前置詞句を削除したら、文が成立しなくなる。副詞要素の一般的特性の一つはその任意性[optionality]なのである(CGEL, 2-12参照)。
(〔注1−7〕 了)
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