『カンマを伴う分詞句について』(野島明 著)
第七章 開かれた世界から

第2節 《分詞構文》と主辞補辞……形容詞句・名詞句の場合


〔注7−11〕

Being poor, he could not afford a car. (貧乏のため車が買えなかった)/I thought you would know, being a friend of mine.(友だちだもの、君はわかっていると思った)のような、過去分詞をともなわないbeingは略せない。またこのようなbeingは原因(理由)を示し、けっして時を示さず、まただいたい、条件を示さない。
(清水護『英文法辞典』,Participial Construction (分詞構文)の項)(下線は引用者)

I thought you would know, being a friend of the family.
(このように用いられた"being"は時を示すのではなく、常に原因や理由を示すことに注意。)
(Jespersen, Essentials, 9.63) (下線は引用者)

(〔注7−11〕 了)

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