『カンマを伴う分詞句について』(野島明 著)
第七章 開かれた世界から

第5節 「文章体」なのか、「文語体」なのか


〔注7−53〕

   以下は、「2文」("My uncle has just paid me a visit." と"Through his kindness I got my present job.")を「関係代名詞を用いて1文にせよ。」という課題に関する解説である。

his(所有格の代名詞)に目をつけてwhose(所有格の関係代名詞)を使い、through whose kindnessをひとかたまりに考えれば、
→ My uncle, through whose kindness I got my present job, has just paid me a visit.(○)
(おじさんの世話でいまの仕事についたのだが、そのおじさんがいま訪ねてきたところだ)
という正解が得られます。
要するに、文法からはみ出たメチャクチャな文にならないために、もとの2つの文章を頭に浮かべるという基本を忘れないことです。
(山口俊治『英文法講義の実況中継(下)』、pp.87?88)
   以下は、別の助言。
英作文などでやたらに分詞構文を使うと、どちらかと言うと、堅いガチガチの受験英語らしい英文になる危険がある、まずそう覚えておいてください。
(山口俊治『英文法講義の実況中継(下)』、pp.1--2)(下線は引用者)

(〔注7−53〕 了)

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