Lowther PM7(旧型)の解説です。
言い換えると、旧型の特徴について記しています。
旧型の特徴は主に下記の2点です。
1)コーン紙端が折り曲げられている
2)コイルボビン長が、長い。
3)コーン紙厚が薄い(傾向にある)。
Lowther 旧型 (丸フレーム) PM7 コーン紙端部と中心部
旧型のスペック表です。
PM7は、PM6の磁気回路の強化版で、ボイスコイルが、銀線のはずです。
尚、PM6のF特が、22KHz迄となっているのは、18KHzの誤りかもしれません。
更に、旧型は、丸フレームと角フレームに分けられます。
但し、丸フレームの時期は、短かったようです。
丸フレームのダンパー、エッジの取り付け部分は、平らなままで、一段落としていません。
フレーム上にエッジ取り付け部が乗っているので、資料によると、保護用のリングが付けられていたようです。
旧型の錦糸線は、柔らかい被覆線で、コイル線との接続の仕方が新型とは異なります。
旧型は、ボイスコイルボビンが長く、磁気回路上に一枚、板をのせ、そこからボルトで、更に距離を稼いで、フレームを取り付けています。コイルのギャップ上への位置合わせをここで行っています。
旧型の方が、フレームの足がヤワです。
右の2つは、リアの銘板です。
左側が、PM7(旧型)丸フレーム、右側が、角フレームです。
この角フレームの物は、エッチング風に見え、少し古めのタイプの様です。
時代の新しい物は、印刷風です。
角フレ−ムの特徴は、エッジをフレームに付ける際にねじ止めで行っている点です。
角フレームというよりは、角バッフルとフレームと言う方が、正しいのかもしれません。
又、ボイスコイル線の錦糸線との接続点への引き出しが少し複雑です。
写真では、見づらいかもしれませんが、一度コーン紙表面に出して、それから裏へと持って来ています。
次は、コイルボビンでの線の取り回しの写真です。