思いがけず、壊れている旧型用コーンアッセンブリ が手に入ったので、分解してみました。
このアッセンブリは、コイルボビンがつぶれていて、使い物にはならない物でした。
写真を順番に見ていくと、新型用コーンアッセンブリとの違いがわかると思います。
又、音質の違いがどこから来ているのか想像がつくのでは?と思います。
これが、分解開始です。
コイルボビンとサブコーンの内側とを接続している薄い接続紙をはがし始めています。
コイルボビンと、メインコーンを分離したところです。
コイルボビン側の三角の突起は、サブコーンの内側に付けられていた部分です。
メインコーン側の物は、コイルボビンの外側に付けられていました。
新型にはこれがありません。
コイルボビンと、コイルをはずしたところです。
コイルボビンの中央部が、つぶれて変形しています。
この部分が、一番弱い所のようですが、逆に、ここで、超高域の振動を行っているとも考えられます。
コイルのコーティングは、金色です。材質は、不明ですが、非常にきれいに巻かれていました。
メインコーンとサブコーンを分離したところです。
わかりづらいですが、左は、メインコーン全体、中央は、メインコーンの中心部のクローズアップ、右が、サブコーンです。
サブコーンの接続部分は、メインコーンの内側に付けられていました。
中央の写真は、メインコーンの内側ですが、その白くなっている部分がそうです。
ここは新型と同じ作りです。
この様に、サブコーンとメインコーンの接続は、非常に強固な物となっています。
従って、コーン紙の新旧の違いは、メインコーンの取り付け法、コイルボビンの長さ(フェライト版との違いだけ?)、メインコーン端部の折り曲げの有無とが主な所です。
さらに、写真では見えませんが、エッジの接続方法、錦糸線との接続部の処理も異なります。
分解終了の図です。