前のページ(準備)の画像のリード線は、切れて浮いていました。気が付きましたか?私の場合、4本(2台分)中、3本が切れていました。
切れる部分は、錦糸線と、コイル線の接続部分です。
接続部は、錦糸線の裏側にあり、又、ニスがついているので、よく見えません。
ダンパーが付いていた部分のリード線は、うまくすると、自然に被覆がはがれていますので、錦糸先端とこの部分の導通を調べます。
もし、被覆がはがれていなければ、少し削り落とさなければなりません。
錦糸線との接続部分で、導通の無い側にはんだごてを当てると、ニスがゆるむので、その部分を少し持ち上げてみます。
これで、目視確認が出来ると思います。切れているのが確認出来たら、錦糸線側に残っているコイルの線を取り去ります。はんだごてとニッパー等で出来ます。
アルミ線の場合には、アルミ専用の半田があれば、以下の様な面倒な作業は、不要のはずです。銀線の場合は、銀入り半田が有効と聞いています。
アルミ専用のペースト半田はこちらです、ebayで入手可能です。
専用半田が無い場合には、以下の作業を行います。
0)コイルのリード線の被覆は、あらかじめカッターの刃等ではがしておきます。
1)コイルの線と同じ位の太さか、少し細い位の銅線(ビニール線の中の一本)を用意し、輪を作ります。
2−3)その輪をコイルのリード線に通し、銅線の両端を引き、リード線にからげます。
4)片側を更に一回からげます。
5)反対側も一回からげます。こうして、導通を強固にします。
緩い場合は、ペンチで潰しますが、リード線を切らない様、注意が必要です。
6−7)銅線端を錦糸線側に持って行き、錦糸線に最低各一回巻き付けます。錦糸線は、少し浮かし気味にしておきます。半田付け時に、熱がコーン紙に伝わるのを最小にする為です。
8)半田付けします。半田付けは、素早く行いますが、コイル線には、半田が乗らないので、銅線に、半田を付け、コイル線を埋めるようにします。腐食による劣化防止です。そして、浮いている錦糸線を戻し、ニスを塗って完成です。