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他の修理例

 
他の方法で修理した例の紹介です。

物々交換で入手したPM2(フェライト)が、変わった修理がされていたので紹介します。
とはいえ、プロの修理の様です。特徴は、

 1)和紙を成形したエッジ。
 2)糸釣りダンパー。
 3)巻き戻しによるコイル切れ修理。

の3点で、foは、30Hz前後と少々低めでした。
経年変化と、修理によるコーン紙の位置の変化を無視して取り付けている為か、コイルが奥に入りすぎていました。

修理時に行われたのか定かではありませんが、コーン紙表側全面に渡り、透明な塗料が塗られていました。
コーン紙をたたいた時の音は、元々はかさかさという紙の音ですが、これは、ぱりぱりという音がしています。
再生音にもそれが影響し、中高域が変に強調された聞いていて疲れる音でした。

 
まず、全体の様子です。マグネットをはずして、裏側から撮影しています。

 
エッジです。少々皺がよっているのが気になります。
但し、きちんと型を作って成形している様です。

 
糸釣りの部分です。糸は、ナイロン糸のようです。三角形に張られています。
アルミ製のはと目の様な物をフレームに接着し、それに糸を引っかけています。

 
コイル切れの修理でしょうが、コイルは、1ターン巻き戻して、錦糸線と接続しています。
コイル端に白く見える部分がほどかれた部分です。
線が、コーン紙からはがれてもコイル側に影響しないように、一度反対側に線を出して又戻す処理は省略されています。
写真中央と右側に、カットされ、残った線が見えています。

−−−−おまけ−−−−

このPM2(フェライト)には、変わったディフューザーが付いていました。
きちんと成形されている事から見て、後から付けられた物ではなさそうです。
長さが短い事から、おそらく、サランネットとの距離が短い製品に使われていたのでしょう。
又、内側の肉を抜いており、コストダウンと作り易さをねらっていると思われます。
ねじの材質は、鉄でした。

 

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上記以外でプロが行った例は、下記を参照して下さい。

川口オーディオの紹介ページです。
こちらにその修理内容の詳細が出ています。

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