睡眠障害対処の指針  

眠りに悩む人々のためにこんな12カ条の指針を厚生労働省の睡眠障害ガイドライン研究班が作ったらしいです。特に目新しいものはないような気がしますが参考になるかもしれません。
(神戸新聞8/19朝刊より)

睡眠障害対処の指針(要旨)

睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分、8時間のこだわらない。
刺激物を避け、眠る前は自分なりのリラックス法
眠たくなったら床に就く、就床時刻にこだわらず
同じ時刻に毎日起床、早起きが早寝に通じる
光の利用でよい睡眠、目覚めたら日光取り入れ
規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣
昼寝するなら、午後3時前の20〜30分間
眠りが浅い時はむしろ積極的に遅寝・早起きに
睡眠中の激しいいびき・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意
10 十分眠っても日中の眠気が強い時は専門医に
11 睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと
12 睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全
 

「各種調査によると、日本人の五人に一人は睡眠に問題を抱えているそうで、夜型社会になり、子供から年寄りまで眠りの悩みは深刻化している」。

研究班班長によると、「現在社会で守れるような指針にした。道徳論は避け、科学的な根拠と簡潔さを重視した。世界に例のないガイドラインだ。実生活でぜひ活用して欲しい」。

「睡眠障害外来で患者らから出る疑問を念頭に作成したらしいです。日常の睡眠習慣に関する項目が多く、医療現場で指導に使えるだけでなく、一般の人の参考にもなる」ということです。

▼早寝にこだわるな
何処かに書いていたと思いますが米国の調査でも、七時間睡眠の人が八時間睡眠の人より長生きという結果を基にしているようです。ちなみに、日本人の大人の平均睡眠時間は六時間半で、夏に短くなるなど季節で変わるようです。

「早寝から始めると失敗する」と書かれています。不眠を自覚し早寝しようと意気込むとかえって頭がさえ、寝付きが悪くなる。頑張って眠るのは意外に難しい。「そんなときは、床を出て軽い読書や音楽を聴き、眠くなるまで待て」と勧めています。

寝る前には、カフェイン入りの飲み物やタバコを避け、ぬるめの入浴やリラックスが望ましいということです。

実験で二十代の男性に徹夜してもらって、眠気の推移を測った。その結果毎日眠り始める二〜四時間前が、最も眠りにくい時間帯となっていて、いつもより早く寝ようとする難しさを実証する実験データとなっているようです。

寝酒は不眠のもと
誰でもストレスや興奮で眠れない夜はある。その夜はあきらめ、まず朝早く起きるように努め、日の光を取り入れる事だという。「毎日同じ時刻の早起きが早寝に通じる」「眠りが浅いときは遅寝早起きを」。休日の寝だめも、体内リズムを乱すので、よくない。午後の短い昼寝や規則的な三度の食事、運動習慣、光利用は熟睡につながる。

激しいいびきを伴う睡眠時無呼吸や、むずむず脚症候群など睡眠障害は七十七も知られている。十分に眠っても日中の眠気が強かったり、睡眠障害があれば、専門治療が必要になる。

寝酒は眠りを浅くして、癖になり「不眠のもと」と警告。最近の睡眠薬はかなり改善された。日本人の二十人に一人が睡眠薬を使っているが「医師の指示で正しく使えば安全」という。

以上が新聞に載っていた内容です。睡眠薬の所などやはり医師が代表で作っただけのことはありますね。ホンマやろか? 後の内容については今まで書いてきた内容とよく似ているような気がします。

内山真・編集の「睡眠障害の対応と治療のガイドライン」という本があるようです。