2010/11/30

 
  「武士の家計簿」  
 
 一二月四日封切りと言うのでしょうか

少年の頃には確か “掛かる” とか言って居った様な記憶がします

「今度◎◎映画館に “武士の家計簿” が掛かってねー」 

この様に使った記憶が有りますが 若しかしたら記憶間違いなのでしょうか?



武士の家計簿




あらすじなりは別にお読み戴くとして

http://www.bushikake.jp/index.php

電右衛門には何が興味を引くかと申せば 江戸時代の人間生活

それも日常ありふれた生活なのです 映画や文学或いは歴史に取り上げられる様な

表面だけの形式化されたチャンバラ映画的(映画関係者さん失礼します)で無い

人間本来が醸し出す江戸時代が覗いてみたいのです



覗いてみたいと思え タイムマシーンが有る訳で無し現実に無理なのですが

幸な事に絵や文字は古い時代を現代に伝えます 

昔の人と直接話はできませんが ある程度なら絵や文字を通し伺い知る事ができます

しかしこれとて数をこなさなければ読解力が付きません 作者の目を通したフイルターを 


修正・見抜くまでには相当な経験と知識が必要です



江戸時代初期 1674年生まれの朝日文左衛門が繰り広げる「鸚鵡籠中記」

徳川御三家筆頭尾張藩の御城代組同心 御畳奉行で44歳にて没しました

今なら一流企業の用度課課長 年収なら相当な程度でしょうが

簡単に年収だけで計れ無い面白さが 日記には記されているのです



この朝日文左衛門さん 面白い人物でしてねー

現代の何処にでも居てるオッチャン 女遊びの末 奥方を離縁し後妻を迎えるのですが 


持って行き方が同じかして両者共 大層な悋気病み(やきもち焼き)奥方



時代は我々が学校で習った 徳川綱吉 “生類憐れみの令” 真っ只中

犬にひどい事をしてはイケナイ 当然食用にしてもイケナイと犬将軍 綱吉公の御触れ 


尾張藩などは丸で気にせず暮らして行く所など 当時の時代背景が偲ばれます

その他 元禄の大騒動で後の世 “忠臣蔵” の伝わり方や

文左衛門が大坂へ畳表の視察に出張する様 商人の接待がまー凄いですねー

ビックリしました 当時の事ですから日単位でなく月単位の長期豪華接待



今回この映画を観るのに奥方様に同道して戴かねばならない関係上

映画館に入る前に 一杯呑んで戴き「悪くは無いねー」クラスの夕食を用意するところ 


反面教師たる朝日文左衛門は平成の世に生きてるのかもしれません

それが証拠に電右衛門は奥方様接待に大変ですわ(笑)

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