2011/9/20

 
  「新横浜物語3」  
 

横浜行深夜バスを断念 連休前繁忙期を理由に料金が高いのは承知でしたが

片道¥13.800-を越るとなると 話が替って来るのが庶民感覚というもの

交通手段で自由度と申しますか動きがとれる順番なら 船・列車・飛行機・バスの順



深夜カーテンを閉め景色も楽しめない8時間が片道¥138.00-では高過ぎる

オンボロバスで良い 観光バスの中古で良い もっともっと運賃の安いバスも欲しい

贅沢さえ言わなければ 高速道路の完備した日本列島の端から端

北は北海道から南は沖縄まで 時間は掛かっても1万円ポッキリの格安が望ましい

世の中には お金は無いけど時間は売る程ある人が大勢居られると思いますけど



大阪―横浜 2時間では短すぎるのが 好奇心旺盛な電右衛門が旅

出来ましたら食堂車 移る景色に話の花を咲かせ美味な料理で一献傾ける

呑めて鉄道大好 話題豊富で人間大好と来ればやっぱり食堂車

現在JRにて食堂車を連結しているのは 一部の寝台特急だけでしたかねー



欲を申せば それ相応の御婦人との旅ならモット楽しいは重々承知していますが

それは昔 今の立場とするか今在るのは 天然院厚姫様抜きには考えられません

40年も前にも成りますが当時は若いだけ 他には何も無い若き電右衛門に

歌の文句ではありませんが 命かけてと一生連添覚悟をされたのが若き日の厚姫様



“何処の馬の骨”の言葉も在ります この馬に乗れば・添えば幸福への希望が叶うに

全力を傾け沿うべく努力するのが電右衛門の義務 紆余曲折もそこそこ在りました

今は当時の初々しい面影も遥か彼方へとは成りましたが それもお互い様

大層に叶られませんでしたが せめて命かけて選んだ相手はハズレでなかったと

得心させるのが男心と 近頃考える様に成ったのですが少々遅い気もします



「朝は甲東園駅で一番早い電車5:13分 それに乗れば東京行き始発に間に合う

段取りの遅い我々の事を考えたら 次でも次の次でも10分20分の差」



「私はさっさと歩けるけどー」



「折角行くのにセカセカせんでも ゆっくり行ったらエエんと違うん

切符買うのにも慣れた人より時間が掛る」



「えー新幹線の切符もまだ買って無いのん 予約ぐらいはして在るんでしょう?」



「何にもして無い出た処勝負 心配せんでも新幹線東京行きは

10分間隔程で列車が在るハズ どれに乗っても大差無く横浜に着く心配せんでエエ」 




エエ姿(かっこ)して奥方様に言てるものの 旅行社手配の切符なら経験あるけど

新幹線の切符買のは始めて 一度はカードを使って機械相手にやってみたいけれども

始めては無難に窓口で人間相手に 



「大人二人これから乗れる一番早い新横浜行 海側席続きでお願いします」



之が一番確実でしかも速い 巧みな話術と一見紳士風の容貌を生かして(嘘)

--戻る--  --続く--