2011/1/18

 
  初入院騒動の記「救急車」  
 

「紹介状書くから 即ぐに手配する循環器専門病院へ救急車で行って」



「チョット待って 救急車に乗るのはこの際遠慮させて欲しい」



「それならタクシー呼んだげよか」



「タクシーは乗ってるだけでイラ付くから 奥方に乗せて行ってもらいます」



事の重大性が解からぬ素人のバカさ加減とでも申しますのでしょうねー

後から物事が解かって振返ってみると 之だけ勝手気侭が言えたものと

後即に御礼方々失礼の段 深くお詫びを奥方様に行ってもらいました(恥)



車を医院まで廻してもらい 自ら3〜4Kmを運転し循環器専門病院へ向かいました

奥方様の運転は日頃口にこそ出しませんが 危ないと思う心と足を踏ん張る事しきり

それなら一層の事自分で運転する方が この場合は心安らかなのです

電右衛門に取って車を運転する事は 歩くより心も体も楽なのが現実です



循環器専門病院入口は救急外来が良かろうと 救急車入口へ厚かましくも横付け

入口を入るや否や看護婦さんが

「電右衛門さんですねー ◎◎先生より連絡を戴いています 

ハイこちらの寝台に上半身裸になり 頭をこちらに寝てください」



医師も駆け付け問診 心音・血圧・脈伯・心電図測定 生理食塩水点滴を始め

両足脈伯測定と温度触診(足に大層拘るのがその時点では理解出来ませんでした)

「それでは之からCT検査室でレントゲンを取ります 動かないで下さいこの寝台のまま

移動しますから 御家族の方は先生より話が在りますからこの部屋に残って下さい」



此処まで来ると 少々入院に不慣れな電右衛門とて只事で無いは理解できました

若しかしたら心臓系統の病気で命の蝋燭が消えかかっているのかもしれんなー

まーこんな事は患者が考えても始まらん話 こう成ったら全て御任せ “俎板の鯉”  


還暦も過ぎ今迄に遣り残した事や この世に大して未練は無いけれど・・・

母親残して先立つは少々無念



この世に未練は無いとエエ格好の電右衛門がCT検査室に入ると 寒い事寒い事

寝台から部屋内の様子を密かに偵察すると エアコンが冷房状態でガンガン唸ってる

上半身裸でコチコチに緊張してる身にとって 推定温度15.Cはチョット寒い 

レントゲンのコンピューター保護温度設定にしてるんやろうけど

人間様とどっちが大事やねんと考える処は まだまだこの世に未練たっぷりですわ(笑)

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