2011/1/25

 
  初入院騒動の記「CTスキャン」  
 
大きなドーナツやCT装置殿 人間が台に乗ってドーナツの中を動くのですねー

車の洗車機でも機械の方が動いてるぞは 少し言い過ぎですが 

移動用寝台からCTの動く寝台へ 横付けで乗換えるのに

体重70Kgの電右衛門を6人掛かりで抱えて移動してくれます

チョット云うてくれたら 自分で簡単に移動できるのに手間掛けてスマンなー



CT操作技能士のお兄ちゃんが説明してくれるには

生理食塩水用の点滴入口から 血管撮影をするのに造影剤を圧入するらしい



「造影剤を入れると 少し体が熱く感じますけど問題は有りませんから」



二の腕からの圧入でしたが 感じた造影剤の流速は速かったですねー

秒速1m程で心臓方向に流れるのが感じ取れました

血液は以外と速く流れているのを この時始めて知りました

CT映像装置にはオランダのフイリップ社製でしたが なかなか電気喰いに驚き

120KV399mAをX線管に流し透視ですから ≒48Kwの大電力を使った計算

48Kwの電力と云えば一般家庭16軒分の平均使用電力量ですから

大きいですねー



“雀 百まで踊り忘れず” 電右衛門は骨の髄まで電気屋なのです(笑)



横に成って見ていますと鉛入ガラスを経た隣の操作室では 医師を含め画像解析中

昔と違いフイルム現像などの手間が有りません 直ぐに映像が見られるのです

速いですねー便利になりました 



「電右衛門さん これから集中治療室へ入って戴きます」



車椅子に載せられ看護婦さんが押しての 階上の集中治療室入り

看護婦詰所を中心に個室が周囲を囲んでいるドラマ等でよく見る形態でした

自称 少年探偵団何にでも興味深々の電右衛門は車上より開け放れている病室を

シッカリと偵察しました処 大ショック



何が大ショックと言えば年寄りばっかりの入院患者 それも意識が無いのか

或いは寝てるにしても顎が上がった姿勢でベッドに横たわり 

多数のチューブや電線を付けられた人達ばっかり

見てる電右衛門も決して若くは無いけれど 意識も在るし点滴チューブも一本だけに

正直この光景にはオドロキ 自分の病気がこれ程酷いのかと落ち込みました



そこはそれ落ち込んだ気分は自らが明るくせねば潜水艦

車椅子で看護婦さんに押しては戴いてる身なれど



「電右衛門と申します これからお世話に成りますが宜しくおねがいします」 ペコリ(礼)



声高らかにとは病院で寝てる人も居られる関係上できませんでしたが

関係者皆様方に良く通る声で取り敢えずは御挨拶 物事は何でもそうですが

挨拶無くしては始まる物も始まりません

そうすると心合通じる病院関係者も居られるのですねー



「内の病院では珍しい 爽やかな挨拶してくれはって」

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