Back to JH3SED TOP

無線小ネタ集
1.電波を遠くへ飛ばす方法
1-1.ANTを高くする
1-1-1.地上高がある方がより遠くへ飛ぶと言われていますが、アンテナを高くするため同軸
    を仕方なく長くしていませんか、同軸長によるケーブルロスを考慮する必要があります。
    430MHz帯、10Wの出力で10m長の場合
    5D-2Vで1.85dBロス=6.5W、8D-2Vで1.35dBロス=7.3W、10D-2Vで1.05dBロス=7.8W
    5D-FBで1.31dBロス=7.4W、8D-FBで0.89dBロス=8.1W、10D-FBで0.72dBロス=8.5W
    の出力になります。
    ANTを高くしたい為に8D−2Vを使って30mの同軸を使った場合、ANTからは
    3.9Wの出力しか出ない事になります。
    更に、各コネクター/ANT切替器/SWR計/受信プリアンプ等の通過ロスを
    各0.1*6/0.5/0.6/0.3dBとし、このロス計2dBとした場合、同軸とのロス
    合計は、6.05dBとなり1/4の2.5WしかANTへ給電できないことになります。
    更に更にANT自信のリターンロス/SWR1.5とした場合約14dB/4%の電力が
    反射されてしまうので、2.4WがANTから輻射される電力となってしまい、ハンド
    ヘルド無線機並の電力になってしまいます。
    故に、ANTに掛けるお金に似合うだけ、同軸にも投資し、通過機器を通常運用時は
    外す心がけが必要です。
    レポートや質問は、Bulletin Place(掲示板)へ記入し下さい。
    次回は、それでも高くANTを上げた方が良く飛ぶ理由を検証しましょう。