娘は、某教育大の付属T中学に一時間ぐらいかけて通学している。二年半まえの入学式で生徒会長の新入生歓迎の言葉を聞きいた時、そのスピーチのあまりのうまさ立派さに驚き感動しこの中学に合格できて本当によかったとしみじみ思ったものだった。(やはりその会長は代々の会長のなかでも特別で、2年たったら皆あんな立派なスピーチが出来るようになるわけではないと、あとでわかったのだけれど。)その会長職に立候補すると娘がいいだしたとき正直ちょっとおどろき同時に当選はむりだろうなーと思った。なにせ娘には小学校時代児童会役員に立候補し落選し続けた前科がある。しかも今回はクラスの男の子と一騎打ち、クラス票すら半分に割れるのだから分が悪い。だがそんな心配をよそに今はどこでも女性パワーのほうが強いのか、選挙演説、質疑応答をなんとか乗り越え当選してしまったらしい。これで卒業式に卒業生代表の娘の挨拶が聞けるという母の楽しみが一つふえたわけだ。親孝行なむすめである。いつも息子にかまけてほったらかしの娘。今回ばかりは盛大にお祝いしてやらなければと、どこまでも親ばかな母であります。
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