セブ島(Cカード取得)



1 きっかけ

 もともと、スキンダイビングが大好きだった私は、ダイビングに非常に興味がありました。
新婚旅行のついでに、南の島でCカードを取ろうと夫と相談したのですが、あえなく説得に失敗、一人で始めるのも無理があるし、もうダイビングとは一生縁が無いかもと思っていました。
(夫は海と言えば高校の頃に年に1回行っていた海水浴しか思い浮かばない人でした)
 ある年、夏の計画を立てるため、AB-ROADをチェックしていると、リゾートでのCカード取得コースもただのリゾートステイでも大して金額が変わらないことを発見しました。
 そこで、再度夫を説得。
  • ダイビングが好きか嫌いかはやってみなくては分からない。
  • やってみるには、体験ダイビングという手もあるけど、リゾートにいて、オプションで体験ダイビングをするよりヘタしたら安いかも。
  • 南のきれいな海でお魚を見ることが出来て、なおかつCカードも取れてしまうなんて、なんて効率的なのでしょう。
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2 ショップ選び

 夫も南の海に遊びに行くついでならということで納得し、どこのツアーを利用するかを選ぶことになりました。
#ショップを選ぶという概念は無かった。(^^;

とりあえず、行き先の第一候補をパラオに決めて、AB-ROADを頼りにCカード取得コースを開催しているところに何件か電話してみました。

  • 学科講習を日本で行っているか(夜はゆっくりしたかったから)
  • 学科講習の定員はあいているか(出発予定日まで日があまりなかったため)
  • 実習は、日本人が行うのか(英語に不安があったため)
  • パラオでの実習は可能か(ダイビング雑誌で有名なパラオに行ってみたかった)
  • 費用に含まれるもの(実は全然高くつくかも分からないから)
しかし、各社の対応を聞いていて少し不安が・・・
学科講習は、他のダイビングショップにお願いをするので、定員が空いているかどうかはすぐには分からないと言われて、旅行会社は単にツアーを売っているだけであって、ダイビングのことをあまり知らない可能性があることに気がつきました。
そこで、学科講習を自分のところで行っているところに的を絞ることにしました。
#結局、海外コースを持っているダイビングショップに絞られた(^^)

そこで、その何件かを実際に訪ねてみることにしました。
(スキーでは、あまり知らない旅行会社に頼むと、お金を振り込んだ後に倒産、業者が行方不明になることがあるため、まず行って 雰囲気を知らないと不安だったから)

「パラオで取りたいんですが」と言うと、「うちではパラオの講習も一応やっていますが、パラオは流れが速かったりして初心者ではあまり楽しめないから、おすすめは出来ません。少し、経験を積んでからの楽しみにとっておいた方がいいですよ。」との返事をもらった店がありました。
なるほどそういうこともあるのかと、初めて気がつきました。
それで、このお店は良心的かもしれないと思い、結局そこにお世話になることにしました。

    何も知らなかったとはいえ、今から考えるとなんていい加減なショップ選びかと思います。
    しかし、理由はともかくとして、結構的を得た質問をしています。結果オーライ。
    国内のファンダイブは現地ショップに直接お願いしていますが、このショップとはいまだにおつき合いがあります。
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3 旅行日程

 結局、初心者でも楽しめる海でお店のおすすめということで、セブ島で実習をする事にしました。
どうせなら、リゾートになるべく長く居てのんびりしたいことと、カード取得後なるべくなら続けて沢山潜った方がよいというアドバイスを受けて、現地に5日間滞在し、3日の講習の後、ダイビングが気に入ったら残りの日程でファンダイブをする事にしました。

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4 軽器材の購入

 とりあえず、ダイビングが気に入るかどうかが分からなかったので、スキューバダイビングでしか使わない重器材、ウエットスーツなどは購入しないことにしました。
3点セットは講習の空き時間にスキンダイビングをするため、夫のもののみ購入(私は持っていた)。
また、もともとスキンダイビングで写真を撮る楽しみを知っていた私は、カメラを購入しました。
3点セットは、講習受講者に対する割引があるということで、お世話になっているショップで買いました。
カメラは・・・ダイビング雑誌などを見て、いろいろお店を回ったあげく、やっぱりお世話になっているショップで買ってしまいました。(^^;

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5 講習

 日本で学科講習を終え、飛行機の中で学科の復習をし、やってきましたセブ島!
 翌日、サービスの人がホテルまでピックアップに来てくれました。どうやら、受講者は私たち2人だけのようです。
 何かの本で、プールに講習生が沢山並んでいる光景を見て、もしそんなんだったらどうしようとおそれていた私たちはほっと一安心です。そこでの講習の内容は次の通り。

   1日目

  • 器材のセッティングの仕方・洗い方など
  • 防波堤に囲まれた、ボートを引き上げるためのスロープで、限定水域での練習(レギュレータによる呼吸、マスククリア、レギュレーターリカバリー)
  • ログの書き方
   2-3日目
    海洋実習1本目からいきなりボートからジャイアントストライドした!
    潜行もフリー潜行だった!今から考えるとちょっと(^^;と
    いう気もするけど、当時はそんなものかと思っていた。

     海洋実習4本で、マスククリア、レギュレーターリカバリー、オクトパスブリージング、中性浮力の取り方などを練習しました。
    本当にラッキーだったのは、受講生が2人だけなので、待ち時間もなく、焦る必要もなく、自分のペースで練習できたことです。
    また、時間が余ったので泳ぎに行きましょうといって、ドロップオフへつれていってもらって結構泳ぎ回ったたこともいい練習になりました。

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6 放課後

 講習自体は、午後の早い時間に終わってしまうので、時間的にずいぶんゆとりがありました。
 そこで、ホテルに帰ってからは、目の前のビーチでスキンダイビングをして遊びました。
それまで夫はスキンダイビングをしたことがなかったので、3点セットを付けるだけで、普通の海水浴とは全く違った世界が開けることに非常に感動していました。
ここで、ひたすら夕方まで毎日スキンダイビングをしたおかげで、夫のフィンキックやスノーケルクリア、潜行、耳抜き、ナチュラルナビゲーションの基礎などが見違えるように上達しました。
私も、スキンダイビングをしながらマスククリアの練習をしたり、写真を撮ったりしてずいぶん楽しみました。

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7 ファンダイブ

 スキンダイビングや講習中に見た海の世界にすっかり魅せられてしまった夫は、ダイビングが好きにならないかもしれないという私の心配をよそに、すっかりダイビングにはまってしまいました。
結局、残りの2日でファンダイブしないなんて、とんでもないという感じで、申し込みました。
それまでは、講習ということで器材のセッティングを自分でやっていたのが、ファンダイブとなったとたん、殿様ダイビングスタイルになったので、とてもびっくりしました。

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8 重器材購入

 セブ島から帰ってきて、Cカードを受け取りにショップへ行きました。
もう、ダイビングがとっても楽しいということが分かったので、重器材を購入しようということになりました。
 ダイビング雑誌で、器材の種類と値段を調べて、何軒かのお店を回って、見積もりを取ってもらったのですが、結局同じ様な構成で最も安い値段を出したのは、そのお世話になっているショップでした。
重器材、ウエットスーツ、ドライスーツに、旅行用のフレームバッグ、メッシュバッグをおまけに付けてもらってすばらしいお買い得感。
重器材は、今でもいいものを買ったと非常に納得しています。
 これ以降も、コンピュータなど、他店と値段を比較したあげく、やっぱりこの店で物を買っています。

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9 その後

 現地のインストラクターや、ショップの皆さんが口をそろえて最初は間をあけずに潜りに行った方がいいと言っていました。
 そこで、帰ってきて、海水浴シーズンを避け、8月末に日本での最初のファンダイブに行きました。
それからは、ちょうど伊豆のダイビング、ベストシーズンです。
伊豆なんてと言っていた夫も自ら、最低月に一回の目標を立て、秋は現地のサービスのすいている平日をねらって、冬に入ってからは土日に潜りに行きました。
 うちの場合、最初の講習が秋以外の伊豆だったら、ダイビングは続けていなかったかもしれません。
また、伊豆のファンダイブが秋からだったのも幸運でした。
なんだかよく分からないけど、ラッキーが重なって、すっかりダイビングにはまってしまっています。
(ラッキーなのか、アンラッキーなのか・・・
 我が家の一言「稼いだ金は水の泡」・・・)

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教訓:

リゾートでCカードを取得するメリット

  • 海がきれい、暖かい、講習中でもきれいな魚がたくさんいて楽しめる
  • 旅行を兼ねて取得できる上、料金的にお得
  • 延泊すれば、リゾートですぐファンダイブできる
  • リゾートではフルレンタルでの講習OKのところが多い
  • 海のリゾートでは、シュノーケリングはし放題だし、楽しい
  • ダイビングに興味のない人を誘うには最適(^^;
リゾートでCカードを取得するデメリット

  • キツキツの日程だとじっくり出来るようになるまで時間が掛けられるか不安
  • 天候の都合などにより講習のメニューをこなせなくなる可能性有り
  • 日本人インストラクターで無い場合、細かな意志疎通に問題が生じる場合がある
  • 行きつけのショップやダイビングにのめり込んでいる友達が居ないとその後のファンダイブに行きづらいことも

リゾートでCカードを取得する際の注意点

  • 旅行会社が主催するCカード取得コースは、単に人を現地のサービスに送り込んでいるだけのことが多いので、講習内容についてしっかり確認する。これで詳しい返答が得られない場合は他を当たった方がよいかもしれない。
  • 余裕のある日程を組むと天候などで実習が出来ない日があってもなんとかなる場合もある。もちろん予定通り終了したらファンダイブに行ける。
  • 私が行ったのは雨期のオフシーズンで、ショップの人に余裕があったためか、受講生2人で非常に丁寧に教えてもらいとても良かった。ベストシーズンではどのような対応になるかが心配なので、イントラ1人あたり、何人の受講生がつくのかを確認した方がよい。
  • ファンダイブはベストシーズンに行くのがよいが、講習も兼ねるときはベストシーズンにこだわることはない。(むしろ現地の繁忙期ははずした方がよい)
  • イントラが日本人である方がよい。日本語がしゃべれるだけだと片言の日本語を話す現地人がイントラだったりして、細かな意志疎通に問題が生じるおそれがあるため。
  • フルレンタルOKでもシュノーケリングをして遊ぶため、軽器材は持っていく方がよい。
  • どんな器材を購入するといいか、どこの海が好きか、など技術的でないことでも、何でもイントラに聞いておく。
  • 日本の海も捨てたものではありません。帰ってきたらなるべく間をおかずに潜りに行きましょう。


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