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神尾晴子、観鈴の親子SS劇場! 過去ログ#1 運用2000年4月10日〜2000年4月21日

[32] 「酔いどれ宇宙芸人 酒は飲んでも飲まれるな」 投稿者:○川 投稿日:2001/03/02(Fri) 17:13:05



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[31] 「宇宙芸人来襲! 東京大竜巻」 投稿者:○川 投稿日:2001/02/26(Mon) 10:23:59


ロクでもないのが第6弾

前回のあらすじ

宇宙芸人晴子さんは三体の宇宙怪獣、ピンコギラス・ハルエギラス・エナリ星人を地球に送り込んだ。
復活したあゆが立ち向かうが、三怪獣の必殺技の前に敗れ去ってしまう。
あゆは三怪獣を倒す事ができるのか? 果たして地球の運命は?


あゆを破り意気上がる晴子さん、今日も円盤の中でご満悦

晴子「だはは、あの幼児体型も倒したことやし。地球はもうウチのモンも同然や。あとはF1セブンの活躍で打倒カープやな」
観鈴「にはは、ジャイアンツなら一軍にも入れないような連中に夢を馳せられるのが、この季節のいいところだね」

ぽかっ!!!

観鈴「イタイ...どうして殴るかなあ」
晴子「ウチがせ〜っかくええ気分に浸っとるのに、冷や水ぶっかけること言うからやっ」
観鈴「あんなカス球団のことより地球侵略はどうしたの?」
晴子「いくらなんでもカスはないやろ。ヘタレくらいにしとかんかいな。ま、それはそうと出番やっ、三大怪獣!」

ごろごろぴっしゃ〜〜〜〜ん!!!!
雷鳴と共に現れる三世代同居怪獣

晴子「よっしゃ、また頼むでぇ」
エナリ「あ、晴子さん。一つ申し上げたいことがあるのですが」
晴子「何やねん、だしぬけに。」
エナリ「前回、僕のことを『エナリ星人』と呼んだり『エナリザウルス』と呼んだりしていましたね」
晴子「あれは書いとるヤツが悪いんやないか。ト書きまで間違ってたし」
エナリ「戦いの進行上、黙っていましたが、今度から気をつけて『エナリ星人』で統一してくださいませんか」
晴子「分かったがな。今度から気ぃつけるわ。ほんま、若いのに細かいやっちゃな」
エナリ「子役と言えども役者ですから」


・・・・・・

公園のベンチで一人たい焼きを食べるあゆ

ぱくっ...
あゆ「うん、やっぱりこの瞬間が一番幸せだよ」
美汐「相変わらず呑気ですね」
あゆ「わっ、いきなりベンチの下から出て来ないでよっ」
美汐「前回、三怪獣にやられたのを忘れたのですか」
あゆ「うぐぅ、過ぎた事を振り返っても仕方ないよ」

ざざざざ〜ん、ざざ〜ん、ざざ〜ん!
ウ◎トラセブンのSEと共にかおりん登場

香里「何をこんなところで油を売ってるの....」
あゆ「うぐぅ、またこのパターンだよ...」
香里「分かってるんなら早速特訓開始よっ」


・・・・・・

香里「さあ、始めるわよ。栞、たい焼きを出してちょうだい」
栞「はい」

テーブルに三つのたい焼きを置く栞

香里「いいこと? 前回のあなたは状況を冷静に判断できず怪獣に敗れ去ったわ。
   この特訓は、予期せぬ状況に冷静に対応する咄嗟の判断力を養うための訓練よ」
北川「半分は香里の指示だったと思うんだが」

ぼこ〜ん!!!

真琴「あう〜、北川が木の根元に埋まってる〜」
栞「あとでみんなで掘り返しましょう」
香里「さあ、三つの内から一つを選んで食べるのよっ」
あゆ「うん?」
ぱくっ....

あゆ「うぐぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
地面をのた打ち回るあゆ

香里「それはタバスコソース入りよ。さあ、冷静に事態に対処しなさい」
あゆ「うぐぅ〜〜〜〜、何か飲むものをっ」

オレンジジュースを一気に飲み干すあゆ

ぶばっ!!!

香里「それ、マスタード入りよ」
あゆ「うぐぅ〜〜〜〜〜〜〜」
更にのた打ち回るあゆ

あゆ「うぐぅ〜〜〜、な、何か口に...」

もう一つのたい焼きを口に詰め込むあゆ

あゆ「★☆★☆★☆★☆!?!?」
香里「あ、それはラップせずにレンジでチンしたから、中のあんこだけが異常に熱いわよ」

ごろごろごろごろ.....
大地を背に転がるあゆ

あゆ「はわわ、はわわ、はわわわわ〜〜〜」
もはや他社のヒロイン状態で最後の一つを口に放りこむあゆ

ぶばっ!!
オレンジ色の何かを吹き出すあゆ

あゆ「・・・・・・」

香里「すっごいイヤなビジュアルね...」
真琴「あう〜、カノソみたいな顔になってるよ」
栞「固まっちゃいました」
真琴「あう〜、何が入ってたの?」
美汐「あれですね.....」
香里「ええ」


・・・・・・

香里「さあ、次は視覚に頼らず戦うために他の五感を鍛える訓練よ」
あゆ「うぐぅ、この箱は何?」
香里「はい、天野さん」
美汐「は、は、箱の中身は何じゃろな〜?♪」
真琴「......」
栞「.......」
美汐「黙らないで下さい」
香里「というわけで、この箱の中身は何なのか、手を入れてあてるのよ」
あゆ「うぐぅ、もう完全にお笑い芸人だよ..」
香里「さあ、最初の箱よ」

ごそごそ....

あゆ「何これ? 何かぬるぬるしてるよ」
栞「わっ、本当に触ってます」
美汐「よく触れますね」
あゆ「なんか生ぬるいよ、これ。なに、カエル? 魚?」
真琴「あう〜、ハズレ」
美汐「そんな生易しいもんじゃありません」
あゆ「うぐぅ〜、分かんないよ〜」
香里「仕様がないわね、じゃ次の箱行くわよ」
あゆ「うぐぅ〜、待ってよ。一体箱の中身は何だったの?」
栞「ヒミツです」
美汐「教えてあげません」
あゆ「うぐぅ、気になるよ〜」

事務的に片付けられる最初の箱

香里「さあ、次の箱よ」
美汐「は、は、箱の中身は何じゃろな〜?♪」
真琴「......」
栞「.......」
美汐「だから、黙らないで下さい」
あゆ「うぐぅ、今度はなんかごわごわしてるよ」
栞「あゆさん、ほんと怖いもの知らずですね」
真琴「知ってたら絶対さわれないねっ」
あゆ「うぐぅ、なんかこの辺はべたべたしてるよ〜、何なのこれ?」
香里「ぶ〜、はい時間切れ。片付けてちょうだい」
あゆ「うぐぅ、なんだったの〜?」
香里「知らない方があなたのためよ」
あゆ「うぐぅ、なんか手がねばつくし、へんな臭いがするよ〜」
香里「大丈夫、長時間触れなければ命に別状は無いわ」
あゆ「うぐぅ、こわいよ〜」


どか〜〜〜〜〜ん!!!!!!

群衆A「うわ〜怪獣だ〜」
群衆B「助けてくれ〜」
群衆C「首相は何してるんだ〜」

観鈴「にはは、チョコチョコ〜」
晴子「さあ、行ったれ三怪獣! 今日で地球はウチのもんやっ」

ハルエ「全く、いつからそんな口がきける御身分になったんだい」
どか〜〜〜ん!
ピンコ「いつまでも昔と同じじゃ商売になりませんよ」
どか〜〜〜ん!
エナリ「婆ちゃんも母さんもいいかげんにしてくれよ」
どか〜〜〜ん!


香里「さあ、変身よ! 今こそ特訓の成果を見せる時よ」
あゆ「うぐぅ、了解だよ。あ、そうだ。栞ちゃん、ちょっとストール貸してね」
栞「え? は、はい...」
あゆ「サンキュ。じゃあ変身!」

ずびゅううううむ
どこか緊迫感のない効果音と共に巨大化するあゆ

香里「頼むわよ、ウ◎トラマンあゆ」
栞「いつからそんな名前になったんですか」
香里「だって、秋子遊星もなくなったし。やっぱりPプロよりT谷プロの方がメジャーでしょ」
美汐「円Yプロは版権にうるさそうですよ」
香里「じゃあ、うぐトラマンあゆ。いいでしょ、これで」
真琴「あう〜、だっさださ」


あゆ「なんか、勝手に名前きめられちゃったよ、うぐぅ。」
エナリ「あ、この前のお嬢さん。まだ戦うおつもりですか」
あゆ「うぐぅ、これ以上暴れるのは許さないよ」
エナリ「言い分はごもっともですが、こちらも仕事ですから」

晴子「こら、何ウダウダやっとんねん。さっさとやっつけんかいっ」

ハルエ「じゃあ仕方ないねえ」
ピンコ「全くもう」

がしっ!
向かい合って肩を組む嫁姑怪獣

ごごごご.....
嫁姑怪獣の高速回転が再び空に竜巻を呼び起こす

エナリ「このスガコスピンには、どんな怪獣や宇宙人も太刀打ちできませんよ。大人しく引き下がったほうが身の為です」
あゆ「うぐぅ、そうとは限らないよ。行くよっ」

だっ!!
高速回転する嫁姑怪獣めがけダッシュするあゆ

香里「な..どうするつもりなの」
美汐「何か勝算があるんでしょうか」

ぐぉぉぉぉ....
竜巻に吸い寄せられるあゆ

栞「これじゃ前と同じです」

あゆ「そうはいかないよっ」

ぶわっ!!
しかし言葉とは裏腹に竜巻に吸い込まれ上空に舞い上がるあゆ

真琴「あう〜、やっぱりダメ?」
香里「いいえ....見なさい、あれを」
美汐「あれは?」

ぐるぐるぐる....
回転している嫁姑怪獣が糸でぐるぐる巻きになって行く

どさっ!!
上空から投げ出され地面に落ちるあゆ

あゆ「あいたたた...でも上手くいったよ、うぐぅ」

ぐるぐるぐる.....
糸でぐるぐる巻きになった嫁姑怪獣は回転を制御する事ができず暴走を始める

あゆ「うぐぅ、上空に吹き上げられる瞬間に、角にストールの端を結びつけてやったんだよ」

香里「そのまま高速回転でほどけたストールの糸が怪獣をぐるぐる巻きにしたのね」
栞「わたしのストール....」
真琴「あう〜、見て見てっ」

ぐらぐらっ
嫁姑怪獣は倒れる前の駒の様に回転軸がぶれた

どががががが.....
そして次の瞬間には横倒しになり、凄い勢いで大地を転がって行く

観鈴「にはは、すごいすご〜い」
晴子「なに喜んどんねんっ!」

ぼが〜〜ん!!!!
都庁に激突し大爆発する嫁姑怪獣

美汐「やりましたね」
真琴「あう〜、やったやった」

濛々たる煙が収まると、そこには気を失ったピンコギラスに、真っ白な灰となったハルエギラスの姿があった

真琴「あう〜、あしたのジョーみたい」

晴子「こら、何やっとんねん。無事やったんなら戦わんかいっ!!」

エナリ「申し訳ないですが、それはもう無理です」

晴子「な、何でやねん?」

エナリ「先程のスガコスピンの暴走と爆発で、お婆ちゃんの嫁姑の確執エネルギーが失われてしまったのです」

晴子「何やと? それじゃハルエギラスはもう...」

エナリ「はい、もはや生ける屍です」

香里「身内に向かって容赦がないわね」
美汐「嫁いびりだけがアイデンティティだったんですね...」
真琴「あう〜、しかばねしかばね」

エナリ「さあ、母さん帰ろう。もうお婆ちゃんとも喧嘩せずにすむよ」
ピンコギラスを介抱するエナリ星人

あゆ「うぐぅ、帰るの?」
エナリ「はい、これで心配の種が一つ減って、卓造父さんの髪もこれ以上減らなくてすみます」
祖母を背負うと、母の手を引いて去って行くエナリ星人

晴子「こるぁ〜〜っ!!何勝手に自己完結しとんねん。戦えっ、戦わんかいっ!」

エナリ「これからは、お婆ちゃんの介護と言う新しい戦いの始まりです」
三世代怪獣は宇宙へと帰って行った

観鈴「にはは、きれいにオチが付いたね」
晴子「付いとらんわっ!!」

香里「醜い嫁姑の争いにも終止符が打たれたのね」
美汐「ボケ老人の介護とどっちがいいんでしょうか...」
栞「私のストール....」

あゆ「うぐぅ、ボクやったよ、秋子さん...って、もう無いんだった秋子遊星...」


夕陽を受けて大地に立つ、うぐトラマンあゆ
戦えあゆ!負けるなあゆ!
人類の未来は君にかかっているのかもしれなくもないのだ!

あゆ「うぐぅ、箱の中身って結局何だったの?」


晴子「このままでは済まさんでぇ〜。次回はもっと恐ろしい怪獣、送りこんだるさかいな〜」

次回は宇宙にその名をとどろかす凶悪怪獣の登場だ!
うぐトラマンあゆの活躍に、そこそこ期待してくれ!


[30] サインはぶいっ! 第七話「探索大成功」の巻 投稿者:○川 投稿日:2001/02/22(Thu) 16:36:30


ぶい・あい・しー・てぃー・おー・あーる・わ〜い サインはぶいっ!

前回までのあらすじ

遂に念願の初試合を迎えた通天閣(仮名)バレー部
尾根高のエース広瀬真希の殺人L字サーブの前にマッチポイントまで追い込まれたが
最後まで勝負を捨てない不屈の闘志により、奇跡の逆転で初勝利を飾ったのだった


往人「納谷悟郎はどうしたんだ...」
敬介「ん、どうかしたのかい、国崎君?」
往人「いや、何でもない」
敬介「あ、そうだ。この前のお礼にこれを進呈しよう」

きら〜ん!
往人「ありがたく頂戴いたします」
敬介「進呈」
往人「遠野みたいなこと言わないでくれ。で、この封筒の中身は..?」

ビール券だった

往人「あまりにも的を得た贈り物、ありがとうございます」


..............

ここ東京で一人の少女が思案にくれていた

長瀬「お嬢さま、いかがなされました?」

執事にお嬢さまと呼ばれた少女、彼女の名は来栖川綾香
巨大コングロマリット来栖川グループの令嬢でもある

綾香「ちょっとね、後輩に頼まれ事を」
長瀬「どのような?」
綾香「バレー部がね。あ、うちの学校のバレー部のことなんだけど」
長瀬「はい?」
綾香「今、部員が一人しかいなくなっちゃったのよ」
長瀬「バレー部でございますか? 西園寺にバレー部があったのですか?」
綾香「あったのよ、それが。私も知らなかったんだけど。もう一年間試合してないんだって」
長瀬「左様でございますか。でもそれがお嬢さまとどのような関わりが?」
綾香「頼まれたのよ。バレー部を救うのに手を貸して欲しいって」

容姿端麗にしてスポーツ万能、さらには姉御肌の綾香は学園内では抜群の人気者だ
面識のない生徒からも頼られて何かと助力を求められることが多い

長瀬「で、お嬢さまはどうされるつもりなのです?」
綾香「う〜ん、そこなんだけどね。寺女に入って、わざわざバレーに打ちこもうなんて子はいないわけよ」
長瀬「学校の方針もスポーツには特別力を入れておりませんでしたな」

無論学校には立派な施設もあるのだが

綾香「盛んな運動部もあるけど、別に学校が肩入れしてるわけじゃないしね」
長瀬「ではお断りに?」
綾香「ううん、頼まれたのを無下には断れないわ。やれるだけのことはしてみるつもり」
長瀬「入部されるのですか?」
綾香「取り敢えず一時的にね。私だってエクストリームとか、やることはいっぱいあるし。
   それに、私が入部したら一時的に入る人は他にもいるかもしれないけど、それじゃ駄目なのよ」
長瀬「そうですな」
綾香「入っても続かなければ意味ないでしょ」
長瀬「試合をするなりして、バレーボールを生徒にアピールしてみてはいかがでしょうか。
   それでも入部希望者がいなければ、厳しいようですが廃部も運命と諦めるしか...」
綾香「そうね、とりあえず何とか身内だけで暫定のメンバーを集めてみるわ」

しかし、また綾香は考え込む

長瀬「どうなされました? 私の物言いがお気に障りましたか」
綾香「そうじゃないの。相手をどうしたらいいかな、と思って。はっきり言ってレベルの低いチームになってしまうし」
長瀬「同じレベルの相手でないといけませんな」
綾香「ねえ、お願いがあるんだけど」


数時間後、ここ来栖川家の執務室で熱く電話に向かって話しかける長瀬がいた

長瀬「よいか、我がグループの総力を挙げて試合の相手にふさわしいチームを捜すのだ。
   あくまで強くなく、西園寺女学院バレー部と拮抗する程度の実力しかないチームを」


.........

数日後
この日も浜辺で練習する通天閣(仮名)バレー部

聖「どうして体育館を使わせてもらえないのだろう?」
往人「だから、校長に嫌われてるんだって、絶対」

茂美「(あの、『サインはぶいっ』を人前でやるくらいなら浜辺で練習した方がずっとマシよ)」

みちる「ねえ、国崎往人」
往人「ん、何だ?」
みちる「また来てるよ、あやしい人」
往人「ほんとだ。なにやってんだろうな、あの連中」

二人の視線の先には、堤防の上からバレー部の練習を見つめる数人の男達がいた

聖「きっと佳乃を見ているに違いないな」
みちる「ううん、美凪を見てるんだよ、きっと」
往人「ブルセラビデオでも作るつもりかな」

そんなことなど気にもせず練習に打ちこむ一同だったが

すかっ! すかっ! すかっ!

裏葉「うう、神奈様...ますます空振りに磨きがかかって...」
江夏「なかなか上手くならないねえ、チミ」
敬介「(なんでこんなことやってんのかなあ、僕は..)」

観鈴「いくよ〜川口さんっ」
茂美「いいわよっ」

ぽてっ.....

観鈴「が、がお...私のサーブはいつネットを越えるのかな....」
茂美「だ,大丈夫よっ。アタックラインを超えるようになったわ。もう少しよっ」

佳乃「次はわたしの番だよっ。いくぞぉ〜、どすこいサーブっ!」

ぽてっ......

茂美「さあ、神尾さんっ、どんどん行こうっ」
佳乃「うう、えこひいきだよぉ」

留美「さあ、遠野さん。スパイク練習よ。私がトス上げるわね」
美凪「おっけー...」
留美「じゃあいくわよ、はいっ」

ぽんっ、すかっ

留美「.....次行くわよ..はいっ」

ぽんっ、すかっ
ぽんっ、すかっ
ぽんっ、すかっ
ぽんっ、すかっ .......

留美「いつ当たるの?」
美凪「秘密です....なんちって」
留美「この前はよく当たったわね、一回だけとは言え...」

かくして相変わらずのまま練習は続く

江夏「そろそろ今日は終わりにしたらどうかね、チミ」
観鈴「じゃあ最後にあれやろうよ」
茂美「え....」

観鈴「にはは、じゃあ先生お願い」
敬介「じゃあいくぞ(もう慣れたよ、いい加減)」
一同「はいっ」

敬介「ぶい!」
観鈴「あい!」
佳乃「しー!」
茂美「てぃー..」
美凪「おー」
留美「あーる..」
神奈「わいっ!!!!!!」
観鈴「サインは」
一同「ぶいっ!!」


茂美「(うう....いくら身内しかいないとは言え、やっぱり恥ずかしいっ)」
留美「(こ、これって、冷静になってみると、かなり恥ずかしいわね)」

こうして通天閣(仮名)バレー部の一日は過ぎて行く


.............

数日後の来栖川邸

綾香「これが、来栖川の情報網とスーパーコンピュータが選び出した対戦相手なのね」
長瀬「はい、お嬢様」
綾香「通天閣(仮名)バレー部...なんで『高校』が付いてないのかしら」
長瀬「それがどうもよくわからなかったのですが...」
綾香「まあ、それはいいわ。とにかく白熱した試合をして、見た人にバレーをしてみたいと思わせるのが大事なのよ」
長瀬「通算成績1勝0敗。できたばかりのチームですな」
綾香「似たような境遇ね ...? 0−25、1−24 なにこれ? これでどうして勝ちなの?」
長瀬「どうやら相手チームに怪我人が出て6人を割ってしまったからだそうです」
綾香「ん、何かしら、この懸案事項って?」
長瀬「はい、この通天閣(仮名)に超高校級のスパイクを打つ選手がいると言う噂が」
綾香「超高校級のアタッカーがいてどうして1点しかとれないのよ」
長瀬「まことにその通りですな。おそらく何かの間違いとは思いますが。ただ...」
綾香「ただ? 何?」
長瀬「試合を見た観客から聞いた情報なのです。そこで対戦相手だった尾根高校の選手にも直接聞いてみたのですが」

カチッ
長瀬はモニターのスイッチを入れた
画面には尾根高の選手を訪問した時の映像が流れている

みさき「う〜ん、見てないから分からないよ。でも最後は絶対相手がずるしたよ」
雪見「ま〜だ言ってるの。いいかげんにしなさい。」
茜「いやです....」
澪『ごめんなさいなの』
瑞佳「答えたくないんだよもん」

綾香「なによ、この応答は?」
長瀬「私にも分かりません。それと、もうこの尾根高バレー部は解散したそうです」
綾香「なんか、随分いい加減な部ね。あ、もう一人いるんじゃないの?」
長瀬「6人目の選手は異常な体力の消耗と右手の全関節の脱臼、それに全身打撲で入院中で会えませんでした」
綾香「そう....何か気になるわ。いや、取り越し苦労とは思うんだけど」
長瀬「ご安心を。通天閣(仮名)の練習をビデオに収めて参りました」
綾香「さすがね。早速見せてくれるかしら」
長瀬「はい」

カチッ
今度は画面に通天閣(仮名)の練習風景が映し出された


神奈「見よっ、必殺いなずまおとしじゃっ」

すかっ、すかっ、すかっ、すかっ

綾香「.........これは何をしているのかしら?」
長瀬「.........私も正直分かりかねます」


神尾「今度こそ行くよ〜」

へろろろ....ぽて.....

綾香「これは....トスの練習?」
長瀬「私はサーブだと思うのですが....」
綾香「自陣の真中あたりまでしか届かないサーブってあるかのかしら?」
長瀬「ですが...オーバーハンドでトスするものでしょうか?」


佳乃「どすこ〜いっ」

ひょろろろ....ぽて...

綾香「これは、オーバーハンドとかそう言う問題じゃないような」
長瀬「何をしたいのでしょうな...」


留美「さあ、遠野さん。スパイク練習よ。私がトス上げるわね」
美凪「おっけー...」

綾香「ひょっとしてこの人が超高校級アタッカー?」
長瀬「少なくとも今までの三人がそうでないことだけは確かですな」


ぽんっ、すかっ
ぽんっ、すかっ
ぽんっ、すかっ
ぽんっ、すかっ .......


綾香「.....これは何なのかしら?」
長瀬「一人時間差の練習でしょうか?...」
綾香「一人時間差っていうのはスパイクを打たないの?」
長瀬「私が間違っていたようです」

綾香「決めたわっ。このチームを招待するわっ!」
長瀬「かしこまりました。さっそく手配いたします」


観鈴「サインは」
一同「ぶいっ!!」

綾香「........」
長瀬「........」
綾香「これは...私達の意図に気付いてたのかしら」
長瀬「そのはずはありません」
綾香「なんかバカにされてるみたい...」
長瀬「そう言われると、どこかカメラ目線の様な気がしますな」
綾香「二名ほどイヤそうな顔をしてるみたいだけど」
長瀬「そうですかな...?」

綾香は何事か思い出すと、四枚の履歴書をカバンから取り出した

綾香「あ、そうだ。この四人を一時的に寺女に編入させてくれないかしら。どうしてもメンバーが足りなかったのよ」
長瀬「え、この四名を...ですか。あまりバレーがうまそうには見えませぬが」
綾香「あくまで私に手を貸してもいいと言う人だけでチームを組みたいの。お願い」
長瀬「分かりました。まあサッカーのレンタル移籍みたいなものですな。でも本当にこの四名でよろしいので?
   来栖川の力をもってすれば、それこそ超高校級の選手でも...」
綾香「だから、試合がどちらかに一方的じゃ意味ないのよ。白熱した試合で、なおかつ入部してもいいなってレベルじゃないと」
長瀬「なるほど、分かりました。早速手配します」
綾香「ありがとう。じゃあもう一度学校に行くわ」
長瀬「え、なぜでございますか?」
綾香「メンバーが集まってるのよ。最初の練習よ」


かくして西園寺女学院の体育館
広大な体育館はバスケ、バトミントンなどが使用していても、バレーの練習ができるほど余裕があった

綾香「みんな、集まってくれてありがとう」
只一人のバレー部員A「綾香先輩、皆さん、協力ありがとうございます」

圭子「綾香先輩に頼まれたらイヤとは言えないです。でもわたしバレー下手ですけど」
綾香「いいのよ〜、そんなこと全然お構いなし」
セリオ「お嬢様や田沢さんが加わる以上私も及ばずながら尽力いたします」
綾香「あなたを出したら勝つに決まってるから、とりあえず登録はサブメンバーにしておくわね」

さて、ここからはレンタルメンバーだが

マルチ「わっ、わたしも及ばずながら頑張りますっ」
綾香「あなたも取り敢えず(別の意味で)サブメンバーにしておくわね」
志保「ねえ、本当に取材していいのね?寺女の中?」
綾香「いいわよ、私も協力するから。その代わり」
志保「分かってるわよ。この東洋の魔女志保ちゃんにど〜んと任せなさい」
理緒「あの、お弁当とか出ますか?」
綾香「ええ、もちろん用意させてもらうけど..?」
理緒「はい、頑張りますっ(よかった〜。食費が浮くし、場合によってはお土産になるかも)」
レミィ「私も和洋折衷の魔女で頑張るネ。でもどうして私に声をかけたの?」
綾香「やあね〜、外人で背が高いからにきまってるでしょ」
レミィ「はァ....」

かくして他校生徒四人(マルチ、理緒、志保、レミィ)をレンタルし西園寺側のメンバーは揃った


一方の通天閣(仮名)バレー部は.....

敬介「はい、じゃあ今日の練習はここまで〜」
裏葉「皆様、今日も冷たいお飲み物を用意いたしました」

クーラーボックスからジュースを取り出して配る裏葉とみちる

観鈴「どろり濃厚じゃないのが残念だけど、ぷは〜」
佳乃「ぷは〜」
美凪「ぷは〜」
留美「......ぷは〜..」
往人「無理して周りに合わせなくていい」

神奈「のう、みちる..」
みちる「んにゅ、何?」
神奈「なぜ余の分だけ紙ぱっくのじゅうすではないのじゃ」
みちる「にゅふふ、神奈でも飲める様にビンにしたんだよ。フルーツ牛乳きらい?」
神奈「いや、好きとか嫌いとかではなくてじゃな、このぎやまんの壷はどこから飲むのじゃ?」
茂美「ギヤマンって、神奈さん、あなた...」
観鈴「にはは、カーナビさん箱入り箱入り〜」
神奈「観鈴っ、みちるに覚えられて、何でおぬしは覚えられんのじゃっ」
みちる「あ、そんなこと言うと、飲み方教えてあげないよー」
神奈「いや、すまん。おぬしを貶めたわけではないぞ。飲み方を教えてくれ」

がちゃ
クーラーボックスの中から、もう一本フルーツ牛乳を取り出すみちる

みちる「いい、こうやって紙のフタをきゅぽっ、とやるんだよ」
神奈「紙の蓋をきゅぽっ、じゃな」
佳乃「あ、江夏先生だっ」

浜の向こうから駆けてくる江夏

江夏「大変なのだよ、チミ。我がチームに対戦の申し込みが来たのだよ、チミ」
佳乃「うわぁ、私達ひょっとしてバレー界の新星かなぁ」
美凪「わ〜たした〜ちがいちば〜ん♪ 」
茂美「(違う、絶対違うわ)」
神奈「ぬぬ...蓋がとれないのじゃ」
裏葉「うう...やはりままなりませぬか...」
往人「どこの物好きだ、そんな酔狂なことをするやつは」
江夏「それが、西園寺女学院なのだよ、チミ」
留美「へえ、こっちにも同じ名前の学校があるんだ」
江夏「いや、その本家本元の西園寺女学院なのだよ、チミ」
留美「え〜っ? 何でまた?」
観鈴「そのサイモンじいさんて凄いの?」
留美「どうすれば、そんな風に聞こえるのよ。東京では泣く子も黙る名門お嬢様学校よ」
観鈴「にはは、じゃあカーナビさんも入れるね」
神奈「くそ、ふちがつかめないのじゃ」
観鈴「あれ、怒んないの、カーナビさん?」
神奈「話しかけるなっ。もう少しで蓋がとれそうなのじゃ」
敬介「試合はどこでやるんですか?」
江夏「向こうの体育館でやろうと言って来たよ、チミ。しかも送迎バスも用意してくれるそうだよ、チミ」
観鈴「にはは、至れり尽くせりだねっ」
往人「何でそこまでしてくれるんだ?」
茂美「ねえ、七瀬さん。西園寺のバレー部って強いの?」
留美「寺女がバレーボールが強いなんて話、聞いたことがないけど」

ぺりっ

神奈「やった、とれたのじゃっ...と思ったら上の皮が一枚とれただけかっ」
往人「まさか、純朴な田舎の少女を騙して、金持ちの奴隷に調教するとか」
敬介「どこからそう言う発想が出て来るんだい、きみは」
神奈「おのれ〜、かくなる上は、この蓋を指で抉りとってくれるわ」
留美「ちょっと、静かにしなさいよ」
観鈴「とにかく、東京遠征だねっ。楽しみ楽しみ〜」
佳乃「どこをまわろうかなぁ」

しかし、江夏の口からこの後信じられないセリフが!

江夏「浮かれてる場合じゃないのだよ、チミ。校長が、試合に負けたらバレー部を廃部にすると言ってるのだよ、チミ」
茂美「何ですって?」
佳乃「うう、勝率十割の無敗のチームに対して、ひどい仕打ちだよぉ」
江夏「あんなのが勝ったうちに入るか、と校長は言うのだよ、チミ」
敬介「(あまりにもごもっともな意見だなあ....)」
神奈「ふふふ、憎き蓋め、覚悟はよいな」
留美「うるさいっての」
観鈴「が、がお...1点しかとれなかったのは確かだけど、ちゃんとルールに則った勝ちだよ」
佳乃「そうだよぉ。私達は自分達の力で正々堂々と戦ったんだよぉ」
茂美「そうよっ、誰にも恥じることじゃないわっ(もっと恥ずかしいことは他にあるわっ)」
美凪「せいせいどうどう...えっへん」

往人「........」
裏葉「........」
みちる「んにゅ? 二人ともどうかしたの?」

ぐきっ!!

神奈「おわっ、間違って瓶を思いきり突いてしまったっ!」
留美「静かにせい、と言うのが分からんのか、お前はっ!?」
神奈「痛いのじゃっ、突き指したのじゃっ」
みちる「今度から神奈の分はコップに移して配るよ....」
裏葉「うう、すみませぬ、みちる様」

留美「みんなっ、やってやろうじゃないの。今度こそ誰にも文句を言わせない勝ち方で勝つのよっ」
佳乃「うう、七瀬クンが燃えてるよぉ。ドはくりきだよぉ」
観鈴「にははっ。観鈴ちんも、もっと頑張る」
茂美「そうよ、みんなの力が一つになればできないことはないわっ(ああ、私は何を心にもない事を...)」
神奈「うう、ふるうつぎゅうにゅうなんて嫌いじゃっ」
美凪「燃えるマグマのファイヤマ〜ン....」

往人「.....」
裏葉「.....」
江夏「どうしたのかね、チミ。父兄の皆さん方も燃えてくれたまえよ、チミ」
敬介「(晴子のやつ東京にまで来るのかなあ?)」
みちる「東京に行ったら何買おうかな。楽しみ楽しみ、にゅふふ...」


余りにも唐突に次の相手が決まった通天閣(仮名)バレー部
果たして東京で彼女達を待っているものは?
運命は大きなうねりとなって少女達に迫りつつあるのだった


[29] 「宇宙芸人の逆襲! 渡る世間は鬼ばかり」 投稿者:○川 投稿日:2001/02/19(Mon) 10:23:08

四の五の言わずに第五弾....


今日も地球侵略を狙う宇宙芸人晴子さん、の筈なのだが....

晴子「酒浸りの日は今日限り〜 私は一人で死んでゆく〜♪」
観鈴「がお..縁起でもない歌、唄わないでよ、お母さん」
晴子「何言うとんねん、観鈴ちんも唄わんかい。ほれ、飲んで〜飲んで〜飲まれて飲んで〜♪」
観鈴「お母さん、地球侵略はどうなったの?」
晴子「そや、すっかり忘れとったわ。ほなら、そろそろ毎週HER◎を楽しみに生きる平凡な生活は終わりや」
観鈴「それでこそお母さん。侵略者、侵略者、にははっ」
晴子「今回はハシダスガコ星雲から三匹も怪獣を呼び寄せたんや。」
観鈴「にはは、遂に宇宙怪獣の登場だねっ。たのしみたのしみ〜」
晴子「そやな。出でよ、怪獣ファミリー!」

ごろごろぴしゃ〜ん!
稲妻と共に三匹の怪獣が現れた

観鈴「カミナリ様?」
晴子「ちゃうちゃう、鬼ばかりの惑星から来た鬼怪獣や。嫁のピンコギラス、姑のハルエギラス、息子のエナリ星人やっ」
観鈴「え、何か言いたいことがあるみたいだよ」

エナリ「あの、なぜ僕だけ苗字に星人なんでしょうか?」

晴子「なんやねん、若いのに細かい事を気にするやっちゃな」
観鈴「なんか、若さを感じないね。ズボン下はいていそう」

ハルエ「これもあんたの教育が悪いからよ」
ピンコ「お義母さんは黙っててください」
エナリ「母さんもおばあちゃんもやめてくれよ」

晴子「ええから、さっさと行かんかいっ」


................

その頃、公園で放課後を過ごすおなじみの面々がいた

香里「ヒマね」
北川「なんだいきなり」
香里「怪獣でも出ないかしらね」
北川「物騒なこと言うなよ」

真琴「あう〜、でじこみたいな事言ってるよ」
美汐「私には、いしいひさいちのマンガのOLみたいに見えますが」
栞「平和なのはいいことです。こうしてアイスを心行くまで味わえます」

どか〜ん!!!

群衆A「うわ〜 怪獣だ〜」
群衆B「怪獣だ〜」
群衆C「怪獣が出たぞ〜」

美汐「同じ事を何度も言わないでください」
北川「ついに出たか」
香里「やっと出たわね。こうでなくちゃ面白くないわ」
栞「お姉ちゃん...」
香里「今更平凡な日常なんて耐えられないわ。さあ、みんな出動よっ」
真琴「あう〜、かんのうGメン、久々の出動」

ぼかっ!

真琴「あう〜、グーで殴った〜」
北川「なあ、あゆちゃんもいないのにどうやって戦うんだ?」
香里「心配いらないわ」
美汐「何を根拠に...」


一方、三大怪獣の猛威の前に人類は毎度の通り為す術がなかった

エナリ「え〜すみませんが東京タワーを壊させていただきます」

ぼか〜ん!!!

ハルエ「大体、だれのおかげで今生活できると思ってんだい」
ピンコ「いつまで昔のことを恩に着せるんですか」

どか〜ん!!!

エナリ「え〜すみませんが首相官邸を壊させていただきます」

ぐわしゃ!!!

群衆A「うわ〜 首相官邸が踏み潰された〜」
群衆B「首相はどうなったんだ〜」

首相はゴルフに出かけていた

群衆C「俺は何を言えばいいんだ〜」
観鈴「にはは、ゴルフ、ゴルフ〜」

ハルエ「それで幸楽ののれんを守って行けると思ってるのかい」
ピンコ「こんな古臭いやり方が通じると思ってるんですかっ。今は材料費も高いんですよっ」

どか〜〜〜ん!!!

観鈴「にはは、会話は所帯くさいけど、すごいすご〜い」
晴子「母星ではラーメン屋らしいで(謎の事情通)」


丘の上から怪獣一家の大暴れを見つめる一同

北川「おい、どうするんだよ」
香里「心配いらないって言ったでしょ。もうすぐ届くわ」

「お待たせしました」

リヤカーに木箱を積んで茜が現れた

真琴「わ、びっくりしたよっ」
茜「秋子さんに頼まれたモノを持ってきました」
香里「待ってたわ。さあ、これ使って開けてちょうだい、北川君。」
北川「なんでおれが...」

香里から受け取ったバールの様なもので木箱を開け始める北川

真琴「あう〜、なんであんなもの持ってるんだろう」
美汐「余計な詮索はしない方が身の為です」
茜「では、私はこれで...」

あっさり立ち去る茜

栞「何なんですか、あの人」
美汐「さあ....」

北川「よし、開いたぞ」
あゆ「うぐぅ〜、やっぱり日本の空気はいいよ〜」
美汐「やっぱり...」
真琴「あう〜、うぐぅが何で中に?」
あゆ「あの後、シンジョーザウルスに三日で飽きられちゃって、ネットの競売に掛けられちゃったんだよ、うぐぅ」
北川「ひっで〜」
あゆ「それで落札されて箱に入れられて気が付いたらこうなってたんだよ」
栞「じゃあ、秋子さんが入札...?」
香里「あゆちゃん、早速で何なんだけど、すぐ変身してちょうだい」
あゆ「うぐぅ、十日くらいは何もせずのんびりしたいよ〜」
香里「そうはいかないわ。あれを見なさい」

ハルエ「大体、愛があんなに生意気な子になったのも、みんなあんたが悪いのよ」
ピンコ「なんでもかんでも私のせいにしないでください」

どか〜〜〜〜〜〜〜ん!!!

エナリ「すみませんが、次はたい焼きの屋台を踏み潰させていただきますよ」

ぐしゃっ!!
おやじ「あ〜っ、おれの屋台が〜...」

香里「いい、あいつらを倒さないかぎり、犠牲者は増え続けるのよ」
あゆ「うぐぅ、絶対許さないよ....」

真琴「あう〜、ベタベタもいいとこだね」
美汐「ですが、それゆえにストレートな怒りが伝わってきますね」

空に手をかざすあゆ
あゆ「うぐぅ、秋子遊星、変身願います」

し〜ん.....

あゆ「あれ...?」
香里「....?」
真琴「あう〜、そういえば秋子さんがこの前、遊星売っちゃったって言ってたよ」
栞「そのお金であゆさんを落札したんですね」
北川「誰が買ったんだ、秋子遊星....?」

あゆ「とにかく、変身だよ、うぐぅ」

ぴかぴか〜〜〜〜っ
まばゆい光に包まれて巨大化するあゆ

美汐「秋子遊星、無くても変身できるんですね...」
真琴「あう〜、意味無し番長」

晴子「なんや、まだ生きとったんかい、幼児体型。まあええわ。どうせ三大怪獣の敵やないわ」

三怪獣と対峙するあゆ

あゆ「うぐぅ、三体が相手って言うのは初めてだよ」

真琴「あう〜、3P3P」
北川「4Pだろ」

ぼがっ!!ぼがっ!!

栞「二人とも頭が地面に埋まってしまいました...」
美汐「香里さんが変身できれば秒殺ですね、きっと...」
香里「あゆちゃん、間合いを取って相手の力を探るのよっ」

あゆ「うぐぅ、了解だよ」

三怪獣との距離を開けるあゆ

晴子「よっしゃっ。エナリザウルス、遠くの相手にはおのれの出番やっ」

エナリ「了解しました。では攻撃させていただきます」

かちっ。右手にアタッチメントを取り付けるエナリザウルス

観鈴「ああっ、右手がゴルフクラブにっ」
晴子「そや。しかもタイガーウッズ仕様のドライバーやっ。やつのあだ名はゴルフ暴君なんやで」

エナリ「いきますよ、お嬢さん」

どきゃっ!!
次々とドライバーショットがあゆを襲う

ぼこっ!! ぼこっ!!

あゆ「うぐぅ、痛いよ、助けて〜」
逃げ回るあゆに尚もショットが命中する

香里「な、何て正確なドライバーなの.....」

晴子「当たり前やっ、あいつは中学生でシングルプレーヤーなんやで」

栞「いやな怪獣ですね」
香里「仕方ないわ、あゆちゃん接近戦よっ。あいつ肉弾戦には弱そうよっ」

あゆ「うぐぅ、了解だよ。久しぶりのタックルとカレリンズリフトで血祭りだよっ」

晴子「よっしゃっ、近づいて来よったで。今度は嫁姑怪獣、おのれらの出番やっ」

ハルエ「ふん、やりたくないけど仕方ないねえ」
ピンコ「それはこっちも同じですよ」

がしっ! 向かい合って肩を組む嫁姑怪獣

香里「何をする気なの?」
栞「見てください、怪獣の周りの空気が揺らいでます」
美汐「上空に雲の渦が?」

エナリ「え〜、説明させていただきますと、嫁姑間の強大な確執のエネルギーがあのように膨大な熱量を発生させます」

香里「な、何よ、あの怪獣」
美汐「律儀な方ですね」

エナリ「その熱が強い上昇気流を生み、さらに回転を加えることによってあの様に..」

ぎゅんぎゅんぎゅん.....肩を組んだまま回転を始める嫁姑怪獣

エナリ「竜巻をも発生させ、その竜巻との相乗効果で自らも強烈な回転を行う事ができるのです」

晴子「どやっ、嫁姑怪獣の必殺技スガコスピンやっ。」

あゆ「うぐぅ、そんなこけおどしに怯むボクじゃないよっ。くらえ、食い逃げタックル!!」

ばい〜ん!!!
高速回転に弾き飛ばされるあゆ

あゆ「うぐぅ〜〜いたたた。ならば食らえっ、碁石クッキー攻撃っ」

かきかき〜ん!!
あっさり弾き返されてしまった

栞「この世の何よりも硬い、あゆさんのクッキーまで跳ね飛ばすなんて...」

あゆ「うぐぅ、負けるもんかっ。たい焼きの仇だよっ」

香里「ダメよっ、不用意に近づいては!」

あゆ「うぐぅ、身体の自由が?」

ぶわっ! あゆの身体が竜巻に吸い上げられた

あゆ「わっ?!」

ぐをおおおおお〜〜〜〜
渦に巻き込まれて上空に舞いあがるあゆ

あゆ「うぐぅ、助けて〜」

ぽ〜〜〜んっ!
そのまま吹き飛ばされて地面に落ちるあゆ

あゆ「うぐぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

夕陽を浴びて赤く染まったあゆ。倒れたまま起き上がれない....

ハルエ「は〜、暴れたらなんかすっきりしたわ。今日はそろそろ帰りましょ」
ピンコ「そうそう。あ〜いい運動になった」
エナリ「帰ったら、お江戸でござるでも観ましょう」


意気揚揚と引き上げる三大怪獣
果たして、あゆは彼等を倒す事ができるのか? 
そして、地球の運命は?
緊迫感のないまま次回へ続く!


[28] 単発思い付き企画なぜか続編「かおりんの受は止まらない!」 投稿者:○川 投稿日:2001/02/13(Tue) 12:52:16

突発シリーズ続編「かおりんの受は止まらない!」


美坂家の姉妹は学校からの帰り道だった

公園の手前を通り掛かった時

ぱたぱたぱた.....
「おねえちゃ〜ん」
「ブランコまできょうそう〜」

幼い姉妹が二人の脇を駆け抜けて行った

「・・・・」
「お姉ちゃん、どうかしたの?」
「え、何でもないわ」


その日の夜

「お休みなさ〜い」
「お休み、栞」

ふぁさ....
布団の中にもぐりこむ香里
まどろむ意識の中で、彼女は幼い頃の事を思い出していた

病弱だった栞
帰り道で見かけた姉妹の様に、一緒に外を駆け回って遊んだことはなかった

今はすっかり元気になった栞
それだけで十分幸せなことだ。それ以上何を望むことがあろうか
でも、一度くらい普通の姉妹みたいに、元気な妹と二人で遊んでみたかった....

幼い頃に思いを馳せながら香里は眠りに落ちていった


きらりらり〜ん!
「あはは〜っ、貴方のココロのどんな隙間もお埋めする、TVショッピングの万能パテみたいな魔女っ子さゆりんです〜。」

おいおい、またかよ....

「あはは〜っ、心無いト書きは無視してちゃっちゃと進めますよ〜。さあ、かおりん。あなたの願い、聞き届けましたよ〜。
目を覚ましたときあなたは小学生です。健康な栞ちゃんとの充実した姉妹ライフをおくって下さいね〜。
てぃんくるてぃんくるえ〜いっ(パクリ)」


.........................

夕食時の美坂家

「こら、栞。ちゃんとピーマン食べないとダメじゃないの」
「やだもん。栞ピーマン嫌いだもん」
「ダメよ、好き嫌いは。お姉ちゃんを見習いなさい」
「お姉ちゃんはお姉ちゃん、栞は栞だもん。好き嫌いの一つや二つあった方が子供らしいってもんだよ。
栞はお姉ちゃんみたいなババ臭い子にはなりたくないもん」
「何ですってえ!!」
「あ〜もう、二人とも食事中にケンカしないでちょうだい。香里、あなたもお姉ちゃんなんだからすぐに怒らないの」
「そうそう、怒ると老けこむのが早いよ、お姉ちゃん」
「こ、こいつ....」



子供部屋にて

「あ、栞。私のマンガ勝手に読まないでよ」
「いいじゃん、ケチくさいねえ。血を分けた姉妹なら何でも分け合うのが人情ってもんだよ」
「あんた、いつもそう言って私にだけお金出させてるじゃないのっ。あ、こらっ、鼻クソほじくりながら読むなっ」

思わずマンガをひったくる香里

「あ、なにすんのさ、お姉ちゃんのドケチっ、銭ゲバっ」
「ケチで結構よ、全くもう」
「ふんっ、オナラぷ〜〜だ」

なんてお下劣な栞だろう

「あ〜やだやだ、こんな不人情な人間にだけはなりたくないもんだねえ〜」
「こ、こいつは....」


早朝の美坂家

「おはようございます」
「し〜お〜り〜ちゃ〜ん、学校に行こう」

「こら、栞。観鈴ちゃんと美汐ちゃんが迎えに来たわよ、起きなさいってば」
「う〜ん、いやだよ〜眠いよ〜。今日学校休む〜」
「何言ってんのよ。夜中にグラップ◎ー刃牙なんか観てるからでしょ。起きなさいっ」
「やだよ〜、眠いよ〜、うわぁぁぁぁぁん」

こうなったらテコでも動かないので、仕方なく一人玄関に向かう香里

「あ、お姉さん、おはようございます」
「観鈴ちゃんはいつも元気だね」
「にはは、この世界ではお友達いっぱい」
「?」
「おはようございます、香里さん」
「あなたもいたのね...」
「いけないでしょうか」
「こんな若さの無い小学生がいるかしら。」
「その言い様は余りにも酷というものです」
「それはおいといて...ごめんね、今日は栞具合が悪いからお休みするわね」
「がお..残念...」
「香里さん、本当は栞さん眠いから起きてこないだけでしょう」
「え...」
「全部聞こえてました」
「(ひぃぃ〜〜っ...)」

猿芝居がバレて穴があったら入りたい心境の香里であった



「う〜〜〜ん....う〜〜〜ん....」
「あはは〜っ、今日も香里さん、もう一つの人生を満喫してますね〜っ。さゆりんも嬉しいです〜。
また夢オチかなんて言う人は魔法でパラグアイ行きですよ〜。ではまた〜」


がばっ!
飛び起きる香里

「.....何だったの、今の夢は....」
「お姉ちゃん、まだ寝てるんですか?」
「え、もうこんな時間?! 急がなきゃ」


その日の昼休み
昼食後のひとときを楽しむおなじみの一同

「今日のデザートはなんとバニラアイスです」
「いつもと同じじゃん」
「そんなこと言う人嫌いです」
「わ、こんなに?」
「栞、あなたこれ全部食べるつもり?」
「だめですか....?」
「..........いいわ、好きなだけ食べなさい。余ったら北川君が食べてくれるわ」
「はいっ」
「おい.......」

この日の午後、授業中に腹痛で悶絶する北川の姿があった...


「あはは〜っ、香里さんは姉妹の絆を再確認したみたいですね〜(違うかもしれませんね〜)
皆さんも違う自分を体験したいときは、さゆりんを呼んでくださいね〜」


後書き+++++++

晴子「なんやこれはっ!またもウチが全然出てこんやないかいっ。内容はちび◎子ちゃんのパクリやし」
観鈴「にはは、今回は私セリフもあったよ」
晴子「こうなったら飲んで唄って憂さ晴らしやっ。ほれ、ウマナミなのね〜 あなたとっても〜♪」
観鈴「が、がお...こんな生き方、少し改めようよ」
晴子「何言うとんねん、この歌は土曜の夜に全国ネットで流れとったんやで〜 」
観鈴「うう、翼があったらどこかに翔んでいきたいよ」
美凪「今、わた〜しの〜 ねが〜いごとが〜♪」
晴子「ふっといふといと言うのなら〜♪」
美凪「かな〜うな〜らば〜♪」
晴子「見せてやろうか きもったま〜♪」
佳乃「うう、すごくイヤなデュエットだよお...」


[27] −神奈と裏葉のこすぷれ劇場 その四− 「雪だるま」 投稿者:KGG 投稿日:2001/02/07(Wed) 01:10:19

「‥‥‥」
「‥‥‥」
「裏葉‥‥‥」
「はい、神奈さま」
「ひょっとして、これは、いわゆるいぢめと申すものか?」
「かなり、それに近いかと‥‥‥。ですが、それよりも‥‥‥」
「ひょっとして、いわゆる、手抜き、というものか?」
「前回、文章だけで云々と神奈さまがおっしゃられたことで、作者がへそを曲げた様子。文章だけなら何でも出来ると、開き直ったようにございますね」
「なんとも、迷惑だな。このこーなーも、続々投稿、余も裏葉も大活躍、なのに。余が悪いのか? だいたい、そもそも、設定はどうなっておるのだ? 余が入っているこの雪だるまは、本当に雪でできておるのか? それとも、はりぼてか?」
「それは、読者の想像にお任せ、でございます」
「究極の手抜きだな。そもそも、雪だるま、とは、なんだ」
「はい、雪だるまとは、雪を丸めて固めて人型を模したものにございます。人型と申しましても、まあ、だいたいは、雪玉2つを縦に並べ、手や目鼻をつけるだけではございますが」
「説明はよい。なんで、余が、唐突にそんなものの格好をせねばならぬのだ。必然性もないではないか」
「いえいえ。神奈さま、雪だるまといえば、『きい』のなかでは、それは、それは、とても重要な意味を持つものにてございますよ」
「ほう。例えば?」
「例えば、『きい』の第一作、未だ人気絶好調の『かのん』は栞さまのしなりをでは、全長五七めーとるのちょ〜巨大雪だるまの完成が、栞さまの死命を制する重要なあいてむとして登場いたします。主人公は、命をかけて、この巨大雪だるまの建造に挑むのでございます」
「‥‥‥その他には?」
「‥‥‥」
「‥‥‥それで、その他には?」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥ま、神奈さま。神奈さまのご努力、見ている人は見ているものでございます」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「裏葉‥‥‥」
「はい、神奈さま」
「もう、今日は、やめにせぬか? 余も、寒いし」
「はい、そうでございますね。ねたも寒うございますからね」


[26] サインはぶいっ! 第六話「サーブの影に仕掛あり」の巻(後編) 投稿者:○川 投稿日:2001/02/06(Tue) 17:45:15


ぶい・あい・しー・てぃー・おー・あーる・わ〜い サインはぶいっ!

前回までのあらすじ
遂に初めての試合を迎えた通天閣(仮名)バレー部
しかし、尾根高校のエース広瀬真希の謎のサーブの前に第一セットを失った
果たして反撃のチャンスはあるのか!?(ナレーション 納谷悟郎)

往人「今のままじゃ絶対無いな」
みちる「うにゅ、何が?」
往人「何でもない...」


詩子「きゃははは、楽勝,楽勝。ね、繭ちゃん」
繭「みゅ〜」

みさき「ねえ雪ちゃん、何か変な臭いしない?」
雪見「そうね、なんか古いヨーグルトの様な酸っぱい臭いが...」
瑞佳「わっ、広瀬さん凄い汗なんだよ。それに顔色悪いよ」
澪『それに...』
茜「臭いです..」

真希「はあはあ......この汗こそが殺人サーブの素なのよ」
瑞佳「どういうことなの?」
真希「ボールに強烈な回転を与えるため、私は体質を変えて汗の粘性を極限まで高めたのよ」
詩子「臭そう....」
真希「普段の食生活から全て切り替え、薬物も使って汗の成分を粘性の高いものに変えていったわ」
雪見「それってドーピングって言うんじゃ」
真希「全ては留美に勝つためよ。ただし、この発汗作用はひどく体力を消耗するけどね。」
みさき「うう、臭いよ〜」
真希「更には手のしなりを極限まで高めるために、指の関節を外せる様になったわ」
雪見「もはやビックリ人間大集合の世界ね」
真希「もちろん、反動はあるけど」
瑞佳「わっ、手がすごい腫れてるよっ」
真希「全ては留美に勝つためよっ」
澪『わ、燃えてるの』
雪見「(間違ってる。絶対間違ってるわ、この子)」

みさき「ねえ、広瀬さんの後ろの人、誰?」
真希「え?」
瑞佳「誰もいないよ」
雪見「何言ってるの、みさき」
みさき「おかしいな〜、確かに誰かいたはずだよ」


裏葉「わかりました、あの殺人さあぶの秘密が」
江夏「わ、いつの間に輪に加わったのだね、チミ?」
裏葉「ともかく、聞いてくださいませ」

........

佳乃「うう、酸っぱそうなサーブだよう」
神奈「それでは最初のさあぶも」
留美「粘る汗で画鋲をボールにくっつけていたのね」
茂美「(く、くだらな過ぎるわ。私は何でこんなことをしているのっ?!)」
江夏「からくりは分かったが、どうすればいいかの答にはなってないのだよ、チミ」
聖「いや、あの選手の消耗を見る限り、試合終了までもたないかもしれんぞ」
みちる「とにかく粘って疲れさせればいいんだね」
観鈴「にはは、観鈴ちん頑張る」
敬介「(あ〜、早く終んないかなあ)」
往人「なあ、何で分かったんだ、サーブの秘密?」
裏葉「さあ、なぜでございましょうね。でも私の気配に気付くとは、あの方、只者ではありませんね」


トルシエ「たぶちくん、早く第二セットのローテーション表を出すザマス」
敬介「はいはい、只今」

ぴ〜っ

留美「さあ、今度こそレシーブして見せるわよ」
トルシエ「こら、ちゃんと表の通りのポジションに就くザマス」
観鈴「が、がお...これじゃ最初と同じ」
留美「ちょ、ちょっと待ってよ。今度はローテーション変えたのよ」
トルシエ「何言ってるザマス。表を見るザマス」
茂美「何よこれ、全然変わってないじゃない」

江夏「たぶちくん、一体なぜ第一セットと同じローテーションで提出したのかね、チミ?」
敬介「え、変えられるんですか、あれって?」
聖「知らないのかっ」

茂美「(も〜いやっ、何考えてるの、あの先生はっ!!!)」

神奈、佳乃、観鈴と後衛の三人が再び真希のサーブに狙い撃ちにされる
三人を庇った七瀬のレシーブも及ばず点差は開いて行く

晴子「こるぁ〜〜〜〜〜っ、ヅラ監督!!それでも男か、何とかせえ、おのれはっ! タマ付いとんかいっ!!」

敬介「(は,晴子のヤツ...)」
往人「他人のフリ、他人のフリ..」
江夏「とりあえずタイムなのだよ、チミ」

22−0もはや敗北寸前だが

聖「七瀬君、まるでノーガードで殴られたみたいだな」
留美「平気よ、これくらい。回転が大分弱くなってるわ。なんとかレシーブできそうよ」
佳乃「うう、ど根性だよぉ..」
観鈴「そうそう、ふぁいとっ、だよ」
神奈「せりふに違和感があるのはなぜじゃ?」
美凪「...ガッツ」
江夏「おお、まだまだ闘志は生きているね、チミ」
往人「(これで実力が伴ってればなあ)」


瑞佳「広瀬さん、大丈夫?」
真希「へ,平気よ...あと三点、なんとしても決めるわ」
澪『汗をかいてないの』
真希「もう汗すら出なくなったみたいね」
瑞佳「わ、手もキャッチャーミットみたいになってるよっ」
真希「大丈夫よ、もう痺れて痛みも感じないわ」
雪見「(ずぇ〜〜〜ったい間違ってるわ、この子)」


トルシエ「試合再開ザマス」
ぴ〜っ

真希「えいっ」

ばしいっ
しゅるるるる...

留美「ボールに力が無い、いけるわ」

ばんっ
遂にレシーブ成功!

茂美「ナイスレシーブよっ! はいっ」

美凪に向けてトスがあがった

美凪「燃えろアタック..」

ズババンッ!!

美凪の殺人スパイクが炸裂した!...ネットに

みちる「うにゅ?」
往人「へ?」

茂美「ちょ、ちょっと遠野さん、何でジャンプしないのよっ」
美凪「ジャンプしてスパイクする練習してません...」
留美「ジャンプしなきゃネットを越えないでしょうがっ!」
美凪「やってみます」

裏葉「そういえば、ねっとのあるところで練習しておりませんでしたね」
みちる「うにゅ〜、これホントにバレーボールなの?」
往人「.....」


真希「もう限界かしら...でもあと二点、なんとしてもこの手で取るわ」

ばしぃっ
しかし放たれたサーブは明らかに力が無かった

留美「オッケー、任してっ」

ぼんっ

茂美「今度は頼むわよっ、はいっ」

絶好のトスが上がった

美凪「私は飛ぼう、白いボールになって〜」

すかっ.......ぽてぽてぽて

美凪のスパイクは見事に空振りし、ボールは空しくコートを転がる

観鈴「遠野さん、その歌はテニスだよ」
留美「そんなことはどうでもいいのっ」
茂美「何やってるのよっ、遠野さんっ!」
美凪「ジャンプすると、うまく打てません...」
佳乃「うう、どうすればいいんんだよぉ」
美凪「練習すれば何とかなると思います...」
留美「あのねえ〜」
佳乃「そうだ、わたしが遠野クンを持ち上げるってのはどうかなあ」
茂美「反則よ、それ」
佳乃「が〜〜〜ん」


とうとうマッチポイントというところで

敬介「タイムで〜す」

怪訝そうにぞろぞろ集まる選手たち

敬介「遠野君、いいかい?次はスパイクすることだけに集中するんだ、いいね? そうすれば自然に身体が動くよ」
美凪「了承.....なんちって、ぷぷっ」
茂美「(はあ〜、こりゃだめだわ、もう...)」
観鈴「がお..川口さん、もう駄目なのかな?」
茂美「そ,そんな事無いわっ! 勝負は先に負けたと思った方の負けよっ。ネバーギブアップよ、神尾さんっ!!」

涙目の観鈴に、つい心にも無い事を言ってしまう茂美

観鈴「うんっ、観鈴ちん頑張る」
佳乃「うう、みんな勝負を捨ててないよぉ。佳乃感激だよぉ」
留美「そうねっ、私も最後まで試合を捨てないわっ」

みちる「ねえ、七瀬って周りに流されやすいタイプかな?」
往人「そうだな...」

絶望的状況の中で何の根拠も無く盛り上がる一同

観鈴「ねえ、みんな、あれをやろうよ」
佳乃「そうだねっ、やろうやろう」
神奈「そうじゃ、やるのじゃっ」
茂美「(え、またやるの、あれを?)」
観鈴「にはは、じゃあ先生お願い」
敬介「わ、分かった。じゃあいくぞ」
一同「はいっ」

敬介「ぶい!」
観鈴「あい!」
佳乃「しー!」
茂美「てぃー!」
美凪「おー」
留美「あーる!」
神奈「わいっ!!!!!!」
観鈴「サインは」
一同「ぶいっ!!」

全員でVサインを決める一同

茂美「(うう、とうとう人前でこれをやってしまったわ...)」

聖「美しい、お前の勝負を捨てない姿は美しいぞ、佳乃.....」
感無量の涙を流す聖

神奈「ど、どうじゃっ? 余はいけておるか、裏葉っ」
裏葉「はい、いけておりまする、神奈さま...」
同じく感無量の目の幅涙の裏葉さん...


みさき「ねえ、雪ちゃん。あの人達、何をあんなに盛上がってるの?」
雪見「早く終わらせて帰りたいわ」

敬介「なあ、国崎君。ちょっと相談だが」
往人「何だよ」
敬介「君の例の力で、人間を動かせるかい?」
往人「分からないが、ちょっとむずかしいと思う。でも何でだ?」
敬介「君の力で、遠野君をジャンプさせられないかね?」
往人「やっぱり無理だと思う。それに、ズルじゃねえか、それって?」

晴子「こるぁ〜っ、男同士で何コソコソやっとんねん、ホモヅラ監督っ」

敬介「国崎君、無収入で彼女の所で居候していて、肩身が狭くないかい?」
往人「むちゃくちゃ狭い。ネコの額より狭い」
敬介「うまくいったらお礼をさせてもらうけど」
往人「喜んでやらせていただきます」


トルシエ「いつまで遊んでるザマス。試合再開ザマス」

留美「勝てる、きっと勝てるわっ」

本当に流されやすい七瀬であった

真希「何を根拠も無く盛り上がってるの....あと一点で私達の勝ちじゃない....えいっ」

ばしぃっ
最後の力を振り絞った真希のサーブ

しゅるるるる...
しかしそれはもはや普通のサーブでしかない

留美「はいっ」

ばしんっ
完璧なアンダーハンドレシーブでボールが上がった

茂美「今度こそ、お願いっ」

ぼんっ
三度目の正直でトスが上がった

往人「(上がれっ、上がってくれっ....)」

美凪「ひ〜かり〜追いか〜けて〜」

しかし美凪の身体は宙に浮かない

往人「(くそっ駄目かっ)」

美凪「じゃんぷ、じゃんぷじゃんぷじゃんぷ〜」

ふわぁ..
その時、美凪の身体が華麗に宙に舞った!!

ずばばばーん!!!!!
美凪の殺人スパイクが遂にネットを越えた!

ごおおおおお〜〜〜〜っ
真希「え?」
瑞佳「あぶない、広瀬さんっ」
澪『あぶないの』

ば〜〜〜んっ!!!
全力を出し尽くしていた真希は、よけることも、レシーブすることもできなかった

真希「わ〜〜〜〜っ!?」

ど〜〜〜ん

そのまま観客席まで吹き飛ばされてしまう真希

瑞佳「広瀬さん!」
あわてて駆け寄る尾根高メンバー(除みさき)だったが

真希「はううう〜〜〜〜〜....」
茜「これは、もう駄目ですね」
澪『プレー続行不可能なの』
瑞佳「え、それじゃ....」

トルシエ「何をしているザマス。負傷者が出たなら選手交代するザマス」
瑞佳「あの、ウチは六人しかいないので...」
澪『試合続行不可能なの』

競技規則第6条第4項3
セットあるいは試合の途中で不完全と宣告されたチームは、そのセットもしくは試合を失う


トルシエ「な,何たる事ザマス。あと一点だというのに......」

江夏「校長、私達の勝ちなのだよ、チミ。早く宣告するのだよ、チミ」

トルシエ「くっ....尾根高校、試合続行不可能により通天閣の勝利ザマス」

詩子「え〜っ? 何よ、どうして負けなの? 何なの、この試合」
繭「みゅ〜...」


佳乃「やったっ、勝ったよっ。流しカレーうどんのうっぷんを晴らしたよっ」
神奈「そうなのかっ?! 勝ったのじゃな?!」
観鈴「にはは、やったねっ、ぶいっ!」

佳乃・神奈・観鈴「やった、やった、やった、やった...」
勝利の葉っぱ踊りだ

みちる「美凪。すごかったね、最後のスパイク」
美凪「えっへん....」

茂美「疲れた〜」
留美「う〜、顔が痛いわ」
思わずコートにへたりこむ茂美と七瀬

晴子「なんや、もう終わりかいな。まだ飲み終わっとらんのに。」

往人「ふう〜〜、何とかなるもんだな。俺に人一人動かせる力があったなんて...」
裏葉「ようございましたね、往人殿」
往人「え? 俺はしてない、何もしてないぞっ!」
裏葉「何をおっしゃっているのです? わたくしは勝ってよかったと申しているのですが」
往人「え...ああ、よかったっ、本当に良かったっ、ははは....」
裏葉「(わたくしが力を使ったことには気付いていないようですね。法術を使うのは気が咎めましたが
    神奈さまの御腕にキズを付けたお返しで、一度だけ力を使わせていただきましたわ。)」


晴子「せっかくやから唄ったろ。ろ〜っこうおろ〜しに〜」


みさき「う〜寂しいよ〜。早く誰か戻ってきてよ〜」
雪見「悪い悪い、忘れてたわ。さ、帰ろ」
みさき「う〜、ひどいよ全く。あ、そうだ。ねえ、雪ちゃん。むこうの人、最後に何かズルしたんじゃない?」
雪見「何言ってるの、みさき?」
みさき「なんか向こうのコートから、凄い力を感じたよ」
雪見「はいはい、今日も夕焼けきれいだよ。早く帰りましょ」
みさき「う〜、ホントなのに〜」


敬介「ふう〜、やれやれ」
江夏「一点で勝利なんて初めて見たよ、チミ」

かくして通天閣(仮名)バレー部の初試合は、勝利を以って幕を閉じた
しかし彼女達の前には更なる激闘が待ち受けているのだ(ナレーション 納谷悟郎)

往人「はいはい」


試合結果

通天閣(仮名)対 尾根高校

第1セット 0−25 
第2セット 1−24
尾根高校の試合続行不可能により通天閣(仮名)の勝利  



[25] サインはぶいっ! 第五話「サーブの影に仕掛あり」の巻(前編) 投稿者:○川 投稿日:2001/02/05(Mon) 14:29:46


ぶい・あい・しー・てぃー・おー・あーる・わ〜い サインはぶいっ!

前回までのあらすじ
熱血コーチ橘敬介の下に、バレーボールに情熱を燃やす六人の少女が集まった
今、彼女達の熱き青春の物語が幕を開ける(ナレーション 納谷悟郎)

往人「前回と全く同じじゃじゃねえか」

ついに始めての試合を迎えるバレー部一同
彼女達の熱き戦いの日々がいよいよ幕を開ける(ナレーション 納谷悟郎)

往人「はいはい」
晴子「何言うてんねん?」
往人「何でもない」
晴子「明日はいよいよ試合やな〜。阪神の優勝した時以来やな〜、こないにワクワクするんは」
往人「自分がやるわけでもないのに」
晴子「バナナにおせんにキャラメル。おやつは300円以内や〜」
往人「栗まんじゅうも入れてくれ」


翌日の土曜日。遂に対戦の日がやって来た


体育館では再会を喜ぶ者たちがいた

留美「瑞佳っ」
瑞佳「七瀬さんっ」
留美「うう、久しぶり〜、会いたかったよ」
瑞佳「元気だった?」
留美「見ての通り、元気元気 ..ってぎゃ〜〜っ!」
繭「みゅ〜」
留美「椎名、あんたも来てたの?」
繭「みゅ〜みゅ〜」
留美「だから、引っ張るなっての」


同じ頃、学食では

観鈴「にはは、佳乃ちゃん、試合前の腹ごしらえしようよ」
佳乃「そうしようっ」
往人「俺もいいか」
観鈴「うん、一緒にごはん、ごはん」
佳乃「往人クンはここで待ってて。まとめて持ってくるよっ」
往人「ラーメンかうどんにしてくれ」

どたたたた、慌てて戻ってくる二人

観鈴「往人さんっ、学食が大変な事にっ!」
佳乃「食べるものが全くないんだよお」
往人「なんでだ?」
観鈴「見慣れない女の子が一人で全部食べちゃったって」
往人「まさか」
佳乃「うう、ショックだよお」
往人「何だよ、その竹樋は?」
佳乃「これでカレーうどん流して食べようと思ったのに」
往人「流すなっ、...てうわああっ、あちぃっ!!!?」
観鈴「ああっ、今度は往人さんが大変なことにっ!」

気がつくと背中にうどんをぶちまけられていた往人

ぺこぺこ
うどんをこぼした少女は一生懸命謝っている

往人「ああ、気にすんな。こんなの洗えばいいんだ。観鈴、ちょっとゆすいで来てくれ」
観鈴「にはは、おっけー」

がばっ、シャツを脱ぐと観鈴に手渡す往人

佳乃「わ、マッチョなボディだよお」
美凪「....ぽ」
佳乃「わ、遠野クンいつの間に?」
神奈「お主達が来ないから見に来たのじゃ」
裏葉「相手の方々がお見えになったようでございますよ。まあ、往人殿は逞しい身体をなさってますね」
往人「そうか?..ふんっ....」

ついポーズをとる往人

神奈「気色悪いことをするな、馬鹿者っ」
観鈴「にはは、何怒ってるの?カーナビさん」
神奈「その呼び方は止めよと言っておろうがっ」
観鈴「はい、シャツゆすいできたよ。往人さん」
神奈「人の話を聞けっ」

ぺこぺこ...更に謝る女の子

往人「だから気にすんなって。こんなの着てるうちに乾くんだ。前にもあったしな、って寒いっ」
観鈴「にはは、あの時は夏。今一月」

ぺこぺこ...尚も謝る女の子

往人「だから気にするなって」
観鈴「そう。大丈夫、往人さん強い子。ところでカーナビさん、何でここにいるの?」
神奈「だから、お主達が来ないから見に来たのじゃっ。それと、かあなびと呼ぶなと何度言えば分かるのじゃっ」
佳乃「ところでキミ、あまり見ない顔だけどぉ」
観鈴「にはは、どこから来たのかな」
神奈「観鈴っ、どこまで余を無視すれば気が済むのじゃっ」
澪『尾根高校なの』

裏葉「...こちらの方は話せないのでございますね」
観鈴「尾根高校って....今日の対戦相手?」
澪『そうなの』


再び体育館

留美「ねえ、ところで瑞佳はどうしてバレー部に入ったの?」
瑞佳「今回だけのパートタイマーだよ。もともとうちの学校にバレー部なんてなかったんだよ」
留美「え?だって、あなたからの手紙に書いてあったんだよね、試合しようって。元からあったんじゃないの?」
瑞佳「それはね、七瀬さんがバレーを始めたって話を学校でしたんだよ。そうしたら」

真希「私がみんなに声をかけたのよ!」

留美「真希...」
真希「そう、せっかく友達になったと思ったらあなたは転校してしまったわ。
   もう一度あなたと心行くまで競い合いたかったのよ。そのために皆に声を掛けてバレー部を創ったのよ!」
留美「そうだったの....ならば私もあなたを倒すことでその思いに応えるわっ!!」

茜「燃えてますね....無意味に」
留美「わあっ?!,...って里村さん、あなたもバレー部?」
茜「はい、断ったのに無理矢理連れてこられました」
詩子「本当はワッフルで買収されたのよ」
留美「あ、自分の学校に行かない不良学生」
詩子「誰がよっ。今日は応援に来たのよっ」
茜「ただの野次馬です」
真希「とにかく、私は早く試合がしたいのよ。」
留美「望む所よ」
真希「早くユニフォームに着替えてらっしゃい」
留美「これ、ユニフォームなんだけど....」
真希「......」
瑞佳「......」
繭「みゅ〜?」


みさき「ごめん、ちょっと遅れちゃったよ」
雪見「あなたが際限無く食べるからよっ」
みさき「う〜、試合前だから腹八分目にしたのに」
雪見「ってわけなのよ...ってどうしたの、何固まってるのみんな?」

澪『遅れてごめんなさいなの』
みさき「あ、澪ちゃん、来たね」
雪見「なぜ分かる...」

留美「真希...上月さんや川名先輩もメンバーなの?」
真希「そ、そうよっ。悪いっ?」
茜「悪いです....」
留美「(勝てるっ、これならマジで勝てるかも)」


試合開始30分前
田舎町の事ゆえ、物珍しさも手伝ってか、試合を観に来た客で体育館はにぎわっていた

観鈴「にはは、お待たせ〜」
留美「みんな揃ったわね?」
佳乃「うう、腕が鳴るよお。流しカレーうどんの怒りは試合にぶつけるよっ」
茂美「とんだ八つ当たりね」

実はそうでもなかったりする

茂美「七瀬さんの情報では、向こうはかなり凄いメンバーらしいわね」
神奈「はっはっは、●●●や◎◎を入れてるちいむなど赤子の手をひねるようなものじゃ」
留美「(お前が言うか、お前が....)」
観鈴「にはは、カーナビさん余裕だねっ、ぶいっ」
神奈「お主には人の言葉を解する能力がないのかっ」
佳乃「うう、どきどきしてきたよう」
美凪「どっきどっき〜..させてよ〜」
観鈴「by中山美穂、なんちゃって。にははっ」

すたすたすた...
みちる「ああっ、美凪どこ行くのっ?!」
家路に就こうとする美凪を必死に押し戻すみちる

観鈴「が、がお...オチを言ってごめんね遠野さん」
美凪「もうしない?....」
観鈴「うん、しないしない」
美凪「では進呈....」
観鈴「おかめ券?」


晴子「観鈴〜、東京モンなんぞいてもうたるんや〜っ。ろっこうおろ〜しに〜」
聖「相変わらずにぎやかだな、神尾さん」
晴子「なんや、聖先生も来たんかいな。診療所の方はええんか?」
聖「大丈夫、ちゃんと留守番がいる」


霧島診療所

「ぴこぴこぴこ......」


観鈴「お母さん、もうお酒飲んでる...」
往人「おい、たぶち先生はどうしたんだ?」
みちる「うにゅ、どこにもいないよ」
江夏「試合が始まってしまうよ、チミ」

敬介「いや、すまん。遅くなった」
留美「な,なんですか、その格好?」

敬介は白髪交じりのカツラを被り、付け髭にサングラスという訳の分からない面持ちで現れた

敬介「こ、これはだね、縁起担ぎだよっ。マラソンの小出監督の真似なんだっ」
観鈴「にははっ、それじゃわたしはQちゃんだねっ」
美凪「あったま〜のてっぺんに〜.....ぷぷっ」
留美「......」
佳乃「声も変だよお」
茂美「ヘリウム...吸いましたね?」
敬介「そ、それはたぶち家に代々伝わる勝利の願掛けの儀式なのさっ」
茂美「(もういやっ、ぜ〜ったいおかしいわ、一体何考えてるのっ、この先生?)」

晴子「なあ聖先生、あのむっちゃ胡散臭いのがたぶち先生なんか?」
聖「?? 私が会った時と全然違うな。というかあれはカツラだな」
晴子「さよか、若いのに苦労してるんやな」
聖「にしても、なぜあんな格好を?」

敬介「(晴子のヤツ、昼間から酒飲んでるよ。あいつさえいなければこんな格好しないで済むのに...)」

トルシエ「たぶち君、早くメンバー表を提出するザマス」
江夏「こ、校長? 何してるのです,チミ?」
トルシエ「今日は私が主審ザマス。」
ダバディー「私が副審です」
真希「ウチのメンバー表です。今日はよろしくお願いします」
トルシエ「了承ザマス。さあ、たぶち君、早くするザマス」
敬介「は、はい、ただいま」

慌ててメンバー表を提出する敬介

トルシエ「(ふっふっふ、無様に惨敗させて世論をバレー部廃止に誘導するザマス)」


尾根高校

BR 広瀬真希    BC 川名みさき   BL 里村茜 

FR 長森瑞佳    FC 上月澪     FL 深山雪見

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

FL 川口茂美    FC 七瀬留美    FR 遠野美凪

BL 神尾観鈴    BC 霧島佳乃    BR 神奈備命

通天閣(仮名)


晴子「さあ、いよいよ始まるで」
聖「うむ」

トルシエ「では2セット先取の3セットマッチ、通天閣(仮名)のサーブで試合を開始するザマス」

真希「何で『高校』をつけないのかしら?」

ぴ〜っ!
記念すべきバレー部最初の試合が、今幕を開けた

すかっ

真希「.....」

留美「.....」

神奈「い,今のは無しじゃっ。うそんこじゃっ。次は本気でやるのじゃっ」

裏葉「うう,神奈さま。あまりに見苦しゅうございます...」

サーブ権が尾根高校に移った

真希「(いくわよ、この日の為に生み出した、必殺サーブ一号!)」

ばしいっっ!!

しゅるるるる..
ハーフスピードのサーブが正面から神奈を襲った!

ぷすっ

神奈「...おわ〜っ!!痛いのじゃ〜っ!!」

腕を押さえてのた打ち回る神奈

観鈴「が、がお...どうしたのカーナビさん?」
神奈「れしいぶをした瞬間、ぷすっと来たのじゃっ。何かが刺さったような痛みがしたのじゃっ」
留美「今のは、...おそらく真希の必殺技、殺人画鋲サーブよ」
茂美「なんなの、それは?」
留美「さっきのサーブを覚えてる? 回転を極端に抑えた遅いサーブだったでしょ」
茂美「そう言えば...」
留美「ボールに画鋲を油か糊か何かでくっつけて、それが途中で落ちない様に回転を抑えて打つの。
   画鋲は相手を刺した後、どこかへ弾け飛んでしまうのよ」
茂美「な、何て(くだらない)技なの」
佳乃「うう、奇怪な技だよお」

往人「今のは一体?」
裏葉「あの真希という方...」

茂美「画鋲が無くてもそれをくっつけたあとは残ってるはずよ。審判、ボールを見せてください」
トルシエ「なんなんザマスか? ほれ、見るザマス」

ひょいっ
ボールを受け取るとくまなく調べる一同

茂美「おかしいわ。どこにも跡がない?!」
佳乃「何にも付いてないよお」
留美「そんなはずはないわっ」
観鈴「でもキズも汚れもないよ」

真希「無駄よ。絶対分からないわ。画鋲サーブは今ので終わり。次は更に恐ろしい技を見せてあげるわ」

ぴ〜っ

留美「今度はアンダーハンド?!」

真希「行くわよ、殺人L字サーブ!」
ばしゅうっ!!

ぎゅるるるるる...
下手から繰り出された真希のサーブは今度は正面から佳乃を襲った

茂美「今度は回転してるわっ、画鋲はないはずよっ」

びしっ!ぎゅるるるっ!ば〜んっ!!
レシーブしたと思った次の瞬間、佳乃はコートに大の字になっていた

聖「かのおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!!」
晴子「な、なんやっ?」

あっという間に佳乃に駆け寄る聖

聖「なんだ、何が起こった?」
佳乃「うう、レシーブしたと思ったボールが顔めがけて弾けて来たよう...」
茂美「七瀬さん、今のは?」
留美「分からない、私にも分からないわ」
聖「こら審判っ、ボールを見せろっ。一体どんな細工をしたか見破ってやる」
トルシエ「いちいちうるさいザマス。ほれ、好きなだけ見るザマス」

噛り付くようにボールを調べる聖
聖「ないっ、どこにもそんな形跡がないぞっ」

真希「(無駄よ、今度は掛値無しに仕掛なんか無いんだから)」

みちる「うにゅ〜、いったいなんなの?」
往人「裏葉、今のは一体?」
裏葉「おそらく強烈な回転を掛けているのでございます」
往人「回転?」
裏葉「はい。あの真希と言う方は先程下手からさあぶを打たれましたね」
往人「ああ」
裏葉「そのため、通常とは逆の回転がかかり、れしいぶした球はそのまま蛇の様に腕を駆け上り
   佳乃さまのお顔を直撃したのでございましょう」
江夏「そんなことができるのかね、チミ」
裏葉「問題なのは、それほどの事が叶うだけの強烈な回転をどうやって生み出しているかでございます」
みちる「どうやってるの?」
裏葉「それは私にもわかりませぬ。真希と言う方は恐らく我等には考え及ばぬすべを身に付けているのでしょう」


試合は続いた
真希の殺人L字サーブの前に後衛の三人は狙い撃ちにされていた

観鈴「が、がお...」
佳乃「うう、こわいよお」
神奈「ううっ、どうすればいいのじゃっ」

レシーバーがボールから逃げ回っていては手の打ち様もなかった
あっという間に20−0というところで


江夏「たぶちくん、タイムを取るのだよ、チミ」
敬介「え? は、はい。タイムで〜す」

晴子「こらぁ〜、ヅラ監督。何ぞ手を打たんかい、このスカタンが〜っ!!」

往人「晴子のヤツ、しょーがねえなあ」
観鈴「が、がお..はずかしいよ」

無い知恵を絞って対策を練る一同

江夏「逃げ回っていては勝負にならないよ,チミ」
佳乃「ううっ、でもレシーブすれば、ぎゅるるるぱ〜ん!だよぉ」
往人「(そもそも普通のサーブだってロクに取れないのに、この三人にレシーブできるわけがねえ)」
みちる「前の三人がぎりぎりまで下がってレシーブしたらどうかな」
茂美「でも仮にレシーブできても、皆で後に固まっては後が続かないわ」
留美「私がぎりぎりまで下がるわ。何とかレシーブできたら川口さんがトスを上げて。」
茂美「分かったわ。遠野さんのスパイクの威力なら、おそらく向こうの選手はレシーブできないはずよ」
美凪「ガッツ」

もはや後の三人は構想外だった...

トルシエ「試合再開ザマス」

しかし留美の意気込みも通じなかった

ぎゅるるるっ!ば〜んっ!!
ぎゅるるるっ!ば〜んっ!!
ぎゅるるるっ!ば〜んっ!!
........

ぴ〜っ

トルシエ「第一セット25−0で尾根高校ザマス。コートチェンジざます」

留美「あたたた...鼻がつぶれちゃうかも」
美凪「ボールはトモダチ....怖くない」
茂美「次は私もレシーブするわ」
江夏「次のセットはローテーションの順番を変えるのだよ、チミ。一人おきにレシーブ出来る者を配置するのだよチミ」
聖「佳乃、次はこのメスを仕込んだボールでお返ししてやるのだ」
茂美「反則....」


殺人L字サーブの前に為す術のない通天閣(仮名)バレー部
果たして勝機は掴めるのか? 次回へ続く


[24] 安直一発企画第二弾 「それ行け ワンマンウーマン!」 投稿者:○川 投稿日:2001/01/29(Mon) 15:17:19


そうだ おそれないで観鈴のために 酒と単車だけが友達さ〜♪ 


ここは廃線となった田舎の駅の前
今日もシャボン玉を飛ばして遊ぶ少女が二人

ぷう〜〜〜...ぺちんっ

美凪「もっと優しく。こう..」

ぷう〜 ふわっ

シャボン玉は陽光を受けて虹の様にきらめいている

みちる「よ〜しっ、もういっかい」

ぷう〜〜〜...ぺちんっ
ぷう〜〜〜...ぺちんっ

みちる「うにゅぅ、うまくいかないよ〜。ワンマンウーマン助けて〜」


き〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

晴子「呼んだか、あほんだら〜っ」
みちる「わ、ほんとに来たよっ」
晴子「何やとぉ、おんどれ、ウチが来ない思っとったんかいっ、あほんだら〜っ」
みちる「わっ、このひとお酒くさいよ」
晴子「ウチは忙しいんやっ。用件をとっとと言わんかいっ、あほんだら〜っ」
みちる「うにゅ〜...あのね、シャボン玉がうまくつくれないんだよ」
晴子「なんや、そんなことかい。んなもんは、このワンマンウーマンにお任せやっ」

ちゃっちゃららちゃんらんら〜ん!!

晴子「中性洗剤や〜」
みちる「これじゃドラえもんだよ..」
晴子「シャボン玉がすぐ割れてまうんは、シャボン液が薄いからなんや」

どぼどぼどぼ...

みちる「わっ、原液をそのままそそいでるっ」
晴子「何言うてんねん、男は濃いほどええのやっ。奥さ〜ん、オレの濃いのを注いでやるぜぇ、なんてな〜」
みちる「うにゅ、へんたいみたいなこと言ってるよ」
晴子「なんやとおっ、誰の為に骨折っとる思っとんねん。おのれみたいなやつはこうやっ、ワンマンパ〜ンチッ!!」

ぼかっ!!!
みちる「うにゅろへっ?!」
晴子「大体ストローなんぞでチマチマ膨らましとるからあかんのやっ。直接口から吹かんかい!」
みちる「にょめめ..がぼがぼ...」

原液を注がれ、口から泡を吹いて倒れるみちる

美凪「みちるが泡を吹いてあわわわわ......なんちゃって」
晴子「だははは、よっしゃ気に入ったでぇ。飲めっ」

ぐびびびびび.......
一升ビンをラッパ飲みさせるワンマンウーマン

美凪「飛べないマスカラスに意味はあるのでしょうか...」
晴子「なんやよう分からんけど、とりあえず気持ち良く酔ってくれて嬉しいでぇ。ほなさいならやっ」

き〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

...........

夕暮れの街を家路に就く観鈴と往人

観鈴「じゃあ、往人さんは空にいる少女を探してるんだね」
往人「おかしいか?」
観鈴「ううん、わたしも空にはいつも夢を馳せていた」


き〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

晴子「いや〜ええことしたあとは気持ちがええなあ」


往人「.......」
観鈴「往人さん」
往人「オレは何も見ていないぞ。見ていないったら見ていないっ」
観鈴「....あっ、往人さん、見て」
往人「シャボン玉?」

夕陽を浴びて七色にきらめくシャボン玉が、幾つも宙を漂っている

観鈴「にはは、きれいだね」
往人「本当だ。誰が飛ばしているんだろ?」
観鈴「あ、遠野さんだ」


そこには地面に横たわり、桜島の噴煙の様に絶え間なく口からシャボン玉を吹くみちると
その周りで一人ルチャリブレを繰り広げる美凪の姿があった


往人「.......」
観鈴「往人さん」
往人「オレは何も見ていないぞ。見ていないったら見ていないっ、うわっ?!」

ごいんっ!!!
美凪のフライングクロスチョップを受けて倒れる往人

観鈴「ああっ、往人さんが大変なことにっ」
美凪「とれない受け身に意味はあるのでしょうか」

薄れ行く意識の中で、方術使いの血が自分で終りとなることを先祖に詫びる往人

千回目の夏が過ぎ去ろうとしていた......


[23] 訳の分からん単発思いつき企画「かおりんの変は止まらない!」 投稿者:○川 投稿日:2001/01/26(Fri) 13:43:09


人は誰しも一つの人生しか歩む事はできない
無数の分岐点の一つが違うだけであなたの人生はまるで違うものだったかもしれないのだ

「お姉ちゃん、お休みなさい」
「お休み、栞」
「まだ勉強するの?」
「今日はちょっと疲れたからもう寝るわ」

ベッドに入り目を閉じる
ふと、自分の将来について考えてみる香里

これから大学に進んで、就職して、結婚して...
別にそれが悪いというわけではない
家族と共に過ごす平凡だが穏やかな日々 むしろそれは自分が望んでやまないものだ

だがその一方で、他にも何か別な人生があるのでは、との思いも浮かんでくる
私、小さい頃は何になりたかったっけ?
そんなことを考えながら香里の意識はまどろみの中に溶けていった

「あはは〜っ、そんなときには魔女っ子さゆりんにお任せです〜」

すう...すう....
何も知らず静かな寝息をたてている香里

「あはは〜っ、北川さんが見たらこれだけでコーフンものですね〜
 さあ、あなたはさゆりんの魔法でもう一人のあなたに変身です
 明日の朝、目覚めたときから、あなたは新たな人生を歩み出すのですよ
 てぃんくるてぃんくるえ〜いっ(呪文はパクリです)」


数日後、香里の部屋では

「あ・え・い・う・え・お・あ・お」

「か・け・き・く・け・こ・か・こ」

「アメンボ赤いな、あ・い・う・え・お」

「.......」
「はっ?!」

背後の気配に振り向く香里

「お姉ちゃん.....さっきから何やってるの?」
「見てたのね、栞」
「何、これ? ◎○●学院声優科入学願書?」
「見られた以上仕方ないわね。栞、あなたも入学しなさい」
「ええ〜っ?」


そして数年後.....

美坂家の姉妹はこの日久しぶりに再会し、喫茶店でテーブルを挟んで話に花が咲いた

「栞、どう最近は?」
「次のレギュラー決まったんですよ。今度はテレ朝なの」
「て、事は新番のオジャ魔女◎れみΩ?」
「実はそうなんです」
「これでテレビのレギュラー三本目ね」
「お姉ちゃんは?」
「今日は二時から今年三本目のOVAの録りよ。違う名前でだけど.....」
「......」


その日の夜

「はいオッケーです。今日で収録は終了で〜す。皆さんお疲れさまでした〜」

収録室から出てソファーに腰をおろす香里

「はい、さとみちゃんお疲れさま」

音響ディレクターが香里にコーヒーを渡す
「こうさかさとみ」それが香里の芸名だった

「ありがとう」
「いや〜今日もよかったよ、さとみちゃん」
「今日は『七瀬雪見』でしょ」
「あ、気に障ったかな...」
「そんなことないわよ。私はプロなんだから、仕事に差を付けたりはしないわよ」
「それでこそさとみちゃんだよ。次のシリーズも三ヶ月後には出るからね」
「え?」
「さとみちゃんが出るようになってから、この堕天使シリーズの人気はうなぎ上りだからねえ」
「そ、そう...」
「さとみちゃんの演ってる淫魔晴子の人気が、主役の堕天使神奈を完全に食っちゃってるんだぜ」
「へ、へえ...」
「よその(H)レーベルからも引く手あまただろ?」
「ま、まあね」

まさにその通りだった

「さとみちゃんはプロの中のプロ。H−OVAのジャンヌダルクだよ」
「言ったでしょ。プロなんだからどんな仕事でも全力投球よ....」

そのプロ根性が、香里をジャンヌダルクにしたのであった

「ところでさ、最近人気出てきた『小西ぽぷり』って、さとみちゃんの妹だって聞いたんだけど」
「...わたしに妹なんていないわ」
「ふ〜ん。なんだ、間違いか」
「(ちがうっ、何かがちがうわっ。一体どこでボタンを掛け違えたのかしらっ?!)」

しかし、堕天使シリーズはこの後も『淫魔晴子』が実質の主役として異例のロングシリーズとなり
『七瀬雪見』の名は、このジャンルの第一人者として好事家の脳細胞に深く刻まれることとなった


同じ頃、とあるレンタルショップにて

「これ、お願いします」
「はい....一泊三点、合計で1,575円になります」
「ん....ひょっとして、北川?」
「あ、相沢?」
「お前、まだ養成所通いのバイト暮らしか?」
「ああ」
「お前、割舌が悪くて受からないもんだから、養成所ジプシーって言われてるって聞いたぞ」
「言うな。俺は声優となって、子供達や大きなお友達に夢を与えるという大志を捨てられないんだ」
「....香里と共演したいんだろ。」
「はい」
「でも、あいつの芸名、どこを見ても載ってないぞ。本当に今も役者をやってんのか?」
「いや、それは」

香里が一部でジャンヌダルクと呼ばれている事を祐一には言えない北川であった

「お前の人生だから、とやかく言う事じゃないかもしれないけど、そろそろ自分の足元を見つめ直した方がいいんじゃないか」
「ああ。おれだっていつまでも夢ばかり見てるわけじゃない。ただもう少し頑張ってみたいんだ」
「そうか」

祐一が帰ったあと、堕天使シリーズを社員割引で借りる北川であった


.......

「う〜ん....う〜ん....」

うなされる香里

「あはは〜っ。香里さん、違う自分を満喫してますね〜っ。今日もいいことをしてしまいました〜
 安易な夢オチだなんていう人は魔法でアルゼンチンに飛ばしちゃいますよ〜(これもパクリ)ではでは〜〜」

がばっ!
飛び起きる香里

「.....何だったの、今の夢は....」
「お姉ちゃん、まだ寝てるんですか?」
「え、もうこんな時間?! 急がなきゃ」


その日の昼休み

「それでね、聞いてよ香里、北川君。祐一ったら私にだけ、ぴろを触らせないんだよ〜。ひどいよね〜」
「ねえ、北川君」
「ん、なんだ?」
「あ、香里、無視するなんてひどいよ」
「これ言えるかしら? いい、あ・え・い・う・え・お・あ・お」
「なんだそれ?」
「いいからやってみて」
「よし。 あうぇゆを...あれ?」
「やっぱり悪いわね、割舌」
「う〜、二人とも無視するなんてひどいよ〜」
「できるまでやりなさい。はい、あ・え・い・う・え・お・あ・お」
「やってやろうじゃん。あやぇをゐ...」
「やり直しっ!」
 ばきっ
「あゅいおう..」
「やり直しっ!」
 ばきっ
「やり直しっ!」
 ばきっ
「おい、まだ言ってな..」
「やり直しっ!」
 ばきっ
「やり直しっ!」
 ばきっ

「あの二人なんだかんだ言って名コンビだよね、祐一」
「そうだな」

「あはは〜っ、香里さんは自分の幸せの形を見つけたのかもしれませんね〜(違うかもしれませんね〜)
 皆さんも違う自分を体験したいときは、さゆりんを呼んでくださいね〜」


後書き+++++++

晴子「なんやこれはっ!どこが『神尾晴子、観鈴の親子漫才劇場!』やっ? ウチら全然出てこんやないかい。なにが淫魔やっ」
観鈴「がお..お母さんは名前が出てるからまだいい。観鈴ちん全く出番無し」
晴子「こうなったら飲んで唄って憂さ晴らしやっ。ほれ、一つ出たホイのヨサホイのホイッ ♪」
観鈴「が、がお...結局こうなるんだね」
晴子「何やっとんねん、観鈴ちんも唄わんかい。ほれ、♪ 一人娘と〜」
美凪「これを書いてる人に未来はあるのでしょうか....」
晴子「何ゆうてんねん。ほれ美凪ちんも唄うんや〜っ。♪ 親の許しを〜 」
美凪「.....ぽ」

さようなら....


[22] サインはぶいっ! 第四話「一筆啓上 仕掛が見えた」の巻 投稿者:○川 投稿日:2001/01/25(Thu) 10:30:22


ぶい・あい・しー・てぃー・おー・あーる・わ〜い サインはぶいっ!

前回までのあらすじ
熱血コーチ橘敬介の下に、バレーボールに情熱を燃やす六人の少女が集まった
今、彼女達の熱き青春の物語が幕を開ける(ナレーション 納谷悟郎)


往人「毎回、人数が変わってるだけじゃねえの」
みちる「うにゅ?誰にしゃべってるの?」
往人「何でもない」
みちる「みんな〜、ジュース持ってきたよ」

練習の手を休めるバレー部一同

佳乃「あ〜、みちるクンに往人クンだ」
観鈴「にはは、頼んだジュース買って来てくれた?」
茂美「ぎくっ」
留美「...?」

目線を合わせて苦笑いする往人とみちる

往人「あの濃厚なんとかは売り切れてたぞ(ウソだけどな)」
みちる「そうそう、人気商品なんだね、あれ(にゅふふ、大ウソ)」

観鈴「残念...」
敬介「(助かった〜っ!!)ん、そっちの無愛想な青年は、いつかの大道芸人君じゃないか」
往人「あ、あんときのケーキの人か。どおりでどっかで会った様な気がするわけだ」
神奈「なんじゃ、おぬしら知り合いだったのか」
美凪「二人は仲良し?」
往人「いや、別にそういうわけじゃないのだが」
美凪「.....残念」
留美「なぜ?」

普通の紙パックのジュースに手を伸ばす一同

神奈「手に取ったはいいが、どうやって飲むのじゃ、これは?」
みちる「にゅふふ、こうするんだよ。ストローをここにぷすっ、てね」
神奈「すとろおをぷすっ、じゃな」
茂美「神奈さん、あなたジュースの飲み方も知らないの?」
観鈴「にはは、カーナビさん、実はお嬢様」
神奈「その、かあなびとかいう呼び方はやめんかっ」
美凪「.....箱入り?」
裏葉「箱ではありませぬが、ずっと同じ所から出られぬ事もございました」
茂美「(なんか、やばいことに関わってたんじゃないでしょうね,この人達)」
美凪「拉致監禁?」
往人「遠野、お前は余計なこと言うな」
佳乃「ああっ、往人君が怒ってるっ」
神奈「おわっ、すとろおが中に入ってしまったのじゃっ」

一同のやり取りを傍で見ている敬介と江夏

江夏「いや〜青春だね、チミ」
敬介「そ、そうですね(本当なら観鈴と二人きりのはずだったのに、何でこんな邪魔者が山盛り...)」
往人「それはそうと、あんた教師だったんだな、たぶちさん」
敬介「たぶちさん?」
往人「あんた、たぶちって名前じゃなかったのか?」
敬介「あ、そ、そうだよ。私は産休の代理教師たぶちこういちだ。ところで、往人君だったっけ?」
往人「国崎往人だ」
敬介「その後どうだい。商売替えしたのかい?」
往人「余計なお世話だ」
観鈴「にはは、おかげでずっとウチに居候だもんね」
敬介「(な、なにぃ〜〜〜っ?)み、観鈴君。居候とはどういうことだい?」

動揺を必死で抑えてたずねる敬介

観鈴「往人さん、芸で全然儲からない」
敬介「そりゃそうだろうな」
往人「うるせえ」
観鈴「だからずっとウチに居候。おかげでお母さんに頭上がらない」
佳乃「うわぁ、同棲だよぉ」
美凪「ひゅーひゅー」
敬介「ということは君は観鈴..君と一つ屋根の下に住んでるのかい?」
往人「ああ、そうだな」
神奈「くそっ、すとろおが無いと飲みにくいのじゃっ」
江夏「まあ、お母さんも一緒だから別にいいのじゃないのかね、チミ」
敬介「観鈴君の家は母子家庭で、お母さんは夜遅いんですよ」
観鈴「あれ、何で先生知ってるの?」
敬介「そ、それは...顧問たるもの、生徒のことは知っておかないと」
茂美「(他の生徒の事なんか知らないはずよ。まだ神尾さんを諦めてないのね、この先生)」
観鈴「にはは、大丈夫。往人さん目付きは悪いけどいい人。お母さんもお気に入り」
江夏「おお、大胆だね、青春のドキドキだね、チミ」
敬介「(あんたも教師なら少しは咎めろよ)」
みちる「にゅふふ、へんたいゆうかいまだけどね」
往人「やかましいっ!」

ごいんっ!!

みちる「うにょめっ!!」
神奈「おわっ、強く握ったらじゅうすが吹き出したのじゃっ」
留美「あなた、もう少し静かに飲みなさいよ」
裏葉「うう...飲み物一つとってもままならぬ不器用さにございまする」
敬介「(待てよ、どうも観鈴はこの青年に懐いている様だし、ここでとがめだてすると男女交際に不寛容な親として
    晴子に差を付けられてしまう。ここは度量の広い所を見せておいた方がよさそうだ)
    どうだい、国崎君。今後もバレー部に色々と力を貸してくれないかな」
往人「俺でよければな。せっかく観鈴も仲間ができて毎日楽しそうだし」

往人の方が度量が広かった

観鈴「にはは..早く試合したいね」
佳乃「うう、楽しみだよお」
美凪「わっくわっく〜......させてよ〜by中山美穂」
茂美「......」
往人「(ほんとうにやるのか? しかも試合を?)」
神奈「なぜじゃっ、なぜうまく飲めんのじゃっ」
留美「あなた、いつまで飲んでんのよ」
みちる「ユニフォームとかも用意しないとね」
江夏「その事なんだがね、チミ」

江夏の発言に一斉に反応する一同

江夏「実は部活の予算は年初の4月に決まるものなのだよ、チミ。従ってバレー部の予算は四月まで出せない
   と校長に今日言われたのだよ、チミ」
茂美「それじゃ、ユニフォームを買うお金も」
江夏「コートは体育館に余裕があるし、道具も授業で使うものを使えばよいのだけどね,チミ」
留美「最悪、ユニフォームは授業の体育着....」
茂美「なんかサマにならないね」
佳乃「うう、超ド級にケ○の穴の小さい校長だよう..」
敬介「霧島君、だからそういう(晴子みたいな)下品な発言はやめなさいってば」
往人「なんか、校長に嫌われてないか、バレー部?」
江夏「ううむ、そうは思いたくないねえ、チミ。単に杓子定規なだけだと思うのだがね、チミ」


その頃、校長室では

トルシエ校長「バレー部ができたらその分余計な予算がかかるザマス」
ダバディー教頭「その通りです」
トルシエ「運動部の予算は全て美少年のためにあるザマス。他に使う事は許されないザマス」
ダバディー「仰せの通りです」
トルシエ「風光明媚な田舎で、スレていない美少年達の理想郷を創るという目標のためには手段は選べないザマス」
ダバディー「では、そのために邪魔になるものは」
トルシエ「全て排除するザマス。手始めに、あの女子バレー部を潰すザマス」


数日後、今日も練習に励む一同

すかっ ぽとっ どてっ

往人「音だけ聞いてると、とてもバレーボールの練習とは思えんな」
裏葉「......」

微笑みながら往人の方を見ている裏葉

往人「なあ、なんでさっきから俺の方見てんだ?」
裏葉「さあ、なぜでございましょうね」
往人「惚れるなよ」
裏葉「まあ、お上手ですこと」
みちる「あ〜っ、へんたいゆうかいまが裏葉を口説いてる〜」
往人「やかましいっ」

ごいんっ!!!

みちる「うにゃへろぉっ!!」
裏葉「まあ、みちるさま、愉快な御面相ですこと」
往人「さっきのは冗談だぞ。以前観鈴に教えてもらったセリフだ」
裏葉「まあ、観鈴さまは恋路の達人でございますね」
往人「絶対違うと思う...」

江夏「おお、父兄の方々も青春してるね、チミ」
往人「ここニ三日来なかったけど、どうしたんだ先生?」
裏葉「これは、ご機嫌うるわしゅう、江夏様」
江夏「それが、あまりうるわしくない知らせなのだよ、チミ。みちる君、皆を呼んでくれないかね、チミ」
みちる「おっけー、お〜い みんなぜんいんしゅうごう〜っ」

ぞろぞろ集まる敬介と六人の部員

江夏「まずは予算の件だが、やはり四月になるまでびた一文出せないザマス、と言うのが校長の回答だったよ、チミ」
茂美「ええ〜っ」
観鈴「...がっくり」
留美「やっぱり駄目かあ」
佳乃「ふっふっふっふっふ」
神奈「わっ、佳乃がおかしくなったのじゃっ」
佳乃「大丈夫っ、ユニフォームの事なら心配いらないよっ。校長と違ってケツの穴の大きいスポンサーがいるんだよっ」
敬介「霧島君....」
留美「で、誰なのよスポンサーって」
佳乃「ちょっと待っててね」

携帯でそのスポンサーを呼び出す佳乃
そしてあっという間にその人物はやって来た

往人「.......」
聖「何だ、国崎君。その怪訝そうな目は」
往人「あんたか、ケツの穴が大きいのは」

ぐわしゃっ!!

観鈴「ああっ、往人さんがたいへんなことにっ」
聖「い、い、いきなり女性に対して何て事を言うのだ君はっ!」
美凪「どうどう...」
聖「いや、取り乱して失礼した。佳乃の姉の聖だ」
茂美「スポンサーってことはユニフォーム代を出してくださるんですか?」
聖「いや、お金と言うよりは現物なのだが」
留美「この際どちらでも大助かりよ」
聖「ここに持って来ているのだが」
佳乃「さっそく着てみようっ」

ユニフォームを手に取る女性陣
往人を浜から掘り出す男性陣

................

佳乃「やったねっ。揃いのユニフォームだよっ」
留美「..............」
茂美「..............」
神奈「のう、裏葉。この『かくてんつう』とは何なのじゃ」
裏葉「神奈さま、これは左から『つうてんかく』と読むのです」
神奈「そ、そうか。で、これはどう言う意味があるのじゃ?」
裏葉「おそらくは何か縁起の良い言葉なのでしょう。言霊の効果もあるのやもしれませぬ」
神奈「そうかっ。似合っておるか、このゆにふおうむは?」
裏葉「とてもお似合いでございます」
神奈「それは何よりじゃ。だが他の者はあまり嬉しくなさそうに見えるのじゃが..」
裏葉「それは考え過ぎというものです。観鈴さまと佳乃さまはあんなに楽しそうではありませぬか」

佳乃・観鈴「やった、やった、やった....」
葉っぱ踊りを踊る二人

神奈「わざとらしいほど嬉しそうじゃな、あの二人は」

留美「..............」
茂美「..............」

神奈「あの二人はなぜ先刻からあの様に固まっておるのじゃ?」
裏葉「喜びのあまり動くこともかなわぬのでございます」

敬介「..............」
往人「..............」
みちる「.............」

神奈「あの三人は自分が着るわけでもないのに何故固まっておるのじゃ?」
裏葉「感極まっているのでございます」

美凪「あんたとはもうやってられへんわ....ほなさいなら〜」

神奈「なぜ美凪は、一人でぼけとつっこみをしておるのじゃ?」
裏葉「あの方だけは、この裏葉にも心の内が読めませぬ」
神奈「ともあれ、これで余も皆と一緒にばれーぼーるができるのじゃな?」
裏葉「はい、さようでございます」

佳乃・観鈴・神奈「やった、やった、やった、....」
葉っぱ踊りのメンツが増えた

聖「六人が一週間着れるだけあるからな。安心して汗をかいてくれたまえ」

留美「これなら学校の体育着の方が...」
聖「ん、何か気に入らないことでも?」 きら〜〜〜ん
留美「喜んで着させていただきます」

茂美「(神尾さんが気に入ってるんなら私も着るわっ。あのヘンタイ教師から彼女を守るためよっ)」

敬介「いいんでしょうか...?」
江夏「この際、仕方ないよチミ。ユニフォームの確保が先決だよ、チミ」

みちる「うにゅ〜、いいの本当に?」
往人「仕方ないだろ」

江夏「おお、そうだチミ。ユニフォームよりもっと大事な事があったのだよ、チミ」
敬介「なんですか、それは?」
江夏「実は、校長に数日前に言われていたのだがね、チミ。試合もしないバレー部は認められないというのだよ、チミ」
茂美「そんな(こんな現状で試合なんてできるわけが..)」
江夏「君たちに余計な心配をさせたくなかったので、言わなかったのだがね、チミ」
留美「先生...」
聖「それなら、町内会の婦人チームとでも」
江夏「いや、それが校長は高校生と対戦しないと駄目というのでね、チミ」
往人「やっぱり、校長に嫌われてるぞ、絶対」
江夏「そこで私は色々とツテを頼って対戦相手を探していたのだよ、チミ」
敬介「知らなかった...」
往人「あんたが顧問じゃないのか」
江夏「だが今は春高バレーの予選の真っ最中で、なかなか対戦を承諾してくれる相手がいないのだよ、チミ」
佳乃「それじゃあ」
江夏「今度の週末までに試合をしないと廃部だと言われたのだよ、チミ」
神奈「廃部とは何じゃ?裏葉」
裏葉「このばれえ部がなくなってしまうのでございます」
神奈「いやじゃっ、そんなのはいやじゃっ」
茂美「私だって(神尾さんと離れるのは)いやよっ」
観鈴「が、がお...」
佳乃「うう、またもバレー部が大ピンチだよお〜」

その時信じられない事態がっ!!

留美「心配いらないわ」

七瀬の突然の言葉に驚く一同

敬介「それは、なぜだい?」
茂美「対戦相手のアテでもあるの?」
留美「あるわ。前の学校の友達に手紙を送った時に、バレーを始めた事を書いたのよ。そうしたら返事が来て
   今度試合をしようって書いてあったわ。別に他県の高校は駄目とは言ってませんよね、先生?」
江夏「ああ、もちろんだとも、チミ。早速連絡して週末に来てもらおうじゃないか、チミ」
敬介「よかった〜」

不純な動機で安堵する敬介であった

佳乃・神奈・茂美「やった、やった、やった....」
往人「もういいよ、それは」
留美「やるからには必ず勝つわ...」

一人闘志を燃やす七瀬であった

美凪「燃やせ〜燃やせ〜真っ赤に燃やせ〜...」
観鈴「にはは、さっそくお母さんにしらせなきゃ。お母さん、試合があるときは必ず観に来るって言ってたし」
敬介「え、お母さん来るの?」
観鈴「にはは、何があっても絶対来るって言ってたよ」
敬介「(しまった〜。晴子が試合を観に来る事を考えていなかった〜っ)」

考えておけよ...

江夏「いやあ〜、遂にこの日が来たね、チミ」
往人「大丈夫か、おい」
みちる「うにゅ、しんぱい」

遂にバレー部の最初の試合が決まった!
果たしていかなる試練が彼女達を待っているのか?
それは書いてるやつにもわからない(おい...)


[21] さらば宇宙芸人 投稿者:○川 投稿日:2001/01/22(Mon) 17:59:56


四つ弱気は見せないで〜.....第四弾

時々思い出した様に地球を狙う宇宙芸人晴子さん
今日も地球を見ながらほろ酔い気分.....

晴子「ち〜きゅう〜は一つ〜、割れたら二つ〜、お〜○ッチャマ〜ン、ガッ○ャマ〜ン♪」
観鈴「おかあさん、歌詞まちがってるよ」
晴子「何言うてんねん、今日からこれが正しい歌詞なんや〜っ。ポータブル国会でそう決めたんや〜っ」
観鈴「が、がお...」

ぽかっ

晴子「その口グセはやめ、言うとるやろが〜。罰として一緒に唄うんや。ええな」
観鈴「う、うん」
晴子「昨日親父と寝たときに〜♪ 親父の股間に..」
観鈴「が、がお..こんな歌唄えない」

ぽかっ

晴子「何やっとんねん、そんなこっちゃ地球征服はかなわんでぇ〜」
観鈴「この歌のどこが地球征服に結びつくのか、観鈴ちん理解不能」

酔っ払いには何言ってもムダだ

晴子「坊や、よく聞け このイモは〜♪」
観鈴「おかあさん、シモネタばかりやってると削除されちゃうよ〜」
晴子「それもつまらんな。じゃそろそろ侵略しよか。出でよ、新怪獣!!」

オウ オウ オウオ〜ウ は〜んし〜んタ○ガース♪

六甲お◎しと共に現れた新怪獣は...

晴子「どやっ、ミスター○イガースを改造した新怪獣、シンジョーザウルスやっ!!」
観鈴「この人大リーグに行ったんじゃなかったっけ?」
晴子「ええんや、どうせ通用せんのやさかいな。タイガ○スを裏切るものには制裁あるのみやっ」


かくして何となく地球に送り込まれたシンジョーザウルスであったが、人類は毎度の通り為す術がなかった

群衆A「うわ〜 成人式で酔って暴れた連中が怪獣に踏み潰された〜」
群衆B「うわ〜 CorkB◎ardの同人誌を買い占めた転売屋が怪獣に踏み潰された〜」
群衆C「うわ〜 この期に及んでまだニュージーランドの柔道の審判が怪獣に踏み潰された〜」


香里「これ、書いてるヤツも相当しつこいわね」
美汐「お約束ですから」

あゆ「うぐぅ、久しぶりだからちょっと緊張するよ。秋子遊星、変身願います」
秋子「了承」


ずにゅうううううむ スペクトルあゆ参上

あゆ「というわけで、そこのちゃらんぽらんそうな怪獣、そこまでだよ」

晴子「お、出よったな、相変わらずの幼児体型が。いったれシンジョーザウルス」

あゆ「うぐぅ、相変わらず腹立つオバサンだよ。行くよ、必殺の食い逃げタックル」

ふっ..
瞬時に視界から消えるシンジョーザウルス

あゆ「?」

香里「速い!!」
美汐「後です」

ぱんっ!
ハリセンがあゆの後頭部を直撃!

あゆ「うぐぅ、痛いよ〜」

あたふた逃げ出すあゆだったが

ぱんっ!ぱんっ!

あゆ「痛っ、もう怒ったよ。これでも食らえっ」

謎の小袋から碁石クッキーを投げつけるあゆ   しかし...

ひょいひょい...

栞「当たらないです」
北川「何て敏捷性だ」

晴子「当然や。ヤツの身体能力(だけ)は球界一やっ」
観鈴「にはは、親から貰ったものだけで野球してたんだね」
晴子「それ、行ったれ。ハリセン乱れ打ちやっ」

ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!
両手から繰り出すハリセンの乱打に為す術ないあゆ

あゆ「うぐぅ、これじゃまじかるアンティークだよ...」

香里「スペクトルあゆ、相手の動きを読むのよッ」

あゆ「そんなこと言われても、全然予測できないよ〜」

晴子「無駄や無駄や。当人がなんも考えとらんのやさかい」

ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!

あゆ「うぐぅ、もう駄目だよ。変身解除!」

ぷっしゅうううううううう...
元に戻ってしまうあゆ

晴子「やったで〜。これで邪魔者はおらん。さあ、破壊の限りを尽くすんやっ、シンジョーザウルス!」
観鈴「にはは...シンジョーさんサボってるよ、お母さん」

座り込んで油を売るシンジョーザウルス...

晴子「しもた〜、あいつは気分が乗らん時はいくら言っても駄目なんや」
観鈴「にはは...一旦収容っ」

しゅうううう
円盤の牽引光線で宇宙に戻って行くシンジョーザウルス


栞「とりあえず助かりましたね」
北川「だがこのままじゃあ、今度現れたら」
真琴「あう〜、またぱんぱんぱんだね」
美汐「今のあゆさんには酷というものです」
香里「.........」



翌日

「ぱくっ」

公園のベンチでたい焼きを食べるあゆ

あゆ「うん、やっぱり焼きたてはおいしいな」

美汐「呑気ですね....」
あゆ「わ、急に出てこないでよ」
美汐「またあの怪獣が出たらどうするんです」
あゆ「その時はその時だよ。食べる?」
美汐「私は結構です。たくあんとほうじ茶があればいいですから」

ごごごごご......
香里「何を緊迫感のない会話をしてるの、あゆちゃん」
あゆ「か,香里さん。荒木飛呂彦マンガみたいな効果音で出てこないでよ」
香里「あなたには地球を守る自覚がないのっ?」
あゆ「うぐぅ、それはそれ、これはこれだよ」
香里「あなたが勝てなければ人類は滅びるのよっ!!」
北川「そんなこともないと思うが...」

ぼかん!!!

真琴「あう〜、人間杭打ち」
栞「あとで掘り返すのが大変です...」

香里「さあ、分かったわねあゆちゃん。今からあの怪獣を倒す特訓よ」
あゆ「うぐぅ...」


・・・・・・・・・・

香里「さあ、あの屋台で更にたい焼きを買うわよ」
あゆ「うぐぅ、これが特訓なの?」
香里「そうよ、あるだけ買ってらっしゃい。」
あゆ「うん?....」

早速山盛りのたい焼きを買うあゆだったが...

おやじ「へい、お待ち」
あゆ「うん。あれ、お財布が...?!」
おやじ「何ぃ〜〜? お嬢ちゃん。まだ脚を洗ってなかったのかい」

きら〜ん!
青龍偃月刀を振りかざすおやじ

あゆ「うぐぅ、何でそんな物持ってるの?」
香里「私があげたのよ。さあ、死にたくなかったら逃げなさい」
あゆ「うぐぅ、助けて〜〜〜」

どどどどどど...
青龍偃月刀を振り回すおやじから逃げ回るあゆ

香里「ふふふ、まずは攻撃をかわしながらスピードを身につける特訓よ」
栞「お姉ちゃん、その財布は....」


・・・・・・・・・・

あゆ「はあ、はあ、はあ....」
香里「さあ、次はバランス感覚を鍛える特訓よ」

一本のバットを取り出す香里

香里「さあ、この立てたバットのグリップに額を当てて三十回まわるのよ」
あゆ「うぐぅ、これじゃ正月番組のお笑い芸人だよ」
香里「黙ってやりなさい」
あゆ「はい....」

ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる.....

あゆ「うぐぅ〜〜、目が回って気持ち悪いよ〜」
香里「さあ、そこでたい焼きを食べながら50Mダッシュよっ」
あゆ「うぐぅ、こんな状態でものなんか食べられないよ」
香里「いいから食わんかいっ」
あゆ「もがっががっが...」
香里「さあ、全力疾走よっ、途中で転んでも、口から戻しても最初からやり直しよっ」
あゆ「むぐぅ〜〜〜...」

たたたた....どて

香里「やり直しっ!!」
あゆ「うぐぅ、死んじゃうよ〜」
香里「今ここで死ぬか、怪獣を倒して生き残るか、好きな方を選べっ!!」
あゆ「やります」

ぐるぐるぐる...たたたた....どて、うぷっ

ぐるぐるぐる...たたたた....どて、うぷっ


香里「すっごい、イヤなビジュアルね」
栞「私達、何やってるんでしょうか」
美汐「考えないことです」
真琴「あう〜〜〜」


・・・・・・・・・・

あゆ「うぐぅ、今度は何なの?」
香里「今度は平常心を保ちつつ、相手の気配を察知し攻撃を見切る訓練よっ」
あゆ「それでどうしてこんなとこに来るの?」

「新○書店 ××店」と看板には書かれている

真琴「あう〜、マンガがいっぱい」
香里「あなたは、ここで恥ずかしさに打ち勝って平常心を保ちつつ立ち読みをするのよ。
   そして近づいてくる店員やアブナイやつの気配を察知し、彼等をかわしながら(Hな)マンガを読破しなさい」
あゆ「うぐぅ、恥ずかしいよ〜」
香里「あなたはそれでも18禁ゲームのヒロインなのっ!!」
あゆ「うぐぅ、家庭用コンシューマーゲームのヒロインって言ってよ」
香里「四の五の言わんと、さっさと行かんかいっ!!」
あゆ「いきます」
香里「ティー◎イネットか松文◎の本にしなさい」

とたたた...店の中に入っていくあゆ

栞「一番表紙が恥ずかしいやつですね」
美汐「なんで知ってるんです」

とたたた...

あゆ「うぐぅ、読んできたよ」
香里「もう読み終わったの?」
あゆ「うん、ボクは速読術が使えるんだよ」
香里「じゃあストーリーを言ってみなさい」
あゆ「え、えっとね....女の子が、私のこと普通の女の子として扱ってくださいって...」

ぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽか.....

あゆ「うぐぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
栞「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ......」
美汐「栞さん、落ち着いてください」

ぐいっ
のびているあゆを掴み起こす香里

香里「さあ、もう一度行ってきなさいっ」
あゆ「うぐぅ〜、へろへろ〜」
真琴「あう〜、鬼、鬼」
香里「リングの上では私は人間を捨てるわっ。鬼になるわっ」
美汐「どこですか、リングは」
真琴「あう〜、あゆがマンガ読んでないよ」

店の中をこそこそと動き回るあゆ

ずかずかずか...
香里「ちゃんと読まんかいっ」

店に入るとあゆの首根っこを捕まえる香里

店長「あ〜チミチミ、その制服からしてチミは高校生じゃないのかね、チミ」
香里「邪魔するんじゃないわよっ! 人類の未来がかかってんのよっ!!」

どげしっ!!

栞「あ、やっちゃった」
真琴「あう〜、ヤバイにおいがぷんぷんするねっ」
美汐「逃げましょう」



・・・・・・・・・・

はあはあはあ......
息を切らしてへたりこむ一同

栞「ここまで来れば大丈夫でしょう....」
あゆ「うぐぅ、当分あの近くには行けないよ〜」
香里「大事の前の小事よっ。全ては怪獣を倒すためよっ」
真琴「あう〜、あれ見てっ」


六甲◎ろ〜しに〜さ〜っそう〜と〜♪

再び六甲お◎しと共に現れたシンジョーザウルス

晴子「蒼天◎〜ける〜 日輪のぉ〜♪」
観鈴「にはは、シーズン中はあまり唄えないから、嬉しそう」
ぽかっ!

香里「さあ、変身よっ」
あゆ「うぐぅ、気持ち悪いよ〜、いやだよ〜」
香里「休んでる場合じゃないでしょっ」
あゆ「うぐぅ、ボクの学校は休みたい時に休めるんだよ」
香里「秋子遊星,変身願います」
秋子「了承」

ずにゅうううううむ

美汐「秋子さん、血も涙もありませんね」
真琴「あう〜、鬼、鬼」

あゆ「うっぷ、気持ち悪いよ〜、体調最悪だよ〜」

晴子「なんや、戦う前からへろへろやないか。楽勝やっ! 行ったれ、シンジョーザウルス」

あゆにゆっくり近づくシンジョーザウルス

あゆ「うぐぅ...?」

あゆの背中をさすり始めるシンジョーザウルス

あゆ「あ、ありがと....」

観鈴「にはは、弱った女性には優しいんだね」

美汐「前回ハリセンでドツキまくってたのはなんだったのでしょう」
栞「何か話しかけてますね」

観鈴「にはは、結婚しようって言ってるよ」
晴子「なんやと〜? 何考えとんねん、この宇宙人」
観鈴「私達も宇宙人....」
晴子「第一、おんどれはこの前ハワイで挙式したばっかりやろがっ」

美汐「何も深く考えてないようですね」
真琴「あう〜、その場の勢い」

あゆ「うぐぅ、ボクには祐一くんが」

栞「おめでとうございます。どうぞお持ち帰りください怪獣さん」
香里「栞、あなた....」

あゆを背中にロープで括り付けるシンジョーザウルス

晴子「こ、こら待たんかい。阪神におってこそのおんどれやろが」
観鈴「シンジョーさん聞く耳持たないみたい」

ハワイで式を挙げるべく海へ向かうシンジョーザウルス

あゆ「うぐぅ、放してよ〜。こんな終わり方があってたまるかだよ〜」

水平線の彼方へ消えるあゆとシンジョーザウルスであった....

あゆ「うぐぅ、ワンマンマン助けて〜....」

真琴「あう〜、何なの、この終わり方...」
美汐「またパクリですね」

とりあえずスペクトルあゆの尊い犠牲によって地球は救われた(かもしれません)

香里「これからは、地球は私達自身の手で守らなくてはいけないわ」
真琴「あう〜、取って付けた様な終り方だねっ」

ぽかっ!!

晴子「ウチらは別に去ったわけやないのに、なんや、この終わり方はっ?」
観鈴「大丈夫、観鈴ちん強い子」
晴子「ま、先のことは取り敢えず飲んでからやっ。今シーズンの目標は打倒広島カープやっ!」


果たして、今後の地球の運命は?
書いてるやつにも分からないぞっ


[20] −神奈と裏葉のこすぷれ劇場 その三− 「うさぎさん」 投稿者:KGG 投稿日:2001/01/20(Sat) 23:35:41

「なんだか、このこーなーは、すっかり、久しくなってしまったのだ。余がここを留守にしている間に、世も、余のねたばれは解除になるわ、数多のいべんとや20世紀最後のこみっくまーけっとでは余も大活躍だわ、いつの間にか、新世紀で、1001回目の夏ももうすぐだわ、おまけに、この親子漫才劇場も投稿続々の二十の大台で、まさに重畳。というわけで、今回は、特別うるとら・すーぱー・新春大さーびすだそうだ。どうだ、裏葉、似合っておるか? だが、なんでこの衣装は赤いのかな。うさぎさんといえば、目は赤くても、余は、毛が赤いものは知らぬぞ。それに、なんだか、これは、少し寒いような気もするな。な、裏葉? ‥‥‥裏葉?」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「わっ! 裏葉っ! 裏葉っ! 裏葉が、血の海にっ!! 裏葉が、血の海に沈んでおるぞっ!!」
「‥‥‥か、神奈さま」
「裏葉っ、しっかりせい。大丈夫か?」
「あまりの神奈さまのぷりてぃ〜らぶらぶなお姿に、この裏葉、不覚にも‥‥‥」
「ひょ、ひょっとして、もしかして、これはぜんぶ裏葉のは○ぢか?」
「らぶり〜なうさ耳にふわふわのしっぽ、神奈さまのお羽に、ぴったり、げきまっち。羽つきうさぎさん! ああ、翼人とうさぎさんの見事な融合! これぞ、翼人の究極のげきらぶも〜どっ!!」
「そ、そうかっ。げきらぶかっ!」
「ああ、あと、せめて‥‥‥」
「あと、せめて‥‥‥なんだ?」
「あと、せめて、もう少し出るところが出ていらっしゃればと‥‥‥」
「どうせ、余は、骨張っておるわっ!」

・・・・・・

「というわけで、裏葉、復活にございます。先ほどは、お見苦しいところを」
「もう、大丈夫なのか?」
「はい。なにせ、この裏葉、法力を極めるため、過酷な修行にも耐えた身。この程度のこと、いかほどでも」
「だが、なんだか、通常の人間の全血液の三百ぱーせんとくらいは、出血しておったようにみえたぞ。あの血の海の深さも一尺くらいはあったような‥‥‥」
「あの海〜♪ どこまでも赤かった〜♪ 遠くまで〜♪ でございましたが、法力がございますれば、大丈夫でございます」
「‥‥‥。法力とは、便利なものだな」
「はい。便利です」
「‥‥‥。ところで、裏葉、先ほどから気になっておるのだが、ここのたいとる、なんだか、よけいなものが増えているような気がするぞ」
「どのあたりでございますか?」
「あそこに『こすぷれ‥‥‥』なんとかと書いてあるような‥‥‥」
「変でございますね。裏葉には、何も見えませぬが」
「そ、そうか?」
「神奈さま、どうやら、お目のお加減がよろしくない様子」
「そ、そうか‥‥‥」
「はい。あまり細かいことにお気をお遣いになりすぎますと、見えないものもお見えになってしまいますよ」
「そ、そうなのか?」
「裏葉がいつも申し上げておりますように、何ごとも、細かくお考えにならないことが寛容にございます」
「そ、そうなのかな‥‥‥」
「それにしても、今回、神奈さまもわたくしの予想を裏切る大胆路線。思わず、この裏葉も、大量出血してしまいましたが‥‥‥」
「そうなのだ。前回の水着の時よりも露出度は減っておるはずなのだが、なんとなく、よけいに恥ずかしいような気がするぞ。ほんとうは、この他に、ぶるま〜だとかせいふくだとか、余にはよくわからないが、も少しおとなしめらしいあいでぃあもあったそうだ。でも、作者がさぼっている間に、下の投稿で、○川に先を越されたとかで、こうなったのだ」
「ああ、○川さま、ばんざいっ!」
「‥‥‥裏葉、今、なにか申したか?」
「いえ、神奈さま、何も‥‥‥」
「なんだか、気になるけど、まあ、よい。ところで、余はいつも思うのだが、どうしてこのこーなーにはびじゅあるがないのだ?」
「そうですね。本当に、びじゅあるもあったら、よろしゅうございますのにね。神奈さまご必死、この裏葉渾身の着せ替えも、びじゅあるがないと盛り上がりに欠けるというもの。ここらへんは、絵心のある奇特な読者の方々におすがりするしかありませんね」
「管理人には、ぜひ、なんとかしてほしいぞ。最後の翼人たるこの余を呼びつけておきながら、びじゅあるがないのは、手抜き手抜かり努力不足。だいたい、文章だけなら、何でもできるぞ」
「はい、そうでございますね。最後のお言葉はどことなく、やばげな雰囲気ですが‥‥‥」
「ここの管理人なぞ、いかばかりのものか。それより、裏葉‥‥‥」
「はい、神奈さま、なんでございましょう」
「今回は最初から気になっているのだが、この衣装、うさぎさんというが、何となく違う気もするのだが‥‥‥」
「なぜでございますか? そのぴょんと立った長い耳も、まんまるのふわふわのしっぽも、まさに、うさぎさん。三六〇度どちらから拝見しても、か・ん・ぺ・きっ、なお姿でございますよ」
「耳としっぽはよいのだが‥‥‥この無意味そうな袖口や足もとなどのこともあるが、例えば、なんでこの服は赤いのだ? 余は、赤いうさぎなど知らぬぞ」
「色につきましては、この他に、ぽぴゅらーなところでは黒や白、まれに青など、様々ございますが、おそれながら、この裏葉、うさぎさんの基本は、やっぱり、赤かと存じます」
「うさぎは赤いのが基本なのかっ!? そ、そのようなことは、余は、知らなかったぞ」
「そもそも、神奈さまのそのお姿は、特に、おめでたい饗応の宴などで大切な客人をもてなす時などに欠かすことのできない衣装なのでございます。古くから、人々の間でもてはやされ、長い歴史と伝統を持つ、それはすばらしい衣装なのでございますよ。主の歓待の気持ちと客人が何度も訪れて商売繁盛永代繁栄するようにというもくろみ祈りが込められているのでございます。例えば、りーふは、まじかる☆あんてぃーくでも、ひろいんのすふぃーさまが、主人公の店の繁盛を願い、この衣装をまとって祈祷したというえぴそーどなど、こちらの読者の皆様の記憶にも新しいかと」
「ま、呪いの衣装なのか?」
「人の思いは呪いに通じるということでございます。そのように、たいへん由緒正しい衣装でございますれば、神奈さまがそのように疑問に思われるようなことはなにもないのでございます」
「納得したような、しないような‥‥‥」
「とにかく、そのような霊験あらたかな衣装にございますれば、それを纏っておいでになれば、神奈さま日本全国激らぶ化計画、一挙に大躍進っ!」
「そうなのかっ!?」
「神奈さま、この裏葉、さらに効能のある衣装も存じてはおりますが‥‥‥」
「なにっ! もっとすごいのか?」
「はい。あの「きい」のご先達であられますな○きさまさえも、何するものぞというのりでかる〜く一蹴。でんげき○"ーずまがじんの人気投票も瞬く間に不動の一位でございます」
「なにっ! あのじー○"まがじんの人気投票で!? あの○ゆきをぬいて、不動の一位かっ! それはすごいぞ」
「それでは、お試しになりますか」
「ぜひ、試してみたいぞ。それで、でん○"きじーずまがじん、人気投票一位げっとだなっ!」
「はい。○"んげきじーずまがじん、人気投票、一位げっとでございます」


[19] サインはぶいっ! 第三話「解散無用」の巻 投稿者:○川 投稿日:2001/01/15(Mon) 10:03:25


ぶい・あい・しー・てぃー・おー・あーる・わ〜い サインはぶいっ!

前回までのあらすじ
熱血コーチ橘敬介の下に、バレーボールに情熱を燃やす四人の少女が集まった
今、彼女達の熱き青春の物語が幕を開ける(ナレーション 納谷悟郎)


往人「前回から一人増えただけじゃねえか」
晴子「ん? 誰に話しとんねん、居候」
往人「いや、別に」

夜の神尾家
観鈴が風呂に入っている間に話しこむ晴子と往人

晴子「変なやっちゃな。それはそうと、どや、観鈴のバレー部は?」
往人「いや、まだ部じゃなくて同好会だけどな」
晴子「さよか。まだメンバー足らんのかいな」
往人「観鈴も入れて四人しかいないからな。しかも中身ときたら...」
晴子「ひどいんか?」

晴子の酒を飲む手が止まる

往人「ああ、観鈴が一番ひどかったんだが、今度もっとひどいのが入ってきた」
晴子「で、観鈴当人はどないやねん?」
往人「川口って子が付きっきりで教えてる。まあ、観鈴本人は一生懸命やってるみたいだぞ」
晴子「川口って、出席番号が次の子やな。で、たぶちとか言う先生は?」
往人「遠くから見てるから詳しくは分からないけど、熱心に教えてるみたいだがな」
晴子「奇特なセンセもいるもんやな。うさんくさいなんて、悪い事言うてしもたな」

別に悪くない...

観鈴「お風呂上がったよ〜。う〜ん、練習の後があちこち痛い」
晴子「あんた、ようがんばっとるみたいやな。居候から聞いたで」
観鈴「にはは...往人さん見てたんだ。ちょっと照れるな」
往人「お前も、あのよく分からない連中と、よく一緒にやってるよな」
観鈴「うん、遠野さんも佳乃ちゃんもいい子。」
晴子「川口さんがいろいろ教えてくれとるらしな」
観鈴「うん、川口さんとっても親切。たぶちさんも思った通りいいひと」
晴子「さよか。ま、あんたが楽しいんなら、ウチはなんも言わんわ」
往人「早く六人集まるといいな」
観鈴「うん。早く試合するのが楽しみ」
往人「.....」

あのメンバーでの実際の試合が想像もできない往人であった


・・・・・・・・
翌日、事態は思わぬ展開を迎えていた

江夏「え〜、唐突だが転入生を紹介するよチミ。挨拶したまえ、チミ」

紹介された少女は一歩前に進み出た
「えっと、はじめまして。今度転校してきました七瀬留美です。」

敬介「彼女は東京からご両親の仕事の都合で転校してきました。異例の事だが、仲良くしてやってください」

当然の如く色めき立つ同好会一同

観鈴「にはは、スカウトスカウト〜」
美凪「..........ぽ」
茂美「なぜに?」


放課後、留美に話し掛ける観鈴の姿があった

観鈴「にはは、こんにちわっ」
留美「...? こ、こんにちわ..」
観鈴「でっかいおむすびですねっ」
留美「はい?」
観鈴「飲み物買って来ますねっ」

とたたたた...
教室の入り口にいる仲間の所へ駆けて行く観鈴

茂美「何やってるのっ、神尾さん」
観鈴「がお..間違えちゃった」
美凪「....ガッツ」


留美「何だったのかしら、今のは? ...おわぁっ?!」

いつの間にか目の前に佳乃が!

佳乃「魔法が使えたらって、思ったことないかなあ」
留美「....な、ないわよ...」
佳乃「が〜ん。ショックだよう」

観鈴達のところへ退散する佳乃

茂美「あなたも何やってんのよっ」
佳乃「何としても彼女を入会させたかったんだよお」
茂美「仕方ないわ。みんなで一緒に行きましょう」

留美「(な、何を話してるんだろ? 転校生をシメてやろうとか...)」

近づいてくる四人

留美「(来たわね。来るなら来なさいっ)」
美凪「おはこんばんちわ....」
留美「はい?」
美凪「.....なんちゃって」
留美「はい〜〜〜〜?」

思わず美凪を脇に押しのける茂美

茂美「あ、あの、七瀬さん」
留美「(何なのよ、この人達はっ?!)」
茂美「スポーツは好きですかっ?」
留美「え、ええ、好きだけど」
茂美「私達と一緒にバレーボールやりませんか?」
留美「(な,何だ...部活の勧誘だったのね)」
観鈴「ダメ?....」

涙目で見つめる観鈴ちん

留美「(変なコ...)私、昔は剣道やってたんだけど、腰を悪くしちゃって。あまり激しい運動はちょっと」
観鈴「が、がお...」
茂美「そこを何とかお願いします。このままメンバーが揃わないと解散になっちゃうんです。(嘘だけど)
   ちょっとでも調子が悪くなるようだったら辞めてもらって構わないですから。(絶対逃がすもんですかッ)」
佳乃「え、メンバー揃わないと解散なの? そんなこと聞いてないよお」
茂美「そ、そうなのよっ。先生は私達に気を使って内緒にしてるのよっ(もうこうなったら嘘をつき通してやるわっ)」
留美「....分かったわ。ここで断ったら乙女がすたるってものね。手伝わせてもらうわ」
茂美「ありがとう七瀬さんっ。私は川口茂美。これからよろしくねっ」
観鈴「にはは、神尾観鈴だよ。ありがとうっ」
佳乃「霧島佳乃だよっ。七瀬クン、君をバレーボール同好会員第五号に任命するっ」
美凪「.....進呈。ぱちぱちぱち...」
留美「おとめ券?....?」
茂美「か、彼女は遠野美凪さんよ。さあ、早速着替えて練習に行きましょう」


浜辺に揃った一同

敬介「そうか、入ってくれてありがとう七瀬君。(ぐわあ〜〜また一人邪魔者がぁ)」
留美「入ったからには頑張ります。よろしくお願いします」
敬介「頼むよ七瀬君(いいよ、別に頑張らなくて..)」
茂美「さあ、練習の開始よ」
観鈴・佳乃・留美「お〜っ」
美凪「......ガンバ」


かくして五人の練習が始まった...

観鈴「にはは、いくよ〜」

ぽと....

観鈴「が、がお....」
茂美「どんまい、どんまい。昨日よりも飛距離は伸びてるわっ。確実に進歩してるわよっ」
観鈴「うん、観鈴ちん頑張る」
留美「......」

佳乃「七瀬クン、いくよぉ〜。そぉ〜れっ」

ぽと....

佳乃「どんまいっ、失敗は成功の母だよっ」
留美「......」

敬介「ぶにょへっ!!
美凪の殺人スパイクが敬介の顔面にクリティカルヒット!!
美凪「明日にアタック......なんちゃって」

留美「......」


みちる「見て見て、一人増えてるよ」
往人「でも、相変わらずだな。これじゃネットを越えないぞ」

江夏「あ〜頑張っとるね、チミ。おお、一人増えたのだね、チミ」
敬介「あ、江夏先生」
江夏「実は、言いにくいことなのだが、チミ。さっき校長に呼ばれたのだよ、チミ」
茂美「何かあったんですか?」
江夏「うん、それなんだがね、チミ。バレー同好会の活動は原則認められないと言われたのだよ、チミ」
観鈴「が、がお...どうして、江夏先生?」
江夏「そんな悲しい顔をされると私も辛いよ、チミ。校長は正式な部活以外の活動は認めないと言うのだよ、チミ」
佳乃「が〜ん。川口クンの言うことは本当だったんだ。ショックだよぉ」
江夏「そうか、知っていたのかね、チミ。私も存続を校長に頼んでみたのだがね,チミ」
茂美「なんとかならないんですか?(あわわ〜、うそから出たまこと、になっちゃった)」
江夏「明日までに六人メンバーが揃ったら部として認めてやるとは言ってたのだがね、チミ」
佳乃「うう、ケ○の穴の小さい校長だよぉ...」
敬介「霧島君(晴子みたいな)下品な言葉遣いはやめなさい。にしても困りましたね〜(邪魔者はいなくなれ〜)」
江夏「申し訳ない、チミ。私の力が及ばなくて、チミ」
佳乃「うう、バレーがバレーが大ピンチ〜だよぉ」

みちる「うにゅ、せっかくの同好会が...美凪も毎日楽しみにしてたのに」
往人「観鈴だってそうだ。何とかならないかな」

留美「何よ、みんな。明日までに何とかもう一人集めればいいんでしょ。見つけましょうよ,六人目の部員を!」
茂美「そ、そうねっ。せっかく集まった仲間(神尾さん)とバラバラになってたまるもんですか」
佳乃「そうと決まれば、さっそくみんなで部員確保にでっぱつだよっ」
敬介「お〜っ。(いいよ、余計なことしなくて...)」
美凪「....海でガッツ」



・・・・・・・・
その日の夜の神尾家

晴子「それで観鈴は今、同級生の家を廻っとるっちゅうわけやな」
往人「ああ。電話よりも直接会って頼んだ方が効果があるだろうっていうことで」
晴子「そないなバイタリティーがあの子にあるとは思わんかったわ。なんとか集まるとええんやけど」
往人「どうも難しそうなんだけどな」
晴子「にしても、ケツの穴の小さい校長やな〜、ほんまに。どうしても見つからんかった時は、一つウチが代わりに」
往人「いくらなんでも無理あり過ぎだ....」


同じく霧島診療所
ポテトと差し向かいでお茶を飲む聖

聖「佳乃のやつ、遅いとは思わないか?」
ぴこぴこぴこ....
聖「何とか見つかってくれるといいのだが」
ぴこぴこぴこ....
聖「どうしてもダメな時は、一つこの私が」
..........
聖「なぜ黙る、ポテト?」


再び神尾家

観鈴「ただいま....」
往人「その様子だと、駄目だったのか?」
観鈴「うん...」
晴子「そないにがっかりしなや。明日になったら気が変わるやつかておるかもしれんで」
観鈴「うん、明日また学校で聞いてみる」



・・・・・・・・
翌日の放課後、浜に集まった一同

江夏「結局駄目だったかね、チミ」
観鈴「が.がお....」
敬介「泣かないで、観鈴君。精一杯頑張ったんじゃないか
  (これでバレー同好会を解散して、観鈴と二人だけの新しい同好会を創るんだ〜っ)」
江夏「ウチの校長は石頭だから、正式な部以外の同好会の類は一切認めてくれないのだよ、チミ」
敬介「へ?....(なにい〜っ!?観鈴とあんなことやこんなことをする僕の野望はどうなるんだっ)」

知ったことか....

佳乃「うう、悲しいよぉ...」
美凪「.....しくしく」
茂美「これで(神尾さん一人占めが)終わりなんて...」
留美「せっかく、真の乙女となる時が来たと思ったのに...」


みちる「こうなったらみちるが」
往人「だから無理だって」


「は〜っはっはっはっ!!!」

突如響き渡る素っ頓狂な笑い声...

茂美「だれ?」
留美「どこから聞こえてくるの?」
江夏「あそこだよ、チミ」

江夏の指差す堤防の上に立つその声の主は...

「は〜っはっはっはっ! 千年の時を越え、高野の呪詛を打ち破り、神奈備命、今こそ現世に甦ったりっ!」

留美「何、あの人?」
茂美「放っておきましょう」

神奈「こ、こらっ。余を置いていくなっ!! 下々の分際でこの神奈備命を無視すると許さんぞっ」

佳乃「うう、アブナイ人だよお..」
江夏「目を合わせちゃいけないよ、チミ」

神奈「余はあぶない人ではないっ。このやんごとなき神奈備命が力を貸そうというのじゃぞっ」

観鈴「が、がお....」
敬介「観鈴君、あんな人と関わっちゃいけないよ」

お前が言うな...

神奈「ええいっ、余がばれーぼーる同好会とやらに入ってやろうというのじゃぞっ。無視するでないっ」

観鈴「....ほんと?」

神奈「お主達の様な下々の者のために、やんごとなき余が一肌脱ごうというのじゃっ。ありがたく思うがよいっ。
   見よ、ぶっくおふで買った、「あたっくなんばーわん」で覚えた木の葉落としじゃっ」

すかっ

敬介「.....」
茂美「.....」

神奈「い,今のは世に言うつかみというものじゃっ。こんどこそ本番じゃっ」

すかっ

留美「.....」
江夏「.....」

神奈「が,楽屋ではうまくいったのじゃっ。今度こそっ」

すかっ
すかっ

往人「なんだよ、楽屋って..」

裏葉「うう、あんな大きな玉なのに、千年経ってもままなりませぬ....」
敬介「あの、あなたは...」
裏葉「私は裏葉と申します。神奈様の保護者の様なものです。先程、転校の手続は済ませました」
佳乃「と、いうことはぁ」
茂美「六人目のメンバー誕生ねっ」

観鈴「にはは、やったねっ」

だだっ、神奈めがけて走り出す観鈴

観鈴「ありがとう、カーナビさんっ」

堤防の上の神奈に抱きつこうとする観鈴
神奈「おわっ、あぶないのじゃっ」

どすっ!!

頭から砂浜に突き刺さる神奈であった

観鈴「にははっ、カーナビさん全身でVサインだねっ。私もぶいっ」

佳乃「わたしもぶいっ」
美凪「........すけきよ?」
裏葉「うう....ウケておりまする、神奈様...」

敬介「(とりあえず観鈴のそばにいられることにはなったが....)」

神奈「こらぁ〜、早く助けんかぁ〜」
留美「ふふふ...ここまで下手揃いだと却って燃えてきたわ...」
江夏「いや〜ほっとしたよ、チミ」

みちる「にゅふふ、とりあえず六人揃ってよかったね」
往人「まあ、とりあえずはな...」

果たしてこんなメンツでどんな試合になるのか?
バレー部の試練は、今始まったばかりなのだっ!!


[18] サインはぶいっ! 第二話「あんたこの志をどう思う?」の巻 投稿者:○川 投稿日:2001/01/09(Tue) 12:17:31

ぶい・あい・しー・てぃー・おー・あーる・わ〜い サインはぶいっ!

前回までのあらすじ
熱血コーチ橘敬介の下に、バレーボールに情熱を燃やす三人の少女が集まった
今、熱き青春の物語が幕を開ける(ナレーション 納谷悟郎)


往人「なんかいきなり誰かが大嘘こいてるような」
みちる「うにゅ? 誰が嘘ついてるって?」
往人「いや、気のせいだな、たぶん」

バレーボール同好会が訳の分からぬ内に誕生し、いよいよその活動が始まった
それを堤防の上から見つめる往人とみちるであったが...

敬介「さあ、ランニングで体があったまったところで二人パスをやろう。さあ、観鈴く..」
茂美「さあ、私と組みましょう神尾さんっ。」
観鈴「にはは、おっけー。」

恨めしそうに茂美を見つめる敬介

美凪「先生....私とトスパストスパス」
敬介「あ、ああ(ちがうっ、僕が二人パスをしたいのは、こんな天然少女じゃないっ!!)」

観鈴も十分そうだと思うが

茂美「(神尾さんは私のものよっ。あんなヘンタイ教師に渡すもんですかっ)さあ、いいわよ神尾さん」
観鈴「にはは、はいっ」

ぽて...
力無く茂美の遥か手前の地面に落ちる観鈴のパス

観鈴「が、がお...」
茂美「...ど、どんまいどんまい。さあ、続けましょう」
観鈴「うん、観鈴ちん強い子。えいっ」

ぽて...

茂美「....」
敬介「....」

堤防の上からこの光景をじっと見つめる二人

みちる「ねえ、国崎往人」
往人「ん、何だ」
みちる「かみかみって...ひょっとして」
往人「間違い無く下手だな」
みちる「うん....」
往人「激・才能ないな..」
みちる「うん....」

観鈴「が、がお....」
すっかり涙目の観鈴ちん

敬介「気、気にすることはないよ、観鈴君。最初は誰でもそうなんだ」
観鈴「ほんとう?」
敬介「ああ、ほんとうだとも。僕を信じて」
観鈴「うん、信じる。たぶちさんいいひと」
茂美「(違う、絶対違う..)」
敬介「と言うわけでっ、僕がマンツーマンでみっちり教えてあげ..」

ぶわきっ!!!
敬介の顔面を猛スパイクが直撃した

敬介「...と、遠野君、何を...」
美凪「わたしを無視.......ぷんぷん」

茂美「と、言うわけで先生、神尾さんには私が教えますねっ。さあ、まずはトスからよ神尾さんっ」
観鈴「にはは、おっけー。観鈴ちんがんばる」

敬介「か、川口君、それはコーチの僕が..ぐわっ」
再び炸裂する美凪の弾丸スパイク

美凪「先生....私とアタックアタックアタックアタック」
敬介「(なぜだっ、観鈴とツーショットであんなことやこんなことをするはずが、なぜこんな事態にっ?!)」

自業自得というものだろう

往人「なんなんだ、あの先生は」
みちる「うにゅ...」

試行錯誤のうちに、バレーボール同好会の練習は終わった

敬介「よし、じゃあ今日の練習はここまでっ(これ以上は体がもたないっ)」
茂美「お疲れ様でした〜(ふふふっ、明日もこの調子で神尾さんを一人占めよっ)」

しかし彼等にはまだとんでもない試練が残っていた!!

観鈴「にはは、今日は練習後に飲もうと思って冷たい飲み物を持って来たんだよ」
敬介「え?!」
茂美「ほんと? さすが神尾さん、気が利いてるね」

観鈴「みんなで飲むんだ、どろどろ〜」

観鈴がイヤな歌を唄いながらクーラーボックスから出したものはもちろん...


・・・・・・・・・・・


夕陽が海に沈みかける頃、ジュースはようやく飲み干された...

観鈴「にはは、練習の後のジュースは最高だねっ」
敬介「はぁ...はぁ...はぁ....」
茂美「れ、練習よりも...こっちの方がよっぽど堪えるわ....」

美凪「ぷはー........オヤジくさい?」
観鈴「にはは、そんなことないよ。わたしもぷはー」

茂美「(なぜ、なぜこの二人は平気なのっ? 誰か教えてっ)」


みちる「うにゅ〜、苦しそう」
往人「あの二人、このままだとヤバイかもな」
みちる「うん...」


観鈴「にはは、じゃあ最後に〜」
茂美「え、またやるの...?」
観鈴「ダメ....?」
茂美「そ、そんなことないわっ。(ああ、この涙目には逆らえないっ)」
観鈴「にはは、じゃあやるよ〜」

ぞろぞろ肩を組む四人

観鈴「ぶい・あい」
敬介「しー・てぃー」
美凪「おー・あーる」
茂美「わ〜い」
一同「サインはぶいっ!!」

夕陽に向かってVサインを決める四人

敬介「(ああ、観鈴と一緒なら何だってできるさっ)」
茂美「(は、はずかしいっ!... この場に他の人がいたら耐えられないわッ)」
観鈴と美凪は純粋に嬉しそうだ


「あ〜チミチミ、青春してるねぇ〜、チミ」

敬介「あ、江夏先生..」
茂美「(げっ、見られてたのっ?!! は、恥ずかしいっ...)」
観鈴「あれ、川口さん固まってる?」
美凪「.....カチンコチン....水島風」


江夏「いや〜、チミ達の話を聞いて学年主任として私も協力したいと思ってね、チミ」
敬介「と、おっしゃいますと?」
江夏「バレー同好会への入会希望者を募ってみたのだよ、チミ」
敬介「そ、そうですか(これ以上邪魔者を増やさないでくれぇ〜)」
観鈴「にはは、江夏先生ありがとうっ」
江夏「だはは、照れるね、チミ。だが、なかなか入ってもいいと言う生徒がいなくてね、チミ」
敬介「そうですか(やった〜っ)」
江夏「でも一人だけ希望者がいたので、連れて来たのだよ、チミ」
敬介「本当ですか(ぐわぁ〜、誰だそいつはっ?!)」

ぽっすん、ぽっすん...

敬介の背中に弱々しい衝撃が走った

佳乃「どすこ〜いっ、助っ人かのりん只今参上っ!!」

敬介「....」
佳乃「この強靭な張り手が生み出すドライブサーブの御披露目だよっ」

ぽて.....

茂美「....」
観鈴「が.がお....」
敬介「(こんなのしかいないのか、この学校はっ...)」
美凪「.....ガッツ」

佳乃「と言うわけでっ、私をバレーボール同好会員第四号に任命するっ」
江夏「あと二人だね、チミ。私も引き続き協力するよ、チミ」
敬介「(お願い、協力しないで....)」

ぴこぴこぴこ....

ポテトは祝福のダンスを踊っている

みちる「うにゅ...」
往人「本当に集まるのか、六人」


果たしてバレーボール同好会は六人揃うのか?
このネタのためだけに買ってきた『図解コーチ バレーボールのルール』¥600(税別)は今のところ全く役に立っていないぞ
書いてるヤツが子会社出向なんて事がなければ、多分次回へ続くっ


[17] サインはぶいっ! 第一話「集りて候」の巻 投稿者:○川 投稿日:2001/01/05(Fri) 20:06:20

ぶい・あい・しー・てぃー・おー・あーる・わ〜い サインはぶいっ!


橘敬介は悩んでいた
もちろん、その原因は長い間義妹に預けていた一人娘の観鈴である

敬介「どうしたものかなあ。晴子がそばにいるかぎり『観鈴は絶対渡さへんでっ!』とか言うに決まってるし、
無理に引き取ろうとかすれば『観鈴を渡すくらいなら、二人で死んだるっ!!』とか言い出しかねないし」

一人ぶつぶつ呟く姿は、傍から見るとちょっとアブナイ人である

敬介「ああ、早く手元に引き取って、父子水入らずであんなことやこんなことをして暮らしたいっ!」

考えていることは本当にアブナかった

敬介「せめて観鈴のそばにいられたら...そうだ、晴子の目の届かない所でなら」


・・・・・・・・
数日後、観鈴達のクラスの朝のHR

「新任の先生を紹介するよ、チミ。産休の衣笠先生に代わって来てもらった、たぶちこういち(仮名)先生だよ、チミ」
「え〜、たぶちです。色々と不慣れな点もありますが、仲良くやっていきましょう」

学年主任に紹介された、代行教諭たぶちこういち(仮名)こそ、野望に萌える橘敬介そのひとであった

敬介「(ふふ、若い頃に教職免許を取っておいてよかった...)」

そして放課後、敬介は喜び勇んで観鈴の教室にやって来た

敬介「すまないけど、観鈴君はどこかな?」
川口茂美「観鈴...? あ、神尾さんの事ですね。彼女なら帰りましたよ」
敬介「え、そうなの?」
茂美「あ、でもまだ堤防の方にいるかもしれませんよ。時々あの辺を歩いてるのを見たことがあります」
敬介「そうかっ、ありがとうっ!」

あっという間に敬介の姿は教室から消えていた

茂美「......」


浜辺の堤防の上、茂美の言葉通り一人歩く観鈴がいた

敬介「観鈴君」
観鈴「あ、たぶち先生 」
敬介「一人なのかい」
観鈴「にはは、観鈴ちん友達少ないから」
敬介「(ううっ、かわいそうな観鈴。でも、待てよ、これは僕にとってはむしろ好都合かも...)」

一人ほくそ笑む敬介を怪訝そうに見つめる観鈴

観鈴「先生、何笑ってるのかな?」
敬介「い、いや、何でも。それよりも、どうだい観鈴君、先生と一緒に何かに打ち込んでみようとは思わないかい?」
観鈴「一緒に?」
敬介「そうとも、一緒に青春の汗を流そうじゃないか」
観鈴「友達?」

観鈴の瞳が美凪並みに輝くのが手に取るように分かる
さあ、もう一息だぞ、敬介

敬介「そうとも、先生と観鈴君は友達だ(本当は親子なんだ〜っ)」
観鈴「じゃあ先生のこと、たぶちさんって呼んでいい?」
敬介「いいとも、好きなように呼んでくれ(お父さんと呼んでほしい〜っ ※パパも可)」
観鈴「じゃあ友達になった記念に乾杯しよっ」
敬介「ははは、いいとも。但し、アルコールはダメだぞ」
観鈴「にはは、ちょっと待っててね」

とてててて
堤防の石段を駆け降りていく観鈴

しばらくすると、山の様に紙パックのジュースを抱えた観鈴が戻って来た

観鈴「にはは、お待たせ〜」
敬介「あ、そんなに急ぐと..」

どてっ
観鈴「が、がお..」

お約束のようにコケる観鈴

敬介「みすずぅぅぅうぅぅぅ〜〜〜〜〜っ!!!」

大地を引き裂かんばかりの勢いで駆け寄る敬介

敬介「大丈夫かっ?」
観鈴「にはは、だいじょうぶ、観鈴ちん強い子」
敬介「そうかそうか」
観鈴「それよりも、乾杯しよっ」
敬介「ああ、いいとも。」

紙パックを手に取りストローを挿す二人

観鈴「じゃあかんぱ〜い」
敬介「かんぱ〜い」
観鈴「ごくごく...」
敬介「.....?!?!?!?」
観鈴「?」
敬介「(な、何だこれはっ?...どろり濃厚シリーズ? このノドを通らぬ逼迫感はなんだっ?)」

じっと敬介を見つめる観鈴

観鈴「ジュース嫌い?」
敬介「い、いやジュースは好きだが...これは一体?」
観鈴「おいしいのに...」

悲しそうな目をする観鈴

敬介「お、おいしいに決まってるじゃないか。今まで経験したことの無い味だったので驚いただけさ」

再びジュースに挑む敬介

敬介「(く、苦しいっ。肺の中の空気が逆にジュースの方へ吸い取られて行く様だっ)」
観鈴「ごくごく...にははっ、たくさんあるからどんどん飲んでね」

顏を真っ赤にして懸命にジュースを飲む敬介
その隣りでは何事も無いかのようにジュースを飲む観鈴

日も傾きかけた夕方
全身の力を使い果たして横たわる敬介と、その傍らでごきげんな観鈴の姿があった

観鈴「たぶちさん全部飲んでくれた。本当のお友達」
敬介「そ、そうとも...はぁはぁ...あの夕陽に誓うよ....はぁはぁ....僕達はお友達だっ....はぁはぁ....」
観鈴「にはは....ぶいっ」
敬介「ぶ、ぶいっ.....」

夕陽に向かってVサインをする二人。何やってんだか.....

観鈴「あ、そうだ、たぶちさん」
敬介「な、なんだい、観鈴君...はぁはぁ..」
観鈴「私達、これから何に打ち込むの?」
敬介「へ?....(し、しまったっ。何をやるかまで考えていなかったっ)」

考えておけよ、それくらい

敬介「そ、そうだな...ぶい..サインはぶいっ、だから...バレーボールにしよう...はぁはぁ...」
観鈴「にははっ、バレーだね。じゃあ早速ウチに帰って、明日からの用意しとくね〜」
敬介「気を付けて帰るんだぞ〜」

とてててて...家路を駆けて行く観鈴

敬介「バレーボールか、とっさの思い付きで言ってしまった...はぁはぁ」

敬介はまだ息があがっている

茂美「何してるんですか、先生?」
敬介「おわあっ?! な、なんだ川口君か。どうしたんだい?」
茂美「いえ、ちゃんと神尾さんに会えたか、気になったものですから」
敬介「お、おかげで会えたよ、ありがとう。じゃあ僕はこれで」
茂美「さようなら.....」

学校に戻る敬介に疑惑の視線を投げる茂美であった


・・・・・・・・
夕食後の神尾家。一同が居間でくつろいでいる...

観鈴「あ、そうだ。わたし明日からバレーボール始めるね」
往人「バレー? 何でまたいきなり」
晴子「あの高校にバレー部なんてあったんかいな?」
観鈴「新しく来た先生が、一緒にバレーで青春の汗を流そうって誘ってくれたんだよ」
晴子「なんや、うっさんくさい先生やな〜。なんぞ下心があるんとちゃうんか?」
観鈴「そんなことない。僕と君とは友達だって言ってくれたよ」
晴子「ますますあやしいわ」
観鈴「友情の証しに、どろり濃厚ジュースを美味しいって飲んでくれたよ」
往人「あやしさ大爆発だな」
晴子「ダメ押しや」
観鈴「そんな〜、ねえダメ?」
往人「信頼できるのか、その先生?」
観鈴「だいじょうぶ。たぶちさんいい人」
晴子「名前まであやしいわ」
観鈴「そんなことない。だいじょうぶ」
往人「う〜ん...」
晴子「どないしたもんやろ」
往人「めずらしく観鈴が自分からまともな事をやりたいって言ってるんだしな」
晴子「そやな。分かった、とりあえず許したろ」
観鈴「にはは、やったねっ。往人さん、お母さん、ありがとう」
晴子「そうと決まったら、とりあえず着るもんが必要やな。ちょい待っとき」

晴子は自分の部屋から衣装ケースを持って来た

晴子「あったあった。ほれ観鈴、これ着てみ」
観鈴「うん。着替えてくるね」

晴子から練習着一式を受け取ると、観鈴は自分の部屋にむかった

往人「あんた、物保ちいいなあ」
晴子「そんな昔のとちゃう。最近まで使っとったんや」
往人「あんたの仕事って」
晴子「それよりな、暇があったらでええんやけど、明日から観鈴の様子、見に行ってんか。ちょっと気になるわ」
往人「俺もちょっと気になるからな。分かったよ」
晴子「おおきに。は〜...ウチも心配しすぎやろか」
観鈴「にはは、着替えてきたよ。似合う?」

ユニフォーム姿の観鈴が入ってきた

晴子「ん〜似合うで〜。なに着せても可愛いわ、ウチの観鈴ちんは」
往人「親バカ....でも最近はあまりユニフォームにブルマーは採用してないんじゃないのか」
晴子「アホやな〜、お客さんのニーズが全然違うんや」
往人「何だよ、お客さんて..」
晴子「それよりな、今度はこのウサギさん着てみてや。ごっつ似合うで〜」
往人「俺はこの巫女さんと思しき衣装の方が」

かくして神尾家の妖しいファッションショーの夜は更けていった


・・・・・・・・
翌日の放課後

正式な部ではないので浜辺で活動することになったのだが....

敬介「観鈴君....」
観鈴「にはは、なに?」
敬介「その人達は何だい?」
観鈴「もちろんバレーボール同好会のメンバーだよ」
茂美「よろしくお願いします」
美凪「ガッツ.......なんちゃって」
敬介「(ぐわぁ〜〜っ、バレーは一人じゃ出来ない事を忘れてたぁ〜)」

忘れんなよ...

茂美「(『観鈴、はぁはぁ..』なんて、絶対この先生ヘンタイだわ。神尾さんにあんなことやこんなことをしようとか
良からぬ事を企んでるに違いないわ。神尾さんは疑う事を知らないから、私が何とかしなくっちゃ。そして...)」
敬介「か、川口君はどうして我が同好会に?」
茂美「え、それは..神尾さんは友達だからです」
観鈴「にはは、川口さん、ありがとうっ」

思わず抱きつく観鈴

茂美「(そうよっ、こうして仲良くなって、あんなことやこんなことをするのよっ。今こそ入学以来の宿願を果たすのよっ!!
ああ、神尾さん...はぁはぁ..)」
敬介「そ、そうか。美しい友情だなっ。じゃあ遠野君はどうして?」
美凪「わたし天文部....」
敬介「え?...」
美凪「掛け持ち....」
茂美「はい?....」
美凪「ばりばりです.....」
観鈴「え、えっと...そ、そうだね」
美凪「えっへん......」
敬介「(何なんだ、この娘は?...)」


その様子を堤防の上から眺める往人

往人「何で遠野がいるんだ? それとあの先生どっかで見たような気がするな」
みちる「うにゅ? こんなとこで何してんの、国崎往人」
往人「ん、晴子に頼まれたのさ。にしても、たった三人でどうするつもりなんだ...」

往人も否応無しに、渦中に巻き込まれて行く事をこの時は未だ知る由もなかったのである


かくして、各々の思惑が渦巻く中バレーボール同好会の幕は上がった。
果たして次回はあるのか?


[16] またまたお笑いジャングル 投稿者:○川 投稿日:2000/12/25(Mon) 11:17:36

観鈴「何の前触れもなく、又もなし崩し的に復活したこのコーナー。今回はリベンジを期す不屈の挑戦者が来てくれたよ〜」

晴子「なんでや新庄〜、そんなにニューヨークがええんか〜っ!?」
往人「何言ってんだよ」
聖 「我々は因果地平とやらに吹き飛ばされたのではなかったのか?」
みちる「にゅふふ、細かいことは気にしない〜」
美凪「.......ノープロブレム?」
往人「あ、ああ」

観鈴「にはは、じゃあチャレンジャーさんどうぞ〜」

新たなる芸域への到達だ!
今度こそ奇跡を起こせ 《 FOX& GRAPES 》だ!

真琴「あう〜 沢渡真琴だよ」
美汐「大親友スペシャル1号の天野美汐です」
真琴「あう〜 それじゃ歌謡漫談やりま〜す」
美汐「あう〜」

聖 「......」
みちる「......」
美凪「......ぽ 」
往人「なぜ?」

真琴「せえ〜の、ぱんぱんぱんぱん」
美汐「ぱんぱんぱ〜ん」
真琴「ぱんぱんぱんぱん」
美汐「ぱんぱんぱ〜ん」
真琴「ぱんぱんぱ〜んぱ、ぱんぱんぱ〜んぱ」
美汐「ぱんぱんぱ〜ん」

晴子「.....」

真琴「う〜ちの祐一」
美汐「ペド○ェ〜リア〜」
真琴「とな〜り〜の北川」
美汐「ペ○フェ〜リア〜」
真琴「ペ〜ドとペドと〜が」
美汐「ケンカ〜して〜」
真琴「どちら〜もけが〜無〜く」
美汐「よかったね〜」

ぽかぽかっ!!

真琴「あう〜 痛いよ、ゆういち〜」
祐一「誰がペドだっ!」
美汐「私までなぐるのは酷というものです」
祐一「そもそもだな、あゆも栞も幼児体型なだけであって、幼児そのものじゃないんだっ!」
美汐「誰もそんなこと聞いてません」

聖 「墓穴を掘った様だな」
みちる「美凪〜、あいつ困ってるの?」
美凪「困ってる、困ってる」
往人「ペンギンか、お前らは」

祐一「と、とにかくだなあ、おい北川、お前も何か言えっ」
北川「俺はお前と違って、香里一本だからな」
祐一「あ、そう。この写真、7年前に名雪と香里がプールに行った時のものなんだが...」
北川「買う」

「メリークリスマスっ!!!」
べきょっ!!!
舞台袖からの香里のフライングニールキックで吹っ飛ぶ北川

香里「この暮れの忙しいときに何やってんのよ、あんた達は」
祐一「何でサンタの格好なんかしてんだ、お前?」
香里「桜庭のマネに決まってるでしょ。さ、帰るわよ相澤君」

北川を袋に詰め込むと、祐一の首根っこをつかんで香里退場

真琴「あう〜サンタ、サンタ」
美汐「北川さんって袋が似合いますね」
晴子「それはそうと、あんたら不合格な」
真琴「あう〜、なんで〜?」
晴子「あんたらのネタ、全部まじアン・アンソロジーのパクリやないかいっ!」
美汐「オマージュと言って下さい」
晴子「意味がちゃうわっ。そもそも鍵っ子のキャラなのに葉っぱネタなんて裏切り行為やっ。絶対不合格っ」
真琴「あう〜、そんなこと言ったら、これ書いてるヤツなんて生きてちゃいけないことになるよ〜」
晴子「やかましいっ。そもそもペドネタなんて、あんたらの芸は全然お客さんの事を考えてへんのやっ」

聖 「審査委員長のセリフも、実はオール巨人師匠のパクリなのだが」
往人「言わぬが花だぞ」

今、改めて芸の道の厳しさを知った《 FOX& GRAPES 》
次回のガチンコonAIR漫才道、またも嵐が吹き荒れる!!


観鈴「にはは、一体このト書きは誰がしゃべってるのかな? 次があるのか分からないけど、このコーナーはいつでも新庄のような無謀な挑戦者を待ってるよ〜」
晴子「新庄〜考え直さんか〜い」


[15] 「親子漫才劇場の秘密」@脇慕会(改) 投稿者:SIO(皇帝か何か) 投稿日:2000/11/07(Tue) 11:41:26

SIO「えー、AIRがあーゆー正統ヒロインバリバリの内容だったので最近肩身の狭い脇慕会
   (脇役キャラをお慕いする会)ですが、困った時の「解説編」という事で、今回はいつのまにか
    シリーズ化した宇宙芸人晴子さんなど、今までの漫才劇場の中身を独断と偏見で突っ込ませて
    いただきます〜」
総長「ホントはあの親子にやらせた方が面白いのじゃろうが、かるた計画(晴子さん編)であんな目に
   あって娘の方がしばらく立ち直れないようじゃしの」
SIO「高野山の呪いって怖いんですねえ」
総長「・・・それは関係ないと思うぞ」

[1] まずは最初のごあいさつ〜 投稿者:KGG さん

晴子「とりあえず、ここは、投稿SSコーナーや。どなたさんでも、ルールを守ってくれれば、おっけ〜やで〜」
観鈴「細かいことは、Go! Go! CANDY BOX! BBS!を見てください〜」
晴子「とりあえず、内容は、AIRオンリーのギャグオンリーや。そこだけ守ってくれたら、後は、登場人物、ストーリー何でもおっけ〜やで」

SIO「てな感じで突然始まったこのコーナーももう1クール分を超えましたね。しかしAIRオンリーって
    ルールは既に第2回にして破られてますけど」
総長「お前や〇川氏にルールを守らせようってのがどだい無理な話じゃな」
SIO「ルール破りの得意な格闘家ジェラルド・ゴルドーみたいなもんですねっ」
総長「そんないいものか」

[2] お笑いジャングル 投稿者:○川 さん

七年ぶりの再会を果たした祐一と名雪がコンビを結成!
北の街の新星《トラウマキャスト》だ!

SIO「このへんの登場シーンのアオリのイメージって「お笑いスター誕生」ですよね」
総長「今でいう「爆笑オンエアバトル」(NHK)のような番組じゃったが若い人にはわからんかのう」

香里「今のは固有名詞じゃなかったわよね〜?」
北川「ま、待て。それ以上やったらお前は空手家じゃなくなるぞ」
香里「何をワケ分からないこと言ってるのかしら」
北川「私のスーパーマンっていってくれ」


SIO「これはわかる人も多いと思いますけど刃牙ネタですね」
総長「ドリアン相手では加藤に勝ち目は無いと思うが、あの漫画は読者の意表をつくのが目的みたいなもの
   じゃからどうなるやらわからんな」(11/2現在)

[3] ネタバレのデモです〜 投稿者:KGG さん

SIO「・・・けっきょくKGGさんしか使いませんでしたね、このネタバレ用フォント」
総長「なにしろ一番創作ペースの速い〇川氏が一番クリアが遅かったからのう」
SIO「でもこの神奈・裏葉コンビはノリがいいですね。KGGさんがお気に入りなのがわかります」

[4] お笑いジャングルぱあと2 投稿者:SIO(皇帝か何か) さん

祐一「さ、佐祐理さん、何か顔付きがえらい変わってますけど?」
(知ってる人はKANOSOのキャラデザを思い浮かべて欲しい)


総長「同人ソフトのネタというのはどうかと思うぞ」
SIO「サンデーの久米田さんもプレイしてるみたいだからけっこうメジャーかなあと・・・」

[5] ポテトのヒ・ミ・ツ(同ネタ多数) 投稿者:KGG さん

「こんにちは。ドクター・国崎です」
「助手のま○ど・さい○んです」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「遠野、それじゃ、だれだかわからん。その上、パクリじゃないか」
「それじゃ、み○りちゃん」
「‥‥‥。そんな古いころのSFマガジンなんて、ここに来るヤツは読んでないぞ」


SIO「う、すみません、確かにこれはわかりませんでした」
総長「誰もお前にSFなところを期待してなどおらんわ」
SIO「でも一度さらっと立ち読みしただけで、未だに読んでみたいというライフワークのような
    SF短編が私の未読リストにもあるんですよっ。高千穂遥の「変態の方程式」と言って・・・」
ぼかっ

[7] ねたばれ 投稿者:KGG さん

「それでは、次は、すくーる水着じゃなっ!」
「はい。それはもう、すくーる水着でございますっ!」

SIO「今のところはこの登場が最後になってますけど、KGGさんはいろいろ思案中かもしれませんね。
   『ひっひっひ、次はどんなコスプレをさせてやろうかにょ』って感じで」
総長「思案中かはともかく、その言葉遣いは大嘘じゃな」

[8] 宇宙芸人晴子さん 投稿者:○川 さん

あゆ「うぐぅ、地球が地球が大ピンチ〜なんだよ。秋子遊星、変身願います」
秋子「了承」

SIO「いよいよこのシリーズが登場ですね。シリーズのネタ元については掲示板で書かれてるんでここでは
    省略しますけど」
総長「実はこれを書いた頃〇川さんはまだAIRでこのセリフが出てくるのを知らなかったそうじゃ」
SIO「ファイヤーマンの歌ってけっこう皆の記憶に残ってるんですね」
総長「美凪の「おはこんばんちわ」といい、別の意味でAIRは大人向けの作品じゃな」

[11] キャラクターかるた計画(秋子さん編)  投稿者:SI〇川 さん

SIO「えっと、このシリーズの説明は責任の押しつけあい権利関係の問題があるので省略させてください〜」
総長「ホントに覚悟のないやつじゃの。まあ「抜かずヌルハチ」が漫画「編集王」からの意味のないイタダキ
   だったことだけは言っておこうか」
SIO「あのドラマにマンボ先生は出て来ないんですかね」
総長「もし出てもたかが知れてると思うぞ。ブルセラムーンの話があの扱いではの」
SIO「何故かまんだ林檎がそれのキャラの絵を描いてましたね。どうせなら武〇直子に描かせればもっと
    メジャーなイメージになったと思いませんか?」
総長「ぜったい無理に決まっとろうがっ!」

[12] 宇宙芸人晴子さん対スペクトルあゆ 投稿者:○川 さん

香里「このままでは地球は滅亡よ。北川君、ヤツの弱点を探ってくるのよ」
北川「ハイッ」
たったったったった...
こうして北川君は逃亡した....
香里「あ・の・や・ろぉ〜〜〜〜〜っ」

SIO「しかし香里はホント原型をとどめないキャラになってきましたね」
総長「北川とのからみは何か書いてて楽しそうな感じじゃが」
SIO「だよもんド=アイの頃の二人の擦れ違い方って、何かめぞん一刻の初期の五代君と響子さんを思わせました〜」
総長「まあ桜舞い散る中のハッピーエンドとはゆかんじゃろうがな」

観鈴「にはは、これでもう襖に穴あけられないね」
晴子「こ、こら、なんであんたがそんなこと知っとんねん?」
観鈴「おかあさんの部屋に転がってた本で読んだよ」
晴子「お姉さんやっ。う〜ん不覚やったわ」


SIO「晴子さん、渋過ぎます。何で「四畳半襖の下張」なんて持ってるんでしょう」
総長「そもそもアレは手に入るものなのかのう。図書館で検索したら「裁判の記録」みたいな本しか出て
   来なかったが」
SIO「図書館でそんなもの検索したんですかあ?」
総長「・・・ぽ」

[13] 宇宙芸人東京に現る 投稿者:○川 さん

I原都知事「そうそう、この破壊から生まれる建設が今の社会には必要なんだ」
ぐちょ
美汐「踏まれましたね」
香里「アスト◎球団のセリフをパクった報いよ」

SIO「アスト◎球団のビクトリー球団編は面白かったですよねえ。このセリフを言う球四郎もよかったですが
    自分的にはバロン森が好きでした〜」
総長「太田出版から再販されたから今の若い人でも読めるのじゃな。何か伏せ字の意味が無い気がするが」

[14] 帰って来たお笑いジャングル 投稿者:○川 さん

佳乃「さあ、踊れポテトっ! キミが踊ることを許可するよっ!」
美凪「誰も分からない元ネタに意味はあるのでしょうか?」

SIO「私も元ネタがわかりませんでしたが荒木飛呂彦「バオー来訪者」のパロだったそうです」
総長「あの漫画は「バルバルバルバル!!」とかいう擬音くらいしか覚えとらんかったのう」

美汐「ありが〜とう〜.... いわな〜いよ〜...」
美汐があらわれた!
観鈴「わっ!?」
美汐「真琴、何を浮かれているんです?」
真琴「み、みしお〜...」
美汐「あなたの大親友スペシャル1号は私のはずです」
真琴「あう〜....」
美汐「と、言うことでいいですね?」
佳乃「うう、有無を言わせぬはくりきだよぉ」
美汐「というわけで、驚異の越境ユニット《まぺっともぺっと》は惜しまれつつ今日で解散です。
理由は方向性の違いという事にしておいてください」

SIO「さすが友達の少なそうな美汐だけに、はくりきが違いますね」
総長「ヘタをすると『かってに改蔵』の羽美みたいなキャラになりそうじゃな」

[16] さらば!お笑いジャングル 投稿者:○川 さん

そのときであった....
翼人の真の力が解放されたのは.....
そしてAIRの人々も、KANONやONEの人々も 全ては因果地平の彼方へ消え去ったのかもしれなかった....
美凪「コスモス そら〜を〜かけぬけ〜て〜.....」

SIO「この終わり方だと、やっぱ次回は映画化して作り直すんでしょうか」
総長「新作部分は『発動』編か、それともずばり『AIR』編とか・・・ってそのまんまじゃな」
SIO「エヴァならともかくイデオンの映画化なんて覚えてる人の方が少なそうですけど」
総長「富野さん、すごいんじゃよ」
SIO「その言い方やめてください」

SIO「ふー、ちょっと飛ばし気味でしたけど不要なコダワリに満ちた解説編をお送りしました。
    あまり他からのご意見を伺う機会も無いんですが、せめてこの解説編だけでもなにか
   『うっとーしーから要らない』なり『飛ばして読んでます』なりご感想をいただければ
    幸いです〜」
総長「そうするとお前が責任もって返事するのかの?」
SIO「・・・えっと、実はわたしこれからしばらく留守にする予定なんですけど」
総長「ほう、ならば帰って来たなら責任もって・・・」
SIO「しばらく疲れて寝込んでるかもしれませ〜ん。持病の癪もあるので」
ぼかぼかっ


[14] さらば!お笑いジャングル 投稿者:○川 投稿日:2000/10/30(Mon) 12:38:28

観鈴「またもなし崩し的にやって来たこのコーナー、今回は最強の挑戦者が来てくれたよ、にはは〜」

晴子「芸の真髄は只一つ、おもろいか、おもろないかのどっちかやっ。あんじょうきばってや〜」
往人「前回脅迫に屈してたのは誰だったか...」
晴子「なんやとおっ、」
みちる「わっ、のっけから内輪もめっ」
美凪「.....痴話ゲンカ?」
晴子・往人「ちがうっ!」
美凪「.....残念」
聖 「観鈴君、かまわんから進めたまえ」

観鈴「にはは、おっけ〜、じゃあいってみよ〜、挑戦者どうぞ〜」


時を越えてやってきた最強のチャレンジャー
人知を超えた力を見せろ《かんなとうらは》だ!

神奈「余が神奈であるぞ」
裏葉「裏葉と申します」
神奈「のう裏葉、ここで余が見事な芸を見せれば、本当に良いことがあるのか?」
裏葉「もちろんでございます。さまあ編のみならず、えああ編でも、どりいむ編でも、
   わたくし達が縦横無尽の活躍をするのです」
神奈「余は一応どっちにも出ておるのじゃが ..」
裏葉「何をおっしゃいます。初めと終わりにほんの少し出てるだけではありませぬか。」
   あんなのは出たうちに入りませぬ」
神奈「そ、そうなのか?」
裏葉「左様でございます。もっともっと神奈さまは御活躍されねばなりませぬ。
   神奈さまが毎朝起きられないのを、わたくしが毎日起こして差し上げたり、
   神奈様が甘いものにはお目がなくて、ほっとけえきを召し上がり過ぎたり、
   神奈様が締め切り目前になっても原稿が上がらなかったり...」
神奈「それは活躍と言えるのかのう....げえむも違うし」
裏葉「活躍です。誰が何と言おうと神奈さまの為される事は、全てご活躍なのでございます」
神奈「そ、そうか。では余のとっておきの芸を披露するぞっ」
裏葉「ああっ、あぐれっしぶな神奈さまは素敵でございます」
神奈「では、皆の者、よ〜く見るがよい。」

ぽろっ、ぽろっ...

お手玉は空しく神奈の手からこぼれ落ちる

聖「......」
みちる「.....」
美凪「....ダメダメ?」

神奈「が、楽屋ではうまくいったのじゃ、今度こそっ」

ぽろっ、ぽろっ...

裏葉「うう...千年たっても全然変わりませぬ...」
裏葉は目の幅の涙を流した

神奈「なぜじゃっ、なぜうまくいかぬっ」

ぽろっ、ぽろっ...

晴子「なあ、これオチあるんか?」
往人「ないだろう...」

裏葉「うう...感涙しーんの小道具も、こうなっては台無しでございます...」
目の幅の涙は尚も流れ続ける

晴子「あ〜もう期待外れやったわ。却下却下」
神奈「なぜじゃっ、なぜ余が不合格なのじゃっ」
晴子「おもろないからに決まっとるやないか。これで合格なら今ごろ居候は億万長者や」
往人「.......」
みちる「わっ、国崎往人がまた石になってるっ」

裏葉「うう...我が子孫もここまで零落しているとは...」
目の幅涙は止まらない...

神奈「いやじゃっ、余は不合格はいやじゃっ」
晴子「イヤもヘチマもあるかいっ。おもろないんやから不合格やっ」
裏葉「そこを何とかなりませぬか」
みちる「にょわっ、音も気配も無く背後にっ!」
晴子「そう何度も何度も脅迫に屈しはせんでぇ。あかんもんはあかん」
裏葉「では仕方ありませぬ。この様な手はあまり使いたくはありませぬが..神奈さまっ」

神奈「ふっふっふ...余がすこし魂を多めに注げば...」
観鈴「ああっ、あるはずのない痛みがっ、観鈴ちん大ぴんちっ」

晴子「こ、こら〜っ! 観鈴になにすんねんっ、この鶏ガラっ」
神奈「その様な口を叩いてよいのかな? ほうらほうら」
観鈴「ああっ、ぴんちっ、ぴんちっ」
聖 「ぴんちという割りには、どこか楽しそうだが...」
裏葉「ああ、神奈さま、よくぞここまで逞しく(卑劣に)おなりに..裏葉は嬉しゅうございます...」

その時、彼等の身に信じられない事態が!!

どげしっ!!
神奈を弾き跳ばして一人の男が乱入してきた

敬介「観鈴っ、ああ...あんな飲んだくれの、オシリでやられちゃった晴子に預けたばかりにこんな目に合って」
晴子「あれは未遂やっ、じゃなくて今更どのツラ下げて出て来よったんや、オノレはっ!」
観鈴「誰.....?」
敬介「観鈴、私が分かるかい?」
観鈴「たぶちさん?」
往人「そうか、あのケーキの男がたぶちさんだったのか」
美凪「.....出馬?」
敬介「違うっ。そうは見えないかもしれないが、私は観鈴の実の父だっ」
みちる「うっそだ〜、晴子より若そうだよ」

ぽかっ!!

みちる「うにゅるほっ!!」
晴子「こいつは外見だけが異様に若いんやっ。中身はどろどろのぐっちょんぐちょんやっ」
敬介「相変わらず口が悪いな。ともかく観鈴は引き取らせてもらうよ。」
晴子「やかましいっ、観鈴とあんなことやこんなことをしてええのはウチだけやっ!観鈴は渡さへんでっ」
敬介「さあ観鈴、これからはお父さんと一緒にあんなことやこんなことをして親子水入らずで過ごそう」
晴子「このヘンタイが〜...みちるっ、このヘンタイの魔の手が美凪に伸びる前に息の根を止めたるんやっ!!」
みちる「りょうかいっ、くたばれ、ヘンタイゆうかいま〜!!」

どぐおっ!!

往人「な、なぜ俺が...」
みちる「あ、ゴメン。つい、いつもの調子で....」
裏葉「うう...我が子孫の情け無さに二の句がつげませぬ....」

目の幅涙はいつ止まるのであろうか.....

神奈「お、おのれ〜...余を誰だと思っておるのじゃ..」
晴子「観鈴から手を放さんかい、敬介っ」

ぶぎゅっ
神奈「ぐえっ」

聖「踏まれたな...」
往人「俺達一族が捜し求めていたものって....」

敬介「君みたいなダメな人間に観鈴は任せられんっ」
晴子「十年も放っといて何抜かすっ。とっくに賞味期限切れのお持ち帰りおっけーやっ!」
聖「収拾がつかなくなってきたな...」
神奈「お、おのれ〜余をなんだと思っておるのじゃ...」

どんっ!
神奈を突き飛ばして佳乃が入ってきた

佳乃「どすこ〜いっ、こんなときはトラブルシューター1号かのりんにおまかせだよっ」
神奈「おのれ〜、不届き者どもよ、翼人の真の力を見るがよいっ」
佳乃「さあ、トラブルシューター2号ポテトっ、キミが踊ることを許可するっ!!」

ぴこぴこぴこ...
ポテトはまたも戦慄のダンスを踊った....神奈の眼前で...

神奈「....っ!?!?!」















そのときであった....
翼人の真の力が解放されたのは.....
そしてAIRの人々も、KANONやONEの人々も 全ては因果地平の彼方へ消え去ったのかもしれなかった....

美凪「コスモス そら〜を〜かけぬけ〜て〜.....」

澪『次回も続くの』
往人「マジか?」
観鈴「うん、マジマジ」


[13] キャラクターかるた計画(晴子さん編)  投稿者:SI〇川 投稿日:2000/10/29(Sun) 20:26:28

観鈴「ちょーっと遅くなったけど、やっとかるたの続き、お母さんのヴァージョンを公開するよっ」
 ぼかっ
観鈴「が、がお・・・せっかく公開するのにどうして殴られるかなぁ」
晴子「いくら何でも延ばしすぎやっ!お笑いにとって「時は命」、旬の見分けが大切なんやっ。
   一日にお笑いの事を24時間考えるか23時間考えるかで芸人としての差が出てくるんやでっ!」
観鈴「そんなオール巨人師匠みたいなこと言われても困る・・・観鈴ちんが悪いんじゃないのに・・・」
晴子「まあ作者(の片割れ)がずっとヘタレてたからってのはわかるけどな。ああいう根性無しは一度
   吉本に弟子入りでもして叩き直したらなあかんわっ」
観鈴「吉本の最初のギャラって自腹で払う交通費よりも安いんだってね、にははっ。
   でも作者(片割れ)さんも反省しちゃって、もうこのネタは猪木さんのNWFベルトみたいに
   封印しようかって考えてたんだって」
晴子「ふっるう〜〜!例え方がごっつふるいわっ!」
観鈴「猪木さん、すごいんだよ」

「あ行」

愛に不器用、晴子さん
いつも飲んでる晴子さん 
うちは人魚や晴子さん 
エロ話好きな晴子さん
オチには厳しい晴子さん

「か行」

勘弁したるわ晴子さん 
却下一秒晴子さん
口移しやで晴子さん
ケツは無事なのか晴子さん
恋は山ほど晴子さん

「さ行」

酒また酒の晴子さん
下ネタ好きな晴子さん 
ストーカー轢き殺す晴子さん
せめて最後は・・・晴子さん(;_;) 
添い寝したるで晴子さん 

「た行」

たくましく生きる晴子さん
ちなみに何歳だ晴子さん
鶴の一声晴子さん
天衣無縫の晴子さん 
どろり濃厚晴子さん 

「な行」

謎の職業晴子さん 
肉感溢れる晴子さん
抜かずヌルハチ晴子さん
寝酒は何升?晴子さん
ノリのいい人晴子さん

「は行」

ハッスルハッスル晴子さん
膝枕したるで晴子さん
無精者だよ晴子さん
ペンペンしたろか晴子さん
惚れるんじゃないぜ晴子さん

「ま行」

マッシブ好きな?晴子さん
ミナミの帝王晴子さん
娘思いの晴子さん
面倒みたるわ晴子さん
悶絶させたい晴子さん

「や行」

八重歯が当たるぞ晴子さん
往人に突っ込む晴子さん 
夜の帝王晴子さん

「ら・わ行」

ランジェリーマスター晴子さん
〇辱したろか晴子さん 
ルール無用の晴子さん
歴戦の勇士晴子さん
ロックでがぶ飲み晴子さん  
わ〇め酒やで晴子さん


観鈴「わ〇め酒って変わった名前のお酒だね。やっぱゲル状なのかな?」
晴子「(キュピーン)そうかそうか〜知らないんなら覚えといた方がええわな〜〜へっへっへ。
   ここはカタギの場所やから、ちょっと向こうの陰の部屋でみっちり教えたるわ。ほれ、来いや〜」
観鈴「い、いい。私、未成年だし・・・お母さん、なんか目付きがこわい」
晴子「別にお前が飲むわけやないから問題はないんやっ!これ覚えとくと男が喜ぶで〜。
   今回はうちが母親としてじっくり吟味したるさかい、いいからこっち来いやっ」
観鈴「わ、な、なんかわからないけど、観鈴ちん正真正銘の大ぴんちーっ!」

美凪「・・・・・・児童虐待?」
往人「児童って年でもないと思うぞ」
美凪「児童だったらソ〇倫通りませんものね」
往人「何でそんなこと知ってるんだ?」
美凪「・・・ぽ」
みちる「ちがうよ美凪、あーゆーのはこすめちっくばいおりんすって言うんだよ」
聖「ドメステックバイオレンスと言いたいようだな。それも適切かどうかわからんが」
往人「いずれにしても、もう今までの観鈴じゃなくなるのだけは確かだな・・・」
一同「「さようなら」」

観鈴「誰か助けて〜〜〜〜!」


[12] 帰って来たお笑いジャングル 投稿者:○川 投稿日:2000/10/27(Fri) 13:54:22

観鈴「もう打ち切りかと思われたこのコーナー、唐突にふっかつ〜
久々に人生を投げてる挑戦者が来てくれたよ、にはは〜」

晴子「おもろないヤツは第三国へ島流しやで〜」
往人「俺がここにいることに意味はあるのでしょうか?」
みちる「こら〜、美凪のマネすんな〜っ!」

どごっ!!
"なにか"を噴いて悶絶する往人

みちる「おもいしったか〜」
聖「こらこら、余計な患者を増やすんじゃない」
美凪「マネマネ.....?」

観鈴「にはは、じゃあ早速いくよ〜」


子供と動物にゃ誰でも勝てぬ
驚異の越境ユニット《まぺっともぺっと》だ!

真琴「あう〜っ、沢渡真琴だよ」
佳乃「霧島佳乃だよっ」
真琴「あう〜っ、じゃあ動物芸やりま〜す」

ぴろは眠っている

真琴「あう〜っ、ぴろ、何かやってよ〜」

ぴろはやる気が無いようだ

晴子「......」

晴子はイライラしている

真琴「あう〜...」
佳乃「心配いらないよっ。ポテトォォォォォ 出て来ぉぉぉぉぉいっ」

ぴっこり

佳乃「ポテト! 神尾さんちの裏庭に棲むという凶暴な主に、お姉ちゃんが種の改良を加えたものだよっ」

往人「そうだったのか...」
聖 「君は私を何だと思っているのだ...」

佳乃「さあ、踊れポテトっ! キミが踊ることを許可するよっ!」
美凪「誰も分からない元ネタに意味はあるのでしょうか?」

ぴこぴこぴこ.....
ポテトは戦慄のダンスを踊った

晴子「......」
往人「......」
みちる「......」
美凪「......ぽ 」
聖「なぜ照れる?」

往人は我に帰った

往人「お、おい、晴子しっかりしろっ」
晴子「はっ、いかんウチがしっかりせにゃ。というわけで却下っ!」

真琴「あう〜...また不合格.....」
佳乃「え〜っ、ショックだよぉ」

晴子「あんたら何もしとらんやないかっ。そこの変な生きもんが不気味に蠢いとっただけやんけ」
聖「ほう、すると委員長は佳乃の芸がつまらない、と言うのだな」
晴子「当たり前やっ。ウチはお笑いに関しては一切の妥協を許さんのやっ」
聖「ほう...」きら〜〜ん
観鈴「わっ、おかあさん大ぴんちっ」
晴子「了承」
往人「それは脅迫っていうんじゃないのか...」
聖「ん、国崎君、何か異論でも?」きら〜〜ん
往人「ございません」
聖「そう、この胸の通天閣に誓って! 我が妹、佳乃の芸は面白いのだ」
往人「それは公私混同っていうんじゃないのか....」
晴子「でも、居候のヤマ無しオチ無し人形芸よりはおもろいかもな」
往人「.......」
美凪「....フリーズ?」
みちる「わ〜っ、国崎往人が石になってるっ」

佳乃「やったね、合格だよっ。これでキミもAIRに出られるよっ」
真琴「あう〜、合格合格」

美凪「ぱちぱちぱち...」
観鈴「にはは〜、やったねっ。遂に初の合格者だよっ。ぶいっ」

佳乃「おめでとうっ、今日からキミをあたしの大親友スペシャル1号に任命するっ」
真琴「あう〜っ、親友親友」
佳乃「さあ、今からキミの新たなるでっぱつの時だよっ」
真琴「あう〜、でっぱつでっぱつ〜」

美汐「ありが〜とう〜.... いわな〜いよ〜...」

美汐があらわれた!

観鈴「わっ!?」
美汐「真琴、何を浮かれているんです?」
真琴「み、みしお〜...」
美汐「あなたの大親友スペシャル1号は私のはずです」
真琴「あう〜....」
美汐「と、言うことでいいですね?」
佳乃「うう、有無を言わせぬはくりきだよぉ」
美汐「というわけで、驚異の越境ユニット《まぺっともぺっと》は惜しまれつつ今日で解散です。
理由は方向性の違いという事にしておいてください」
観鈴「が、がお...」
美凪「.....ぽかっ」
観鈴「イタイ...なんで遠野さんまで叩くかなあ..」
美凪「叩かれ券進呈....」
観鈴「やったねっ、ぶいっ!」
晴子「なんでやねんっ!」


観鈴「というわけで、せっかくの合格者だったけど惜しまれつつ解散。にはは...残念
このコーナーはいつでも勇気ある挑戦者を待ってるよ。ゴキゴキ〜」



次回、遂にあの男がガチンコonAIR漫才道に帰ってくる?!


[11] 宇宙芸人東京に現る 投稿者:○川 投稿日:2000/10/26(Thu) 15:52:18

仏の顏も第三弾...



今日も楽しく地球を狙う宇宙芸人晴子さん
円盤の中から地球を眺めて御満悦

晴子「ん〜 いつ見ても、ごっつキレイやわ。見とれよ〜今回こそウチのモンにしたるさかい」
観鈴「にはは..おはようおかあさん」
晴子「今回はとっておきの怪獣やさかいな〜」
観鈴「あれ、今日は"おねえさんやっ"って怒らないの?」
晴子「もうええんや、あんたにそないな事言ってもムダやって分かったさかい」
観鈴「何だ、つまんない..」
晴子「ひょっとして、あんた今までわざと言うてたんか」
観鈴「にはは..そんなことないよ...」
晴子「まあええ、そんなんは大事の前の小事や」

ぷちっ ボタンを押す晴子

ぶろろろろ〜〜〜〜
腹の底に響くような雄叫びを上げる侵略怪獣

観鈴「にはは、水木一郎みたい」
晴子「ちゃうって。ウチの愛機、赤いモンスターを改造した新怪獣ドカティザウルスや。今回はウチ自らが操縦するでえ」
観鈴「私、お留守番?」
晴子「そや、ええ子にしてたら恐竜買うてきたるで」
観鈴「やったね、きょおりゅう〜、きょおりゅう〜、ぶいっ」
晴子「楽しみに待っときや」


てなわけで、赤い巨大なバイクに手足が生えただけのぞんざいな格好のドカティザウルスだが
一度現れるや、例によって人類は為す術が無かった


群衆A「うわ〜、巨◎のS山捕手が怪獣に踏み潰された〜」
晴子「何がイヤって、こういう汚い飲み方をするやつは酒飲みの恥やっ」

群衆B「うわ〜、K※Yの脚本家のM枝さんが執拗なまでに念入りに怪獣に踏み潰された〜」
晴子「こいつは何や知らんが、無茶苦茶ハラ立つから〜」

ドカティザウルスはオプションの飯盒を取り出した

晴子「おんどれはこの中の煮えたぎるどろり濃厚ジュースの中で釜茹でにしたる。
向こう千年間は何度生まれ変わっても釜茹でやっ」

ぐらぐらぐら......

晴子「何や、自分でもよう分からんけどすっきりしたわ〜」

群衆C「うわ〜、ニュージーランドの柔道の審判がしつこいまでに怪獣に踏み潰された〜」
晴子「これは毎度のお約束や」


美汐「もはや、恣意的とか言うレベルでは語り尽くせぬ怪獣が現れましたね」
香里「何か、我々には計り知れない超絶的な意志を感じるわ」
北川「単に書いてるヤツの鬱憤晴らじゃないのか」

べきょっ!

香里「あなたには侠気というものがないの?」
北川「お前、誰の味方だよ?」

べきょっ!ばきょっ!

北川「うにゅろっ」
美汐「今の連続攻撃はさすがに効きましたね」
真琴「あう〜、死んでる、死んでる」
北川「うにゅ〜.....」
栞 「北川さん、大丈夫ですか」
香里「ほっときなさい、栞」
栞 「お姉ちゃん、ちょっとひどすぎます」

美汐「香里と潤の間に生じた一筋のすき間。それがやがて大きな谷となり、二人を隔てる大河となろうとは、
この時の香里には知る由もなかった。ましてや、それが血を分けた妹によって...」

香里「天野さ〜ん。な〜にをさっきから変なこと言ってるのかな〜?」
美汐「来宮良子の声でのナレーションだと思って下さい」
香里「人を勝手に、昼ドラの主役みたいに言うなっ!」
美汐「香里さん、もはや原形をとどめてませんね....」
香里「それは、あなただっておんなじでしょうがっ!」
真琴「あう〜、かんのうGメンほうかいのピンチ」
香里「格闘Gメンだって、何回言えば分かるんじゃい、このド畜◎っ!」


あゆ「うぐぅ、こんなことやってる間にも地球が地球が大ピンチ〜なんだよ」

そこに近付く人影が一人...

あゆ「だれ?」
茜 「あやしい者ではありません」

そこにはでっかい袋を肩に担いだ少女が一人、風に髪をたなびかせていた...

あゆ「うぐぅ、かなりあやしいよ」
茜 「あなたほどではありません」
あゆ「うぐぅ、ひどいよ」
茜 「あの怪獣を倒すのに役立つものをお持ちしました」

袋を渡す茜

あゆ「うわ、何これ?」
茜 「それは...」

何やら耳打ちする茜

あゆ「了解だよ、じゃあ秋子遊星、変身願います」
秋子「了承」

ずわああああん
即巨大化してスペクトルあゆ参上だ

秋子「茜さん、御苦労様でした」
茜 「お安い御用です」
秋子「お礼にジャムの作り方を」
茜 「嫌です」


一方酔っ払い運転のドカティザウルスは町で暴れまくっていたのだが
それを見てほくそ笑む者がいた

I原都知事「そうそう、この破壊から生まれる建設が今の社会には必要なんだ」

ぐちょ

美汐「踏まれましたね」
香里「アスト◎球団のセリフをパクった報いよ」
美汐「同感です」
真琴「あう〜、身が出てる」


あゆ「うぐぅ、いくらゼネコンが喜ぶからって、それ以上の破壊は許さないよ」
晴子「出よったな、エセ翼人。おのれを倒して時代の中心はAIRやって事を分からしたる」

ごいんっ!! 両者は街の只中で激突した

あゆ「うぐぅ、すごく痛いよ...」
晴子「人とバイクがぶつかれば、人の方が痛いに決まっとるわ。覚悟せえっ」
あゆ「うぐぅ、助けて〜」

ドカティザウルスの攻撃から逃げ回るスペクトルあゆ。 街は目茶苦茶だ。

香里「このままでは地球は全滅よ。北川君、ヤツの弱点を探ってくるのよ」
北川「くー」

北川は栞の膝まくらで寝ていた

香里「な〜にをしているのかなあ〜...あなたたちは〜?」
北川「AIRごっこ」
栞 「らぶらぶ ......? 」
香里「あんたらあ〜っ.....」
真琴「あう〜、北川と栞らぶらぶ〜、香里はみそっかす〜」

どごおっ!!

真琴「うにょへっ!!」
香里「調子に乗るんじゃないっ!!」

美汐「睦みあう二人の姿に、香里は動揺を抑えることができなかった...。
熱く込み上げる衝動に、全てを委ねてしまいたい。そんな...」
香里「その変なナレーションはやめんかいっ!」

あゆ「うぐぅ、こんなことだろうとは思ったけど、アテにならない人達だよ。」

晴子「さあ、もう逃げ場はないでえ。とどめやっ」

ぼんっ!!
その瞬間、ドカティザウルスのエンジンが異様な爆裂音を発した

晴子「な、なんやっ? 動かんっ、何でやっ?」
あゆ「うぐぅ、さっきぶつかった時に燃料タンクに砂糖を入れてやったんだよ。
だからエンジンがダメになったんだよ」
晴子「何やて〜? そないなことあるかいっ。ええい、動け、動かんかいっ」

茜 「終りです...」

ぼが〜〜〜〜ん!!
大音響と共にエンジンが爆発し、ドカティザウルスのボディは金属片となって四散した

晴子「くっそ〜覚えとれよ〜」

脱出用円盤に乗って逃げていく晴子

香里「まさか、元ネタが◎◎◎の◎ンだなんて、誰が思うかしら」
美汐「それを言うのはあまりにも酷でしょう」

あゆ「うぐぅ、ボクやったよ秋子さん」

べちょっ
脚本のM枝氏を釜茹でにした飯盒がスペクトルあゆの頭の上に落ちてきた
当然、どろり濃厚ジュースがゆっくりと溶岩の様に流れ落ちる

あゆ「うぐぅ、あんまりだよ...」

香里「結局最後は、すっごいイヤなビジュアルね...」
栞 「高野の呪いおそるべしですね」
真琴「あう〜、翼のある少女が苦しんでるねっ」
美汐「せめて最後は幸せな記憶を....」
北川「さようなら」

美汐「 .... ぽ」
香里「なぜ照れる?」


・・・・・・

晴子「ただいまー」
観鈴「にはは、おかえり〜」
晴子「観鈴ごめんな〜、恐竜買って来れへんかったわ」
観鈴「負けちゃったの?」
晴子「せや、面目ない」
観鈴「にはは、しょうがないよ。それより御飯にしよっ」

食事もたけなわ、既に出来上がってる二人...

観鈴「にはは〜、ねえ、その肴セミっぽくない?」
晴子「そないなこと気にしな〜っ。観鈴ちんのつくったモンは何でも喰うたるでえ〜」
観鈴「にはは、ゴキゴキ〜」
晴子「地球を征服したあかつきには、観鈴ちんの欲しいモンは何でも買うたるでえ〜」
観鈴「にはは、やったね〜。恐竜買ってくれる?」
晴子「ああ、恐竜でもたぶちさんでもなんでも買うたるでえ〜」
観鈴「どろり濃厚シリーズも全部買ってくれる?」
晴子「もちろんや〜っ、自販機ごとでも武田商店ごとでも買うたるでえ〜」


おそるべし、晴子の魔の手!! 果たして地球の運命は? .....ぽ


[10] 宇宙芸人晴子さん対スペクトルあゆ 投稿者:○川 投稿日:2000/10/14(Sat) 13:05:10

多分ありません、と言っておきながら、もう第二弾


無限に拡がる大宇宙
その中に一際美しく輝く、我等が母なる青き星地球
そして今、その地球を狙うバカ二人....

晴子「誰がバカやっ!!」
観鈴「にはは..バカ、バカ〜」
晴子「やっぱ、ウチ母親には向いてへんかったのやろか...ま、それはひとまず置いといて、
う〜ん、いつ見ても美しい星やな、地球は....。どや、宇宙の侵略者っぽいセリフやろ?」
観鈴「にはは..しんりゃく、しんりゃく〜」
晴子「青い地球を見ながら飲む、この一杯がまたええんや。」
観鈴「一杯じゃなくて一升だよね」

ぽかっ!

観鈴「イタイ....」
晴子「余計なことは言わんでええ。美人で知的で酒も飲める、まさにええ女の三大元素揃い踏みや」
観鈴「地球しんりゃくはどうなったの? おかあさん」

ぽかっ!

晴子「おねえさんや、言うとるやろ。ま、その辺はウチにぬかりはあらへん。」
観鈴「にはは〜っ、さすがだね」
晴子「さあ、こいつが今回の侵略怪獣、ゲルルンザウルスや。冷蔵庫で賞味期限の切れとったのを改造したんや」
観鈴「私、これは苦手..」
晴子「誰が飲め言うた。さあ、行け観鈴! 地球をウチらのものにするんや!」
観鈴「が、がお...」

ぽかっ!


巨大な紙パックジュースに手足が生えているという、ぞんざいな姿の怪獣ゲルルンザウルス
しかし、そんなゲルルンザウルスが一度現れるや、人々は為す術がなかった

群衆A「うわ〜N嶋監督とK藤とE藤とMイが怪獣に踏み潰された〜」
群衆B「うわ〜Kナミの社長が怪獣に踏み潰された〜」
群衆C「うわ〜ニュージーランドの柔道の審判が徹底的に怪獣に踏み潰された〜」

観鈴「にはは〜っ、踏んじゃえ踏んじゃえ〜」


美汐「またも露骨に恣意的な怪獣が現れましたね」
香里「まあ、二人目なんかは私もちょっと溜飲を下げるわね」
栞「いいんでしょうか、そんな事言って」
香里「いいのよ。何でもかんでも商標登録したバチよ」
北川「いいのかなあ...」


彼等とは別に怪獣の出現を喜ぶ者がいた

I原都知事「ヒッヒッヒ...もっと怪獣が暴れてくれれば、自衛隊をどんどん増強できるにょ」

ぐちょ

美汐「踏まれましたね」
香里「いいのよ。海に潜ってる暇があったら仕事しろって事よ」
北川「いいのかなあ...」

観鈴「にはは、これでもう襖に穴あけられないね」

晴子「こ、こら、なんであんたがそんなこと知っとんねん?」

観鈴「おかあさんの部屋に転がってた本で読んだよ」

晴子「お姉さんやっ。う〜ん不覚やったわ」

晴子の後悔をよそに、尚も恣意的に暴れまくるゲルルンザウルス


香里「とにかく、このままでは格闘Gメンの名折れよ。あの怪獣を何とかしなくては」
北川「なにを今更..」

べきょっ!

あゆ「うぐぅ、またも地球が大ピンチなんだよ。秋子遊星、変身願います」
秋子「了承」

ずわあああん
即時に巨大化するあゆ

あゆ「うぐぅ、スペクトルあゆ参上だよ」

晴子「出よったな、幼児体型。行け観鈴、ゲルルンザウルスの力を見せたるんや」

あゆ「うぐぅ、なんか凄くアタマに来たよ。えいっ!」

猛烈なタックルをくらわすスペクトルあゆ

ばい〜〜〜〜ん!!!

次の瞬間、スペクトルあゆは弾き飛ばされていた

あゆ「うぐぅ、痛いよ...」

鼻の頭を赤くして涙目のスペクトルあゆ

観鈴「にはは..いちみくろんあたりにひゃっきろのふかにもたえる..」

晴子「あ〜やめやめ、あんたが言うと全部ひらがなでかえって読みにくいわ。ウチが代わりに言うたる。
ゲルルンザウルスの外皮は、1ミクロンあたり200キロの負荷にも耐えられるドリアン繊維で出来てるんや。
さらには中身のゲルが外部からの衝撃を吸収・緩和するから、いかなる物理的攻撃も効かへんでえ」

あゆ「うぐぅ、何言ってるのかよく分かんないけど大ピンチなんだよ」

香里「このままでは地球は滅亡よ。北川君、ヤツの弱点を探ってくるのよ」
北川「ハイッ」

たったったったった...

こうして北川君は逃亡した....

香里「あ・の・や・ろぉ〜〜〜〜〜っ」
美汐「落ち着いて下さい、香里さん」
真琴「あう〜、そうそう。肉まんでも食べて落ち着きなよ」
美汐「真琴、いつ来たんです。ここは危ないです」
真琴「美汐の行くところには私も行きたいよ。友達でしょ」
美汐「真琴はいい子ですね...」

優しく真琴を抱きしめる美汐

香里「ころこら、真っ昼間から女同士で抱き合ってんじゃないの」
真琴「あう〜、ヤキモチ、ヤキモチ」
香里「誰がヤキモチだっ!!」
真琴「あう〜、香里も北川と抱き合いたいくせに」
香里「誰が抱き合いたい、誰がっ!!」


あゆ「うぐぅ、どうすればこの怪獣は倒せるんだろう」

観鈴「にはは、ゲルルンシャワ〜こうげき〜」

ぷしゅう〜〜〜っ
ゲルルンザウルスの頭のストローから緑色のゲル状溶液が吹き出した

あゆ「わわっ!?」

辛うじてよけるあゆ
そして辺り一面に立ち込める異臭...

栞「何なんでしょう、この臭い..」

観鈴「にはは〜っ、ドリアンせんい、っていうくらいだから中身のジュースもドリアン風味だよ。
それそれ〜、ドリアン、ドリアン」

次々と浴びせられるドリアン臭の飛沫から逃げ回るあゆ

あゆ「うぐぅ、ボクは鬼畜調教系ゲームのヒロインじゃないんだよ〜。香里さん、なにかアドバイスしてよ〜」

真琴「あう〜、真琴も美汐と遊びたいから、かんのうGメンにまぜて〜」
香里「誰が官能Gメンじゃい。誰がっ!!」
栞「すいません。お姉ちゃん、今こんな状態ですから」
美汐「こうしてみると、北川さんは香里さんの感情の爆発を受け止める安全弁だったのですね....」

観鈴「いけいけ〜、ドリアンすぷらっしゅ〜、にはは〜っ」

美汐「さっきと技の名前が変わってますね」

あゆ「そんなツッコミはいいから、こっちをなんとかしてよお〜」

じりじりと迫るゲルルンザウルス、危うし! スペクトルあゆ

その時、空に秋子遊星の姿が..

あゆ「あ、秋子さん、ボクどうしたら..」
秋子「スペクトルあゆちゃん、こんなときこそ愛の力を信じるの。
今こそポケットの中の誰も知らない謎の小袋70袋が役に立つのよ」

晴子「また、ふっるいネタやな〜、おばちゃん」

秋子「・・・心無いツッコミに迷うことなく進むのよ、スペクトルあゆちゃん」

晴子「ほんまは今、少しカチンと来たやろ、あんた」

秋子遊星は心なしか引きつった笑顔をたたえ、姿を消した

あゆ「うぐぅ、ありがとう秋子さん。ボク頑張るよ。さっそくポケットの中身、中身...」

晴子「行け、観鈴、とどめや〜っ!」

あゆ「えいっ!!」

スペクトルあゆは無我夢中で小袋の中身を投げ付けた

ずぼぼぼぼっ!!

晴子「な、なんやて?」

あゆの投げ付けた黒いつぶては、ゲルルンザウルスの体を貫通し、幾つもの穴を開けていた

美汐「今のは、一体?」
栞「あれは、この前あゆさんが祐一さんの家で焼いたクッキー...」
真琴「あう〜、あれ凄い硬いんだよ。碁石、碁石」

どろろ〜
体に開いた穴からゲルが流れ出すゲルルンザウルス

晴子「ウソや、ドリアン繊維を打ち破るもんがこの地球にあるやなんて...」

あゆ「うぐぅ、愛の力なんだよ。ボクの祐一君への愛が、あのクッキーにはこもってるんだよ」

美汐「だったら何で、残ってるんでしょうか」
栞「天野さん、余計なこと言わない方が..」
真琴「あう〜っ、愛の力でとどめとどめ〜」

あゆ「了解だよ。愛を込めて、美汐ちゃん達みたいに抱き合うよっ」

ぎゅううう〜〜〜〜〜
渾身の力でゲルルンザウルスを抱きしめるスペクトルあゆ

観鈴「わっ、わっ、」

ぶしゅううう〜〜〜
全身の穴からゲルを吹き出し、ゲルルンザウルスはしぼんでしまった

観鈴「どうして、そんなことするかなあ...」

あゆ「うぐぅ、他力本願だけど、とにかくボクやったよ秋子さん」

ドリアン臭のゲル状溶液と夕陽を全身に浴び、勝利を噛み締めるスペクトルあゆであった
強いぞ? 我等のスペクトルあゆ!

香里「やっぱり、すっごいイヤなビジュアルね...」
栞「こんな決めゼリフ嫌いです...」
香里「栞...お姉ちゃんにケチつける気?」
栞「北川さん、早く戻って来てくださ〜い」


観鈴「う〜ん、このまま帰ったら、またお仕置きされちゃう。観鈴ちん だいぴ〜んち」

「心配いりませんよ」

観鈴「え?」


.......

晴子「う〜ん、やっぱ有り合わせの素材じゃあかんのやろか..」
観鈴「にはは、ただいま〜」
晴子「ん〜、なんや、そのビンは?」
観鈴「にはは、知らない女の人からもらったの」
晴子「リキュール"謎邪夢”? なんや胡散臭い名前やな〜。色からすると果実酒やな。
まあええわ、たまにはこんなんもええやろ。観鈴、あんたも飲むんや」
観鈴「私、未成年...」
晴子「いいから、付き合わんかいな。地球を肴に飲む酒は最高やで〜。 う〜ん、ええ香りや〜」

だいぴ〜んち 観鈴あ〜んど晴子さん


[9] キャラクターかるた計画(秋子さん編)  投稿者:SI〇川 投稿日:2000/10/07(Sat) 23:36:45

晴子「・・・この訳のわからんペンネームは何やねんな」
観鈴「えとね、これってSIOさんと〇川さんが突然思いついたネタらしいんだけど、
   ちょっと「大きなお友達」向けのネタとかも混じってるんで、二人とも管理人
   さんが怖くて一人で名前を出すのはイヤだってことでこんな名前になったらしいよ」
晴子「覚悟の無い奴らやなあ。そもそも管理人がAIRオンリーって言うてるのに
   のっけから別ゲームのキャラやないかいっ。うちを差し置いてこのネタで投稿
   するとはええ度胸しとるで」
観鈴「次のネタはお母さんのが予定されてるんだって」
晴子「まあそれならええわ、とりあえず終わらさんと次もないんやからとっとといってみようか」
観鈴「ちょっと曲がった愛情とこだわっちゃいけないこだわりに満ちたキャラクターかるた計画だよ。
   『計画』だからときどき複数の候補を無造作に並べちゃってるけどね。にははっ」

「あ行」

愛情あふれる秋子さん
一秒で「了承」秋子さん 
うぐぅもなつく秋子さん 
笑顔の絶えない秋子さん 
お見舞いしたいよ秋子さん 


「か行」

看病したいよ秋子さん 
企業秘密な秋子さん 
「食えない」んだよね秋子さん
決断速いぞ秋子さん 
声が合ってた♪秋子さん(@ドリキャス)


「さ行」

三度のメシより秋子さん
辛抱たまらん秋子さん 
ストーカーしたい秋子さん 
世界で一番秋子さん 
そそられてしまう秋子さん 則天去私の秋子さん 


「た行」

高嶺の花だよ秋子さん 
ちなみに何歳だ秋子さん 
鶴の一声秋子さん 
天下無敵の秋子さん 
トドメの謎ジャム秋子さん 床上手ですよ秋子さん


「な行」

なるとも自家製秋子さん 
肉まんくれる秋子さん(あうーっ) 
抜かずヌルハチ秋子さん 
寝間着も似合う秋子さん 
のんびりまったり秋子さん
 

「は行」

はりきり主婦だよ秋子さん 
秘密の多い秋子さん 
富士の裾野に秋子さん 
へちま水愛用の秋子さん 
ホーリーマダム秋子さん


「ま行」

マッチョは似合わん秋子さん 
みんなで呼ぼう秋子さん 
無理な設定?秋子さん 
めくるめく夜の秋子さん 
もっとときめき秋子さん 悶絶させたい秋子さん


「や行」

夜食は趣味なの秋子さん 闇夜の中の秋子さん  
揺りかごをゆらす秋子さん 夢で逢えたら秋子さん 
夜にも強い秋子さん 宵の明星秋子さん


「ら・わ行」

拉致監禁する秋子さん ラクダのシャツ着る秋子さん 
凌〇したい秋子さん 了承マスター秋子さん
留守番お願い秋子さん
レモンの香り秋子さん レシート集める秋子さん 
論より証拠の秋子さん 
若いにもほどがある秋子さん


晴子「何か萌えやら下ネタやら妙にネタの落差が大きないか?まあとにかく次はいよいよ
   うちのネタやな」
観鈴「・・・もう夜遅くなっちゃったよう」
晴子「アホ、これからが本番やないかっ。お前は強い子なんやろ」
観鈴「そうだね。観鈴ちんふぁいとっ」
晴子「おーーーっ!!」
観鈴「でも今日は眠いから寝よーっと」
ぽかっ


[8] 宇宙芸人晴子さん 投稿者:○川 投稿日:2000/10/05(Thu) 17:09:40

この作品は一峰大二の絵のイメージで読んで下さい....


無限に拡がる大宇宙
その中に一際美しく輝く、我等が母なる青き星地球
だが今、その地球に恐るべき魔の手が迫りつつあった

晴子「観鈴、戦いの時が来たでえ〜」
観鈴「が、がお...」

ぽかっ!

観鈴「イタい...」
晴子「その口グセ、やめい言うとるやろ」

一升ビン型円盤の中から地球を見つめる、そう、彼等こそ恐るべき宇宙の侵略者
知能指数300バトルの天才、宇宙芸人晴子と知能指数50の忠実なる配下、観鈴ちんであった。

晴子「観鈴、作戦の指揮はお前に任したる。怪獣ゴキゴキザウルスを連れてき。」
観鈴「にはは〜っ。やったね、ごきごき〜」
晴子「円盤の中をうろついとったヤツにぞんざいな改造を施したったんや。
さあ、行くんや観鈴! 地球を酒とお笑いの星に変えたるんや!」
観鈴「が、がお...」

ぽかっ!


何はともあれ、観鈴とゴキゴキザウルスは地球に送り込まれた。
ひとたび現れるや、ゴキゴキザウルスの猛威の前に人々は為す術もなく逃げ惑うばかりだった。

観鈴「にははーっ。もっと踏んじゃえ、ごきごき〜」

群衆A「うわ〜、Nベツネが怪獣に踏み潰された〜」
群衆B「うわ〜、水泳連盟のF橋会長が怪獣に踏み潰された〜」
群衆C「うわ〜、ニュージーランドの柔道の審判が怪獣に踏み潰された〜」

美汐「何か、恐ろしく恣意的な怪獣ですね...」
香里「このままでは地球は滅亡よ。北川君、怪獣の母星に行ってヤツの弱点を探ってくるのよ」
北川「ハイッ」

たったったったった....

栞「行っちゃったね、お姉ちゃん」
香里「本当に行くとは思わなかったわ」
美汐「それは余りに非情というものです」
栞「あ、戻って来たよ」

たったったったった....

北川「すごく遠い...」
美汐「それは他のゲームのセリフです」
香里「涙目で言わないでちょうだい」
北川「そんな事言う人キライです」
栞「それはわたしの...」
香里「とにかく、何とかあの怪獣を倒す手立てを考えるのよ」
北川「なんで只の高校生の俺達が怪獣と戦わないといけないんだ?」

べきょっ!

香里「このままでは私達格闘Gメンの名折れよ」
栞「私達....」
美汐「いつからそんなものになったのでしょう」
北川「第一、何で ”格闘 ”なんだよ」

べきょっ!

そんな彼等をしり目に、一人天を仰ぐ少女がいた。
彼女こそ、この世で只一人、晴子の侵略怪獣に対抗できる正義の味方、奇跡の少女月宮あゆなのだ!

あゆ「うぐぅ、地球が地球が大ピンチ〜なんだよ。秋子遊星、変身願います」
秋子「了承」

余韻もへったくれもなく巨大化するあゆ

あゆ「うぐぅ、正義の使者スペクトルあゆなんだよ」

晴子「な、なんや、あの声がイメージと合っとらん巨人は?」
あゆ「うぐぅ、ひどいよ...」
晴子「何でおのれが返事すんねん。まあええ、やったれ観鈴!」

観鈴「にははーっ、いけいけごきごき〜」

栞「あ、あの巨人は一体...?」
美汐「バレバレじゃないですか....」
北川「服もそのままだし」

あゆ「うぐぅ、仕方なかったんだよ」

そんなことは意に介せずエキサイトしている人もいる

香里「スペクトルあゆ、食い逃げタックルよ!」
あゆ「うぐぅ、どいてどいて〜」

どかっ!!
あゆの顏から突っ込むタックルに、堪らずひっくり返るゴキゴキザウルス

香里「やっぱり、あの怪獣にはタックルを切る技術はなかったわ。さあ、マウントポジションからタコ殴りよ!」
あゆ「了解だよ」

ぼか!ぐしゃ!べきょ! 一方的に攻めまくるあゆ

香里「その調子よっ、スペクトルあゆ」
美汐「なんか、変な体液とか飛び散って、すごいイヤなんですけど...」

晴子「な、なんや、やられっ放しやないか。観鈴は何やってんねん?」

観鈴「カラス、カラス〜」

遊んでいた

香里「とどめのカレリンズリフトよ!」

あゆ「了解だよ、えいっ!!」

べしゃあああ〜
ゴキゴキザウルスはみっともなく地べたに叩き付けられ、潰れて息絶えた

美汐「爽快感ゼロですね」
栞「わたし、気分が....」

あゆ「うぐぅ、ボクやったよ、秋子さん....」

ゴキブリの体液と夕陽を全身に浴び、勝利を噛み締めるスペクトルあゆであった

香里「すっごいイヤなビジュアルね...」
北川「お前の言う通りにしただけじゃ...」

べきょっ!


一方こちらは一升ビン型円盤の中

観鈴「にはは〜、お母さん ただいま〜」

ぽかっ!

晴子「ウチのことはお姉さんと呼べ、言うとるやろ。さあ、飲もか」
観鈴「私、未成年....」
晴子「やかましわ、あんたがカラスと遊んどるから負けたんやないか。これはお仕置きや」
観鈴「観鈴ちん、だいぴ〜んち」

........

晴子「次は、恥ずかしい告白た〜いむ!!」
観鈴「にはは...この前お母さんが温泉巡りに行ったとき、往人さん、下の選択肢を選んだんだよ〜」
晴子「な、なんやて? あのガキ、ウチよりあんたの方を喰いよったんかい」
観鈴「にはは...お持ち帰りおっけ〜、観鈴あ〜んど往人さん」
晴子「あんたも相当酔っとるな〜。まあええ、ウチは人魚や〜っ!よって地球も当然ウチのもんや〜っ!!」


恐るべき晴子の魔の手! 果たして地球の運命は? 次回は、多分ありません......


[7] すくーる水着 投稿者:KGG 投稿日:2000/09/28(Thu) 00:40:01

「先日は、ひどい目に遭ったから、今度は薄着じゃ。といっても、今度は、薄着すぎて、いささか恥ずかしいのじゃが、余の宣伝のおかげで、この『神尾晴子、観鈴の親子漫才劇場!』も大繁盛と聞く。めでたいから、大さーびすじゃ。な、裏葉?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「どうした、裏葉? ‥‥‥もしかして、泣いておるのか?」
「ああ、生きて神奈さまのこのようなお姿が拝見できるとは、もう、この裏葉、感激のあまり、言葉もございません。神奈さまのぴんくのわんぴーすの水着姿が、わたくしには眩しすぎます。肌はびろうど瞳はめのう涙は金剛石、やんごとなきその姿はまさしくあまつびと‥‥‥と形容された翼人の伝説に、今、新たな一ぺーじがぁ! 1000年前平安の世では決して望んでも拝見することのできなかったお姿。ああ、現代、ばんざいっ! 神奈さま着せ替え道一筋のこの裏葉の人生に、今、一片の悔いもなしっ!」
「‥‥‥。裏葉、今、着せ替えがどうとか申さなかったか?」
「いえ。神奈さまの気のせいにてございます」
「そうか。まあ、よい。でぱーとの店員には、しきりと、『せぱれーと』というものを薦められたのじゃが、さすがに、あれは恥ずかしすぎるから、こっちにしてもらったのじゃ」
「ちっ‥‥‥」
「裏葉、今、何か申したか?」
「いえ。神奈さまの気のせいにてございます」
「しかし、この時期に、この水着というものも、なかなか、寒いな」
「それは、もちろん、水着は、夏のものにて、今の季節には、少々‥‥‥。ですが、夏発売なのに水着の『み』の字も出てこなかった『えあ』でありますれば、神奈さまのそのお心遣い、そのお覚悟、『えあ』ふぁん一同、みな大感激に相違ありませぬ」
「そうかっ」
「そうです」
「みな、らぶらぶか?」
「らぶらぶですっ。おっけ〜です」
「でも、裏葉。これだと、余の羽を隠すことができないのじゃ。少し困ったぞ。余は、ただでさえ目立つ故、さらに翼人であることがばれたら、これは、ちと、困るぞ」
「そのご心配は、無用にございます」
「なぜゆえじゃ?」
「『ふぇいく』ということにすれば、みな、納得にございます。おっけーにてございます。『きい』の作品なれば、登場するめいんのひろいんは、羽をつけているしきたり。さすれば、同じ『きい』作品のきゃらであらせられます神奈さまが、代々のそのような『お約束』に従っていると皆も思いまする」
「代々? 余の聞いておったところでは、『きい』の作品は、この『えあ』が二作目であったと思ったが‥‥‥」
「ですから、代と代で、代々‥‥‥」
「‥‥‥。裏葉。二つあったら、もう『代々』なのか?」
「『代々』でございます(キッパリ)」
「‥‥‥」
「さらに、『めいんのひろいんは自分のことを男言葉で呼ぶ』という『お約束』も、おそれながら、ぴったりばっちりでございます。それで、神奈さま、さらに、たいやきを食い逃げすれば、完璧でございます。うぐぅ」
「‥‥‥。現代は、食い逃げが流行っておるのか?」
「一部には‥‥‥」
「食べ物には不自由しない世の中と聞いておったが‥‥‥。まだまだ、難儀なことよの」
「はい。難儀でございます。一部には‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「ところで、裏葉、このたいとるにある『すくーる水着』というのは、なんじゃ?」
「(きらりーん)すくーる水着‥‥‥でございますか? ふふふふふ‥‥‥」
「どうした、裏葉。なにやら、様子が変じゃぞ」
「い〜え。神奈さまの気のせいにてございます〜。すくーる水着とは、一部の殿方に大変人気の水着にございます」
「殿方に‥‥‥」
「はい。水着も数々ございますが、そのなかで、すくーる水着は、定番めにゅーの人気商品。この時代の女人とあらば、誰でも一生に一度は身につけることから考えて、かなりのすたんだーどあいてむに相違ありません。ですが、なにより、一部の殿方から、常に絶大な支持を受けている水着。不易流行もなんのそのの勢いにて、常にとっぷらんきんぐ‥‥‥」
「そうか。そんなにすごいのか」
「一部の殿方には‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「裏葉‥‥‥」
「はい、神奈さま?」
「そ、そ、それではじゃな‥‥‥」
「それでは‥‥‥なんでございましょう?」
「そ、それでは、その‥‥‥」
「お顔が真っ赤でございますよ。いかがなさいました、神奈さま?」
「そ、その、裏葉、余がすくーる水着を着たら柳也どのもよろこんでくれるだろうか‥‥‥
柳也さまですかっ
「う、裏葉、声が大きい」
「なるほど、なるほど‥‥‥」
「な、なんじゃ、裏葉」
「なるほど、なるほど‥‥‥」
「気味が悪いぞ、裏葉」
「いえいえ。おそれいりました」
「なにも、おそれいる必要はないぞ。で、どうじゃ?」
「はい。おそれながら、時を越え、時代を超えて、すくーる水着は、殿方のはあとをつねに熱くげっとする必殺のあいてむにてございますれば、柳也さまも、また、間違いなく、いちころにてございましょう」
「そうかっ、いちころかっ!」
「はい、いちころです」
「それでは、次は、すくーる水着じゃなっ!」
「はい。それはもう、すくーる水着でございますっ!」


[6] お笑いジャングル その3 投稿者:○川 投稿日:2000/09/27(Wed) 12:46:04

観鈴「何だか、早くも方向性が見えない、このコーナー。
今日もファイトだけはある挑戦者が来てくれたよ。」

晴子「おもろなかったら、くねくね踊りやで〜」
往人「あんたがやれ」
美凪「指針の無いコーナーに意味はあるのでしょうか?」
みちる「わ、美凪、いつ来たの?」
聖 「今日は出番無しで頼むぞ」

観鈴「にはは...審査員席も盛り上がってるよ。
それじゃあチャレンジャーの方、どうぞ〜」

七年ぶりの再会を果たした祐一とあゆがコンビを結成!
北の街の超新星《食い逃げ天使》だ!

あゆ「うぐぅ〜どいてどいて〜」
晴子「却下」

祐一「おいっ、これじゃ一回目と同じじゃないかっ」
晴子「声がイメージと合っとらん」
あゆ「うぐぅ、ひどいよ...」
晴子「第一声で分かるんや。その子は無理無理、絶対無理や」
祐一「まるでペーストコピーしたみたいに同じコメントしやがって。
こっちは舞にしばかれた傷も治ってないのを無理して出てるのに」

みちる「わ〜鼻血、鼻血」
聖 「今日から君は楢崎君と呼んであげよう」

観鈴「にはは...気を落とさずにまたチャレンジしてね〜。」

祐一「もう二度と来るかっ」

観鈴「にはは...そう言いながら毎回出てるよね、あの人。
しぶとい生命力〜、ゴキゴキ〜」

往人「イヤな歌 唄ってないで次いけ、次」

観鈴「おっけ〜。次は、また別の団体からの殴り込みだよ」

往人「プロレスじゃないんだからさ...」


イカしたトリオだ、無敵のトリオ〜!
社会の壁を吹き飛ばせ! 五○不満族だ!

晴子「わ〜 却下!却下!却下!」

観鈴「どうしたの、お母さん?」
晴子「どうしたも、こうしたも、こんな名前の連中出せるかい。
仮におもろかったとしても、放送禁止や。」
観鈴「いいんじゃないかなあ。ベストセラーと同じような名前だし」
晴子「あかんったらあかん。誰が見とるかわからんのや」

観鈴「だ、そうで〜す。名前変えてね〜」

早くも社会の壁にブチ当たったぞ!負けるな、進め!
三つの○○○が一つになって、《フラットスリー》だ!


みさき「川名...みさきだよ」
澪 『澪なの』
繭 「みゅ〜」
みさき「ごめん、字が見えない」
澪 『洗濯して返すの』
繭 「ハンバーガー」
みさき「ぼ〜っとなんかしてないよ〜」
澪 『おすし』
繭 「てりやき、てりやき...」

晴子「だ〜〜〜〜〜っ!なんやこれは〜〜〜! 却下、却下!!」
みさき「まだ腹八分目だよ」
晴子「食い物から離れんかいっ!そもそも会話になっとらんやないかっ!」
みさき「浩平君、ふざけてる?」
晴子「誰が浩平君や、誰が。あんたら本気で漫才する気あるんかい」
みさき「あるよ、もちろん」
晴子「だったらちゃんとやらんかい、ちゃんと」
みさき「浩平君、私も本当に怒るよ..」
晴子「だから誰やねん、浩平君って。もうええ、はよ帰りぃや」

澪 『おすし....』
繭 「ハンバーガー...」
晴子「出るかいっ、そんなもん!」

繭 「やだ...」
澪 『まずいの』
繭 「う、う、うわぁぁぁぁん」

往人「あ〜あ」
みちる「あ〜泣かした〜。いけないんだ〜」
晴子「な、なんや、ウチのせいやっちゅうんかい?」
澪 『こく、こく』
繭 「うわぁぁぁぁぁぁん」
晴子「あ〜もう分かったわ。ほら、秘伝のくねくね踊り見せたるさかい」
往人「見たくねぇ〜」
美凪「こんなオチに意味はあるのでしょうか」
聖 「ないだろう」


観鈴「にはは...皆さんにお見せ出来ないのが残念。
今回は、名セリフも使い様で台無しになるってことが分かったね。
このコーナーはいつでも新たなチャレンジャーを待ってるよ。
じゃあまたね〜。」


[5] ポテトのヒ・ミ・ツ(同ネタ多数) 投稿者:KGG 投稿日:2000/09/23(Sat) 15:09:26

「こんにちは。ドクター・国崎です」
「助手のま○ど・さい○んです」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「遠野、それじゃ、だれだかわからん。その上、パクリじゃないか」
「それじゃ、み○りちゃん」
「‥‥‥。そんな古いころのSFマガジンなんて、ここに来るヤツは読んでないぞ」
「‥‥‥じゃ、クレイジー・美凪でいいです」
「‥‥‥。いいのか? ホントに、それでいいのか?」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「とにかく、先に進まないから、いくぞ」
「はい、マッド・国崎博士」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「まあ、いいや。とにかく、今日のリサーチの対象はこいつだっ!」
「ぴこぴこぴこーっ!」
「このベットに縛り付けてる犬様生物ですね」
「そうだ。ちなみに、「いぬようせいぶつ」と読むように。間違っても、「いぬさませいぶつ」とは読むなよ、良い子の読者の皆様。とにかく、今日は、こいつを解剖だっ!」
「きらりーんっ。ここに、聖さんのところからくすねてお借りしてきた、メス、全4本‥‥‥」
「ぴこ! ぴこ! ぴこ〜っ!」
「ポテト、悪く思うなよ。これも、人類のため。異様な行動様式、人語を解する侮れない知能、さらに、投げても蹴っても放置しても死なない強靱な生命力。もし、それが、人類の脅威であった場合、俺にそれを放っておくことができるであろうかっ! いや、できない〜っ! なぜなら、この俺様の使命感、正義感、そして‥‥‥」
「どこから切りますか?」
「‥‥‥。遠野、やる気満々だな」
「はい。満々です。うふふふ‥‥‥」
「ぴこぴこ〜っ!」
「遠野って‥‥‥。ポテト、恨むなら、俺じゃなくて、遠野を恨めよ」
「ぴこ〜〜〜っ!」
「あっ‥‥‥」
「どうした、遠野」
「こんなところにほつれた毛が」
「毛? ‥‥‥ポテトだけあって、まるで毛糸みたいな毛だな」
「引っぱります‥‥‥」
しゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅる‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥。おい、遠野。ポテトはどこへ行った?」


[4] お笑いジャングルぱあと2 投稿者:SIO(皇帝か何か) 投稿日:2000/09/22(Fri) 23:57:05

観鈴「えっと、何故か突然第2回の続きだよ。何か作者が『このキャラだけは使わせねえ』
   って慌てて追加参加を申し出て来たらしいよ。もう夜も遅いから眠いんだけど、観鈴は
   強い子だから徹夜でトランプしてでも頑張るんだよ。それじゃさっそく始めてもらうね」

誰かさんのワガママで突然の結成!
某無名高校の問題児三人組、《ぽんぽこタヌキさんズ》が急遽参戦だ!

佐祐理 「あははーっ。こんばんはーーーっ」
舞「・・・・・・(もぐもぐ)」
祐一「黙って納豆巻きを食ってるんじゃないっ」
佐祐理 「あ、舞はお腹がすいてたんですねーっ。そうかと思ってちゃんと用意してきましたよー」
舞「・・・・・・タコさんウインナー」
佐祐理 「もちろん入れて来ましたよー。祐一さん、シート広げるの手伝ってくださいねっ」
祐一「はいよ・・・って違うだろっ!何でここで弁当広げなきゃならないんだっ」
佐祐理 「やっぱり、ご飯はこうして食べたほうがおいしいと思うんですよ」
舞「はちみつクマさん」
祐一「頼むから場所をわきまえてくれ・・・」
舞「夜食は嫌いじゃない」
祐一「少しは我慢しろっ!」
ぽかっ
舞「祐一、痛い・・・・」

(背景暗転・BGM「兆し」@Kanon)

佐祐理 「祐一さん・・・・・・・舞をいじめましたね・・・・・」
祐一「さ、佐祐理さん、何か顔付きがえらい変わってますけど?」
(知ってる人はKANOSOのキャラデザを思い浮かべて欲しい)
佐祐理「舞は佐祐理の大切なお友達です。舞さえいれば佐祐理はご飯三杯食べられるくらいです。
    そんな舞を祐一さんはいじめるんですね。それでもってまた夜の教室であんなことやこんな
    ことをするつもりなんですね・・・・」
祐一「話が飛んでるよオイ。佐祐理さん、な、何であの夜のことまでご存知なんでしょうか?」
舞「・・・・この前、『恥ずかしい告白のコーナー』の時に話した」
祐一「簡単に話すなっ!あ、佐祐理様、今のはお約束の突っ込みですからそんな顔しないで・・・・」
佐祐理「そうですね〜お笑いにはやっぱりお約束が必要ですよね〜(☆_☆)キュピーン
    じゃあ祐一さん、ちょっとこっちの端まで来て下さ〜い」
ずりずりずり・・・・固まったまま舞台ソデぎりぎりまで引きずられてゆく祐一。
佐祐理「佐祐理はチャンバラトリオが好きなんですよ〜。じゃあお約束ですから向こうの端まで
    走ってくださいね〜」
祐一「あ、あのハリセンでカウンター食らう奴ですね、ははっ」
佐祐理「では、舞、頼みます・・・・どりゃっ!!」
旧UWFの選手でも抗えないような勢いで舞の方へ飛ばされる祐一。

ズシャッ

ハリセンのそれとは明らかに違う不気味な効果音が響いた。
祐一「ま、舞、それはハリセンじゃないだろおぉぉぉ・・・・」
舞「剣を捨てた私は弱いから」
祐一「頼むから弱いままでいてくれ・・・・・」ガクッ

聖「全く治療ばかりで忙しいな。私は審査員で呼ばれた筈ではないのか?」
観鈴「にははっ。じゃあ審査委員長のお母さんから一言お願いするね」
晴子「だから、うち、言い返したったわ。『逃がした魚は・・・・人魚やで』
   どないやーっ!」
往人「・・・・また始まったか」
観鈴「わ、お母さんもう一升瓶空けちゃってる」
晴子「うちが、人魚さんいうことやーっ!」
観鈴「えと、審査委員長がこんな状態なんで、今回も合格者なしね。
   これからもみんなどしどし応募してね〜」
往人「するかっ!」


[3] 十二単 投稿者:KGG 投稿日:2000/09/22(Fri) 22:50:50

「裏葉、ここが、その「掲示板」か?」
「はい、神奈さま。ここが、新しく作られた、AIRおんりー、ぎゃぐおんりー、投稿えすえす掲示板、「神尾晴子、観鈴の親子漫才劇場!」でございます。あの「だよもん掲示板」で、神奈さまが恥をお捨てになり、決死のお覚悟でご宣伝された、その掲示板でございます」
「‥‥‥。裏葉、余は、別に恥を捨てたりはしてなかったぞ‥‥‥」
「気づかぬうちが華にてございます」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「裏葉、余は、裏葉の今申したこと、なんだか、むちゃくちゃ気になるぞ‥‥‥」
「気のせいにてございます」
「とにかく、今日は、めでたい、余の宣伝した投稿えすえす掲示板、正式おーぷんの日。ということで、わざわざここまでやって来てやったのじゃ。晴れの日ということで、余も、とっておき、裏葉に無理矢理着せられた十二単じゃ。どうじゃ?」
「はい、神奈さま。馬子にも衣装神奈さまにまさにお似合い、神奈さまの愛らしさ美しさを引き立てる、裏葉渾身の着せ替えまさに神奈さまのための衣装にてございます。神奈さまのこのようなお姿が拝見できるとは、この裏葉、感激の涙に、目もかすみまする」
「裏葉、なにやら、やたら<S></S>たぐが多いような気がするぞ‥‥‥」
「気のせいにてございます」
「まあ、よい。なにせ、あの「だよもん掲示板」は、見る者も少なく、余も張り合いがなかったわ」
「なにせ、神奈さま必死の「きゃんぺーん・がーる」も、一日の訪問者が、多くてわずかに一人‥‥‥。もはや、多い少ないなどの問題ではございません(涙)」
「裏葉、ここは大丈夫なのだろうな?」
「はい、神奈さま。ここは、たった今おーぷん、管理人も一押し売り出し中のこーなーなれば、一日のお客は、50人はくだらないかと‥‥‥」
「おおっ! それでこそ、余も、このくそ重い衣装を纏った甲斐もあるというもの。おとずれる客も、余の気品あふれる正装に、らぶらぶじゃな」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「裏葉‥‥‥」
「はい、神奈さま」
「ひょっとして、この「掲示板」には、「びじゅある」がないのではないか?」
神奈さまにしてはするどいご慧眼。そのようにてございます」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「裏葉、それでは、客も、余のこの十二単姿を見ることはできぬではないか。余は、何のために、このような息苦しい格好をしておるのじゃ?」
「裏葉の趣味にてございます」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「裏葉、殴ってよいか?」
「はい、神奈さま。おそれいります。神奈さまお付きの女房として、神奈さまのお機嫌を損ね奉ったのなら、この裏葉、覚悟はございます。ささ、ご存分に。ただし‥‥‥」
「ただし?」
「ここまでこれたら、でございますが‥‥‥」
「も、もしかして‥‥‥」
「どういたしました?」
「う、動けぬぞ、裏葉」
「そうでございましょう。その十二単、尋常な重さではございませぬ故、この裏葉の助けがなくては、神奈さま、そこから一寸たりともお動きにはなれぬはず‥‥‥」
「裏葉〜」
「さて、それでは、わたくしは、みな様のご投稿でも拝見してまいりましょう」
「裏葉〜〜」

*解説その1
この原稿は、まだこの掲示板がAIRネタバレ特別警戒態勢状態であったとき、ネタバレ対策のデモンストレーションとして使用されたものです。当時は、タイトルも「ネタバレのデモです〜」となっていて、[7]「すくーる水着」と共に、背景同色フォントで文字が保護され、以下のような注意書きが書かれていました。

ネタバレのときのデモンストレーションです〜。KGGさんの原稿使ってご説明〜。

1. AIRは、単語一つでネタバレしちゃうこともあるので、そんなときには題名も「ネタバレ」とか書いて、本当のタイトルは、「本文」のところに書いちゃいましょう。大丈夫なときは、いいですよ。
2. 本文全体を「<font color=”#ffffff”>」と「</font>」(実際には、半角で入力ね)の間に囲っちゃってください。フォントが背景と同色の白になります。これで、激ネタバレでも大丈夫。読むときは、ドラッグするか、ctrl+A(マックなひとは「アップル+A」ね)を押せば、本文が現れます。
*このサンプルももろネタバレですから、ご覧になる際は、ご注意ください。


なつかしいですね。


[2] お笑いジャングル 投稿者:○川 投稿日:2000/09/22(Fri) 17:34:52

観鈴「さあ、唐突に始まった企画だよ。
漫才のネタを競い、面白かった人達だけが、
何とAIRに登場出来る、ガチンコonAIR漫才道
私は司会の神尾観鈴だよ、にはは...よろしくね。
それじゃ審査員の紹介だよ」

晴子「審査委員長の晴子や。
ウチは男とお笑いを見る目はあるつもりや。
酔いが醒めるくらいの笑いを期待してるで〜」
往人「それじゃあてにならないってことだな」
聖 「なかなか的を得た指摘だな」
晴子「何やと?!ええ度胸やな、おのれら」
みちる「そうだ、言い過ぎだぞヘンタイ」
往人「黙ってろっ」
ごいんっ!!

観鈴「にはは...以上の四人の審査員の厳しいチェックを、
見事くぐり抜けた人達だけに栄冠が輝くよ。
それじゃあ、さっそく行くよ。まず一組目。」


七年ぶりの再会を果たした祐一と名雪がコンビを結成!
北の街の新星《トラウマキャスト》だ!

名雪「あさ〜あさだよ〜..」
晴子「却下」
祐一「おいっ、俺まだ何にもしゃべってないぞっ」
晴子「声がイメージと合っとらん」
祐一「ネタも見ないでむちゃくちゃ言うなよ。」
晴子「第一声で分かるんや。その子は無理無理、絶対無理や」
祐一「そんなんで納得いくかい。名雪、お前も何か言えよ」
名雪「く〜....」

聖 「あまりにもお約束だな」

観鈴「と言うわけで、残念でした〜。また遊びに来てね〜」
祐一「二度と来るかっ」
名雪「うにゅ...」

観鈴「にはは...私は結構好きだったけどな〜。
じゃあ二組目の方どうぞ〜」

クールビューティーと野生の力が合体だ!
奇跡を起こせ《 FOX& GRAPES》だ!

真琴「あう〜 真琴だよ」
美汐「......」
真琴「あう〜.....」
美汐「......」
真琴「あう〜、美汐〜なんかしゃべってよ〜」
美汐「それはあまりにも酷というものです」
真琴「あう〜...じゃあしゃべる気になったら言ってね
あたしはマンガ読んでるから」
美汐「真琴はいい子ですね.....」

晴子「だあ〜〜〜っ! 却下!却下!
誰や、こんなん連れてきたんは?」
美汐「私達に帰れと言うのですね」
晴子「当たり前や、あんたら漫才やる気があるんかい」
真琴「あう〜 うるさい。いよいよスグルとフェニックスの
最後の対決のところなのに〜」
晴子「おんどれもキン肉マンなんぞ読んどらんで、とっとと去ね!」

真琴「あう〜..同じ若作りでも秋子さんとはえらい違い」
美汐「運命は変えられません...」
晴子「だあ〜〜〜っ、ええ加減にせんか〜〜〜い!!」
聖 「そうエキサイトしては肌に悪いぞ」
晴子「はあ、はあ、はあ...」
みちる「ねえ、これまだ終んないの?」
往人「俺が聞きたい」


観鈴「にはは...なかなかの強者だったね。
さあ、今日の最後の三組目だよ」

長い年月を費やして熟成した抜群のパートナーシップを見てくれ!
外れのない職人技! 《 美坂さんと北川君 》だ!

香里「このアオリ、誰がしゃべってるのかしら?」
北川「まあ、いいじゃん。自分の好きなイメージで読めば。
と言うわけで、どうも〜 北川潤で〜す」
香里「美坂香里よ」
北川「いや〜しかし僕らの付き合いも長いですよね〜。
最初に会ったのはいつだったか覚えてますか?」
香里「覚えてないわ」
北川「そのつれない返事、そこがまたあなたの魅力ですな〜」
香里「一応、誉め言葉ととっておくわね」
北川「誉め言葉に決まってますよ〜。
まあ、しかし何ですね、僕らも夫婦漫才やって随分経つけど」

ばきぃっ!!!

晴子「!! ツッコミに反応して瞬時に舞台ソデに移動しよった!」
往人「吹っ飛んだ、って言うんじゃないのか、普通は?」

香里「だぁ〜れが夫婦ですって、誰が?」
北川「固有名詞だよ〜、夫婦漫才ってのは」
香里「まあいいわ。確かにあなたとは長い付き合いですものね」
北川「そうそう。こうやってケンカしたり仲直りしたり
色んなことを乗り越えて、夫婦の絆は固まっていくんだ」

ばきいっ!!!

香里「今のは固有名詞じゃなかったわよね〜?」
北川「ま、待て。それ以上やったらお前は空手家じゃなくなるぞ」
香里「何をワケ分からないこと言ってるのかしら」
北川「私のスーパーマンっていってくれ」

ばきばきいっ!!

晴子「体を張った根性。あの子は鍛えればモノになるかも」
往人「それまで保たないって」
聖 「同感だな」

観鈴「にはは...大丈夫?」
北川「ありがとう、お嬢さん。よかったら連絡先を...」


ばきばきばきばきっ!!!!


観鈴「と言うわけで〜 三組に出てもらいましたが、今回は合格者なし。
厳しいね〜。早くもこの企画 大ぴ〜んち。」

晴子「最後の男の子、惜しかったな〜。もっとじっくり観てみたかったわ。
次はもっと練り込んだネタで来てみてや〜」
聖 「すぐ私のとこに連れて来る方が先決だと思うが...」


観鈴「にはは...待ってるよ〜」


[1] まずは最初のごあいさつ〜 投稿者:KGG 投稿日:2000/09/20(Wed) 14:02:48

晴子「神尾晴子で〜す」
観鈴「神尾観鈴で〜す」
晴子「二人合わせて、晴子あんど観鈴の‥‥‥」
観鈴「親子漫才劇場で〜す」
ぽかっ。
観鈴「イタイ‥‥‥」
晴子「こら、観鈴っ。打ち合わせで、ウチのことは、お姉さん言え、ゆうたやろがっ」
観鈴「忘れてた‥‥‥。いきなり若くて未婚の母じゃかっこわるいから、お姉さんってことにするんだったよね‥‥‥」
ぽかっ。
観鈴「がお‥‥‥」
ぽかっ。
観鈴「がお‥‥‥」
ぽかっ。
観鈴「がお‥‥‥」
ぽかっ。
観鈴「がお‥‥‥」
ぽかっ。
観鈴「がお‥‥‥」
ぽかっ。
観鈴「がお‥‥‥」
(以下省略)
晴子「はぁはぁはぁはぁ‥‥‥。いつまでたっても、キリ、あらへんやないかっ。息が切れたわ」
観鈴「お母さん、イタイよ〜」
晴子「もう、ええわ。だいたい、よく見れば、タイトルもしっかり『親子漫才劇場』やないか」
観鈴「そうそう。わたしは、お母さんと漫才やれて、うれしいよ」
晴子「ウチは、あんまり、うれしゅうあらヘンけどな。まあ、最初からごちゃごちゃ言っても、お客さん、引くさかいな。まあ、たまに観鈴と漫才もええやろ」
観鈴「にはは☆ 漫才、漫才、お母さんと一緒に、漫才〜」
晴子「とりあえず、ここは、投稿SSコーナーや。どなたさんでも、ルールを守ってくれれば、おっけ〜やで〜」
観鈴「細かいことは、Go! Go! CANDY BOX! BBS!を見てください〜」
晴子「とりあえず、内容は、AIRオンリーのギャグオンリーや。そこだけ守ってくれたら、後は、登場人物、ストーリー何でもおっけ〜やで」
観鈴「AIRのネタだったら、別に、わたしやお母さんが出てこなくてもいいんだよ」
晴子「そういうわけで、他のれんちゅうも、このサイトの別の二つの掲示板でも宣伝しとるで〜。探してみてみ」
観鈴「あ、ネタバレありのときは、最初にそう書いてね
晴子「内容は、ギャグなら何でもいいって言うたけど、ただし、ここのホームページのポリシーで、18禁は勘弁な。ウチかて、エッチなハナシの方が盛りあがるけど、ここの管理人、頭堅いさかい、堪忍や。そのかわり、きわどいとこで、ビビらせるのは、アリやで」
観鈴「お母さん、わたしも18歳未満‥‥‥」
晴子「観鈴、実は、あんたの出生届け、出すの忘れてて‥‥‥」
観鈴「お母さん、それ、絶対、嘘」
晴子「細かいことはおいておいて‥‥‥」
観鈴「おいておかれた‥‥‥」
晴子「ほな、みな、きばってや。おもろいハナシ、待ってるで」
観鈴「楽しいお話で、わたしたちを笑わせてくださいね。待ってま〜す」
晴子「ところで、観鈴。ここのギャラ、なんぼや?」
観鈴「うん、まかせてっ。どろり濃厚シリーズ一年ぶ‥‥‥」
ぼかっ。


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