[はじめてのクラシック]

 

オペラを観よう!


 

毎晩どこかのホールでクラシック音楽のコンサートが開催されています。
なんとなく敷居が高く感じられるかもしれませんが、ライブで聴いたときの「迫力」は、部屋でCDを聴くのとは比べ物になりません。ゴージャスなオーケストラ・サウンドを体験してみませんか?

新国立劇場でオペラを観よう!

低料金で楽しめる「演奏会形式」オペラ


手軽に聴けるクラシック 新国立劇場でオペラを観よう!

通常のコンサートに比べて、オペラ公演はもっと高いです。外国からの引っ越し公演だと最高ランクは4〜5万円することもあり、文字通り「高嶺の花」です。安いランクの席(それでも1万円前後)は、発売初日の電話予約の争奪戦を勝ち抜かなければ、まず入手できません。
でも・・・歌詞対訳を片手にCDで聴いても それなりに楽しめるのですが、やはり実演で聴くと(観ると)迫力が違うので、いちどは実演に接してみたいもの。
そこで忘れてはならないのが、新国立劇場です。新宿・初台にある新国立劇場(オペラ劇場)では、国内外のソリスト・指揮者を招き、オーソドックスなレパートリーをオーソドックスな演出で(そうじゃないときもありますが・・・)、しかもリーズナブルな価格で提供しています。コンサートホールでの上演とは違って大規模な舞台転換を取り入れた上演が可能なのはオペラ専用ホールならでは。迫力ある舞台を楽しめること間違いなしです。オーケストラ・ピットに入るのは東京フィルのメンバー。合併前の東京フィル、新星日響ともオペラやバレエ公演を数多くこなしていましたし、もちろん新国立劇場のピットでも頻繁に演奏してきたので、事実上の「新国立劇場管弦楽団」ともいえます。
お値段は公演によって変わりますが、(休憩も含む)上演時間が3時間前後の演目(プッチーニ:トスカ、ビゼー:カルメン など)ですと、S席:18,900円〜D席:6,300円、E席:3,150円まで。さすがにD席、E席は発売開始と同時に売り切れることが多いですが、新国立劇場友の会「クラブ・ジ・アトレ」に入会すれば先行予約ができます。チケットぴあ等の一般のプレイガイドでも比較的入手しやすいのは、2階席・後方と3階席・前方を中心としたB席(12,600円)と3階席後方のC席(9,450円)。ちょっと高めですが、C席なら対訳付きの国内盤新譜(オペラ1曲3枚組)とほぼ同じお値段です。

問合せ先:新国立劇場・ボックスオフィス (03)5352-9999
新国立劇場の公式サイト http://www.nntt.jac.go.jp/

 

手軽に聴けるクラシック 低料金で楽しめる「演奏会形式」オペラ

オペラのチケットが高いのは、コストが高いのを反映しています(舞台装置に衣装にお金がかかる、出演者や裏方さんの人数が多い、上演時間も長い・・・などなど)。
そこで登場するのが「純粋に音楽だけ楽しめればいいじゃないか」という発想の「演奏会形式」という上演方法です。
「演奏会形式」では、オーケストラは通常のコンサート同様に舞台上で演奏します(オペラ上演では、舞台手前のオーケストラピットの中で演奏するのですが)。
歌手たちは というと、舞台装置や衣装など演劇的要素を完全に省き 歌手が指揮者の前に並んで立ったり座ったりしながら歌うようなタイプ(合唱曲と同じスタイルですね)から、簡単なセットを置き 歌手も舞台衣装を着て演技もするタイプまで、いろんなやり方があります。
いずれにしても やや中途半端な演奏形態なのは否めませんが、「演奏会形式」の魅力は何といっても(通常のオペラ公演に比べて)低料金で楽しめること。例えば東京シティ・フィルは”オーケストラル・オペラ”というシリーズで、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」を毎年1作品づつ4年がかり(2000年〜2003年)で演奏するのですが、大規模な作品(休憩を入れるとMAX約6時間/1作品)にもかかわらず お値段はS席:10,000円〜C席:4,000円までと かなりお得です。
新日本フィルも定期公演(トリフォニー・シリーズ)に演奏会形式のオペラ公演が組み込まれることが多く、お値段はS席:12,000円〜C席:6,000円といったところ。ちなみに小澤征爾さんが登場するときの新日本フィルの料金は約3割増しで(「小澤征爾料金」とでも言いましょうか)、演奏会形式オペラでも それなりのお値段になってしまいますので、ご注意ください。

 

(続きは、思いつくたびに書き足していくつもりです・・・)


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