ようじむらから

第3号 2000年5月8日発行

 風薫る5月となり、新緑が美しい季節となりました。5月の
空を勇々と泳ぐこいのぼりのように元気に育て!という願いを
こめて、年長さんと一緒に幼児村のこいのぼりを作りました。
1.5m程の長さの布製のものです。富士見台公園で仕上げの"目"を
つけるやいなや、子ども達は噴水で水遊びを始めました。
この日はちょっと暑いくらいだったので、たちまち服を脱ぎパンツ
一枚でバシャバシャやり始めました。その間こいのぼりをたこ糸で
2m程の竹にくくりつけると、風になびき始めました。
思わす走ってみると、「かして、かして!」と子ども達がかけ
寄ってきました。かわるがわるこいのぼりを持っては噴水の
周りをぐるぐるかけ回ります。裸ん坊の子ども達がこい
のぼりを揚げて走る様は、"無邪気"そのもの。見回りにきた
管理人のおじさんが、「元気だねー」と目を細めていました。
 そんな子ども達も 時には頼りになる年長さんです。大塚西公園で
がけ登りをした時のこと。ある年少さんが半分くらいのところで
こわくなって泣き出しました。降りることもできず登ることもできず
どうにも動けません。上にいた私が「誰か助けてあげて」
と声をかけると2・3人の年長さんがかけ寄り手をかそうとしますが、
その子は応じません。抱きおこそうとするとますます泣くばかり。
それでもなんとかしようとある子は3mぐらいのつるをもってきて
つかまらせようとしましたが、やっぱりだめ。四苦八苦して

結局一人の子が手を引いて上まで連れてきてくれました。思い
起こせばその子も年少の時はがけ登りが出来なくて泣いた
ことがありました。この日助けてもらった年少さんもいつの日か
自分で登れるようになり、きっとだれかを助けてあげることが
できるようになるでしょう。

−−−すくすくと 大きくなぁれ ようじむらっ子!−−−

                        (石森)

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