ようじむらから
第5号
1999年6月7日発行 季節は卯の花が咲き螢が飛び交う頃となり子どもたちも大分元気になってきました。
先日は最高気温31度という日射しを浴びて田んぼで遊びました。最初は泥田に足を入
れるのを恐がっていた子も気温が高かったこともあり泥んこになって日頃できない泥遊
びを楽しみました。此の頃年中、年長の男の子で時々ポートボールをやったりしておし
ますが、男の子にもう少し全力で遊んでほしいと思うところがあります。特に年少の時
から居る子を含めて年中の子が全体的におとなしいように感じられます。先日もポート
ボールをやったのですが、団子状態で必死に宝の取り合いをしている側で、棒立ちになっ
て見ているだけの子が気にかかりました。どこでボールを二個用意して各々のチームに
宝としてわたし、それを奪い合うことにしました。そうして少しでも奪い合いの輪にかか
われる機会を増やそうと思ったわけです。何回かやっているうちに少しずつ慣れてきて、
まだ体ごととはいきませんが、手だけは恐る恐るながら出すようになってきました。そ
んな年中の男の子の中にも最初から年長と対等に渡り合い、宝に食らいついている子も
おります。宝を絶対に離さず最後には自分の陣地に持ち込み得点し、鼻の穴を最大限に
膨らませ、まさしく鼻高々という顔をしておりました。同じ年令の子どもでもそれまで
の体験、環境どのように接してたれていたかによって体力も気持ちの持ち方も大きくち
がいます。これからもできるだけ機会を多く持ち、何事にも積極的にトライしていく気
持ちをまず育てたいと思います。
それから今の季節、風に吹かれながら食べるお弁当は気持ちもよくとてもおいしいもの
です。でも、小さい子にとっては少々大変なようで、ひっくり返したり、落としてしま
ったりすることがよくあります。片方の手でいつでもお弁当を押さえていないといけな
いので、慣れるまで少々難しいようです。そんなことがあるからなのか、このところお
にぎりやサンドイッチ、スプーンやフォークで食べている子が目に付きます。子供が困
らないようにとの暖かな親心なのでしょうが、箸を使う子が少なくなってきているのは
残念です。箸を使うのは、手先が器用になる、手先を使うことは脳の発達に良い等と言
われますが、それだけではなく日本に伝わる生活文化を伝承することまたそういう文化
を身につけさせ心を育むという点からも積極的に生活の中に取り入れていただけたらと
思います。(吉田)
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