ようじむらから

第20号 1998年3月2日発行

 いろいろな活動場所で、テントウムシやカエルが姿を現し、オオイヌノブクリやノビルなども見られるようになりました。

 さて、先日大塚西公園でガケで遊んだ時のことです。この日は砂やドロにまみれながら、お尻や背中またはおなかで滑ったり、ごろごろところげ落ちたりと、ただ上っては下りる上っては滑るのくり返しなのですが、子ども達はこれ以上笑えないというくらい顔をくしゃくしゃにして、ワイワイキャーキャー大さわぎでした。はじめは一人一人勝手に登り、おごれるのを気にしながら慎重に下りてくるのですが、一度転んでしまうともうしめたものです。そのまま体を地面にベタリつけても大丈夫になるのです。

 しばらくすると、バラバラだった子ども達に変化が出てきました。滑る時に声をかけあって数人つながってみたり、何人かでダンボールを拾ってきて一緒に滑ったり、登るのが大変そうな子の手をひっぱてあげる子どもも見られました。だんだん友達とも間につながりができてくるのでしょうか。子どもたちが自然にまとまり、一緒に1つの遊びをするようになったのです。ただ自然の形のガケがあるだけで、あれだけの遊びを発見し、自分を解放し、楽しさを友達と共有することができるものなのだと思いました。

 今年度の幼児村の活動も残す所あと数週間となりました。この間どの場所でもこのように思う存分たくさんの友達と遊んでいかれればと思います。

(仁戸田)

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