ようじむらから
第6号
1999年6月21日発行 今年は早くも梅雨入りしたものの、ここ2週間の活動のうちたった2
日間だけ雨が降った状態でした。そのうち1日は花咲山の林の中を探検し、
あちこちでカエルが道端を歩いているのを発見したり、特にヒキガエルが大
きなミミズをのみ込んでいる光景を見たりもしました。そういう光景はなか
なか見ることができないので、たいへんラッキーでもありました。子どもた
ちは目をまん丸くしながら、その様子を見続けていましたが、あまりの子ど
もたちの、我見たさの勢いに負けたのか、のみ込んでいてミミズを離して逃
げていってしまいました。また、もう一日は、一本杉公園でカタツムリやト
ンボを捕まえたりと夢中でした。特にトンボを捕まえた子は、簡単に手に入
ったので得意満々であり、よく見たら、そのはず、羽化したばかりのトンボ
で羽はまだ柔らかく、飛べる状態ではなかったようです。でも、子どもたち
は嬉しくて、つい手に力が入り、トンボはだいじょうぶなのかと周りが心配
するほどでした。最終的には逃がしてやったようですが、その後は飛べるよ
うになったのかは定かではありません。しかしきっと公園の中を飛んでいる
かもしれません。
このように、この時期の1つの光景でもありますが、時には捕獲した生きも
のを家に持ち帰って世話をしてみたり、あるいはやむを得ず死んでしまったり、
といった体験をする中で生命の尊さ等を学んでほしいと思います。今週からは
梅雨空になるという予報ですが、どんな体験ができるのか、これらのような楽
しみの一つとして、雨の中をのりきってほしいところです。(荒井)