ようじむらから

第7号 1999年7月5日発行

いよいよ本格的に梅雨らしくなり、曇り空の毎日ですが、幸い活動時間中に
は、雨はお休みしてくれる日が多くここ2週間の雨での中での活動はほ
んの何日かだけでした。7月7日の夜にはおりひめとひこぼしが見られるので
しょうか。

七夕のロマンチックなお話しに寄せて、幼児村でも七夕飾りを作っています。
今回は年齢別にそれぞれのものを作ろうということで、年長さんは星、
年中さんは三角に折ったおり紙をつなげた飾り。年少さんは、くさりを作り
ました。星作りでは、おり紙の折り方や切り方そして仕上げとして立体化
していく折り方など一つ一つ説明しながら作っていきました。年長さんに
とってもそれはむずかしく四苦八苦で放棄しようとする子もおりました。
そこでこちらで一人一人に教えながら作り上げました。題材としてむずか
しかったのかなと思いながら。子ども達に”教えられることを待っている”
受け身的な姿勢が感じられ何とか自分なりに考えてやってみようと
する貧欲さに欠けるような気がしました。

さて、年中さんの番となり一度やり方を説明すると簡単なものなので、
みんなどんどん三角に折ものをつなげていきます。仕上げにこちらで作った
きれいな星を作ってあげるという形です。するとある子が「星を作りたい」
と言い出し自分で折り始めました。普段から作ることが好きな子なのでだ
まってみていると折る課程をひとつ抜かしてしまったので結局星の形にはな
りませんでした。そこで抜けたところを教えてあげるとできあがり、(立体
化まではいきませんでしたが)満足げにそれを見せてくれました。その子
は作りたい一心で作り方をみてとっていたのでした。

与えられることを待つばかりでなく、自らつかみとっていこうとする意欲を
もたせるにはどうしたらいいのでしょう。創作面に限らず様々な
場面で、それは大切なことだと思います。(石森)

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