ようじむらから

第15号 1999年12月8日発行

暖かすぎると言われながらも紅葉が進み子ども達の活動場所はどこもまっかな秋に
つつまれております。

毎日バスで走っている送迎コースの中でお勧めのスポットは鶴牧にあるメタセコイアの
並木道です。それは春にもえき色に染まり夏には濃い緑の衣に変わり、秋の深まりと
ともに黄色から茶色へと一日づつその色も深まりを増し、此の頃はシックな装いを見せ、
そこを通る私たちの心を豊かにさせてくれます。

ところで皆さんは近頃「とても感動した」そういう経験をお持ちでしょうか。

毎日同じようなことの繰り返しという日常の中ではついつい見過ごしてしまいなかなか
心をゆさぶられるような感動に出会うことはありません。特に私たち指導者は感性を豊かに
することを常に心がけなければなりません。

さて、幼児村の活動は春から秋まではとても気持ちのよい楽園気分の毎日です。でも、
これから始まる冬から早春の時期はきびしくつらい日々の連続です。毎日泣きながら
過ごすことのになるかもしれません。でも、このきびしさの中にこそ感動的なドラマが
待っているのです。全力を出しきったものだけが味わえるきびしさの中の温かさ、
そういう体験をして、子ども達は身も心もたくましく大きくなっていくのです。
そこでは中途半端な同情はありがためいわくとなります。

冬は必ず光の春を持ってきてくれる、そういうやさしさを自然は持っているのです。

冬の寒さの中で私も子ども達に負けぬよう感性を磨きたいものです。(吉田)

 

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