〜Offbeatとは関係ないけど〜
2001年3月15日号 増刊
「TRPG系ページなんだけどそれ以外のことも取り扱いたい」ということで作られた『でろり庵』(なんか8時間耐久専門のコーナーになってしまっていますが、実際のコンセプトはこれなんですよ)、その『でろり庵』の増刊として、『でろり庵
EX』が誕生しました。
「EX」とは「エクストラ」、つまり「番外編」のことです。この番外編は、「『でろり庵』ですら取り扱えない内容を取り扱っていこう」というもので、上の副題にもありますが、Offbeatとは関係のない内容がほとんどになると思います。
なんというか、最近あまりに情けない更新が続いていたので、まぁ、いわゆる苦肉の策というやつです。・・・本編の『でろり庵』同様、更新期間の長いコーナーになってしまうような気もしないではありませんが、とりあえず、そこらへんはなるべく気にしないでおいてください。いや、気にしてはいけません。はい。
EX.1 『THE ぷりん』 (突撃レポーター:よっち 2001.3.15発行) |
少し前にBBSでも話題にしていた話であるが、「巨大プリン」である。「機会があったらお話しましょう」みたいなことを書いてしまったと思ったので、この機会にその作り方とおいしい(?)召し上がり方を紹介しよう。なお、文字を読むのが面倒な方は写真だけでも見て笑ってやってください。
ちなみに、事の発端はこのページを友人Dに見せてしまったことによる。
● 材料の調達
さて、コンセプトが「巨大」であるので、そんなに大きな調理器具がないということもあり、焼いたり蒸したりすることはまず不可能であるので、今回は市販のプリンの素を使うことにした。
そんなわけで、材料の調達である。
まずは、巨大プリンを作るにはそれ相応の巨大な型が必要になる。今回は事の発端であるHPにあやかってバケツを使用した(他に何があるんだという気もしないではないが)。バケツは42リットルという巨大なものまであったが、今回のチャレンジャーは4人であったので、1人あたりのノルマなどを考えて、売っていた中で最小の7.2リットルのバケツを購入した。
次に、プリンの材料となる牛乳とプリンの素である。今回使用したプリンの素はハウス食品より販売されている「プリンエル」である。これは1箱で4人分のプリンが作れるというもので、その正式な分量は1袋に対して牛乳400mlである。これを沸騰するまで煮詰めながら混ぜ、型に入れて冷やせば出来上がりというたいそう便利なものである。味もそこそこであるので、機会があったら、試してみてはいかがだろうか?
で、これをとりあえず、バケツの容量より概算して20箱購入(牛乳8リットル分。80人前・・・)。
プリンの素はさすがにそんなに在庫のあるスーパーがなかったので、買出し班を2班に分け買占めを慣行。
その片側の班では、バケツの中にプリンの素12箱を入れ、そして牛乳8本をまとめてレジに出したところ、「・・・えっ? これってもしかして・・・」みたいな顔で見られたとか何とか・・・。
で、下が今回使用した材料。もちろん後ろのアクエリアスは関係ないぞ。
● さぁ、作ろう!
で、下が製作風景。
鍋の容量が2リットルだったので、牛乳2パック分にプリンの素5袋をが〜っといれ、ぐつぐつと煮込んでいるのが左。
それを沸騰するまで煮込んだら入れる型が真ん中のバケツ。
最後に右の小さい鍋は付属のカラメルソースを作っているところである。これもカラメルの粉を少量の水で溶かすだけと簡単なものである。
ちなみに、この作業をやっている間中部屋には甘ったるいニオイがたちこめ、この時点で「何でこんなことをやっているんだろう」とすでに後悔を始めているのは言うまでもない・・・。
後悔ついでに、満腹感いっぱいな我々はひっくり返る危険性なども加味して、8リットル分のすべての材料を使うことを中止。とりあえず、6リットル分をバケツに流し込み、仕込みは終了ということになった。
なお、まだプリンの素が冷めないうちに、カラメルソースを型にいっしょに流し込んでおくと、カラメルソースが勝手に型の底に沈殿するので、出来上がりがイイ感じになるぞ。ぜひ覚えておこう!
型にすべての材料を流し込み終わったら、あとは冷やすだけである。
とりあえず、こんなデカイものを冷蔵庫に入れるのも大変なので、ベランダに出して冷やすことにする(まだ2月の下旬ということもあり、外が冷蔵庫並み、もしくは冷蔵庫以上に寒いのがありがたい)。
まだもうもうと湯気が出ているのがなんとも生々しい・・・(左)。
また、そのまま置いておくのもなんだろうということで、とりあえず、フライパンの蓋をかぶせておいた(右)。
あとはひたすら待つ。
で、結局この6リットルのプリンが冷めて固まるまで8時間ほどかかった。なんだかなぁ・・・。
● 型から出そう!
翌朝である。
容器もしっかり冷えており、つついてみると固まっているようだし、どうやら完成したようである。
待ちに待ったというか、あんまり気乗りしないというか、なにはともあれ、試食タイムである。
もちろん、そんなに大きな皿などないので、テーブルの上にラップを敷き、その上でプリンを型より出すということにした。
・・・でもやっぱり素直に型から出てくれるはずはなかった。
しょうがないので、プッチンプリンの要領で、バケツの底に穴を開けることにする。
で、ドライバーセットに入っていた千枚通しでブスッ!
そして・・・。
↓
↓
出た〜!! 見よ、この雄姿! そして、無視しようにもできないこの存在感っ!!
型から出た瞬間巻き起こる大爆笑!
(なんだそりゃ・・・って感じかもしれませんが、もうホント笑う以外何もできません)
プリンの素を使ったとはいえ、ここまでうまくいくとは思わなかったなぁ・・・。型崩れも何もなし。サイズさえ無視できればまさしくプリンそのものである。・・・しかし、ハウスさんもプリンの素がこんなことに使われるとは思っていなかっただろうなぁ・・・。
● 比較してみよう!
食べる前に、このプリンのでかさを改めて確認して頂きたい。
比較その1。
2リットルのペットボトルである。プリンがあまりにでかくて変な感じがすると思うが、決して500mlのペットボトルではない。
後ろにあるのが、今回使用した型であるバケツ。プリンより細く見えるがこれはホント。プリンは自身の自重で少し横幅が広くなっちゃってるのだね・・・。しかし、自重の影響を受けるプリンって何だ・・・?
比較その2。
どこの家にでもよく転がっている(?)、PSのメモリーカードと、DCのVMである。ホントはタバコの箱でも起きたかったが、あいにくここにはそんな気の利いたものは存在しなかった。
それぞれのメモリーカードがホントに小さく見えるが、遠近法を使ってごまかしたりしているわけではない。ホントだぞ!?
● さぁ、食べよう!
いただきま〜す!
というわけで、食べ始めたのはいいんだけど、6リットル(1人あたりのノルマ1.5リットル・・・)という、馬鹿みたいにでかいプリンをみんな舐めてましたな。
最初の感動はどこへやら、しばらくたったら下の有様。全員へろへろです。
・・・・・・。
で、所要時間どのくらいだったかな・・・。とにかく昼も過ぎ、お昼下がり。
やっとのことで完食。
気持ち悪・・・。
しかしホント、よくこんなものを食いきれたものだね(実は材料があと2リットル分残っているというのはこの際考えてはいけない)。左上のしょうゆがまた何かを物語っているね・・・。
もちろん朝食も昼食もいらなかったことは言うまでもない・・・。
何はともあれごちそうさまでしたっ!
今回の教訓・・・は、この一言に尽きるね。
みんなも気を付けよう!
・・・いや、ぜひともチャレンジしてみようっ!!
後日談。
友人Dは次は例の特大バケツ(42リットル)を使用して「バケツでフルーチェ」をやるとかやらないとか・・・。
私は絶対に付き合わんっ!!!
注 : これらの話は(記憶違いさえなければ)ノンフィクションです(笑)
Information
当Webページ『Offbeat Express!』はほぼ閉鎖状態にも関わらず、Offbeatとまったく関係のないこのプリンのページだけは、まだまだ微妙に人気があるご様子。
そんなデカプリン好きに朗報?
実はこのプリンの洗礼は毎年誕生日の度に受けるようになってしまいまして、上記のノーマルのプリンエルの他にも、カスタード(強度不足で崩壊)、抹茶味(なぜか冷凍)などにも挑戦しています。
BBSではちょろっと出た話ですが、これら続編(?)の一部は別ページで公開しております(プリンの他にもカキ氷とかもあります)。
このページに直リンクで飛んできた方も多いかと思いますが(そもそもBBSを見ている奴もほとんどいないって?)、興味のある方はコチラ(↓)までどうぞ。
『過去の目』 2002/9/28、2003/6/28、2004/6/24 更新分を参照のこと〜。