デスティン |
だから、どうしてこういうタイトルをつけるんですか!? |
隊長 |
なんじゃ?「至極日常に溢(あふ)れる英会話の文章」ではないか。 |
デスティン |
「とどめをさせ」なんていうフレーズがですか? |
隊長 |
言わんか? |
デスティン |
言いません(キッパリ)。 |
隊長 |
むう、これがジェネレーションギャップというものか。 |
デスティン |
隊長と同年代の人に聞いても僕と同じ答えだと思います(キッパリ)。 |
隊長 |
むむう。四面楚歌か。 |
デスティン |
そもそも、どうしてあんなタイトルをつけたんですか? |
隊長 |
うむ、今日は必殺技の細かい組み方を教えてやろうと思ってな。 |
デスティン |
それでですか。 |
隊長 |
本文テキストにも書いてあるが、DOCの必殺技は絶対に殺せるわけではない。ただ、通常の攻撃を強化するだけじゃ。 |
デスティン |
生半可な強化じゃあありませんけどね。 |
隊長 |
範囲・達成値・攻撃力に加えて転倒などのさまざまな追加効果を付与することができる訳じゃからな。 |
デスティン |
で、今日は何をするんですか? |
隊長 |
まずはおさらいからじゃな。必殺技を発動させるにはどうしたらいいか分かるか? |
デスティン |
自分の行動順のときに、伝承点を1点と2ARを要する行動として発動させます。 |
隊長 |
そうじゃな。伝承点を使用する条件(「重傷状態である」ないし「キャラの心が燃えている」)に関してはここでは説明すまい。必殺技はSLCのどの行動にも属さない特殊な行動じゃ。行動が発言するのは行動宣言したMVじゃが、スキは第0MVまで続く。ここに大きな落とし穴があるんじゃが、何のことだか分かるか? |
デスティン |
行動後に「スキ」状態になることじゃないんですか? |
隊長 |
お前、それは落とし穴とは言わんだろう。正解は第0MVを「スキ」で終えることにより、次ラウンドのSMVまでの間、抵抗(T)・防御ができなくなることじゃ。 |
デスティン |
え!? そんなルールありましたっけ? |
隊長 |
本文テキスト第4章 行動宣言と行動順位の第4段落。「(例外として)前のラウンドの第0MVを「スキ」で終えたときにはSMVまで会話しかできません」とあるじゃろう。 |
デスティン |
あ、本当ですね。 |
隊長 |
これを防ぐことができるのはオプション「L行動化」をつけた場合と、基本行動に虚術<瞬動>を組み込んだ場合じゃな。 |
デスティン |
でも、L行動にしても第4MVで発動させたのでは間に合いませんけどね。 |
隊長 |
そうじゃな。『運動力』2の地霊士がL行動すると、次ラウンドの第4MVまでドツボにはまるんじゃよ。 |
デスティン |
なるほど。 |
隊長 |
やはり地霊士といえども『運動力』『筋力』をおろそかにはできないと言う訳じゃな。うむ。 |
デスティン |
完全に後衛に徹すればいいと思いますけどね。 |
隊長 |
うつけものが!! お前はまだ『マッチョ地霊士』の偉大さが分からんのか!! |
デスティン |
隊長はただ単に同族を増やしたいんでしょう? |
隊長 |
同族ではない! 同志だ!! |
デスティン |
はいはい。で、MVの他にはどこが特殊なんですか? |
隊長 |
崇高なる『マッチョ地霊士』を軽くあしらったのは気に入らんが、まあいい。次に特殊なのは「基本攻撃」の概念じゃ。 |
デスティン |
え、「何を強化する必殺技か」じゃないんですか? |
隊長 |
70点じゃな。ではその「何を」とはなんじゃ? |
デスティン |
攻撃方法です。 |
隊長 |
惜しい。基本攻撃は技能(含、術力)のコンビネーションで記述するんじゃよ。 |
デスティン |
何か理由があるんですか? |
隊長 |
例えばじゃなあ、基本攻撃(甲):「刀剣術」+「迎撃」+<氷縛鎖>と、基本攻撃(乙):「刀剣術」+「点撃」+「疾走」の違いを検証してみよう。 |
デスティン |
はい。 |
隊長 |
基本攻撃が「生涯モノ」なのは知っておるな? |
デスティン |
はい。他の部分はヴァージョンアップ(以下VU)で変更が効きますが、基本攻撃だけは変更できないんでしたね。 |
隊長 |
そうじゃ。先の例にあげた甲・乙の基本攻撃もしかり、じゃな。そして、基本攻撃は全部使わなくてもよいことを考えて決定するべきじゃな。 |
デスティン |
使わなくてもいい? |
隊長 |
甲乙の例で言えば、乙は移動しないでその場で必殺技を放っても構わないんじゃ。 |
デスティン |
ああ、なるほど。 |
隊長 |
同様に、甲も<氷縛鎖>を使わなくてもよいのだが、消費APは必ず支払わなければならんのじゃ。 |
デスティン |
本文番外で20世紀末の少年が『術力を必殺技の基本行動にするのは高レベルの術者のすることだ』といってましたね。 |
隊長 |
そういうことじゃ。他にも制限を受けるぞ。乙の必殺技は移動できない状態では発動させられないんじゃ。 |
デスティン |
それは危険ですねぇ。「刀剣術」を基本攻撃に組み入れた時点でつかまれると必殺技は出せないことになりますしね。 |
隊長 |
じゃから、なんでもかんでも基本攻撃に入れればいいというものではないんじゃよ。 |
デスティン |
はい。あと気になる点がもう一つ。甲の基本攻撃ですけど、「刀剣術」+「迎撃」だとC行動ですよね。<氷縛鎖>とはコンビネーションできないんじゃないですか? |
隊長 |
ああ、術力コンビネーションの『単一行動則』とやらじゃな。必殺技はSLCのどの行動にも属さないので必殺技の基本攻撃としてならば『単一行動則』は無視して構わないんじゃよ。 |
デスティン |
なるほど。 |
隊長 |
ただし、基本攻撃が攻撃として成り立っていないものは不許可である。 |
デスティン |
例えばどんなのが上げられますか? |
隊長 |
そうじゃのう、基本攻撃:「蹴撃」+「投げ技」で蹴りを入れながら投げると言うのは不許可じゃな。必殺技にしなかったときに「蹴りを入れながら投げる」ことはできんのじゃし。 |
デスティン |
でも、「使わなくてもいい」んですよね? |
隊長 |
そのとおり。とりあえず基本攻撃を「蹴撃」+「投げ技」と書いておいて、場合場合で蹴る必殺技なのか投げる必殺技なのかを決めてVUしていくのは可能じゃ。 |
デスティン |
VUと言えば「見切り」ですけど、放った方は「見切」られたことは分かるんですか? |
隊長 |
キャラクター(含、NPC)には分からんな。『なにぃ!!』と叫ぶのもまた一興じゃからのう。 |
デスティン |
プレイヤーには分かるんですか? |
隊長 |
基本的には分からん。しかし、VUする時には消費値に「見切りボーナス」を加算しなければならんので、GMはプレイヤーに教えてやるべきじゃな。 |
デスティン |
でも、誰が・いつ見切ったかは分かりませんね。 |
隊長 |
そういうことになるな。まあ、ヴァージョンダウンがないので、実質、問題はないがな。 |
デスティン |
そうですけどね、20世紀(βステージ)の術者じゃない僕たちは「撃ったら変える」方が安全と言えますね。 |
隊長 |
βステージは「撃つ前に変える」のが鉄則じゃからな。 |
デスティン |
でも、その場で考えるとプレイに支障をきたすので、いくつか「ストック」しておいたほうがいいと思いますけどね。 |
隊長 |
それもそうじゃな。 |
デスティン |
さて、必殺技に関してはこんなものですか? |
隊長 |
うむ。これでよい子のみんなも必殺技でフィニッシュヒムじゃ。 |
デスティン |
まだタイトルにこだわってますね? |
隊長 |
そんなにこのタイトルはいかんかのう? |
デスティン |
当たり前です。『魔道の書(「お隣り」と読む)』は内容に即した簡素なタイトルなのになんでこっちだけ・・・。それに、これはスラングに近い言葉ですよ。 |
隊長 |
昔見た20世紀の映画では連発しておったぞ? |
デスティン |
そんな映画は《モータルコ○バット》だけですって。 |
隊長 |
なんじゃ、お前も見とるんじゃないか。おぬしも好きものよの〜。 |
デスティン |
・・・・・・。こないだ講義中に問答無用で放映したのはどなたでしたっけ・・・。 |