いつの頃のことだろう。
もう10年くらい前である,横浜の友廣という割烹銘酒屋で,僕の吟醸酒は始まる。
聞いた事のない日本酒の名前がずらりと並んでいた。僕は,その中の=吟醸酒=という文字に引かれ,緊張しながら注文した。
小さなグラスに,よく冷えた吟醸酒が注がれた。えも言えぬ緊張感だ!
静かに,口に近づける。 ん・・・ なんとも言えない甘いフルーツの香りだ。口に注ぐのをやめた。これが日本酒の香りなのか,これが米から造った酒の香りか! とゴクリッとのどを鳴らした。
少し口に入れてみる。
みずみずしい澄みきった口当たりと共に,のどの奥に落ちた。
「うまい!」
こんな日本酒は初めてだ。「うますぎる!」
ひと口飲むと,口中にフーと広がり,スッと消えてしまう,いくらでも飲めそうだ。
何杯?飲んだのかわからないが,心地よい酔いであった。
そんなカルチャーショックを受けたのが,僕の吟醸酒の始まりだ。
木枯らしの吹く寒い日には,からだが芯から温まり,みんなで囲めば心も満ちてくる鍋物はいかがでしょう!
酉歳(とりどし)にちなんで,簡単な水たきをひとつ!
骨付きの鳥肉を,あくを取りながら約1時間,コトコト煮ます。
そこに,白菜と白滝を入れ,白菜がやわらかくなったら,もう食べごろ。
薬味には,もみじおろし☆が最高です!
ポン酢と万能ネギを入れていただきます。
お肉もおいしいけれど白菜がとてもおいしくなります。
鳥を見て楽しむバードウォッチングは,最近市民権をえてだれにでも知られる様になって来た。その中で鳥に関するものをなんでもウォッチングして楽しむ人もいて,日本酒党のバーダーが,日本酒で鳥の名を使ってある銘柄がいくつ有るかを調べた記事があったので書いてみた。
人名地名を冠したもの,地元自然現象に由来するもの,植物に由来する,また願望を込めたものなど多岐にわたり,生活と酒との関わりが深い事がわかります。その中で,鳥に関する銘柄は実在しない種も含めて222種。種目別では,長寿を讃えるツル目が群を抜いて155銘柄,縁起のよい初夢で知られるタカ目は27銘柄,以下チドリ目8銘柄,スズメ目7種。この中には,千鳥・浜千鳥・千代雀など愛らしい名前が多い。
白鳥・雁・鴨の越冬地の新潟には「越の白鳥」,「越の白雁」,アルプス連峰をひかえた富山には「雷鳥」,石川県には野生のトキの名残り「朱鷺の里」などがあります。
調べた銘柄が1600種,まだまだたくさんあるかもしれません!
昨年6月に発足いたしました木陰浮月粋人盃の会員を募集しています。
名付け親は「幻の日本酒を楽しむ会」の会長の篠田次郎氏と,上智大学教授で元住吉に住んでいらっしゃる佐藤直助先生のお二人です。
「木陰浮月」は木月に掛けて,春は盃に緑を浮かべて,秋は盃に月を浮かべ酒好きの人が集う粋な会ということで,「粋人盃」となりました。
小さな会ですが小さな会則があります。
(会則)
1. きき酒能力を問わない
2. ただ酒を飲まない
3. どの酒が良いと決めつけない
この簡単な三則を守って頂ければ,どなたでも入会できます。
良い酒を個人的に決めつけることは簡単です。それは,自分の胸の内に秘めておく,他の酒の会と違うのはここです。
現在,会費などは有りません。店の者に申し込んで下さい。
※注: 平成8年からは通信費として会費をいただいています。詳しくはこちらをご覧ください。
このおたよりの届く頃,すばらしいお酒が蔵から届いていると思います。
富山・満寿泉の大吟醸の生生!! 香りの中に味が,溶けこんでいる様なすばらしい吟醸酒です。
価格も1升で5,100円,4合で2,550円という納得価格! 満寿泉の吟醸酒は安くてうますぎます。
2月のみの入荷です。
秋田・能代・喜久水の亀の穂・吟醸純米の活性にごり「一時」です。
これも数本しか入荷しません。ずいぶんと無理を言って分けて頂きました。1升7,000円の「亀の穂」からとった,信じられない様な旨酒です。
価格もお買い得の4,000円です。<早い者勝ちです・・・>