/// 三宅八幡宮 ///  (00/08/15)

 三宅八幡宮は叡山電鉄鞍馬線の八幡前駅下車すぐの
ところにあります。ただ叡山電鉄には叡山電鉄本線にも
三宅八幡駅があります。
三宅八幡駅側が大原、福井方面への街道筋でもあり、
三宅八幡宮と関わりがあるとされる伊多太(いたた)
神社も位置しているし、駅を降りて高野川を渡った所には
一ノ鳥居と思われる鳥居もあるので、本来の参道と云う
意味では三宅八幡駅からお参りするのが正しいようです。
でも歩けば10分ぐらいはかかると思います。
 三宅八幡宮の歴史は古く、話は推古天皇の
頃に遡ります。遣隋使の小野妹子がその
行程の途中、筑紫と云うから今の九州で病に
倒れたおり、宇佐八幡宮で平癒を祈願したら
たちまち病も治ったので、帰京後、八幡神を
勧請したと伝わります。
祭神は応神天皇で元は三宅八幡駅との中間
地点付近にある伊多太神社に祀られていた
けれど、伊多太神社は祟道(すどう)神社の
末社となるなどの変遷を経て、現在の地に
移ったとされています。
三宅八幡宮は「虫八幡」とか、「虫除け八幡」と
云われ、子供の夜泣き、かん虫に御利益が
あるとされています。
境内は鳩が目に付きます。豆をついばむ鳩も
おれば、狛犬ならぬ狛鳩がいるし、拝殿の幕にも
鳩が描かれ、屋根には鬼瓦の代わりに鳩瓦?が
ありました。

境内には「鳩もち」を商う茶店があったりします。
残念ながら売り切れで、その味を確かめることは
出来ませんでした。
何故、鳩なのか??、調べたけれどよく判り
ませんでした。
ただ、昔から「鳩の卵を食べると、お乳の出が
良くなる」と云う言い伝えは残っているそうです。

子供の健やかな成長を祈るという意味では関係
するのかな〜っと思いはめぐります。
勿論、絵馬も鳩が描かれています。
訪れる観光の方も少なく、普段は静かな境内です。

この話の中で小野妹子が登場しますが、この地域
一帯は小野氏が権勢を誇った地域で、近くの祟道
神社には小野毛人(えみし)の墓も見つかって
います。

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