/// 夏越祓と水無月 ///  (00/06/21)

 京都では六月三十日、あるいはその
少し前に夏越祓(なごしのはらえ)の
神事と称して、日々のけがれを祓い
清める儀式が各地の神社でとり行われ
ます。
紙の人形を作り自分の名前を記して
息を吹きかけて、神社に持参し社頭に
設けられた茅の輪を三回廻って、
けがれを祓い清めると云うものです。

茅の輪をくぐるにも作法があって、
まず茅の輪の前で一礼し、まず左方向
側に茅の輪をくぐり、正面に戻って
一礼、次に右側にくぐって正面に戻って
一礼、再度左側にくぐり、正面で一礼
して、茅の輪をくぐって神前に向かうと
云う作法があります。
 この茅の輪は早いところは、20日頃
から設けられる所もあるようです。
北野天満宮では24日の16時頃からの
予定です。北野天満宮では翌25日に
「御誕辰祭と大茅の輪くぐり」が
行われますが、神事の後は茅を抜いて
持ち帰り厄除けにする人が多いので、
青竹だけになったりします。

平安神宮、貴船神社、松尾大社、
上賀茂神社、車折神社、地主神社他、
各所の神社でも夏越祓神事がおこなわれ
ます。
 またこの六月三十日には水無月と云う和菓子を食べる風習もあります。
三角形の外郎(ういろう)の上に甘い煮小豆が載っているものです。
三角形の外郎は氷を表し、小豆は疫病の悪魔祓いの意味合いがあります。
この時期の京都の和菓子店の店先には「水無月あります。」の貼り紙が
目に付くと思います。

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