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 1999.10.6記す

高田延彦と伊達公子と青井健と松本麿

ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦「FC東京vs鹿島アントラーズ」。
場所は、国立競技場だ。FC東京は「国立満員化計画」と称し、スポンサー、SOCIO、ファンクラブにチケットを配ったのだ。鹿島サポーターなどは「ただで配れば、そりゃ満員になるだろう」などと揶揄されていたのだが、実際スポンサーには希望者を募り配っていた模様(東電社員に聞いた)。
そのおかげか、当日のチケットは早々と売り切れ。僕の手元には自分の分も含めて4枚合ったのだが、まさか売り切れになるとは思わず、ネットで知り合った東京サポーターにあげてしまった。
従って最終的には3枚。清水サポーターからFC東京サポーターになりかけのFと、昔サッカーを良く見に行ったIを連れだって、いざ国立へ!

19時キックオフのところ、スタジアム着は17時半。この日のために休みを取っていたし、どうせなら良い席で見ようと早めに行ったのだ。座った場所は、VIP&株主席の真横! こりゃ、良い席だわ。
東京の「ゴール裏」は、今日はゴール裏ではなくバックスタンド真ん中付近に陣取っている。国立のゴール裏は、トラックの関係で西が丘などに比べると見づらいからね。

キックオフの30分ぐらい前かな? トイレから戻ってくるとFが「高田が来てるぞ!」って。ふとVIP席を見るとあの「高田延彦」が座ってる!!!! ちょっと覗きに行くとやっぱりカッコイーっす。
さらに10分ぐらいすると女性が来て高田の隣に座った。「向井亜紀」か!と思ったけど、もう少し小柄。よく見ると「伊達公子」じゃん! そっかビスマルクを見に気やがったな・・・

しょうがないので(?)、握手してもらいました(^^;
壁乗り越えて握手してもらったんだけど、握手し終わった後に警備員にカットされた。

徐々にスタンドも埋まりだし、自然と気持ちが高ぶってくる。

そして選手がピッチに。
この日(国立での準決勝)を記念して特別に仕立てられたユニフォーム(青&赤の太い縦縞。ちょうどバルサ=バルセロナのユニに似ている)での登場だ。シーズンの途中での申請なので、このユニフォームで試合をすることはできなかったで、アップと写真撮影のみ。ちなみにこのユニフォーム11日の西が丘で限定で売りだされるそうだ。買わねば。

さぁ、キックオフ。

第1回戦を0−2で負けている東京は当然、攻める。そりゃ攻める。がんがん攻める。第1回戦では比較的、前で勝負していた由紀彦だけど今回は相馬を警戒してか、あまり前にでず、ボールが回ってきてもサイドから絡まず、中へと入っていく。これはこれで、見ていて面白いのだが、鹿島のDF陣は強すぎる。それでも鏑木がキーパーと1対1になるなど、決定的な場面も鹿島GK曽我端の好セーブに阻まれてしまう。
おぉ! なんか、観戦記になっているぞ(^^;
そんなこんなで、あっと言う間の前半戦終了。ほんとにあっと言う間の前半だったよ。中盤での小競り合いからポンと抜け出すって場面が多かったんだけど、展開がスピーディーだからホントに見ていて面白い。全体的に東京が押しているんだけど(支配している訳じゃないんだけどね)、トラップミス、パスミスなどで得点につながらない。一方の鹿島はそんなところを見逃さず、一気に攻め立てる。特に鹿島のクリアボールって、前へきちんとフィードするんだけど、東京のクリアってセーフティーなところへ出さないんだよね。だいたい、サンドロに戻しちゃったりしてね。鹿島FW鈴木とか、そういった場面でプレッシャーをかけてくるから見ているこっちはヒヤっとするのだ。

ざわざわとした雰囲気の中、後半戦。

後半戦開始直後は鹿島の時間帯。攻めてくるのだが、第1回戦を2点差で折り返しているから、相馬、奈良橋はそれほどオーバーラップせず、若干、引き気味か。 しかし、しかし、しかーし、後半9分。CKからアマラオのヘッド! GKに当たって跳ね返ったところを鏑木が押し込み先取点。
いやー、マジで興奮したよ。今までで一番、興奮したゴールだったね。なんでか知らんけど、ウルウル来ちゃったもん(^^; 「このまま勝っちゃたら泣くな」って思ったよ・・・

もうスタジアム全体が大揺れ。唯一、鹿島サポータースタンドがしーんとなっていたけどね。

そっからは完全に東京の時間帯。鹿島は1−0で負けても得失点差で決勝に行けるわけだから、当然、守りに入るわけだからね。
もうスタジアムの雰囲気は、「勝てるゾ」ムード。試合の方も実際に東京ペース。

しかし、落とし穴は後半36分にあった・・・

ビスマルクからのCKは、カットしようとジャンプしたアマラオの頭の上を無情にも通り過ぎ、飛び込んできた秋田の頭にドンピシャリ・・・
同点のゴール・・・
スタジアムは悲鳴とため息が入り交じった落胆の雰囲気一色。鹿島サポーターを除いてね。

こうなると鹿島は完全に守り一色。
11人で守っちゃってるよ。見ていた場所がちょうど東京ベンチの裏だったんだけど、後半からアップしていた小峯は、イライラしちゃってスパイクを脱ぎ、投げつける始末。小峯ありゃいかんぞ。気持ちは凄く分かるけど、スタジアム中が東京の勝利を信じているんだから。

その後は、アマラオが倒されてもフル出場したり(チームドクターは×を出していたんだけど、ピッチに戻って来ちゃった)、気迫あふれるプレーを見せてくれたんだけどゲームオーバー。
1−1の引き分けでトータル1−3で負けはしたけど、とにかく良い試合だった。もう間違いなく僕のベストゲームだった。

試合が終わって、通路にでると東京の青井選手と松本選手がMDP(マッチデー・プログラム)にサインしてくれていたんで、サインしてもらって握手もしてもらっちまいました。
いやー、ほんとに良い試合だったな。
これで、99年のサッカー観戦15試合目(東京戦=12試合、J1=3試合)